ダッソー・システムズ、リビング・ハート・プロジェクトで米国食品医薬品局(FDA)と研究契約を締結
[14/11/20]
提供元:PRTIMES
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心疾患の治療・診断のための新プロジェクト、革新的な患者体験を創出するために、大きく前進
3Dエクスペリエンス企業であり、3D 設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、プロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)ソリューションにおける世界的リーダーであるダッソー・システムズ(Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、(心疾患の)患者向けに、個別化された心臓の3Dシミュレーション・モデルを作成し(治療や診断に)役立てようという同社のプロジェクトが、大きな節目を迎えたことを発表しました。
ダッソー・システムズが今年5月に発表した「リビング・ハート・プロジェクト (the Living Heart Project)」は、(プロジェクトの遂行に)同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォーム上のリアリスティック・シミュレーション・アプリケーションを使用しています。すでに同プロジェクトは、第一号のリアリスティックな(=実物に極めて近い)3D心臓シミュレータのベータテスト、新しい医療機器の有効性の検証、30を超える団体会員を獲得などの、急速な進展を見せています。
この取組みの次のステップとして、ダッソー・システムズはこのほど、FDA(米国食品医薬品局)と5年間の共同研究契約を締結しました。同契約ではまず、心疾患の治療に使われているペースメーカー・リードやその他の心血管向け医療機器の(人体への)挿入、配置、性能に関わるテスト・パラダイム(評価領域)の開発を目指します。
リビング・ハート・プロジェクトでは、個々のメンバーのIP(知的資産)を保護しながら、(研究)結果を全員で共有できる、テクノロジー・クラウドソーシング・モデルを使用しています。このプロジェクトは、著名な心臓専門医、医療機器メーカー、医療研究者の積極的な参画によって進められており、医療機器の評価、臨床診断(技術)の向上、外科手術計画の策定における心臓のシミュレーション・モデルの利用可能性を検討しています。
プロジェクトに参加する30の団体会員には、調査・研究、産業、医療などさまざまな分野で活躍する循環器の専門家100名以上が含まれており、それぞれがクラウドにおかれた「心臓シミュレータ」にアクセスする「クラウド・ソーシング」の形態をとることで、評価やプログラムの開発を迅速に行うことができます。研究者たちは米国Medical Device Innovation Consortium(MDIC)と協力し、革新的で、患者さんに信頼される、コストを抑えた医療機器の承認プロセスを短縮するという目標を掲げています。
同プロジェクトでは既に、心臓の弁を補助する新型の機器の有効性の検証 ― 現実の患者さんの体内に挿入する前に検証し、心疾患の進行を理解する ― が実施されました。
MDICのプレジデント兼CEOであるビル・マレー氏は次のように述べています「コンピュータで計算されたモデリングやシミュレーションは、さらなるイノベーションを促し、かつ長期安全性のための包括的なエビデンスを得られるという点で、医療機器やヘルスケアの現場を一新させる可能性を秘めています。このプロジェクトは、臨床試験ベースの経験的(実証的)テストを超え、他のどのやり方でも得ることができない、人体と各種機器とのやりとり(関係性)を評価するための方法として期待できます。リビング・ハート・プロジェクトは、医療機器を取り巻くコミュニティに向けて、機器の設計から各種規制向けの提出書類の準備まで使用できる心臓のシミュレーション(モデル)を提供する、新しいツールの先進例です」
ハーバード・メディカル・スクールの医学講師で、MITクリニカル・リサーチ・センターのメディカル・ディレクター(医長)でもあるクマラン・コランダイヴル(Kumaran Kolandaivelu)博士は次のように語っています。「ヘルスケアの未来においては、治療、医師のトレーニング、さらには患者自身に向けた健康管理の啓蒙において、モデリングやシミュレーションの活用が選択肢に入ってくることに疑いの余地はありません。医師として、私たちは今使える最上の科学技術を利用し、できる限り低侵襲で、コストを抑えた、質の高いケアを確実に行いたいという、道徳的要請をもっています。私たちがダッソー・システムズと共に取り組むのは、他の領域と同様に、医療においてもコンピュータ科学の持つ可能性を最大限に活用するべき時機が到来したと確信しているからです」
ダッソー・システムズの医療機器・医薬品業界担当バイス・プレジデントであるジャン・コロンベルは次のように語っています。「医療機器・医薬品業界におけるダッソー・システムズの戦略的目標は、この業界のプレイヤーが、革新的な患者体験(ペイシェント・エクスペリエンス)を作り出せるようにすることです。当社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームは、今回循環器分野で行ったように、いまだに満たされていない医療ニーズに対処できるよう作られており、最終的には患者のアウトカム(治療後の経過)を向上させ、患者のアクセスを増やすような新しいヘルスケア・ソリューションや協働プラクティスの創出を支援しています」
本件はダッソー・システムズの自社イベントである3Dエクスペリエンス・フォーラム(2014年11月11日〜12日、ラスベガス)にて発表されました。リビング・ハート・プロジェクトに関する詳細は、ウェブサイト(www.3DS.com/heart )をご参照ください。
訳注:本資料は仏Dassault Systemes による英文プレスリリースをダッソー・システムズ株式会社が日本語訳(抄訳)したものです。原文と本抄訳の差異に関しては、原文が優先致します。予めご了承下さい。
(以上)
ダッソー・システムズについて
ダッソー・システムズは、3Dエクスペリエンス企業として、企業や個人にバーチャル・ユニバースを提供することで、持続可能なイノベーションを提唱します。世界をリードする同社のソリューション群は製品設計、生産、保守に変革をもたらしています。ダッソー・システムズのコラボレーティブ・ソリューションはソーシャル・イノベーションを促進し、現実世界をよりよいものとするため、バーチャル世界の可能性を押し広げます。ダッソー・システムズ・グループは140カ国以上、あらゆる規模、業種の約19万社のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報は、www.3ds.com (英語)、www.3ds.com/ja (日本語)をご参照ください。
3DEXPERIENCE、CATIA、SOLIDWORKS、ENOVIA、DELMIA、SIMULIA、GEOVIA、EXALEAD、 3D VIA、3DSWYM、BIOVIA、およびNETVIBESはアメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズまたはその子会社の登録商標または商標です。
3Dエクスペリエンス企業であり、3D 設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、プロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)ソリューションにおける世界的リーダーであるダッソー・システムズ(Euronext Paris: #13065, DSY.PA)は、(心疾患の)患者向けに、個別化された心臓の3Dシミュレーション・モデルを作成し(治療や診断に)役立てようという同社のプロジェクトが、大きな節目を迎えたことを発表しました。
ダッソー・システムズが今年5月に発表した「リビング・ハート・プロジェクト (the Living Heart Project)」は、(プロジェクトの遂行に)同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォーム上のリアリスティック・シミュレーション・アプリケーションを使用しています。すでに同プロジェクトは、第一号のリアリスティックな(=実物に極めて近い)3D心臓シミュレータのベータテスト、新しい医療機器の有効性の検証、30を超える団体会員を獲得などの、急速な進展を見せています。
この取組みの次のステップとして、ダッソー・システムズはこのほど、FDA(米国食品医薬品局)と5年間の共同研究契約を締結しました。同契約ではまず、心疾患の治療に使われているペースメーカー・リードやその他の心血管向け医療機器の(人体への)挿入、配置、性能に関わるテスト・パラダイム(評価領域)の開発を目指します。
リビング・ハート・プロジェクトでは、個々のメンバーのIP(知的資産)を保護しながら、(研究)結果を全員で共有できる、テクノロジー・クラウドソーシング・モデルを使用しています。このプロジェクトは、著名な心臓専門医、医療機器メーカー、医療研究者の積極的な参画によって進められており、医療機器の評価、臨床診断(技術)の向上、外科手術計画の策定における心臓のシミュレーション・モデルの利用可能性を検討しています。
プロジェクトに参加する30の団体会員には、調査・研究、産業、医療などさまざまな分野で活躍する循環器の専門家100名以上が含まれており、それぞれがクラウドにおかれた「心臓シミュレータ」にアクセスする「クラウド・ソーシング」の形態をとることで、評価やプログラムの開発を迅速に行うことができます。研究者たちは米国Medical Device Innovation Consortium(MDIC)と協力し、革新的で、患者さんに信頼される、コストを抑えた医療機器の承認プロセスを短縮するという目標を掲げています。
同プロジェクトでは既に、心臓の弁を補助する新型の機器の有効性の検証 ― 現実の患者さんの体内に挿入する前に検証し、心疾患の進行を理解する ― が実施されました。
MDICのプレジデント兼CEOであるビル・マレー氏は次のように述べています「コンピュータで計算されたモデリングやシミュレーションは、さらなるイノベーションを促し、かつ長期安全性のための包括的なエビデンスを得られるという点で、医療機器やヘルスケアの現場を一新させる可能性を秘めています。このプロジェクトは、臨床試験ベースの経験的(実証的)テストを超え、他のどのやり方でも得ることができない、人体と各種機器とのやりとり(関係性)を評価するための方法として期待できます。リビング・ハート・プロジェクトは、医療機器を取り巻くコミュニティに向けて、機器の設計から各種規制向けの提出書類の準備まで使用できる心臓のシミュレーション(モデル)を提供する、新しいツールの先進例です」
ハーバード・メディカル・スクールの医学講師で、MITクリニカル・リサーチ・センターのメディカル・ディレクター(医長)でもあるクマラン・コランダイヴル(Kumaran Kolandaivelu)博士は次のように語っています。「ヘルスケアの未来においては、治療、医師のトレーニング、さらには患者自身に向けた健康管理の啓蒙において、モデリングやシミュレーションの活用が選択肢に入ってくることに疑いの余地はありません。医師として、私たちは今使える最上の科学技術を利用し、できる限り低侵襲で、コストを抑えた、質の高いケアを確実に行いたいという、道徳的要請をもっています。私たちがダッソー・システムズと共に取り組むのは、他の領域と同様に、医療においてもコンピュータ科学の持つ可能性を最大限に活用するべき時機が到来したと確信しているからです」
ダッソー・システムズの医療機器・医薬品業界担当バイス・プレジデントであるジャン・コロンベルは次のように語っています。「医療機器・医薬品業界におけるダッソー・システムズの戦略的目標は、この業界のプレイヤーが、革新的な患者体験(ペイシェント・エクスペリエンス)を作り出せるようにすることです。当社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームは、今回循環器分野で行ったように、いまだに満たされていない医療ニーズに対処できるよう作られており、最終的には患者のアウトカム(治療後の経過)を向上させ、患者のアクセスを増やすような新しいヘルスケア・ソリューションや協働プラクティスの創出を支援しています」
本件はダッソー・システムズの自社イベントである3Dエクスペリエンス・フォーラム(2014年11月11日〜12日、ラスベガス)にて発表されました。リビング・ハート・プロジェクトに関する詳細は、ウェブサイト(www.3DS.com/heart )をご参照ください。
訳注:本資料は仏Dassault Systemes による英文プレスリリースをダッソー・システムズ株式会社が日本語訳(抄訳)したものです。原文と本抄訳の差異に関しては、原文が優先致します。予めご了承下さい。
(以上)
ダッソー・システムズについて
ダッソー・システムズは、3Dエクスペリエンス企業として、企業や個人にバーチャル・ユニバースを提供することで、持続可能なイノベーションを提唱します。世界をリードする同社のソリューション群は製品設計、生産、保守に変革をもたらしています。ダッソー・システムズのコラボレーティブ・ソリューションはソーシャル・イノベーションを促進し、現実世界をよりよいものとするため、バーチャル世界の可能性を押し広げます。ダッソー・システムズ・グループは140カ国以上、あらゆる規模、業種の約19万社のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報は、www.3ds.com (英語)、www.3ds.com/ja (日本語)をご参照ください。
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