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SAS(R)、Hadoopに対応し、ビッグデータ分析をリード

SAS(R)、Hadoopに対応し、ビッグデータ分析をリード
〜情報管理、アナリティクス戦略の中核となるSAS Information Managementとの統合オプションを提供〜


*2012年3月6日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。


米国ノースカロライナ州キャリー発
ビジネス・アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下: SAS)は、データ統合ソリューション「SAS(R) Enterprise Data Integration Server」の最新版が、Apache Software Foundationで開発・公開されているJavaソフトウェアフレームワークであるHadoopに対応したと発表しました。Hadoopは、大量データの分散処理を行うオープンソースのデータ・アーキテクチャとして支持されており、SASの顧客は、Hadoopを活用することでビッグデータ資産からより多くの価値を引き出すことが可能となります。

SAS Enterprise Data Integration Serverは現在、Oracle、DB2、SQL Server、Teradata (Teradata Asterを含む)、Sybase、Netezza、EMC Greenplum、MySQLなど、30種類以上のデータソースをサポートしており、今回、新たにHadoopが加わりました。Hadoopを自社のIT環境に導入しようとしている多くの企業にとって、SASのHadoop対応は大きなメリットをもたらします。こうした企業の一例として、大手オンライン小売業のMacys.comが挙げられます。

Macys.comのマーケティング分析担当バイス・プレジデントであるKerem Tomak氏は、「データ資産が爆発的に増加し続ける中、Hadoopは、Macys.comのビッグデータ分析において重要な役割を担っています。SASがHadoopに対応することで、当社のアナリスト、データ、そしてSASソリューションに対する長期的な投資からより大きな価値を導き出すことが可能となりました。SASとHadoopは、当社のビッグデータ活用計画にとって欠かせない存在となっています」と述べています。

Apache Software Foundationが開発・公開しているHadoopは、Javaベースのオープンソース・フレームワークであり、分散コンピューティング環境で大規模なデータセットの処理に対応します。SASは、Apache Hadoopディストリビューションと連携します。

HadoopとSASの高度な連携機能には、分散コンピューティング・フレームワークとして一般的にHadoopと使用されることの多いMapReduceの並列処理のフレームワークを活用します。SAS、Hadoop、およびデータ・ウェアハウス・インフラストラクチャのHiveは、大規模データセットを分析する上で最適な組み合わせであり、これにより、一般的なビッグデータの分析とその分析結果の活用を容易に行うことが可能となります。

SASの上席副社長 兼 CMO(最高マーケティング責任者)であるジム・デイビス(Jim Davis)は、「Hadoopの機能を評価した上で、導入計画を推進する企業がますます増加しています。SASの強力なアナリティクス・ソリューションとHadoopを併用することで、Hadoopの分散処理機能をより一層活用することができ、Hadoopの導入環境を効果的に管理することが可能となります。Hadoopに足りないものは、複雑な導入環境を開発・管理するための優れたツールです。SASにより、企業は最小限のリソースでHadoop環境から価値を引き出すことができます」と述べています。

IDCのアプリケーション開発&デプロイメント担当リサーチ・バイスプレジデントであるCarl Olofson氏は、「Hadoopの価値は、シンプルな通常のデータから複雑な非構造化データまで、非常に大規模なデータコレクションを取り扱い、これを短時間で処理できる点にあります。IDCとしては、SASを初めとする定評あるエンタープライズ・ソフトウェア企業のサポートによりHadoopが身近で使いやすい存在となることで、Hadoopの利用が加速すると考えています」と述べています。

最新版SAS Enterprise Data Integration Serverは、Hadoopとビッグデータ分析をサポートする多数の機能を有しています。その一部を以下に紹介します。

・SASの「一度プログラムを書けば、どこでも動く(Write once, run anywhere)」機能が、Hadoopの導入環境に拡大されます。

・SASのジョブフロー・ビルダー、ビジュアル・エディター、文法チェッカーなどの機能が、Hive、Pig、MapReduce、HDFSの各種コマンドに拡張されます。

・本来のHadoopのセキュリティを補強するものとして、認証やデータ・リネージなど、SASのデータ・セキュリティ機能が提供されます。

・Cloudera、HortonWorks、EMC Greenplumなど、Hadoopの各ディストリビューションに対応します。

・SASのデータ品質とプロファイリング機能は、Hadoop内外へ移動するデータを対象とします。

・ビジュアル・アナリティクス・エクスプローラ、テキスト・マイニング、アナリティクスといったSASの各種機能が、Hadoopデータでも利用できます。

・データ管理のジョブフローにフェデレーテッド・クエリを組み込むことができ、Hadoopデータと他のデータソースのデータとのフェデレーションが可能です。


SAS(R) Information Management

データに基づいた意思決定は日々重要性を増し、従来型のデータ管理はもはや不十分とされています。データの量(Volume)、速度(Velocity)、多様性(Variety)が増大し続ける中、企業は、最も重要な4番目の「V」、すなわち、価値(Value)を得ることのできるデータ分析・活用に取り組んでいます。

企業が情報資産からより多くの価値を引き出そうと模索する中、IT部門は、最適なパフォーマンスと拡張性を備えた統合インフラストラクチャを提供することが課題となります。そして、このようなインフラストラクチャには、業務や分析での使用を幅広くサポートする、サービスベースのアプローチを採用する必要があります。クラウドとオンプレミスを組み合わせることで、インフラストラクチャにかかる費用と人件費を最小限に抑えながら、より短期間で価値を実現することが求められています。

SASのIT/CIOストラテジストであるマーク・トレステル(Mark Troester)は、「お客様は、SAS Information Managementによって情報資産を活用・管理し、競争における差別化とビジネスの持続的な成功を得ることができます。SAS Information Managementは、あらゆる情報を対象に、データ管理、分析、意思決定のプロセスを独自の手法で統合します」と述べています。

SAS Information Managementの主な特徴は以下の通りです。

・データ・ガバナンス、データ統合、データ品質、マスターデータ管理など、データ管理機能

・分析モデル管理、システム監視、分析情報資産管理など、分析管理機能

・ビジネス・サービスやワークフローなどの意思決定サービスをはじめ、ITをビジネス・システムへと完全に組み込むための意思決定管理機能


成功に向けたロードマップ

SAS Information Managementは本年、ビッグデータ、データ・ガバナンス、マスターデータ管理、意思決定管理の機能を強化します。データベースにおける分析処理量が増加する中で、アドバンスト・アナリティクス(高度な分析)分野も強力にサポートします。

SASは優れた拡張性、パフォーマンス、ユーザビリティを提供することで、顧客の全社的な情報活用を支援します。今後もSASは、企業のビッグデータ分析に基づく意思決定をこれまで以上にサポートしていきます。


<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、高度な分析と将来予測を実現するフレームワークにもとづき、顧客企業の55,000以上のサイトに革新的なソリューションを提供しています。複雑な経営課題を解決するビジネス・ソリューションによって迅速で正確な意思決定を実現することで、顧客のパフォーマンス向上と価値の創出を支援します。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万2千名、日本法人約210名(http://www.sas.com/

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
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