【国内初】小型・分散型陸上養殖システムを提供するARK社との共同実証実験の開始 〜社会課題解決に資する保険商品の開発の加速〜
[22/04/01]
提供元:PRTIMES
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2022年3月31日
損害保険ジャパン株式会社
【国内初】小型・分散型陸上養殖システムを提供するARK社との共同実証実験の開始 〜社会課題解決に資する保険商品の開発の加速〜
損害保険ジャパン株式会社(代表取締役社長:西澤 敬二、以下「損保ジャパン」)、株式会社ARK(代表取締役:竹之下航洋、以下「ARK」)は、社会課題解決に資する新たな価値の創造のため、陸上養殖のリスクに対応する保険商品の研究を2022年3月31日から開始しました。なお、小型・分散型陸上養殖システムを提供する会社と保険会社の実証実験は国内初です。
1.背景
国連の「世界人口推計2019年版」によると、世界の人口は2019年の77億人から2050年には97億人に達するとされており、人口増加に伴う人類のタンパク質不足が社会課題として挙げられています。こうした状況を改善する手段の一つとして陸上養殖に注目が集まっています。特に、生育環境を完全に海と分離し、陸上のどこでも水産養殖が可能な「閉鎖循環式陸上養殖※」は近年で技術開発が進展しており、今後の市場拡大が見込まれています。
ARKは人類の食糧問題を解決するため、どこでも誰でも陸上養殖を行うことが可能な小型分散型の閉鎖循環式陸上養殖システムを開発・製造し、付帯するサービスを提供していきます。
損保ジャパンは、従来あらゆる魚種・方式の海面養殖、一部陸上養殖に対して保険商品を提供し、水産業の発展を支えてきました。その知見を活かしながら、閉鎖循環式陸上養殖の新たなリスクに対して価値提供を行うため研究を加速しています。
このたび、2社で業務連携を行い、損保ジャパンが保有する水産養殖業のリスクに関する知見とARKが提供する閉鎖循環式陸上養殖システムにおける養殖データを連携させて、保険商品の研究・開発に向けた実証実験(以下「本実証実験」)を実施します。
※ 生育水をろ過し装置内で再利用しながら、主に海に生息する魚介類の養殖を陸上で行う低環境負荷の養殖手法。
2.本実証実験の概要
本実証実験では、ARKは陸上養殖施設毎のデータを収集し損保ジャパンに提供します。損保ジャパンは長年の水産養殖業におけるリスクマネジメントの知見をARKに提供します。また、損保ジャパンは陸上養殖のリスクの分析に必要なデータの連携を受け、陸上養殖に適した保険商品の研究・開発を行います。
3.今後について
損保ジャパンとARKは、本実証実験の結果を踏まえ、「人類の食糧不足問題の解決」「持続可能な水産養殖業の確立」に資する新たなソリューションの開発を進めていきます。また、今後も損保ジャパンはブランドスローガン「Innovation for Wellbeing」に則した独自色のある商品を開発し、お客さまの課題および社会課題の解決を通じて、よりよい社会を実現していきます。
【株式会社ARKの概要】
ARK(アーク)は「養殖の民主化」をミッションとして「どこでも誰でも水産養殖ができる仕組み」を提供するため小型・分散型のCRAS(Closed Recirculating Aquaculture System)と呼ばれる閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK」の開発・販売をおこなっています。車一台分の駐車スペースがあれば設置・稼働することができ、既存の大規模養殖システムとは異なり、小規模な投資と運用で分散型の水産養殖を始めることができます。また再生可能エネルギーを活用することでオフグリッドでの稼働が可能であると同時に、大幅にエネルギーコストと環境負荷を削減することができます。これらのハードウェアに加えて、養殖事業に必要となるリモート管理アプリケーション、資材や種苗の提供サービスも行っていく予定です。
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以上