「生成AI薬歴入力支援サービス」の提供を開始
[24/08/29]
提供元:PRTIMES
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薬歴入力業務を軽減し、薬剤師の業務効率化・患者さんの待ち時間短縮に貢献
PHCホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区)傘下のウィーメックス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋秀明、以下「ウィーメックス」)は、9月2日より、「生成AI薬歴入力支援サービス」の提供を開始いたします。
「生成AI薬歴入力支援サービス」は、薬剤師と患者さんの服薬指導時における音声を音声認識AIが解析し、OpenAIの生成AI「GPT‐3.5」により薬歴のフォーマット(SOAP形式)に合わせてテキストを自動生成することで、薬歴入力にかかる時間を短縮 (*1) するものです。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/107062/92/107062-92-b6628b8171ac753c19f3c2ee0b047e6c-2115x1215.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
#開発の経緯
薬剤師の薬歴入力業務にかかる時間は、1日当たり約1時間25分と言われています(*2)。また、2023年10月にウィーメックスが薬剤師881名を対象に実施した調査によると、約70%の薬剤師が服薬指導中の会話内容をメモに残し、手の空いた時間にそのメモをもとに薬歴を入力するとしています。薬局の開局時間中は、患者さんへの対応や疑義照会、薬剤の発注業務等があり、薬歴の入力は閉局後となるケースも多く、薬剤師の残業時間の増加が指摘されています。
このような課題に対し、ウィーメックスでは昨年、日本マイクロソフト株式会社の技術協力を得て、OpenAIの生成AI「GPT-3.5」と音声認識AIを搭載した薬歴入力支援システムの開発・実証実験に着手しました(*3)。また、2024年5月には実店舗におけるトライアル利用 (*4) で得られた知見をもとに更なる機能改善を行い、この度、正式に提供を開始することとなりました。
#「生成AI薬歴入力支援サービス」の特長
特長1:服薬指導時に音声を録音するだけで、数十秒でSOAP形式のテキストを自動生成。
特長2:SOAP形式のテキスト生成は、「即時」/「後から」のいずれか選択可能。混雑時には「後から」を選べば、テキストの生成を待つことなく、すぐに次の患者さんの服薬指導の録音を開始することが可能。患者さんの待ち時間短縮に貢献。
特長3:服薬指導ごとにデータが生成・蓄積され、隙間時間などを利用して確認・編集・薬歴システムへの転記(コピー&ペースト)作業が可能。
特長4:電子カルテと同等の強固なセキュリティ環境で、3省2ガイドライン(*5)に則ってデータを管理。
#ウィーメックス代表取締役社長 高橋秀明のコメント
ウィーメックスは、1972年に日本初の医事コンピューターを発売して以来、医療をめぐる多様な課題にデジタル・テクノロジーで挑み続けてきました。その中で得られた良質なデータと豊富な経験が、今回の「生成AI薬歴入力支援サービス」の開発に存分に生かされており、高精度のAIシステムとして市場に送り出すことができたことをうれしく思います。この「生成AI薬歴入力支援サービス」の導入により、薬歴入力業務が軽減され、薬剤師はより多くの時間を患者さんのフォローアップにあてられるなど、今薬局に求められる「対物業務から対人業務へ」(*6)の転換に貢献できると信じております。
#日本マイクロソフト クラウド&AIソリューション事業本部
データプラットフォーム 統括本部 業務執行役員 統括本部長
大谷 健氏 コメント
ウィーメックスが新しい薬歴入力支援サービスをリリースされるとのこと、日本マイクロソフト のAI事業担当者として大変うれしく思っております。本サービスは、薬剤師の業務効率向上と残業時間の削減に向けた革新的なステップであると確信しています。ウィーメックスのAI技術や活用力、セキュリティ対策等は卓越しており、今後の成功に向けて全力で支援させていただきます。
日本マイクロソフトは、ウィーメックスとの協力関係を継続し、革新的なアプローチとソリューションを通じて、ヘルスケア業界のデジタルビジネスの発展を支援していくことを約束します。私たちは、このプロジェクトが成功し、より多くの薬局での導入が進むことを心から願っています。
(*1)2023年秋に実施した社内検証においては、1件の薬歴記載にかかる時間が薬剤種類数6種未満の場合で平均1.5分(通常3.9分→61.5%削減)、6種以上の多剤調剤時で平均2分(通常6.3分→68.3%削減)(※4)という結果が出ております。
(*2) 出典:「薬剤師の需給動向把握事業における調査結果概要」(厚生労働省・令和3年)
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000788085.pdf
(*3)「生成AI薬歴入力支援サービス」はOpenAIの「ChatGPT API」を提供する、マイクロソフト「Azure OpenAI Service」を利用して開発しております。
2023年10月6日プレスリリース
「ウィーメックス、「ChatGPT」と音声認識AIを活用した 薬歴入力支援システムの実証実験をスタート 〜薬剤師の業務効率化、残業時間の削減に貢献〜」
https://www.wemex.com/news/20231006_71.html
(*4)2024年5月16日プレスリリース
「「ChatGPT」と音声認識AIを搭載した薬歴入力支援システム、ツルハホールディングスの実店舗におけるトライアル利用を開始 〜 薬歴作成所要時間の約60%削減を見込む 〜」
https://www.wemex.com/news/20240516_107.html
(*5) 「3省2ガイドライン」
医療機関が電子カルテや診療データをクラウドなど民間事業者が運営する外部設備に保存する際に準拠する必要がある2つのガイドライン。厚生労働省、経済産業省、総務省の3省が提示する。
(*6) 2015年に厚生労働省が公表した『患者のための薬局ビジョン』の基本的な考え方。対物業務から対人業務へのシフトが示され、薬剤師の役割が変化。2022年度診療報酬改定で「対人業務」の評価が高まり、一人の薬剤師が「かかりつけ薬剤師」として同じ患者さんを継続的にフォローアップすることが求められています。
<ウィーメックス株式会社について>
ウィーメックス株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。企画・開発から販売までワンストップでサービスを提供する新体制として、2023年4月より新会社として事業を開始しました。「メディコム」ブランドの医事コンピューターや電子カルテシステムの他に、薬局経営のサポートや特定保健指導の支援、遠隔医療システムなどを提供しています。また、2023年10月に富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社より電子カルテ・レセプト関連事業を取得し、ウィーメックス ヘルスケアシステムズ株式会社が誕生。 国内の「医療DX」を推進するヘルスケア IT製品・サービスを通じて、患者さんへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率化に取り組んでいます。
https://www.wemex.com/
□所在地 :東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF渋谷ガーデンフロント14F
□代表者名 :代表取締役社長 高橋秀明
<PHCホールディングス株式会社(PHCグループ)について>
PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とするグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社、メディフォード株式会社などを置き、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2023年度のグループ連結売上収益は3,539億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称です。
https://www.phchd.com/jp
お問合せ先
ウィーメックス株式会社
E-mail:tky-mc_pr_alignment@ml.wemex.com
PHCホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区)傘下のウィーメックス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋秀明、以下「ウィーメックス」)は、9月2日より、「生成AI薬歴入力支援サービス」の提供を開始いたします。
「生成AI薬歴入力支援サービス」は、薬剤師と患者さんの服薬指導時における音声を音声認識AIが解析し、OpenAIの生成AI「GPT‐3.5」により薬歴のフォーマット(SOAP形式)に合わせてテキストを自動生成することで、薬歴入力にかかる時間を短縮 (*1) するものです。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/107062/92/107062-92-b6628b8171ac753c19f3c2ee0b047e6c-2115x1215.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
#開発の経緯
薬剤師の薬歴入力業務にかかる時間は、1日当たり約1時間25分と言われています(*2)。また、2023年10月にウィーメックスが薬剤師881名を対象に実施した調査によると、約70%の薬剤師が服薬指導中の会話内容をメモに残し、手の空いた時間にそのメモをもとに薬歴を入力するとしています。薬局の開局時間中は、患者さんへの対応や疑義照会、薬剤の発注業務等があり、薬歴の入力は閉局後となるケースも多く、薬剤師の残業時間の増加が指摘されています。
このような課題に対し、ウィーメックスでは昨年、日本マイクロソフト株式会社の技術協力を得て、OpenAIの生成AI「GPT-3.5」と音声認識AIを搭載した薬歴入力支援システムの開発・実証実験に着手しました(*3)。また、2024年5月には実店舗におけるトライアル利用 (*4) で得られた知見をもとに更なる機能改善を行い、この度、正式に提供を開始することとなりました。
#「生成AI薬歴入力支援サービス」の特長
特長1:服薬指導時に音声を録音するだけで、数十秒でSOAP形式のテキストを自動生成。
特長2:SOAP形式のテキスト生成は、「即時」/「後から」のいずれか選択可能。混雑時には「後から」を選べば、テキストの生成を待つことなく、すぐに次の患者さんの服薬指導の録音を開始することが可能。患者さんの待ち時間短縮に貢献。
特長3:服薬指導ごとにデータが生成・蓄積され、隙間時間などを利用して確認・編集・薬歴システムへの転記(コピー&ペースト)作業が可能。
特長4:電子カルテと同等の強固なセキュリティ環境で、3省2ガイドライン(*5)に則ってデータを管理。
#ウィーメックス代表取締役社長 高橋秀明のコメント
ウィーメックスは、1972年に日本初の医事コンピューターを発売して以来、医療をめぐる多様な課題にデジタル・テクノロジーで挑み続けてきました。その中で得られた良質なデータと豊富な経験が、今回の「生成AI薬歴入力支援サービス」の開発に存分に生かされており、高精度のAIシステムとして市場に送り出すことができたことをうれしく思います。この「生成AI薬歴入力支援サービス」の導入により、薬歴入力業務が軽減され、薬剤師はより多くの時間を患者さんのフォローアップにあてられるなど、今薬局に求められる「対物業務から対人業務へ」(*6)の転換に貢献できると信じております。
#日本マイクロソフト クラウド&AIソリューション事業本部
データプラットフォーム 統括本部 業務執行役員 統括本部長
大谷 健氏 コメント
ウィーメックスが新しい薬歴入力支援サービスをリリースされるとのこと、日本マイクロソフト のAI事業担当者として大変うれしく思っております。本サービスは、薬剤師の業務効率向上と残業時間の削減に向けた革新的なステップであると確信しています。ウィーメックスのAI技術や活用力、セキュリティ対策等は卓越しており、今後の成功に向けて全力で支援させていただきます。
日本マイクロソフトは、ウィーメックスとの協力関係を継続し、革新的なアプローチとソリューションを通じて、ヘルスケア業界のデジタルビジネスの発展を支援していくことを約束します。私たちは、このプロジェクトが成功し、より多くの薬局での導入が進むことを心から願っています。
(*1)2023年秋に実施した社内検証においては、1件の薬歴記載にかかる時間が薬剤種類数6種未満の場合で平均1.5分(通常3.9分→61.5%削減)、6種以上の多剤調剤時で平均2分(通常6.3分→68.3%削減)(※4)という結果が出ております。
(*2) 出典:「薬剤師の需給動向把握事業における調査結果概要」(厚生労働省・令和3年)
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000788085.pdf
(*3)「生成AI薬歴入力支援サービス」はOpenAIの「ChatGPT API」を提供する、マイクロソフト「Azure OpenAI Service」を利用して開発しております。
2023年10月6日プレスリリース
「ウィーメックス、「ChatGPT」と音声認識AIを活用した 薬歴入力支援システムの実証実験をスタート 〜薬剤師の業務効率化、残業時間の削減に貢献〜」
https://www.wemex.com/news/20231006_71.html
(*4)2024年5月16日プレスリリース
「「ChatGPT」と音声認識AIを搭載した薬歴入力支援システム、ツルハホールディングスの実店舗におけるトライアル利用を開始 〜 薬歴作成所要時間の約60%削減を見込む 〜」
https://www.wemex.com/news/20240516_107.html
(*5) 「3省2ガイドライン」
医療機関が電子カルテや診療データをクラウドなど民間事業者が運営する外部設備に保存する際に準拠する必要がある2つのガイドライン。厚生労働省、経済産業省、総務省の3省が提示する。
(*6) 2015年に厚生労働省が公表した『患者のための薬局ビジョン』の基本的な考え方。対物業務から対人業務へのシフトが示され、薬剤師の役割が変化。2022年度診療報酬改定で「対人業務」の評価が高まり、一人の薬剤師が「かかりつけ薬剤師」として同じ患者さんを継続的にフォローアップすることが求められています。
<ウィーメックス株式会社について>
ウィーメックス株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。企画・開発から販売までワンストップでサービスを提供する新体制として、2023年4月より新会社として事業を開始しました。「メディコム」ブランドの医事コンピューターや電子カルテシステムの他に、薬局経営のサポートや特定保健指導の支援、遠隔医療システムなどを提供しています。また、2023年10月に富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社より電子カルテ・レセプト関連事業を取得し、ウィーメックス ヘルスケアシステムズ株式会社が誕生。 国内の「医療DX」を推進するヘルスケア IT製品・サービスを通じて、患者さんへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率化に取り組んでいます。
https://www.wemex.com/
□所在地 :東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF渋谷ガーデンフロント14F
□代表者名 :代表取締役社長 高橋秀明
<PHCホールディングス株式会社(PHCグループ)について>
PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とするグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社、メディフォード株式会社などを置き、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2023年度のグループ連結売上収益は3,539億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称です。
https://www.phchd.com/jp
お問合せ先
ウィーメックス株式会社
E-mail:tky-mc_pr_alignment@ml.wemex.com