大阪歴史博物館 特集展示「泉布観-大阪最古の洋風建築-」を開催します
[24/12/25]
提供元:PRTIMES
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大阪歴史博物館では、令和7年(2025)2月19日(水)から4月14日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「泉布観-大阪最古の洋風建築-」を開催します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-3e08c631b5e53d66ef9ba3126651fa2e-1500x589.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
泉布観(せんぷかん)は明治4年(1871)に創業した造幣寮(現・造幣局)の応接所として建設されました。そして翌年の大阪行幸で訪れた明治天皇により「貨幣の館」を意味する「泉布観」と命名されます。それ以来、明治時代を通じて皇族や国内外の要人を迎えるなど大阪の迎賓館として利用されてきました。桟瓦葺き(さんがわらぶき)の屋根と漆喰(しっくい)の壁、建物の周囲にヴェランダをめぐらせた外観は、大阪では現存最古、日本国内においても最初期の洋風建築です。昭和31年(1956)には、近代建築としては全国でも極めて早く国の重要文化財に指定されました。
本展では、大阪最古の洋風建築である泉布観の建設経緯や建築の特徴、これまで語られることの少なかった明治時代以降の泉布観が歩んできた歴史を、明治天皇行幸関係資料や建築資料などを通じて紹介します。
主な展示資料
(1)椅子(明治天皇所用) 明治31年(1898) 大阪歴史博物館保管 現在の泉布観内装は明治31年(1898)の行幸にあわせて整えられたもので、2階北東室は「玉座(ぎょくざ)の間」として明治天皇の御座所が設けられました。本品は行幸の際に室内中央に置かれた椅子で、前面の桐唐草や背もたれの十六葉八重表菊紋など皇室ゆかりの紋様が施されていますが、脚部は西洋建築の柱をモチーフとしており、和洋が混在したデザインに仕上げられています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-8d40165963e91e99b5c1eabcb1a44f2e-679x800.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(2)浪花新景 川崎金吹場(かわさきかなふきば) 明治時代 大阪歴史博物館蔵 泉布観の東側を流れる大川沿岸は江戸時代から桜の名所でした。造幣寮が創業すると、当時はまだ珍しい洋風の建築群が大阪の新名所として描かれるようになります。巨大な煙突から黒煙を吐く建物は金銀貨幣鋳造工場で、川沿いには異人館舎や衛兵所(えいへいとんしょ)などが建ち並んでいました。画面右端の建物が泉布観で、瓦屋根や漆喰の壁、ヴェランダに屋根を支える石柱など外観の特徴がよく描かれています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-4bc444f00ddbc314ee892836953f4738-1000x413.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(3)装飾タイル 明治22年(1889)頃 大阪歴史博物館保管 泉布観の各部屋にはデザインの異なる8つの暖炉が設置されています。本品は明治22年(1889)頃の増築工事で新設された2階北西室暖炉の装飾タイルです。イギリスの陶磁器メーカーMINTON社で生産されたタイルで、氷がひび割れたような幾何学模様を背景に、花・鳥・魚(欠損)を描く東洋風のデザインは、19世紀後半にヨーロッパで流行したジャポニズムの影響がみられます。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-f8f81ad361c73df81dbfad677f191d29-810x800.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(4)明治期造幣局図面(写)のうち応接所正面姿図 昭和6年(1931) 大阪歴史博物館蔵 当時の造幣局営繕係長であった中村角之助氏が、学生らとともに造幣局秘蔵と伝わる図面を筆写したものです。本品は102枚のうち応接所(泉布観)の東側正面図で、竣工時の屋根は明治中期に改修されるまで、軒先にパラペットと呼ばれる壁が設けられていました。これらの図面は日本建築協会の機関誌『建築と社会』に紹介されると、その後の学術調査や保存修理工事、そして昭和31年(1956)の国の重要文化財指定時の資料として活用されました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-9fa4790c1cbe425deef7308c230266e7-800x669.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
開催概要
1.名 称 特集展示「泉布観 -大阪最古の洋風建築- 」
2.主 催 大阪歴史博物館
3.会 期 令和7年(2025)2月19日(水)から4月14日(月)まで
※火曜日休館
4.開館時間 午前9時30分〜午後5時
※入館は閉館の30分前まで
5.会 場 大阪歴史博物館 8階 特集展示室(常設展示場内)
〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32
電話:06-6946-5728 ファックス:06-6946-2662
https://www.osakamushis.jp
(最寄駅)Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅2.・9.号出口
大阪シティバス「馬場町」バス停前
6.観 覧 料 常設展示観覧料で観覧いただけます。
大人600円(540円)、高校生・大学生400円(360円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)の方、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1
名を含む)は無料
7.展示資料点数 約25点
関連行事
(1)展示解説
日 時:1.令和7年(2025)3月1日(土)、2.3月15日(土)、3.4月12日(土)
※いずれも午後2時から30分程度
担 当:阿部文和(大阪歴史博物館 学芸員)
会 場:大阪歴史博物館8階 特集展示室
参 加 費 :無料(ただし、入場には常設展示観覧料が必要です)
参加方法:当日直接会場へお越しください(※事前申込不要)
(2)なにわ歴博講座「泉布観-大阪最古の洋風建築-」
日 時:令和7年(2025)2月23日(日・祝)
午後1時30分〜3時(午後1時より受付開始)
講 師:阿部文和(大阪歴史博物館 学芸員)
会 場:大阪歴史博物館 4階 講堂
※詳細は、決まり次第当館ホームページにてお知らせします。
取材について
取材をご希望の場合は、事前に下記担当までご連絡ください。
(連絡先)大阪歴史博物館 企画広報課 企画広報係
電話 06-6946-5728 ファックス 06-6946-2662
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-3e08c631b5e53d66ef9ba3126651fa2e-1500x589.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
泉布観(せんぷかん)は明治4年(1871)に創業した造幣寮(現・造幣局)の応接所として建設されました。そして翌年の大阪行幸で訪れた明治天皇により「貨幣の館」を意味する「泉布観」と命名されます。それ以来、明治時代を通じて皇族や国内外の要人を迎えるなど大阪の迎賓館として利用されてきました。桟瓦葺き(さんがわらぶき)の屋根と漆喰(しっくい)の壁、建物の周囲にヴェランダをめぐらせた外観は、大阪では現存最古、日本国内においても最初期の洋風建築です。昭和31年(1956)には、近代建築としては全国でも極めて早く国の重要文化財に指定されました。
本展では、大阪最古の洋風建築である泉布観の建設経緯や建築の特徴、これまで語られることの少なかった明治時代以降の泉布観が歩んできた歴史を、明治天皇行幸関係資料や建築資料などを通じて紹介します。
主な展示資料
(1)椅子(明治天皇所用) 明治31年(1898) 大阪歴史博物館保管 現在の泉布観内装は明治31年(1898)の行幸にあわせて整えられたもので、2階北東室は「玉座(ぎょくざ)の間」として明治天皇の御座所が設けられました。本品は行幸の際に室内中央に置かれた椅子で、前面の桐唐草や背もたれの十六葉八重表菊紋など皇室ゆかりの紋様が施されていますが、脚部は西洋建築の柱をモチーフとしており、和洋が混在したデザインに仕上げられています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-8d40165963e91e99b5c1eabcb1a44f2e-679x800.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(2)浪花新景 川崎金吹場(かわさきかなふきば) 明治時代 大阪歴史博物館蔵 泉布観の東側を流れる大川沿岸は江戸時代から桜の名所でした。造幣寮が創業すると、当時はまだ珍しい洋風の建築群が大阪の新名所として描かれるようになります。巨大な煙突から黒煙を吐く建物は金銀貨幣鋳造工場で、川沿いには異人館舎や衛兵所(えいへいとんしょ)などが建ち並んでいました。画面右端の建物が泉布観で、瓦屋根や漆喰の壁、ヴェランダに屋根を支える石柱など外観の特徴がよく描かれています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-4bc444f00ddbc314ee892836953f4738-1000x413.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(3)装飾タイル 明治22年(1889)頃 大阪歴史博物館保管 泉布観の各部屋にはデザインの異なる8つの暖炉が設置されています。本品は明治22年(1889)頃の増築工事で新設された2階北西室暖炉の装飾タイルです。イギリスの陶磁器メーカーMINTON社で生産されたタイルで、氷がひび割れたような幾何学模様を背景に、花・鳥・魚(欠損)を描く東洋風のデザインは、19世紀後半にヨーロッパで流行したジャポニズムの影響がみられます。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-f8f81ad361c73df81dbfad677f191d29-810x800.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(4)明治期造幣局図面(写)のうち応接所正面姿図 昭和6年(1931) 大阪歴史博物館蔵 当時の造幣局営繕係長であった中村角之助氏が、学生らとともに造幣局秘蔵と伝わる図面を筆写したものです。本品は102枚のうち応接所(泉布観)の東側正面図で、竣工時の屋根は明治中期に改修されるまで、軒先にパラペットと呼ばれる壁が設けられていました。これらの図面は日本建築協会の機関誌『建築と社会』に紹介されると、その後の学術調査や保存修理工事、そして昭和31年(1956)の国の重要文化財指定時の資料として活用されました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135074/73/135074-73-9fa4790c1cbe425deef7308c230266e7-800x669.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
開催概要
1.名 称 特集展示「泉布観 -大阪最古の洋風建築- 」
2.主 催 大阪歴史博物館
3.会 期 令和7年(2025)2月19日(水)から4月14日(月)まで
※火曜日休館
4.開館時間 午前9時30分〜午後5時
※入館は閉館の30分前まで
5.会 場 大阪歴史博物館 8階 特集展示室(常設展示場内)
〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32
電話:06-6946-5728 ファックス:06-6946-2662
https://www.osakamushis.jp
(最寄駅)Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅2.・9.号出口
大阪シティバス「馬場町」バス停前
6.観 覧 料 常設展示観覧料で観覧いただけます。
大人600円(540円)、高校生・大学生400円(360円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)の方、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1
名を含む)は無料
7.展示資料点数 約25点
関連行事
(1)展示解説
日 時:1.令和7年(2025)3月1日(土)、2.3月15日(土)、3.4月12日(土)
※いずれも午後2時から30分程度
担 当:阿部文和(大阪歴史博物館 学芸員)
会 場:大阪歴史博物館8階 特集展示室
参 加 費 :無料(ただし、入場には常設展示観覧料が必要です)
参加方法:当日直接会場へお越しください(※事前申込不要)
(2)なにわ歴博講座「泉布観-大阪最古の洋風建築-」
日 時:令和7年(2025)2月23日(日・祝)
午後1時30分〜3時(午後1時より受付開始)
講 師:阿部文和(大阪歴史博物館 学芸員)
会 場:大阪歴史博物館 4階 講堂
※詳細は、決まり次第当館ホームページにてお知らせします。
取材について
取材をご希望の場合は、事前に下記担当までご連絡ください。
(連絡先)大阪歴史博物館 企画広報課 企画広報係
電話 06-6946-5728 ファックス 06-6946-2662