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【イベントレポート】「輪島酒椀制作発表会〜輪島の未来のために〜」を開催

〜 震災復興の現在地と輪島塗の文化・伝統を繋ぐ新製品「輪島酒椀」を発表 〜




2025年12月12日(金)、ワイ・ヨット ストア 麻布台ヒルズ(東京都港区)にて『輪島酒
椀制作発表会〜輪島の未来のために〜』が開催されました。
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 本イベントでは、能登半島地震からの復興と輪島塗の文化・伝統の継承を目指す有志団体「輪島の未来のために」と、現代の日本酒を五感で味わうための酒器「酒碗(しゅわん)」を展開する「天酒堂」が共創した新製品「輪島酒椀」を発表しました。当日は「輪島の未来のために」代表の古込和孝氏と、「天酒堂」店主の庄島健泰氏が登壇し、今なお厳しい輪島の現状と、伝統工芸が切り拓く未来について説明しました。

プロジェクト発足背景:震災から2年、解体は進むも復興は「道半ば」
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81574/83/81574-83-11b441f29cd089d902cba972c6730b3d-3900x2193.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 イベントの冒頭で、「輪島の未来のために」代表の古込和孝氏は、震災から約2年が経過した輪島の現状について、建物の解体は進んでいるものの、本格的な復興作業はこれから始まる段階にあり、震災前の姿を取り戻すには10年単位の歳月が必要だと語りました。
 長期化する避難生活の中で廃業を選ぶ職人も後を絶たない現状に直面し、「復興までの時間がかかりすぎれば人が離れてしまう」との危機感から、職人の仕事を絶やさずに未来へ技術をつなぐために発足したのが本プロジェクトであり、今回発表された「輪島酒椀は単なる新商品ではなく、輪島の再生をかけた希望の光である」と述べました。

※「しゅわん」の表記について:
 オリジナルの陶磁器の酒器を「酒碗」(石へん)、今回発表された輪島塗の酒器を「酒椀」(木へん)と表記しています。

輪島塗とは:124の工程が生み出す「堅牢優美」と「直し椀」の文化
 続いて古込氏は、守るべき輪島塗の魅力について語りました。漆の歴史は古く、約1万2600年前の遺跡から木片が出土するなど、日本人の生活に深く根付いてきた文化です。輪島塗は全124工程にも及ぶ分業制で作られ、「地の粉(じのこ)」を下地に混ぜる技法や、壊れやすい箇所に麻布を貼る「布着せ」により、極めて高い堅牢さを誇ります。
 「輪島塗は『直し椀』とも呼ばれ、傷んでも修理して使い続けられる」と古込氏が語るように、一度作れば何十年も愛用できるサステナブルな道具としての側面も持ち合わせています。

酒碗とは:名だたる名店が採用する「酒碗」の開発背景
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81574/83/81574-83-5edb468f54a44158fb09f23816789e95-3900x2193.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 本プロジェクトの共創パートナーである「天酒堂」店主の庄島健泰氏は、現代の日本酒に最適化された器「酒碗」の開発背景を語りました。庄島氏は、日本酒の品質が飛躍的に向上しているにもかかわらず、器が明治・大正時代の様式のままであることに疑問を抱き、2022年に「酒碗」を考案しました。
 日本酒の香りと味わいを引き出すよう設計されたこの酒器は、国内外のラグジュアリーホテルや星付きレストランで次々と採用されており、現代の美食体験を変える存在として注目を集めています。

新製品「輪島酒椀」:伝統と革新の融合
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81574/83/81574-83-2e83d6eccf9e6b88d385122b880e58e2-3900x2193.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 震災の後、庄島氏が旧知の古込氏に、復興の新たな象徴として、「輪島塗の技法を活かした新たな酒器」を提案したことがきっかけで「輪島酒椀」が誕生しました。日本酒の「本当の美味しさ」を味わうために設計された形状と、漆特有の高分子構造がもたらす人肌に近い口当たりが、味わいを柔らかく変化させ、日本酒が持つ世界感をより深く感じられるような器となっています。

試飲体験会
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81574/83/81574-83-396ab1a443cbfaa4b2bb668b3a582b88-3900x2193.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 古込氏、庄島氏からの説明に続き、現在制作過程にある「輪島酒椀」での日本酒体験の一端を紹介するために、酒蔵でのテイスティングにも使用されている天酒堂の「SHUWAN」と、ワイングラスによる比較試飲会が行われました。「SHUWAN」は日本酒のフルーティな香りをとどめ、アルコールなどの刺激臭を空気中へ逃すための特別な形状で製作されており、参加者はデータに裏付けられた風味の違いを体感していました。

▼「SHUWAN」とワイングラス・猪口との風味比較データ
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81574/83/81574-83-8a41b6ad2553b0385de504c9ee3d42ce-512x372.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


「輪島酒椀」商品情報
カラー:黒・赤・白・溜(ため)色の4色展開
価格:110,000円(税込)
2025年12月23日までワイ・ヨット ストア 麻布台ヒルズにて展示および受注
お届けは7ヶ月後の予定

■登壇者プロフィール
古込 和孝 (「輪島の未来のために」代表 / 漆芸家 )
震災後、輪島塗の文化や伝統を守るべく「輪島の未来のために」を設立。現在、14社が集
まり、後進の育成と復興に尽力している。

庄島 健泰 氏(「天酒堂」店主)
日本酒専門家として、現代の酒造りに呼応する酒器「酒碗」を2022年に開発。トップシェ
フやソムリエからの信頼も厚く、新しい日本酒文化の創造に取り組む。

■ワイ・ヨット ストア 麻布台ヒルズ■
デザインと機能性に優れたキッチン用品や家電製品を美しいスタイリングで提案する「体
験型ショップ」。
所在地:〒106-0041東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ タワープラザ 4F
営業時間:営業時間11:00〜20:00(年中無休)
ホームページ:https://store.y-yacht.co.jp/

■株式会社 ワイ・ヨット■
1949年の設立以来、キッチン・ダイニング用品を中心に、百貨店・専門店向けの上質な商
品を取り扱う商社として成長。従来の「ホールセール事業」に加え、海外ブランドの代理
店業務や国内外のメーカー様との商品共同開発などを行う「商品開発事業」、選べるカタ
ログ制作・販売を始めとした「ギフト事業」、キッチン用品専門店を全国で運営する「小
売事業」、物流センター・コールセンター・3PL事業から成り立つ「物流事業」と、5つの
柱を持ち、幅広いお客様にキッチン・ダイニングを中心とした新しいライフスタイルを提
案。

■会社概要■
商号 :株式会社ワイ・ヨット
代表者 :代表取締役社長 寺田 佐和子
所在地 :〒460-0017 愛知県名古屋市中区松原3丁目13番41号
設立 :1949年6月
事業内容:ホールセール事業、商品開発事業、ギフト事業、小売事業、物流事業
資本金 :4,500万円
ホームページ:https://www.y-yacht.co.jp/

■本件に関するお問い合わせ先■
株式会社ワイ・ヨット 広報担当
担当:前田
E-mail:s-maeda@y-yacht.co.jp
電話:03-3699-7278
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