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「関係人口」創出と持続可能で魅力溢れるまちづくりを目的に飯田市、南信州観光公社、Airbnb Japanがパートナーシップを締結

〜飯田市に来訪する人の多様なニーズに対応、地域課題解決に向けて相互に連携します〜

飯田市、南信州観光公社、および世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下:Airbnb、日本語名:エアビーアンドビー)の日本法人は16日、日本国内では初めてとなる自治体・DMOとAirbnbとの3者連携によって、飯田市の持続可能で魅力的なまちづくりで協力していくためのパートナーシップの締結を発表いたします。これにより、リニア開通後を見据えた飯田市でのまちづくりを、農家ステイ・空き家等の活用を通じて、何度も飯田市に訪れたくなるゲストと彼らをもてなすAirbnbホストを中心とする地域コミュニティとともに推進、ポストコロナ時代の「関係人口」をさらに創出していきます。




[画像: https://prtimes.jp/i/16248/85/resize/d16248-85-97dca32ca86246f68a7f-0.jpg ]


主な3者間パートナーシップの目的は以下の通りです。
1. 農家ステイ・空き家活用等で協業し、地域経済への貢献と関係人口の創出、移住定住ならびに企業誘致に関するプロジェクトの推進
2. 観光コンテンツのオンライン化と情報発信の強化をともに行うことで、飯田市の観光経済発展に寄与
3. 地域コミュニティの育成支援


【パートナーシップの具体的内容(予定)】
1. 「飯田市における農家ステイ・空き家活用等で協業し、地域経済への貢献と関係人口の創出を図る」
・飯田市内のAirbnb宿泊施設とそのホスト(宿泊施設運営者)と連携し、飯田市の豊かな自然、歴史や文化及び周 辺コミュニティの魅力を訴求、ホストやゲスト(宿泊者)、そしてコミュニティの有機的な交流を進め、移住定住の促進、関係人口の創出を図る。具体的には、天龍峡エリアでAirbnb宿泊施設ならびに他の地域事業者とも連携した地域全体でのゲストの受け入れ体制を構築していく
・飯田市空き家バンク(https://www.city.iida.lg.jp/site/akiyabank/)とも連携して移住・定住の促進、地域に所在する空き家の活用、Airbnbでの宿泊施設登録によって地域の観光経済など課題解決に寄与するまちづくりをサポート
・農業を主業とする農家にAirbnbでのホスティング機会を伝えて、新たな経済的機会を勧めていく
・「教育旅行」(小中学生による農家ホームステイ)の経験豊富な農家を、一般の大人やファミリーを対象にした「農家ステイ」にも対応できる仕組みづくりや勉強会等をサポート

2. 観光コンテンツのオンライン化と情報発信の強化
・飯田市、南信州観光公社とAirbnbが連携して、地域内の宿泊施設のオンライン化促進や勉強会の実施
・飯田市、南信州観光公社とAirbnb双方のコミュニケーションチャネル等での情報発信

3. 地域コミュニティの育成支援
・地域交流イベント・セミナーを相互に連携しながら開催し、ホストコミュニティの育成を推進していく
・農家ステイを通じたホストとゲスト間の交流促進によって、農家ホストにコロナ禍での新たな生きがい、やりがいを感じてもらうAirbnbのホスティングの勉強会・交流会を開催
・近い将来のリニア開通後のインバウンド旅行客回復を見据えて、飯田市の魅力的なホストコミュニティを拡充

全国におけるコロナウイルス感染者は、最近は減少傾向が見られますが、新型コロナウイルス感染拡大は、日本の生活、仕事、旅のあり方に大きな変化をもたらしつつあります。Airbnb Japanでは今年5月、地域の観光経済回復の動きを後押しし、有意義な人と人のつながりをもたらす観光の成長を促進するために一般社団法人 長野県観光機構(NTO)とパートナーシップを締結、さらに9月には、長野県辰野町において地域の「関係人口」創出を目的に、地域の空き家を活用する新規ホストを支援、また移住・定住を検討する企業へのサポート等で合意しました。今後、飯田市、南信州観光公社、Airbnb Japanは、ポストコロナを見据えて当社プラットフォームを介したホスト、ゲスト、コミュニティとの有意義な関係を当パートナーシップを通じてつくり、国内旅行需要回復と、近年以内に予測されるインバウンド旅行需要の回復に備えていきます。

【今後の主な活動予定】
1.今年11月〜来年6月:天龍峡エリアを中心とする体制づくり
・天龍峡エリアを窓口とする当社協業運営体制構築

2.来年1月以降:移住者や農家民泊事業者への勉強会の開催
・空き家・古民家活用セミナー:三穂、龍江、上久堅(1月以降)

3.来年3月:全国ほんもの体験フォーラムin 南信州への参加
・農家民泊の振り返り後に、個人旅行への対応についての取り組みを共有、新規ホスト獲得を継続

<長野県飯田市 佐藤 健 市長コメント>
飯田市は、飯田の語源でもある「結い」の精神や「ムトス」※の精神に支えられた住民自治を基軸とした地域づくりを進めてきましたが、近年では、出会いやつながりによって得られる自身の役割や居場所を求めて、能動的に自らの力を発揮したいという学生や若い方が頻繁に訪れるようになりました。関係人口創出や移住定住推進の取組も、人と人の結び目となり、地域の案内役を担っていただいているゲストハウスや民泊事業を営む皆さんにご協力いただいて進めており、「人と出会う、人に会いに行く」ことを目的とするAirbnbのゲストと「日常の暮らしを体験する」価値を提供するホストの間のフラットな関係性は、これまでの当市の取組の方向性と合致しています。本協定により、南信州の「人」と「暮らし」に出会う幸せな皆さんが増えることを期待します。
※ムトス…広辞苑の再末尾の言葉「んとす」を引用したもので、「〜しようとする」という意味が込められており、行動への意志や意欲を表す言葉です。

<南信州観光公社 高橋 充 社長コメント>
南信州観光公社では、これまで南信州の食、歴史、風土、体験などを縦横に配置したこだわりの旅を演出する自社ツアーや、設立以来3,000名以上の地域の皆さまの協力を頂き、南信州の自然や産業、生活、文化、スポーツ等々に関する本物志向の体験プログラムをご用意してきました。私たちがもっとも誇りにするのは、南信州の自然と人の魅力です。旅の個別化志向が鮮明になり、旅の質が問われ、「ほんものの感動」が求められる現代において、現代の都市生活で見失いがちな「自然のめぐみ」や「自然とともに生きる豊かさ」「人との和を育む力」を、今回の飯田市、Airbnbとの連携を通じて南信州で実感していただけると確信しています。

<Airbnb Japan 代表取締役 田邉泰之コメント>
今回の3者間のパートナーシップによって、長野県内でAirbnbのホストの皆さんを中心に、旅行者とコミュニティの間に有意義な繋がりが生まれ、魅力溢れるまちづくりに貢献していくのを楽しみにしています。また飯田市で、新たにAirbnbでホスティングを始めたい農家の方々の兼業農家を増やし、Airbnbと農業の兼業によって新たな経済機会が創出できればと考えます。今後、コロナ禍での旅行や仕事と生活のバランスの変化によってますます加速する新しいライフスタイルが普及することを踏まえ、Airbnbのリスティングを運営するホストとゲストの交流をさらに促進、地域のコミュニティと密接に結びつくことで新たな発想や繋がりが生まれ、多様な人材交流を創造されるような「関係人口」の拡大を目指します。

<飯田市について>
飯田市は日本の中央、長野県の最南端に位置し、東に南アルプス、西に中央アルプスがそびえ、南北に天竜川が貫く日本一の谷地形が広がり、豊かな自然と優れた景観、四季の変化に富み、動植物の南北限という気候風土に恵まれています。
古くは東山道、近世以降は三州街道、遠州街道などの陸運や天竜川の水運にも恵まれ、東西あるいは南北交通の要衝として繁栄し、経済的にも文化的にも独自の発展を遂げ、神楽や人形浄瑠璃などの民俗文化が今なお暮らしの中に息づいています。
「りんご並木と人形劇のまち」としても知られ、天下の名勝とうたわれた天龍峡をはじめ、天竜川の川下り、元善光寺、しらびそ高原などの観光名所とともに、近年では体験教育旅行や、銘桜を巡る桜守の旅、グリーンツーリズム・エコツーリズムの取り組みなども全国から注目されてきました。
「飯田」の地名は「結いの田」が語源となっており、伝統産業である「水引」に代表される「結び」に縁のある土地柄です。行政、企業、市民で「結いの力」を発揮し、リニア時代を見据えた21世紀型の戦略的地域づくりを進め、それらにより人材サイクルの大きなうねりをつくり出して、豊かなライフスタイルを実現できる持続可能な地域経営を目指しています。

<南信州観光公社について>
南信州観光公社は通過型の観光地であった飯田下伊那地域を滞在型拠点型の観光地に脱皮させ、地域資源を生かした体験型の広域観光振興を行うために、2001(平成13)年1月に飯田市など4市村と地域の主要な民間企業が出資して株式会社として設立しました。(現在出資自治体は下伊那14市町村+上伊那2町村)
以来、体験教育旅行の誘致や国内初の教育民泊事業等を開始し、地域発の着地型観光組織として全国から注目を集めてまいりました。教育旅行における体験プログラム利用者は累計で30万人を超え、売上げも30億円を超えており、その地域経済波及効果は150億円超(累計)と推計しております。また、桜守の旅(さくらもりのたび)、和菓子探訪の旅等の地域の自然資源や食文化を活用した新しい旅の企画を創造し世に問うてまいりました。
現在、2019年に正式登録された観光地域づくり組織(地域連携DMO)として、広域観光プロモーション、観光側面における新型コロナウイルス対策の推進、SDGs体験学習プログラムの開発と提供、JAみなみ信州や旅館ホテルと連携した地産地消システム運用、伊那路・木曽路の超広域観光連携、インバウンドの回復に向けた布石等々を事業に加え展開しております。
観光公社の社是は「地域振興のための株式会社」であり、ミッションは中央アルプスと南アルプスに囲まれた国内有数のこの巨大な谷に暮らす人々と高い文化性を生かした精神文化を高める旅を提供することです。そして、2027年リニア中央エクスプレス開通を引鉄に南信州を世界のリゾートにするために、南信州の人々の結いの力と進取の行動力により、民間と行政、住民の協働・連携で、持続可能な新しい価値を創造したいと考えております。

<Airbnb (エアビーアンドビー)について>
Airbnbは、2人のホストがサンフランシスコの自宅に3人のゲストを迎えた2007年にはじまりました。それ以来、ホストの数は400万人に増え、220以上の国と地域で9億回以上ゲストをお迎えしています。Airbnbでの旅行は、地域コミュニティとともに観光によるさらなる経済効果を生み出しています。Airbnbにより、これまで数十億ドルに及ぶホスティング収入が創出されました。Airbnbホストの90%はご自身の住まいを掲載している個人であり、その半数以上が女性です。また、ホスティング以外にも仕事をしているホストの5人に1人が教師または医療従事者です。2019年、Airbnbはわずか30の地域で30万件の雇用を直接支援しました。ゲストを1,000回お迎えするごとに平均で9件の雇用を生み出したという計算になります。Airbnbでの旅行は、世界29,000の地域に34億ドル以上の税収をもたらしています。Airbnbは、自社で定めた上位200の地域(新型コロナウイルスの世界的大流行以前)の70%を含む地域において、1,000件以上の短期賃貸に関する規制枠組みの推進に携わってきました。2020年後半には、継続的な拡大と多様化を支援するため「シティポータル」を立ち上げました。これは、収税やデータ共有、地域の登録規則の遵守を自動的に一元管理できるツールを自治体に提供するものです。Airbnbは今後も、経済効果や地域活性化など地域コミュニティに還元する旅行を推進するためのイノベーションやツール開発に取り組み続け、世界中の政府や自治体と連携してまいります。

※「Airbnb」「エアビーアンドビー」「エアビー」の各名称およびロゴはAirbnb Inc.の登録商標です。
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