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【開催報告】『MITTSU PROJECT -人と人をつなげる食品パッケージ- 展』約2,000人が来場、SNS「いいね」3万超の計量できるパスタの外箱など社会課題の解決や食の新体験ができる作品を展示

〜創業135年、祝儀袋や包材を提供するマルアイが若手デザイナー4組と表参道スパイラルで開催〜

 「こころ くらし 包む」をモットーに、さまざまな製品を通じて毎日のくらしに彩りと楽しさを提供する紙製品・化成品メーカーの株式会社マルアイ(本社:山梨県市川三郷町、代表取締役社長:村松道哉、以下「当社」)は、この度、2023年11月17日(金)から11月19日(日)までの3日間、表参道のスパイラルにて『MITTSU PROJECT(みっつプロジェクト) -人と人をつなげる食品パッケージ- 展』を開催したことをお知らせします。
 会期中は当社のプロジェクトメンバーおよび4組のデザイナーが在廊し、延べ約2,000人が来場しました。




[画像1: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-04e78fbf2e959e1d5f99-0.jpg ]


 長年「包む」商品を提供してきた当社は、創業135年という節目に「包む」の価値や可能性を創造するプロジェクト「MITTSU PROJECT(みっつプロジェクト)」を始動しました。プロジェクトの第1弾となる2023年度は、「人と人をつなげる食品パッケージ」をテーマに新たな食品パッケージを若手デザイナー4組と開発を行い、その集大成として、2023年11月17日(金)から11月19日(日)までの3日間、表参道にある複合文化施設「スパイラル」にて『MITTSU PROJECT -人と人をつなげる食品パッケージ- 展』を開催しました。
 本展では、4点の作品(プロトタイプ)を展示しました。作品のコンセプトは、「食品ロス」や「災害」といった社会課題の解決を目指したものや、「五感」に着目し暮らしに豊かさを与えるものや、食の新体験を提供するものなどと様々で、デザイナーは今年度のテーマに対し多様な視点と各自の個性を織り交ぜ、それぞれの答えを導き出し作品に落とし込んでいきました。
 会期中は当社のプロジェクトメンバーおよびデザイナーらが在廊し、来場者に直接、展示や作品のコンセプトを解説しました。来場者は作品に触れ仕掛けを体感し、アイデアに驚いたりデザイナーの思いに共感したりしていました。中でもイシタ キョウの作品である「計量機能付きパスタ用パッケージ」は、X(旧Twitter)で3万以上の「いいね」数を獲得し大きな反響を呼んでいます。

[画像2: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-3994608ef2d462e876fa-0.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-5e652e4a8e9b2bb10559-0.jpg ]


■展示作品
作品名:計量機能付きパスタ用パッケージ
デザイナー:イシタ キョウ
[画像4: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-931099ff60f77c5af9a8-0.jpg ]

 取り出し口の開閉角度を変えることで、最適な分量のパスタを素早く取り出すことができる、パスタのパッケージです。
 一般的にパスタの一人前は100gとされていますが、実際は男性や女性、子どもなど、相手によってその量は異なります。しかしながらパスタを出し入れする工程は非常に面倒なため、小分けにされた100gをそのまま使用したり、適当に掴んだ量を使用したりする人が多く、その結果「作りすぎ」の状況が生まれ、フードロスや無理な食べ過ぎ等の問題が生じています。
 本作品は、シーンに合わせて最適な量を取り出し、環境と人の双方に配慮することを目指した、パスタ用パッケージの新しいカタチです。

イシタ キョウのコメント:
 この展示会のお話を頂いてからまず実践したことは、気づきを得るために自炊を始めることでした。そして、自炊する中で感じるストレスをまとめた「ムカつくことリスト」というものを制作し、それらをどう改善するか?という方向でデザイン検討を行ってきました。今回の作品も、リスト内の「パスタ計量めんどい」というメモに着想を得ています。 会期中は、多くの方から「今すぐ欲しい!」といったお言葉を頂くことができ、また同世代の素晴らしいデザイナーの方々と共に作品を展示させてもらい非常に光栄でした。

作品名:Food Hood 食べられる防災頭巾
デザイナー:ta_rabo
[画像5: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-916d56d0bf6427431a3b-4.jpg ]

 防災頭巾型のフリーズドライスープのパッケージです。真空スキンパックの技術を用いることで、パッケージに構造が生まれ道具として機能します。郵便ポストや宅配ボックスの中に備えておくことで、平時には配達される郵便物のクッションとして密かに機能し、有事には身を守る防具として役立ちます。
 被災地での食生活は主に炭水化物で栄養不足が生じやすく、また高齢者にとっては冷たいごはんなど、飲みこみにくい食品が多いのが実態です。そこでパッケージする食品には、ビタミンとタンパク質を豊富に含み、温かくて食べやすいフリーズドライスープが採用されました。クッション材の役割を果たし、もしも粉々になっても避難先で美味しく食べられます。
 郵便ポストから、身近な大切な人への備えとして。避難所では不足しがちな栄養をシェアすることができるパッケージです。

ta_raboのコメント:
 日常的に不思議に思っていた、お米の真空パックの開封前後の硬さの違いを応用することを考え、避難所に不足する栄養事情などを考慮し、思案しながら試行錯誤を繰り返し逆算的にデザインしました。多くの方が興味を持ってくださり、説明の中で理解して頂き、奇を衒っただけのデザインではなく合理性を理解し、共感いただけたように感じています。私自身、鋭い視点を持った来場者の皆さんとつながり気づきを得る貴重な機会となりました。

作品名:調味料のインターフェース
デザイナー:21B STUDIO
[画像6: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-7ee64d08608a8d3da64a-4.jpg ]

 料理をすることは人を想うことであり、調味料は人と人の間にあるささやかなコミュニケーションだと捉え、本作品は、代表的な調味料である塩と砂糖の質感や印象の違いを、プロダクトのインターフェースとしてデザインに落とし込み、誰もが視覚や触覚を通して情報を感じ取ることができるパッケージの考察です。
 従来のパッケージでは必要不可欠だった文字などの平面の情報を、「立体の情報」に変換することで、インテリア性を高めています。
 誰もが直感的に内容物を認識出来る仕掛けにより、パッケージの可能性を広げます。

21B STUDIO(有村 大治郎、コエダ 小林、時岡 翔太郎)のコメント:
 こういった合同展では、素材や技術をテーマとすることでプロジェクトに一貫性を持たせる事が多いですが、今回のMITTSU PROJECTは、「包む」そして「繋げる」という、人の想いに寄り添うテーマからスタートしたのが新鮮でした。テーマの広さ故の課題設定の難しさはあったものの、結果的にはモノの先にいる人の事を考えることにつながり、思いやりに溢れた「マルアイ」という会社ならではの展示になったと思います。

作品名:想像を味わう
デザイナー:若田 勇輔・有留 颯紀
[画像7: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-a90a20876a4dc001f9e7-4.jpg ]

 味覚は、食べ物の名前や香り、手触りやその場の雰囲気など、口に含むまでの様々な情報に大きく左右されます。
 本作品は、食品パッケージにおける情報、特に香りの変化によって人の想像力を引き出し、味覚を拡張するパッケージデザインです。パッケージは、「深い森」「雨上がりの朝」など誰もが想起できるシチュエーションの名前で、イメージごとの色・素材でデザインされており、開封するとシチュエーションに応じた香りが嗅覚を刺激します。すると脳が錯覚して中に入った同じ味のお菓子を、パッケージごとに、そのシチュエーションで食べているかのように味が変わります。まさに、情報そのものが味になるパッケージです。
 既存の味を最大化するのではなく、人の想像力により今までにない新たな味を生み出します。

若田 勇輔・有留 颯紀のコメント:
 私達は今回の制作において「形をつくるのではなく体験をつくる」という点を重要視しました。食品パッケージは既に多種多様なデザイン事例がありますが、多くの食品パッケージが装飾的・広告的な発想で作られており、食体験を本当の意味で豊かにしていると言えるものは少ないと感じました。そんな中「パッケージそのものが味を直接的に変える」というこれまでにないデザインが実現すれば、未来のパッケージデザインに様々な期待を抱かせる展示になるのではないかと考えました。結果的に香りや色などを利用し、人の想像力を活かして味を変えるというチャレンジングなアイデアを実現でき、かつ実際に食べていただけなくとも想像以上に来場者にコンセプトが伝わったことを嬉しく思いました。今回の制作を活かしながら、引き続きアイデアの発展と実現を模索していきます。

■展示構成
 本展のグラフィックや展示構成のアートディレクションは、参加デザイナーである21B STUDIO所属の有村 大治郎氏が手がけました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-696a4c349456dde9ae33-4.jpg ]

[画像9: https://prtimes.jp/i/51757/77/resize/d51757-77-13e47d8469dcf65e751e-4.jpg ]

有村 大治郎氏コメント:
 「つつむ、つくる、つながる」を掲げ、デザインを通して少し先の未来を見たいという、創業135年を迎えたマルアイさんの取り組み「MITTSU PROJECT」。そんなマルアイさんと参加デザイナーのエネルギーを体現すべく、プロジェクトの旗印となるロゴをデザインし、それを起点に、メインビジュアル、販促物、展示空間の構成など、様々なものを一貫してデザインしました。ぼんやりとしていながらもワクワクする「少し先の未来」は、マルアイさんを中心に、デザイナーと共創することでこれからも広がっていきます。その足掛かりとなる第一回目のデザインに携われたことを嬉しく思います。

■今後について
 2023年8月に始動した「MITTSU PROJECT(みっつプロジェクト)」では、本展がプロジェクトとして初めての発信の場となりました。今回展示したデザイナーの作品情報や展示会当日の様子は、後日ホームページに掲載し活動の記録として蓄積していきます。また反響の大きかった作品は商品化も視野に入れ検討を進めます。
 今後プロジェクトの中身は変化させながらも「MITTSU PROJECT(みっつプロジェクト)」の活動として、当社が長年大切に思っている「包む」の情報発信を続けていきます。

■「MITTSU PROJECT(みっつプロジェクト)」とは
 「MITTSU PROJECT」は、「つつむ、つくる、つながる」をコンセプトに、少し未来の「包む」価値や新たな可能性を創造し発信する取り組みです。長年「包む」商品を提供する株式会社マルアイが、「包む」価値や可能性を世の中に広く伝えたい思いから、2023年8月に発足しました。

ホームページ:https://maruai.co.jp/mittsu_project/
インスタグラム:https://www.instagram.com/mittsu_project/

※参考情報:プレスリリース一覧
・未来の「包む」を創造するプロジェクト始動(2023年8月22日発表):https://maruai.co.jp/2023/08/22/12758/
・未来の「包む」を創造するプロジェクト、中間報告会を実施(2023年10月12日発表):https://maruai.co.jp/2023/10/12/12789/

マルアイについて
1888(明治21)年創業。山梨県市川大門に本社を構え、祝儀袋や事務用封筒などの日用紙製品と、食品や精密機器を保護するための産業用包材を製造・販売しています。中でも祝儀袋・不祝儀袋は合わせて約500種類以上を展開し、業界で高いシェアを占めています。「こころ くらし 包む」をモットーに、みなさまの暮らしを豊かにする製品を提供しています。



社名:株式会社マルアイ
代表:村松道哉
本社所在地:山梨県西八代郡市川三郷町市川大門2603番地
設立:昭和22年5月30日
HP:https://maruai.co.jp

[表: https://prtimes.jp/data/corp/51757/table/77_1_ddb128eb61ae455d1778b584c91e7bd1.jpg ]
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