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保育士の待遇改善徐々に キャリアップ制度の浸透に期待

保育士・幼稚園教諭向け転職支援サイト「保育士バンク!」を運営する株式会社ネクストビート(東京都渋谷区、代表取締役社長:三原誠司)は、保育士の待遇に関する実態把握をするため、「保育士バンク!」に登録する保育士を対象にアンケートを実施いたしました。保育士97人から回答をいただき、結果をまとめましたので、概要をお知らせします。




【調査サマリー】
・6割にここ1〜2年間で給与面の改善がみられた。
・保育士の待遇と専門性向上のために定められた「保育士等キャリアアップ研修」の活用は半数超。ただし、新たな役職就任は一部に留まる。

昨今の保育需要の高まりや慢性的な保育士不足の状況を受け、保育士の処遇改善が少しずつ進んでいます。厚生労働省でも、平成29年4月に、保育士の待遇向上と専門性の強化に向けて保育士等キャリアアップ研修とそのガイドラインを定めました。同研修は、受講をすることで、新たに設置された役職(副主任保育士/専門リーダー/職務分野別リーダー)にキャリアアップできる制度です。従来は「主任」「園長」等しか役職が設けられていなかったために昇級が難しい環境が多くありましたが、研修を活用することで一定のキャリアを積んだ若手・中堅層が昇格しやすくなりました。

今回、「保育士バンク!」では保育士の待遇状況や、導入から2年が経った「保育士等キャリアアップ研修」の浸透状況について、調査を実施しました。

Q. 保育士の待遇改善策がさまざま講じられていますが、最近1〜2年間、給与面で実際に改善した部分はありましたか?

[画像1: https://prtimes.jp/i/16431/74/resize/d16431-74-144144-0.png ]

給与面で改善したと回答したのは6割で、地域的な偏りや年齢・経験年数による差は特に見られませんでした。

参考データ:
[画像2: https://prtimes.jp/i/16431/74/resize/d16431-74-453202-1.png ]

※厚労省「賃金構造基本統計調査」における月収と賞与から試算


Q. 厚労省では保育のキャリアアップの道を広げるために、専門的な対応が求められる6分野 (1.乳児保育、2.幼児教育、3.障害児保育、4.食育・アレルギー対応、5.保健衛生・安全対策、6.保護者支援・子育て支援)について、リーダー的職員の育成のための研修を実施しています。あなたの受講状況について教えてください。

[画像3: https://prtimes.jp/i/16431/74/resize/d16431-74-342562-2.png ]

「受講予定」も含めると、「保育士等キャリアアップ制度」を活用している保育士が半数を超えました。ただし、必要な研修を修了して役職に就いた保育士は7%に止まり、制度の浸透には至っていません。

「受講予定はない」と答えた人の理由として「非正規のため」や「知らなかった」などが多かった中、「園として、研修を認めておらず休みがとれない」(山口県・37歳・女性・保育士)「受講時間を設けられれば行ける」(愛知県・24歳・女性・保育士)など、一部で制度の活用ができていない職場がある状況も浮き彫りになりました。


保育士不足の背景のひとつとして取り上げられることが多い、給与水準。保育士不足を背景に保育士の給与は相対的に上がっている傾向にあり、給与の底上げに研修修了による昇任が加われば更に待遇が改善されます。保育士の仕事を離れ、キャリアが中断した場合でも研修を修了していれば専門性が認められます。職場復帰の際に優位な条件を得る事ができ、潜在保育士の復職支援策としても期待がよせられます。


【調査概要】
調査対象:「保育士バンク!」登録の保育士
調査期間:2019年5月22日〜27日
調査手法:インターネット調査
有効回答数:97人

以上
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