日本初!スマートメーターデータを活用したTOU料金プランを開発 蓄積データは、英ケンブリッジ大学を通じて世界各国の研究機関に提供
[18/03/02]
提供元:PRTIMES
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エネチェンジグループのSMAP ENERGY Ltd.(本社:イギリス・ロンドン、CEO 城口洋平 )は、日本初となるスマートメーターデータを活用した時間帯別料金(Time-Of-Use)プラン(以下、「TOU」)を、株式会社Looop(本社:東京都台東区 代表取締役社長 CEO 中村創一郎)協力のもと開発並びにサービス提供を行いましたことをお知らせいたします。
SMAP ENERGY社の「ケンブリッジTOUモデル」とは
電力自由化により、国内外において通信機能付き電力量計「スマートメーター」の導入が進められています。スマートメーターの設置により30分毎の電力使用量データが取得できるため、従来に比べ約1500倍の電力データを利活用できるようになりました。SMAP ENERGY社は、2017年に世界初のスマートメーターデータのみを利用したTOUモデル「ケンブリッジTOUモデル」を開発しています。これは、機械学習「Randam Forest」を利用したAI技術により需要家のTOU移行後のピークシフトを定量的に予測する技術であり、Looop社と開発したTOU料金プランは、そのアルゴリズムが基礎となっています。アイルランドで行った実証実験結果での誤差は、MAPE(Mean Absolute Percent. Error:平均絶対誤差率)で3%程度となっています。ケンブリッジTOUモデルでは、AI分析により需要家のピークシフトを予想し、異なる単価設定、ピークシフト時間設定、料金体系(2段階、3段階など)と、各電力会社の電源データと帰属する需要家(消費者)の電力使用量データに応じて、柔軟に最適なTOUプランを開発できることが特徴です。
Looop社との取り組み内容について:「Looop 節電プロジェクト」
下図は、2017年7月Looop社、東京電力管内での30分単位での電力の原価構造(JEPXスポット市場で100%調達と仮定)を可視化したグラフです。下図の場合、午前10時〜午後8時頃の時間帯は、電力調達価格プラス託送料金の合計額が売価を上回っていることがわかります(関東エリアでのLooopでんきの従量料金は26円/1kWhに燃料調整費と再生エネルギー賦課金を考慮)。
Looop社の「節電プロジェクト」では、平日の昼14時〜夜22時をTOUプラン(節電タイム)に設定。その時間帯の単価を35円/kWhと割高に設定し、代わりにその他時間帯は、20円/kWhと通常プラン単価の20%安に設定することでピークシフトを促していきます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/17121/78/resize/d17121-78-687114-0.jpg ]
今回の取り組みでは、TOUプランの開発だけでなく、ユーザーの取り込み施策提案までを包括的に行っています。参加者は、Looop社マイページや登録したメールにて、毎日節電実績をみることができます。また、本プロジェクトは、チーム対抗戦形式をとるなどのゲーム性を持たせることで、より一層の参加意識を高める施策に繋げています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/17121/78/resize/d17121-78-388956-1.jpg ]
※Looop社マイページでの節電量チェックページイメージ
◎Looop社のプレスリリースはこちらからご覧いただけます。
https://looop-denki.com/low-v/news_detail/69
イギリスでもスマメ対応のTOUが今年1月に初登場
イギリス・Green Energy社が、今年1月に初のスマートメーターデータを活用したTOUを発表しました。同社は、3段階制を採用し、昼間のピーク時(16時〜19時)の電気代を25ペンスと通常の約2倍、オフピーク時(23時〜翌6時)の5倍の価格に設定しています。またイギリスの電力・ガス市場規制庁Ofgemは、「スマートメーターデータを活用した「時間帯別料金(TOU)」の普及は、国全体の電気代を1.3%下げる可能性があり、今後積極的な導入が期待される」と今後の展開に期待を寄せています。
今後のTOUサービス展開と蓄積データの学術活用について
今冬期のJEPX価格高騰により、厳しい戦いを強いられた電力会社が多数存在すると想定する中、国内向けには2018-2019冬期での実施に向けて3〜5社との取り組みを目標にサービス展開を行う予定にしています。
また、今回の取り組みで蓄積されたデータは、Looop社の協力のもと、参加者の同意と匿名化処理を施した上で、ケンブリッジ大学に学術用に提供し、ケンブリッジ大学を通じて世界各国の大学や研究機関等にも学術目的用に公開する予定にしています。これによりスマートメーターデータを活用したTOUプラン開発が世界同時的に加速することを期待します。
SMAP ENERGY社について
SMAP ENERGY社は、CEO城口のケンブリッジ大学工学部博士課程のスマートメーターデータ解析に関する研究成果をもとに、ケンブリッジ大学と共同で設立した「ケンブリッジ大学発ベンチャー」です。城口含む共同創業者3名全員がケンブリッジ大学出身であり、現役教授2名、及び、ケンブリッジ大学自身も株主に名を連ねています。スマートメーターから取得される電力データ解析サービス SMAP (Smart-Meter Analytics Platform)を、電力会社向けに展開する事業運営をしており、欧州・日本・中東の電力会社への導入実績を有します。
※2017年6月30日付でエネチェンジと経営統合いたしました。
所在地 :Innovation Hub, Imperial College White City Campus, 80 Wood Lane, London W12 0BZ
設立 :2016年2月
URL :http://smapenergy.com/
代表者 :城口 洋平(CEO)
事業内容:スマートメーターデータ解析サービスプラットフォーム「SMAP」の開発運営
SMAP ENERGY社の「ケンブリッジTOUモデル」とは
電力自由化により、国内外において通信機能付き電力量計「スマートメーター」の導入が進められています。スマートメーターの設置により30分毎の電力使用量データが取得できるため、従来に比べ約1500倍の電力データを利活用できるようになりました。SMAP ENERGY社は、2017年に世界初のスマートメーターデータのみを利用したTOUモデル「ケンブリッジTOUモデル」を開発しています。これは、機械学習「Randam Forest」を利用したAI技術により需要家のTOU移行後のピークシフトを定量的に予測する技術であり、Looop社と開発したTOU料金プランは、そのアルゴリズムが基礎となっています。アイルランドで行った実証実験結果での誤差は、MAPE(Mean Absolute Percent. Error:平均絶対誤差率)で3%程度となっています。ケンブリッジTOUモデルでは、AI分析により需要家のピークシフトを予想し、異なる単価設定、ピークシフト時間設定、料金体系(2段階、3段階など)と、各電力会社の電源データと帰属する需要家(消費者)の電力使用量データに応じて、柔軟に最適なTOUプランを開発できることが特徴です。
Looop社との取り組み内容について:「Looop 節電プロジェクト」
下図は、2017年7月Looop社、東京電力管内での30分単位での電力の原価構造(JEPXスポット市場で100%調達と仮定)を可視化したグラフです。下図の場合、午前10時〜午後8時頃の時間帯は、電力調達価格プラス託送料金の合計額が売価を上回っていることがわかります(関東エリアでのLooopでんきの従量料金は26円/1kWhに燃料調整費と再生エネルギー賦課金を考慮)。
Looop社の「節電プロジェクト」では、平日の昼14時〜夜22時をTOUプラン(節電タイム)に設定。その時間帯の単価を35円/kWhと割高に設定し、代わりにその他時間帯は、20円/kWhと通常プラン単価の20%安に設定することでピークシフトを促していきます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/17121/78/resize/d17121-78-687114-0.jpg ]
今回の取り組みでは、TOUプランの開発だけでなく、ユーザーの取り込み施策提案までを包括的に行っています。参加者は、Looop社マイページや登録したメールにて、毎日節電実績をみることができます。また、本プロジェクトは、チーム対抗戦形式をとるなどのゲーム性を持たせることで、より一層の参加意識を高める施策に繋げています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/17121/78/resize/d17121-78-388956-1.jpg ]
※Looop社マイページでの節電量チェックページイメージ
◎Looop社のプレスリリースはこちらからご覧いただけます。
https://looop-denki.com/low-v/news_detail/69
イギリスでもスマメ対応のTOUが今年1月に初登場
イギリス・Green Energy社が、今年1月に初のスマートメーターデータを活用したTOUを発表しました。同社は、3段階制を採用し、昼間のピーク時(16時〜19時)の電気代を25ペンスと通常の約2倍、オフピーク時(23時〜翌6時)の5倍の価格に設定しています。またイギリスの電力・ガス市場規制庁Ofgemは、「スマートメーターデータを活用した「時間帯別料金(TOU)」の普及は、国全体の電気代を1.3%下げる可能性があり、今後積極的な導入が期待される」と今後の展開に期待を寄せています。
今後のTOUサービス展開と蓄積データの学術活用について
今冬期のJEPX価格高騰により、厳しい戦いを強いられた電力会社が多数存在すると想定する中、国内向けには2018-2019冬期での実施に向けて3〜5社との取り組みを目標にサービス展開を行う予定にしています。
また、今回の取り組みで蓄積されたデータは、Looop社の協力のもと、参加者の同意と匿名化処理を施した上で、ケンブリッジ大学に学術用に提供し、ケンブリッジ大学を通じて世界各国の大学や研究機関等にも学術目的用に公開する予定にしています。これによりスマートメーターデータを活用したTOUプラン開発が世界同時的に加速することを期待します。
SMAP ENERGY社について
SMAP ENERGY社は、CEO城口のケンブリッジ大学工学部博士課程のスマートメーターデータ解析に関する研究成果をもとに、ケンブリッジ大学と共同で設立した「ケンブリッジ大学発ベンチャー」です。城口含む共同創業者3名全員がケンブリッジ大学出身であり、現役教授2名、及び、ケンブリッジ大学自身も株主に名を連ねています。スマートメーターから取得される電力データ解析サービス SMAP (Smart-Meter Analytics Platform)を、電力会社向けに展開する事業運営をしており、欧州・日本・中東の電力会社への導入実績を有します。
※2017年6月30日付でエネチェンジと経営統合いたしました。
所在地 :Innovation Hub, Imperial College White City Campus, 80 Wood Lane, London W12 0BZ
設立 :2016年2月
URL :http://smapenergy.com/
代表者 :城口 洋平(CEO)
事業内容:スマートメーターデータ解析サービスプラットフォーム「SMAP」の開発運営