うつ病VRの共同研究を開始!国内最大の認知行動療法研究機関と
[20/03/30]
提供元:PRTIMES
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〜国立認知行動療法センターと世界初のうつ病患者に対するVRの地平を開拓〜
高精度VRと行動解析AIエンジンを提供する株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は 、国内最先端の認知行動療法研究機関である、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター(東京都小平市、センター長:堀越勝、以下 認知行動療法センター)と共同で、うつ病患者に対する認知行動療法をベースにした VRの検証を開始します。医療領域において、実際のうつ病患者を対象とした研究は、これが世界初となります。また、ジョリーグッドは、「認知行動療法VR」に関わるシステム技術の特許を2020年2月に出願しています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/20924/84/resize/d20924-84-329489-11.jpg ]
■背景:精神疾患とうつ病
精神疾患が個人と社会に及ぼす損失は甚大で、WHO発表では、あらゆる疾病のうち、うつ病は人類に疾病負荷を与える疾患の1位とされています。精神疾患はわが国の5大疾病のひとつであり、患者数は約420万人と最も多いです。その中でもうつ病は127万人と最も多く、1年間の社会経済コストは年間3兆900億円に上ります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/20924/84/resize/d20924-84-197781-9.png ]
抗うつ剤は世界医薬品市場で9位、3.5兆円市場
[画像3: https://prtimes.jp/i/20924/84/resize/d20924-84-147303-1.png ]
■認知行動療法とは
認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapies; CBT)は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。うつ病治療において、認知行動療法は第一治療選択のひとつで、軽症の状態に対しても適用が推奨されており、幅広い対象に適用が可能です。
うつ病の特徴として、活動が低下し、自室等に引きこもり、反芻を繰り返すことでネガティブな気分が悪循環するという傾向があります。認知行動的な観点に立てば、うつ状態では様々な考えや行動から、ポジティブな感情を体験する機会が邪魔されているとも捉えられます。
ジョリーグッドが発達障害者向けに開発提供しているソーシャル・スキル・トレーニングVRサービス「emou」(エモウ)は、認知行動療法の一つであり、このemouが接点となり認知行動センターの主要メンバーらと出会い、本共同研究の合意、契約に至りました。(https://emou.jp)
■本研究の内容
本研究では、うつ病患者複数名を被験者対象として、ジョリーグッドが持つ多様なVRコンテンツの中から「ポジティブ感情を喚起するVRコンテンツ」を数パターン体験してもらいます。将来的には、VR体験中の視認行動と生体情報(バイタル測定)、アンケート評価を連携解析することで、うつ病患者の感情喚起(行動活性化)に有効な空間要素を検出する予定です。本研究はそれにつながる開発研究で、認知行動療法とVRを組み合わせた際のさまざまな技術的解決を検討します。VRについての研究は様々なものがありますが、健康な人や、不安症に関するものがほとんどでした。医療領域において、うつ病患者を対象とした研究は、世界初となります。
さらに、これらVRの空間要素と感情喚起の相関パターンをAIによる機械学習を重ねることで精度を向上させ、VRによるうつ病評価とその疾患レベルに対する「VRコンテンツの調合」を自動化することを目指します。
ジョリーグッドは、VR内の行動解析により精神疾患レベルを自動評価し、それに適したVRコンテンツを自動調合する「VR診断コンテンツ調合システム」の特許を2020年2月に出願しています。
<VR診断コンテンツ調合システムのイメージ>
[画像4: https://prtimes.jp/i/20924/84/resize/d20924-84-849246-2.png ]
■国立精神・神経医療研究センター「認知行動療法センター」とは(https://www.ncnp.go.jp/cbt/)
認知行動療法センターは、日本初の「認知行動療法(CBT)」の研究開発や研修を専門とする国立のセンターです。国内最先端の認知行動療法の研究と研修を通じて、日本の精神医療技術の向上と、よりよい精神医療サービスを患者様に提供できる社会の実現を目指しています。
認知行動療法センターにおける研究機能の強みは、臨床試験の運用能力であり、これまで様々な厳格な臨床試験を病院と連携して進めています。認知行動療法の専門家が集まる当センターの強みとして、従来型の認知療法・行動療法・マインドフルネス療法といった第2世代・第3世代の認知行動療法ではなく、脳神経科学の最新知見を取り入れた最先端の認知行動療法である、ポジティブ価システム認知行動療法を世界に先駆けて検証しています。
■ジョリーグッド代表取締役CEOのコメント
上路健介 ジョリーグッド代表取締役CEO
[画像5: https://prtimes.jp/i/20924/84/resize/d20924-84-118784-10.png ]
「弊社ジョリーグッドはこれまで、医療や介護福祉の分野で高精度VRによる教育サービスやトレーニングサービスを展開し、医療福祉の進化に貢献してきました。この度、精神疾患の中でも世界の疾病負荷1位のうつ病に対する共同研究を、認知行動療法研究の第一人者の皆様とともに開始できることを、心から嬉しく思っています。」
■発達障害向けソーシャル・スキル・トレーニングVR「emou」(https://emou.jp)
emouは発達障害者向けの方が社会に出たときのコミュニケーションを、VRで事前に予習・トレーニングできる、ソーシャル・スキル・トレーニングVRサービスです。現在80シーン以上のVRコンテンツが有り、昨年春のサービス開始から、全国の就労移行支援機関や放課後等デイサービス、医療機関などで多数採用いただいております。また2020年1月に開催された経済産業省主催の「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020」のビジネスコンテスト部門にて優秀賞を受賞し、メンタルヘルスケア業界からも注目を集めています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/20924/84/resize/d20924-84-917783-3.png ]
■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/)
ジョリーグッドは、高精度な“プロフェッショナルVRソリューション”と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニーです。ジョリーグッドは今後も、医療や介護の人材教育をはじめ、発達障害者向けのソーシャル・スキル・トレーニングや、精神疾患向けの治療などにVR、AIを用いた先端サービスを積極的に展開し「誰ひとり取り残さない世界」の実現に向け、邁進していきます。
高精度VRと行動解析AIエンジンを提供する株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は 、国内最先端の認知行動療法研究機関である、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター(東京都小平市、センター長:堀越勝、以下 認知行動療法センター)と共同で、うつ病患者に対する認知行動療法をベースにした VRの検証を開始します。医療領域において、実際のうつ病患者を対象とした研究は、これが世界初となります。また、ジョリーグッドは、「認知行動療法VR」に関わるシステム技術の特許を2020年2月に出願しています。
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■背景:精神疾患とうつ病
精神疾患が個人と社会に及ぼす損失は甚大で、WHO発表では、あらゆる疾病のうち、うつ病は人類に疾病負荷を与える疾患の1位とされています。精神疾患はわが国の5大疾病のひとつであり、患者数は約420万人と最も多いです。その中でもうつ病は127万人と最も多く、1年間の社会経済コストは年間3兆900億円に上ります。
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抗うつ剤は世界医薬品市場で9位、3.5兆円市場
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■認知行動療法とは
認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapies; CBT)は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。うつ病治療において、認知行動療法は第一治療選択のひとつで、軽症の状態に対しても適用が推奨されており、幅広い対象に適用が可能です。
うつ病の特徴として、活動が低下し、自室等に引きこもり、反芻を繰り返すことでネガティブな気分が悪循環するという傾向があります。認知行動的な観点に立てば、うつ状態では様々な考えや行動から、ポジティブな感情を体験する機会が邪魔されているとも捉えられます。
ジョリーグッドが発達障害者向けに開発提供しているソーシャル・スキル・トレーニングVRサービス「emou」(エモウ)は、認知行動療法の一つであり、このemouが接点となり認知行動センターの主要メンバーらと出会い、本共同研究の合意、契約に至りました。(https://emou.jp)
■本研究の内容
本研究では、うつ病患者複数名を被験者対象として、ジョリーグッドが持つ多様なVRコンテンツの中から「ポジティブ感情を喚起するVRコンテンツ」を数パターン体験してもらいます。将来的には、VR体験中の視認行動と生体情報(バイタル測定)、アンケート評価を連携解析することで、うつ病患者の感情喚起(行動活性化)に有効な空間要素を検出する予定です。本研究はそれにつながる開発研究で、認知行動療法とVRを組み合わせた際のさまざまな技術的解決を検討します。VRについての研究は様々なものがありますが、健康な人や、不安症に関するものがほとんどでした。医療領域において、うつ病患者を対象とした研究は、世界初となります。
さらに、これらVRの空間要素と感情喚起の相関パターンをAIによる機械学習を重ねることで精度を向上させ、VRによるうつ病評価とその疾患レベルに対する「VRコンテンツの調合」を自動化することを目指します。
ジョリーグッドは、VR内の行動解析により精神疾患レベルを自動評価し、それに適したVRコンテンツを自動調合する「VR診断コンテンツ調合システム」の特許を2020年2月に出願しています。
<VR診断コンテンツ調合システムのイメージ>
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■国立精神・神経医療研究センター「認知行動療法センター」とは(https://www.ncnp.go.jp/cbt/)
認知行動療法センターは、日本初の「認知行動療法(CBT)」の研究開発や研修を専門とする国立のセンターです。国内最先端の認知行動療法の研究と研修を通じて、日本の精神医療技術の向上と、よりよい精神医療サービスを患者様に提供できる社会の実現を目指しています。
認知行動療法センターにおける研究機能の強みは、臨床試験の運用能力であり、これまで様々な厳格な臨床試験を病院と連携して進めています。認知行動療法の専門家が集まる当センターの強みとして、従来型の認知療法・行動療法・マインドフルネス療法といった第2世代・第3世代の認知行動療法ではなく、脳神経科学の最新知見を取り入れた最先端の認知行動療法である、ポジティブ価システム認知行動療法を世界に先駆けて検証しています。
■ジョリーグッド代表取締役CEOのコメント
上路健介 ジョリーグッド代表取締役CEO
[画像5: https://prtimes.jp/i/20924/84/resize/d20924-84-118784-10.png ]
「弊社ジョリーグッドはこれまで、医療や介護福祉の分野で高精度VRによる教育サービスやトレーニングサービスを展開し、医療福祉の進化に貢献してきました。この度、精神疾患の中でも世界の疾病負荷1位のうつ病に対する共同研究を、認知行動療法研究の第一人者の皆様とともに開始できることを、心から嬉しく思っています。」
■発達障害向けソーシャル・スキル・トレーニングVR「emou」(https://emou.jp)
emouは発達障害者向けの方が社会に出たときのコミュニケーションを、VRで事前に予習・トレーニングできる、ソーシャル・スキル・トレーニングVRサービスです。現在80シーン以上のVRコンテンツが有り、昨年春のサービス開始から、全国の就労移行支援機関や放課後等デイサービス、医療機関などで多数採用いただいております。また2020年1月に開催された経済産業省主催の「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020」のビジネスコンテスト部門にて優秀賞を受賞し、メンタルヘルスケア業界からも注目を集めています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/20924/84/resize/d20924-84-917783-3.png ]
■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/)
ジョリーグッドは、高精度な“プロフェッショナルVRソリューション”と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニーです。ジョリーグッドは今後も、医療や介護の人材教育をはじめ、発達障害者向けのソーシャル・スキル・トレーニングや、精神疾患向けの治療などにVR、AIを用いた先端サービスを積極的に展開し「誰ひとり取り残さない世界」の実現に向け、邁進していきます。