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ワールド・インシュアランス・レポート 2019:保険会社は、新たなリスクへの補償に関する顧客の懸念への対応が迫られている

顧客は、既存の保険における「補償ギャップ」および新たなリスクに対処するために、より包括的で個別化された保険商品を求めている




【2019年5月14日:パリ発】
CapgeminiとEfmaは本日、2019年版ワールド・インシュアランス・レポートを発刊しました。レポートによると、保険の契約者は、保険契約の補償がサイバーセキュリティや環境への脅威などの新たなリスクに対する補償が十分でないことをますます懸念していることが明らかになりました。保険会社は、顧客よりも変化への準備ができていません。一般的に顧客はより包括的で可変的な補償を求めます。それは同時に、保険会社がテクノロジー及びパートナーシップを活用してマクロトレンドを先取りし、顧客に対し、より積極的なパートナーとなる大きな機会でもあります。

[画像1: https://prtimes.jp/i/25250/87/resize/d25250-87-776499-0.png ]


レポートの主な調査結果は次のとおりです。

保険会社は新たなリスクへの対応が遅れている
このレポートでは、保険会社の顧客とそのビジネスにとって新たなリスクを生み出している5つのマクロトレンドを特定しています。それらは破壊的な環境パターン、技術の進歩、進化する社会的および人口統計的トレンド、新しい医療および健康への懸念、並びにビジネス環境の変化です。ほとんどの保険会社はこれらのトレンドに対応するのに時間がかかり、顧客のニーズに対応しています。すべての地域においてわずか25%未満の法人顧客、および15%未満の個人保険契約者のみが、これらのマクロトレンドによって引き起こされる新たなリスクに対して十分な補償があると感じています。生命保険および健康保険会社のうち、新たなリスクを包括的にカバーするための新商品を開発したと述べているのは、40%未満です。

新たなリスク分野に対して大きな補償ギャップが存在している
新たな脅威への対応が遅れているため、これらのリスクにさらされている顧客には大きな補償ギャップが生じています。レポートによると、個人保険の顧客の83%がサイバー攻撃や貯蓄の保持に対する中〜高程度のリスクにさらされており、これらの不測の事態に対してそれぞれ3%、5%しか補償されていません。法人顧客では、81%が従業員向け医療費の高騰リスクにさらされているものの、十分な補償があるのは、そのうち17%だけです。 また、87%がサイバー攻撃の危険にさらされているものの、包括的な保険をかけているのは18%未満です。そして75%近くが自然災害の増加によって脅かされているにもかかわらず、効果的にカバーされているのは、そのうち22%だけです。

顧客は保険会社よりも変化に備えている
保険業界の状況が変化するにつれて、顧客は保険会社よりも変化への対応力を示しています。顧客の半数以上(55%)が新しい保険モデルを検討する準備ができていると回答していますが、保険会社の4分の1(26%)がそれらに投資しています。リスク管理および予防サービスの向上のために、37%の顧客が追加データを共有する意向があると答えていますが、リスクモデリングの目的でリアルタイムデータを活用できる保険会社は27%のみです。

保険会社は革新し、パートナーおよび予防者になる必要がある
保険会社は、新しいテクノロジ及びパートナーシップを活用することで、新たな脅威や変化する顧客の期待に応える必要があります。リスク評価能力は、機械学習、人工知能、高度な分析、そしてInsurTech企業との効果的な協業の展開によって大幅に向上させることができます。これらの分野での進歩はさまざまです。大多数(57%)がAI、機械学習、および高度な分析を活用していますが、自動リスク評価を実施したのは29%、IoTデバイスからのリアルタイムインサイト生成はわずか20%でした。

レポートによると、技術の進歩に対応するためには、態度も変化させる必要があります。保険会社は伝統的に自身を支払人と見なしてきましたが、同時にパートナーや予防者の役割を身に着けて、リスクを軽減しオンデマンドサービスを提供するために、顧客とより緊密に協力する必要があります。

CapgeminiのFinancial ServicesのCEOであり、Group Executive BoardのメンバーであるAnirban Boseは、次のように述べています。「この調査は、新たなリスクの分野における補償ギャップを示していますが、保険会社にとって重要な機会も浮き彫りにしています。テクノロジーを通じて自社商品を進化させ、イノベーターと協業し、顧客に対するパートナーおよび予防者として考えることができるようになれば、最も大きな利益を享受できるでしょう。」

Efma事務局長のVincent Bastid氏は、次のように述べています。「保険会社は、AIから高度な分析まで、高度な専門知識を提供するパートナーと協業する必要があります。同時に、多くの人々が求める、より即応性があり、需要主導型のサービスを提供するために、顧客とより緊密に提携して行かなければなりません。」

調査方法
ワールド・インシュアランス・レポート(WIR)2019は、生命保険、損害保険、健康保険の3つの広い保険分野すべてを網羅しています。今年のレポートは、2つの主要な調査- 「2019 Global Insurance Voice of the Customer Survey(グローバル保険顧客の声調査)」と「2019 Global Insurance Executive Interviews (2019年のグローバル保険会社幹部インタビュー)」 - からの研究の洞察に基づいています。また、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、インド、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、ノルウェー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカの28の市場からの洞察を網羅しています。詳細については、www.worldinsurancereport.comのレポートWebサイトを参照してください。

[画像2: https://prtimes.jp/i/25250/87/resize/d25250-87-854941-1.jpg ]



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Efmaについて
1971年に銀行および保険会社によって設立されたグローバルな非営利団体であるEfmaは、意思決定者間のネットワーキングを促進します。そして、銀行や保険会社がイノベーションを促進し、組織変革を推進するための正しい決定を下すのに役立つ、質の高い見識を提供します。 130カ国の3,300以上のブランドがEfmaのメンバーです。

本部:パリ オフィス:ロンドン、ブリュッセル、アンドラ、ストックホルム、ブラチスラバ、ドバイ、ミラノ、モントリオール、イスタンブール、北京、シンガポール

参考:www.efma.com
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