上田尚宏個展「それはこれ、」 が WATOWA GALLERY (渋谷) にて9月10日より開催
[23/08/30]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
この度、アートプロジェクト・コレクティブ WATOWA GALLERY は、新たな「物質と人間」の表現を提示する、新進作家・上田尚宏の個展「それはこれ、」を2023年9月10日(日)から9月19日(火)まで開催いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/15900/78/resize/d15900-78-316d7604005e280d7305-0.png ]
上田尚宏は、東京藝術大学大学院で高山登氏に師事しました。大学院修了後、2011年に渡独。日本のもの派や近現代のドイツミニマリズムに大きな影響を受けています。彼は主に時間や空間、物理的な環境変化についての考察から現代社会の課題を提起し、領域横断を意識した制作活動を実践してきました。本展覧会では、2019年に帰国した後の初の個展として、これまでの日本とヨーロッパでの制作活動が凝縮された新作の一部をご覧いただけます。
本展「それはこれ、」は、物質自体の本質的な自己否定、または物質がメディアとして環境との相互作用を示すアンチ・テーゼを明示しています。言い換えれば、観察者と周囲の環境との相互作用によって流動する「人間と物質」という関係性が、むしろそれぞれの個々の自己否定を浮き彫りにしています。こうした視点から、「それはこれ」が「これはそれ」となり得るのか、という問いも投げかけられます。
上田の創作は、もの派とミニマリズムを融合させ、一貫性を保ちながら新たな表現を生み出しています。彼によると、物質の本質的な追求は、ある意味で物質とその環境との限界的な関係性を映し出す表現であると言えます。
現在、情報化をもたらす非物質空間の肥大によって、我々がどのように「ミクロ」から「マクロ」までの物質を捉えるべきか、依然として未解決の課題となっています。本展では、現代の錬金術師である上田尚宏が、新たな物質と環境の関係性をもたらす魔法の扉を開いてくれます。
開催概要
会 期:2023年9月10日(日)〜 9月19日(火)12:00 - 19:00
※ 9月13日(水)、 9月14日(木)定休日
主 催:WATOWA GALLERY
会 場:elephant STUDIO (東京都渋谷区渋谷2-7-4 1F)
入 場:無料
イベントページ:http://www.watowa.jp/news/2023/08/Is-this-it.html
HP: http://watowagallery.com
Instagram: @watowagallery
CONTACT: gallery@watowa.jp(メールのみ)
作家紹介
[画像2: https://prtimes.jp/i/15900/78/resize/d15900-78-33143e75dbd2c71739bf-2.jpg ]
上田 尚宏 | Takahiro Ueda
2010年、東京藝術大学先端芸術表現修了。2011年より文化庁新進芸術家海外研修制度、吉野石膏美術振興財団、DAAD(ドイツ学術交流会)からの助成を受け渡独。2019年に帰国後は東京を拠点に活動している。
主な展覧会に、The Still Point -まわる世界の静止点(kudan house, 東京, 2021)、SCAI 30th Anniversary Exhibition 「アースライト―SFによる抽象の試み」(駒込倉庫, 東京, 2019)、Temporal Measures(white rainbow, ロンドン, 2014)、Land Politics (Valletta Contemporary, マルタ, 2019)、Betwixt and Between(Galerie Tore Suessbier, ベルリン, 2013)、第14回岡本太郎現代芸術賞(川崎市岡本太郎美術館, 神奈川, 2011)など。
HP: https://takahiroueda.com
IG: https://www.instagram.com/tkhrd__/ (@ tkhrd__)
Photo by Shingo Kanagawa
作家ステートメント
ぼんやり眺めていると微妙な違いが浮かび上がって見えてくる、
もしくは最初から違いがはっきりと一瞥できる。
私たちの網膜は微細な違いを感受できるほど、精度が高い。
しかし精密に同じ設計を施されたロボットではないので、
目に映る景色は、実に人の数だけ存在する。
そう考えると、私の目が捉えるこの”違い”は、
本当に“違い”としてあるのだろうか。
誰かにとっては“同じ”になり得てしまうのだろうか。
網膜が受け取るビジョンを厳密に他者と共有するための方法を、
私たちは知らない。
製造や流通の問題により差が生じているにも関わらず、
便宜上、同じ名前が付けられた工業製品を並べてみる。
隣り合うそれらを「違う」と言えばいいのか、
はたまた「同じ」と言えばいいのか。
もうこうなれば、それはこれ、これはそれ。
上田 尚宏
WATOWA GALLERYとは
WATOWA GALLERYは、現代日本のストリートカルチャーやファッション、独創的・先進的なテクノロジーや「ジャパニーズ・フィロソフィー」を取り入れた新しい感性を持つ若手の作家を中心として、アート・コミュニケーションの場を提供するアートプロジェクト/プロデュース集団です。アートがファッションのように親しみやすいカルチャーとなり、ひとりひとりのライフスタイルに溶け込む社会を拓くため、新しい感覚のエキシビションや、アートプロジェクトのプロデュース・演出を行い、アートに触れるタッチポイントを拡大します。
現在も国内外で評価されている主要なアートムーブメントの多くは、ミュージアムの外で、そして多様なジャンルのアーティストと支援者との交流によって生まれています。わたしたちは特定のアートスペースを持たず、あらゆる空間をギャラリーと捉え、アートをミュージアムからコミュニティへ、都市へ、住空間へ開放し、ミュージアムの外からさまざまな分野のプロフェッショナルと横断的なアートプロジェクトを発信していきます。さらに、日本の若手アーティストの活躍と日本の若手コレクターの参入をサポートし、アーティストと支援者の交流を促進します。
WATOWA GALLERYを媒介とした新しいコミュニケーションやコミュニティの育成によって、次の時代のアートシーンを創造し、市場の活性化を目指します。2019年より特定の場所を持たないプロデュース集団としての活動をしておりましたが、2022年9月より、初のWATOWA GALLERYの本拠地となる WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYOを浅草・今戸にローンチ。
[画像1: https://prtimes.jp/i/15900/78/resize/d15900-78-316d7604005e280d7305-0.png ]
上田尚宏は、東京藝術大学大学院で高山登氏に師事しました。大学院修了後、2011年に渡独。日本のもの派や近現代のドイツミニマリズムに大きな影響を受けています。彼は主に時間や空間、物理的な環境変化についての考察から現代社会の課題を提起し、領域横断を意識した制作活動を実践してきました。本展覧会では、2019年に帰国した後の初の個展として、これまでの日本とヨーロッパでの制作活動が凝縮された新作の一部をご覧いただけます。
本展「それはこれ、」は、物質自体の本質的な自己否定、または物質がメディアとして環境との相互作用を示すアンチ・テーゼを明示しています。言い換えれば、観察者と周囲の環境との相互作用によって流動する「人間と物質」という関係性が、むしろそれぞれの個々の自己否定を浮き彫りにしています。こうした視点から、「それはこれ」が「これはそれ」となり得るのか、という問いも投げかけられます。
上田の創作は、もの派とミニマリズムを融合させ、一貫性を保ちながら新たな表現を生み出しています。彼によると、物質の本質的な追求は、ある意味で物質とその環境との限界的な関係性を映し出す表現であると言えます。
現在、情報化をもたらす非物質空間の肥大によって、我々がどのように「ミクロ」から「マクロ」までの物質を捉えるべきか、依然として未解決の課題となっています。本展では、現代の錬金術師である上田尚宏が、新たな物質と環境の関係性をもたらす魔法の扉を開いてくれます。
開催概要
会 期:2023年9月10日(日)〜 9月19日(火)12:00 - 19:00
※ 9月13日(水)、 9月14日(木)定休日
主 催:WATOWA GALLERY
会 場:elephant STUDIO (東京都渋谷区渋谷2-7-4 1F)
入 場:無料
イベントページ:http://www.watowa.jp/news/2023/08/Is-this-it.html
HP: http://watowagallery.com
Instagram: @watowagallery
CONTACT: gallery@watowa.jp(メールのみ)
作家紹介
[画像2: https://prtimes.jp/i/15900/78/resize/d15900-78-33143e75dbd2c71739bf-2.jpg ]
上田 尚宏 | Takahiro Ueda
2010年、東京藝術大学先端芸術表現修了。2011年より文化庁新進芸術家海外研修制度、吉野石膏美術振興財団、DAAD(ドイツ学術交流会)からの助成を受け渡独。2019年に帰国後は東京を拠点に活動している。
主な展覧会に、The Still Point -まわる世界の静止点(kudan house, 東京, 2021)、SCAI 30th Anniversary Exhibition 「アースライト―SFによる抽象の試み」(駒込倉庫, 東京, 2019)、Temporal Measures(white rainbow, ロンドン, 2014)、Land Politics (Valletta Contemporary, マルタ, 2019)、Betwixt and Between(Galerie Tore Suessbier, ベルリン, 2013)、第14回岡本太郎現代芸術賞(川崎市岡本太郎美術館, 神奈川, 2011)など。
HP: https://takahiroueda.com
IG: https://www.instagram.com/tkhrd__/ (@ tkhrd__)
Photo by Shingo Kanagawa
作家ステートメント
ぼんやり眺めていると微妙な違いが浮かび上がって見えてくる、
もしくは最初から違いがはっきりと一瞥できる。
私たちの網膜は微細な違いを感受できるほど、精度が高い。
しかし精密に同じ設計を施されたロボットではないので、
目に映る景色は、実に人の数だけ存在する。
そう考えると、私の目が捉えるこの”違い”は、
本当に“違い”としてあるのだろうか。
誰かにとっては“同じ”になり得てしまうのだろうか。
網膜が受け取るビジョンを厳密に他者と共有するための方法を、
私たちは知らない。
製造や流通の問題により差が生じているにも関わらず、
便宜上、同じ名前が付けられた工業製品を並べてみる。
隣り合うそれらを「違う」と言えばいいのか、
はたまた「同じ」と言えばいいのか。
もうこうなれば、それはこれ、これはそれ。
上田 尚宏
WATOWA GALLERYとは
WATOWA GALLERYは、現代日本のストリートカルチャーやファッション、独創的・先進的なテクノロジーや「ジャパニーズ・フィロソフィー」を取り入れた新しい感性を持つ若手の作家を中心として、アート・コミュニケーションの場を提供するアートプロジェクト/プロデュース集団です。アートがファッションのように親しみやすいカルチャーとなり、ひとりひとりのライフスタイルに溶け込む社会を拓くため、新しい感覚のエキシビションや、アートプロジェクトのプロデュース・演出を行い、アートに触れるタッチポイントを拡大します。
現在も国内外で評価されている主要なアートムーブメントの多くは、ミュージアムの外で、そして多様なジャンルのアーティストと支援者との交流によって生まれています。わたしたちは特定のアートスペースを持たず、あらゆる空間をギャラリーと捉え、アートをミュージアムからコミュニティへ、都市へ、住空間へ開放し、ミュージアムの外からさまざまな分野のプロフェッショナルと横断的なアートプロジェクトを発信していきます。さらに、日本の若手アーティストの活躍と日本の若手コレクターの参入をサポートし、アーティストと支援者の交流を促進します。
WATOWA GALLERYを媒介とした新しいコミュニケーションやコミュニティの育成によって、次の時代のアートシーンを創造し、市場の活性化を目指します。2019年より特定の場所を持たないプロデュース集団としての活動をしておりましたが、2022年9月より、初のWATOWA GALLERYの本拠地となる WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYOを浅草・今戸にローンチ。