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【対談レポート】「ビジネス英語の極意と世界レベルの仕事術」〜BBT大学経営学部設置5周年記念 スペシャル対談〜

TOEIC満点!元・米Appleシニアマネージャー 松井博氏 × ハーバード大学経営大学院卒・BBT大学経営学部教授 青野仲達先生

2005年の開学以来、 グローバルレベルで事業を創造し牽引する人材の育成を掲げてきたBBT大学は、経営学部設置5周年記念企画の一環として、2015年7月12日にBBT大学ラウンジにて「ビジネス英語の極意と世界レベルの仕事術」と題するイベントを行いました。ゲストとして元米国Appleのシニアマネージャー、現在はアメリカやフィリピンで事業を展開している松井博氏を迎え、青野仲達氏(ハーバード大学経営大学院卒、現BBT大学経営学部教授)と対談いただきました。当日は、シリコンバレーでの経験を踏まえたビジネス英語の極意や国際舞台で活躍する極意等についてお話いただいたほか、BBT大学第1期生である中西佑樹氏より、同氏がビジネスパートナーとして参画している松井氏の新しいビジネスについても紹介いたしました。




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【対談レポート】


ビジネス英語の極意:目的を持ったコミュニケーションができること

ビジネスで英語を使う人は多いが、読み書き・会話を総合的にできる人は少ないと言う青野氏によると、松井氏はもともと英語ゼロの状態から段階的に勉強して英語を身に付けており、かつ、ビジネスでも英語を用いて活躍してきた経験を持っているという、ビジネス英語を教えるには最適な人材だという。「ビジネス英語の目的は、自分が欲しいものを手に入れたり人を集めたり動かしたりすることです。ビジネスでは常に目的があり、それをかなえるため道具がビジネス英語となるため、ビジネス英語では、目的を持ったコミュニケーションができること、それが最も大切となります。ビジネスで英語を使う場合、要点をまとめて伝えられることが重要ですが、多くの日本人は高いレベルに到達するまで英語力を極めることなく、簡単な日常会話ができるだけで満足してしまっているのが現状なのです。」(松井氏)


ビジネス英語を身に付けるためには、「書く」ことをおろそかにしてはいけない

英語学習と言うと英会話を思い浮かべる人が多いが、「会話よりも読み書きが重要です。ビジネスでは、最終的なコミュニケーションは書き言葉になります。メールをはじめ、同意書にしても宣伝文句にしても、最終的には絶対に書くことになるので、書けないとお話しになりません。」(松井氏)

[画像2: http://prtimes.jp/i/7951/88/resize/d7951-88-883192-2.jpg ]



ところが、文部科学省の英語力調査(日本経済新聞夕刊2015年3月17日掲載)によると、高校3年生の英語力は、技能ごとの満点(英検準1級程度)に対する得点率が、「読む」(40%)、「聞く」(37%)、「話す」(32%)に対して「書く」(19%)となっており、日本の高校生は「書く」ことが一番苦手だという結果になっている。「書く」ことがなぜこんなにできないのか、と不思議がる人が多いが、普段から英語を教えている青野氏には非常に納得感のある結果だという。「この結果は、日本でどのくらい各技能を練習する機会があるか、ということに深く関係しています。『読む』、『聞く』に関しては、素材の入手も難しくないし、やろうと思えばいくらでもできます。『話す』についても外部環境が変化しつつあり、機会は多く提供されるようになってきています。しかし、『書く』機会はほとんどありません。学校では和文英訳の練習はしますが、自分の考えを書かせる、という練習はほとんどしていないのです。仕事で使えるような、最終的な英語力はどこで決まるのでしょうか?鎖の強さは最も弱い部分で決まります。企業のブランドもその企業の最も弱い部分で決まります。それと同様、総合的な英語力は一番弱い技能のところで決まってしまうのです。」(青野氏)

[画像3: http://prtimes.jp/i/7951/88/resize/d7951-88-721716-1.jpg ]




英語の能力を段階的に捉えること、ステップアップを意識して練習すること

松井氏によると、ビジネスシーンにおける英語力には3つの段階があるという。「第1の段階は『報告』することであり、あいさつや簡単な受け答えができるだけでなく、事実や情報を口頭や文章で正確に伝える力です。第2段階は、『交渉』することです。ここでは、相手にとってのメリットや提案など、具体的かつ明確な内容を伝えられないといけません。第3段階は、『リーダーシップ』を執り、事業を牽引することです。リーダーとして部下を率いていくには、時には言葉で惹きつけ、時には部下を叱る、など言葉を多様に操らなければなりません。特に欠点の指摘などネガティブなことを文面で伝えることは難しく、直接対面で相手の様子みながら、丁寧に対応できるだけの英語力が必要です。」(松井氏)

青野氏によると、BBT大学学長の大前研一氏も、奇しくも同じことを述べている。大前氏は、英語学習を1.基礎(基本単語や文法を含む)、2.ロジック(ロジカルに伝える)、3.ニュアンス(ロジックだけでは人は動かない)の3つの段階に分けて説明している。
[画像4: http://prtimes.jp/i/7951/88/resize/d7951-88-481624-3.jpg ]



「『話す』と一口に言っても段階があるので、それらは地道な積み重ねによって習得されるものであることを意識して、単なる日常会話を超える英語力を身に付ける努力を意識的にすることが大切です。そのためにも、基礎力の中でも、『書く』力、自分の考えを真っ白な紙に書ける力が大切なのです。」(青野氏)


真っ白な紙に自分の意見を書ける力、自分の意見をわかりやすく主張する力

「書く」力を身に付けるためには、シンプルな文章でいいので、手を動かして「書く」練習をすること、自分の言いたいことを英語でどう表現するのか考えることを繰り返していくことからはじめてほしいと青野氏は強調する。「そうすれば、必ず書けるようになるし、ひいてはそれが話せるようになることにもつながります。これが、まさに英語を使って人を動かすために必要不可欠なステップなのです。」(青野氏)

青野氏は、日本人が苦手な「書く」力を向上させるためには、エッセイを書く練習がおすすめだという。「エッセイは書き方がきちんと決まっているのでその型を理解して練習することが大切です。最も重要なのは、言いたいこと、主張をはっきりさせ、最初に書くことです。日本人のエッセイは、文法の間違いは非常に少ないが、主張が伝わらないものが非常に多いと言われます。そんな文章を回避するためにも、エッセイの型を意識した文章を書いてみてください。『私の好きな季節』、『私の好きなスポーツ』など、テーマは何でも構いません。まず、結論を一文で述べ(例:僕はサッカーが好きだ)、そのあとに理由を3つ、最後に結論をもう一度述べる、これが英語で何かを伝えるときの最も基本的な型なのです。この型をとらえることができれば、何が言いたいのかわからない文章にはなりません。そして、書けたら自分で口に出して読んでみることで、会話にも応用できるようになります。」

「不思議なもので、書けると読めるようになるのです。英語は総合能力なので、読み・書き・聞き取り・会話を多方向から積み重ねて学習していくことで英語力は飛躍的に向上します。ビジネス英語に関しては一点だけ集中して行ってもなかなか英語力は伸びません。そのため、あまり注目されていない『書く』力をおろそかにしてはいけないのです。」(青野氏)


国際舞台で活躍するためには、英語力だけでなく専門性が大切

総合的な英語力が重要という前提は変わらないものの、「たとえ英語ができないからと言って、難しく考えすぎずに実際に英語を使う環境に飛び込んでいくことが重要です。」と松井氏は説明する。「というのも、グローバルに活躍するためには、プログラミングなど各分野での高い専門性が重要だからです。例えば、Apple社には、英語は決してうまくなかったが、デザイン分野での高い専門性があったため、英語力に関係なくグローバルに活躍できた日本人のデザイナーがいました。また、自分の専門の範囲内でしか英語が話せない人も見てきましたが、十分生計を立てられていたようでした。」(松井氏)


【松井氏のビジネスパートナー中西氏より】
松井氏のビジネスパートナーでBBT大学の卒業生である中西氏は、フィリピンのセブ島で英語学校を立ち上げる当初は、英語はほとんど話せない状態だったという。しかし、現地で英語しか話さない環境に置かれたことで、今では不自由しないほどになった。大事なことは、目的に合わせて英語を運用することであり、積極的にその環境に飛び込んでいくという姿勢なのだ。
[画像5: http://prtimes.jp/i/7951/88/resize/d7951-88-735311-4.jpg ]



「行動が自分を変える」BBT大学への入学から人生が大きく変わった

中西氏は、元々は海外や英語学習に興味はなく、高校卒業後しばらくストリートミュージシャンなどをしながら過ごし、その後、不動産会社に就職した。なんとなく就職したものの、これから自分はどうしていくのだろうか、と疑問を持つようになり、自分から動く必要性を感じたという。その第一歩がBBT大学への入学だ。BBT大学で講義を受けたりディスカッションをしたりするうちに、グローバルの意識が目覚め、これからは英語が必要だという意識から、卒業後1か月会社を休み、フィリピン、セブ島に留学をした。このときの英語学校の運営状態やカリキュラムに不満を持ったことが、自身で理想の語学学校をセブ島に設立したいと思うようになったきっかけだ。そこからはどんどん物事が進み、BBT大学の同級生の繋がりから松井氏を紹介され、セブに英語学校Brighture English Academy(http://brighture.jp/)を設立するに至った。

「BBT大学への入学を機に、人生がものすごく変わったと思います。BBT大学で経営の基礎を学べたことはとても大きいですし、海外に興味を持つようになったのもBBT大学がきっかけです。そして、最高の仲間ができ、今のビジネスパートナーとの出会いもきっかけはBBT大学でした

『行動が自分を変える』が自分のモットーで、熱意が何よりも重要だと思っています。1年目の頃は大前学長の授業があまり理解できませんでしたが、熱心に受講することで徐々にわかるようになりました。BBT大学で得た知識や仲間との出会いが、今の起業につながっていると思います。大事なことは最終的に何が出来るかではなく、自分の夢を叶えることです。自分の意思次第で夢を叶えることはできると信じて、習得してきたスキルをうまく使って行動していくことが大事だと思っています。」(中西氏)


本レポート関連記事

中西氏インタビューレポート  http://bbt.ac/graduate/interview01.html
BBT大学  http://bbt.ac/
その他のBBT大学の記事 http://www.bbt757.com/pr/univ/
ビジネス英語・グローバルビジネスおすすめ記事 http://www.bbt757.com/pr/topics/
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