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【プレスリリース】フィリピン 台風 3,400万米ドルの資金援助を国際社会に要請 被災した子どもたちの支援に

緊急募金受付中/日本人職員への取材可

11月8日フィリピンに上陸した台風30号(ハイエン)。被災した400万人の子どもたちへの
緊急支援活動の資金として、ユニセフ(国連児童基金)は国際社会に対し、3,400万米ドル
(33億8,640万円※1米ドル99.6円で換算)の支援を求めています。




※本信は、ユニセフ本部(ニューヨーク)の発信情報を元に日本ユニセフ協会が作成・
配信しています
※原文は http://www.unicef.org/media/media_70893.html でご覧いただけます


【2013年11月12日 マニラ/ニューヨーク/コペンハーゲン発】

11月8日フィリピンに上陸した台風30号(ハイエン)。被災した400万人の子どもたちへの
緊急支援活動の資金として、ユニセフ(国連児童基金)は国際社会に対し、3,400万米ドル
(33億8,640万円※1米ドル99.6円で換算)の支援を求めています。

要請された資金額は、被災した子どもたちやその家族に対する支援を今後6ヶ月間実施するのに
必要な資金として、現段階で推計される額です。

被災した地域の多くで、電気が寸断され、きれいな水や食糧、医療物資が不足していると報告
されていることから、ユニセフは国際社会に対して緊急の資金援助を強く求めています。


■衛生環境と栄養状況の悪化、命の新たな危機に

ユニセフ・フィリピン現地事務所の穂積代表は「一日、一日と過ぎるごとに、何千もの子ども
たちが衰弱し、病気への抵抗力が落ちてきています。水道が寸断され、トイレも崩壊し、家々や
学校は破壊されています。これらの被害すべてが合わさって、子どもたちは非常に大きなリスク
に直面しており、緊急の支援が必要です」と指摘しています。

タクロバンに簡易トイレが到着するなど、すでに現地に届いた支援物資もあります。石鹸、洗剤
その他の衛生関連の物資や教育用品、レクリエーション用品を載せたトラックも、被災地に
向かっています。日ごとに明らかになってきているのは、子どもや母親が切実に支援を求めて
いることです。

台風によって、水と衛生(トイレ)施設や設備は、ほぼ完全に崩壊しました。パイプラインは
水没し、電気の供給がなく、水の汲み上げや処理は不可能です。子どもたちを感染症から守る
ためには、きれいな水が必要不可欠です。特に栄養不良の子どもは、一度病気かかると死に至る
危険があります。


■貧困率が高い地域は更なるリスクに

多くの保健所や産科クリニックも被災しました。被災した人たちが保健サービスを十分に
受けられない状況が続けば、特に妊産婦や新生児に、死の脅威が迫ります。5歳未満の子ども
10万人と妊婦や育児中の母親6万人が被災したと推定されています。母乳を与えるなど、
通常のように子どもが食事をとることができない状況と、水と衛生(トイレ)施設の被災が
組み合わさって、幼い子どもたちが栄養不良に陥る危険性が生じています。被災地の中には、
貧困率が高いエリアもあり、問題は極めて深刻です。

被災地には、就学前と学齢期の子どもたち280万人がいるとみられ、自宅から避難せざるを得ない
状況です。最も被害が大きかった東ビサヤス地方では、3,000の学校と2,400のデイケアセンターが
被災したとみられています。

台風により家屋や学校は跡形もなくなり、住民や家族の多くが避難することになったため、子ども
たちが虐待や搾取の危険にさらされています。


■大地震に続く災害

台風30号の到来前からユニセフの人的・物的資源は限界をむかえていました。フィリピン事務所の
ユニセフ職員90名は、10月15日に発生し、320万人が被災したボホール地震の支援活動に追われて
いました。台風30号が到来する前のユニセフの2013年に必要な資金は3,000万米ドル弱でしたが、
そのうち調達できていたのはわずか13%です。今回の災害で、新たに3,420万米ドルの資金が必要となり、
合計で6,350万米ドル(63億2,460万円※1米ドル99.6円で換算)の資金を国際社会に要請しています。


■ユニセフの支援活動

・ユニセフ・フィリピン事務所は現在、浄水剤1万セットと衛生キット3,000個、水処理装置2基を
 被災地に輸送しています。

・コペンハーゲンの物資供給センターから、水処理施設を稼動させるための発電機20基、および
 水質調査セット1,200個以上と折りたたみ式貯水袋を輸送中です。ユニセフは630万リットルを
 浄水できる浄水剤、および、1万個の浄水キットと1万500個の家族用浄水キットを現地で購入
 しています。

・ユニセフの水と衛生専門官は、感染病予防のため、トイレの代替設備、固液体物の安全な処理や
 水質管理についての技術指導を行っています。また、教育施設などで、生理時の衛生管理や
 男女別のトイレを設置する支援も行います。

・30の緊急保健キットの輸送を急いでいます。保健キットには、基本的な医療用具と薬品が
 入っており、1セットで1,000人を対象に、基本的な保健サービスを3ヶ月続けることができます。
 葉酸や抗生物質も輸送しています。

・栄養治療センターを設置し、重症の急性栄養不良の子どもたちを治療します。
 ピーナッツペースト状の栄養補助食と、135万袋の微量栄養パウダーも現地に向けて輸送中です。

・1,860の防水シート、学校や安全なスペース設置に使われる72のテントを輸送しました。
 子どもたちが再び学び、親が日中子どもたちを安心して預けられる安全な学習スペースを設置する
 ための資金を求めています。ユニセフは社会心理的な支援プログラムを実施します。プログラムの
 一環として、数千人の教師とデイケアワーカーを対象に、遊びやお絵かきなどを通して、子ども
 たちが経験したトラウマを乗り越える手助けをするためのトレーニングをする予定です。

・避難時に家族とはぐれてしまった子どもを確認し登録する作業を、自治体とともに実施しています。
 度重なる災害への対応に追われている中央政府や地方自治体、子どもの福祉のための地方・村
 レベルの委員会などに対し、サポートを強化していきます。

                     *******


募金告知ご協力のお願い

公益財団法人 日本ユニセフ協会(東京都港区・会長 赤松良子)は、台風30号(ハイエン)被災地域
でのユニセフの緊急支援活動をサポートするため、「臨時拠出積立金」※より1億円を拠出。
「フィリピン台風緊急募金」の募金口を開設しました。
報道機関のみなさまにおかれましては、募金告知へのご協力の程、よろしくお願いいたします。

※ユニセフ本部の要請に基づき、自然災害や紛争など緊急事態の発生時にユニセフのニーズに柔軟に
対応するために積み立てているものです。


                ユニセフ「フィリピン台風緊急募金」

■郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座

振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

※通信欄に「フィリピン台風」と明記願います。
※窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。

■三井住友銀行募金口座
支店名: 三井住友銀行東京公務部 
口座番号:普通預金 162609
口座名: 日本ユニセフ協会 緊急募金口2  

※期間:2013年11月13日(水)〜 2014年2月28日(金)
※コンビニATMや他行からの振込み手数料等については対象外となります。

■募金に関する一般お問い合わせ
フリーダイアル 0120-88-1052(平日9時〜18時)


■日本人職員のインタビュー等について

フィリピン事務所の穂積智夫代表、東南アジア地域事務所の根本巳欧緊急支援専門官をはじめ
ユニセフ職員へのインタビュー・ご取材のご要望も伺っております。下記にお問い合わせください。


■お問い合わせ
(公財)日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036 jcuinfo@unicef.or.jp  

Zafrin Chowdhury, ユニセフ・フィリピン事務所(在マニラ) 
Tel:+632 901 01 77, Mobile: +63 917 867 8366, Eメール:zafrinchowdhury@gmail.com

Chris de Bono, 東南アジア地域事務所 広報官(フィリピン入り)
Mobile:+63 929 768 2367, Eメール:cdebono@unicef.org

Marge Francia, ユニセフ・フィリピン事務所(在マニラ)
Tel: +632 901 01 73, Mobile: +62 917 858 9447, Eメール:mfrancia@unicef.org

Kate Donovan, ユニセフ本部(ニューヨーク)
Tel +1 212 326 7452, Mobile +1 917 378 2128, Eメール:kdonovan@unicef.org

Sarah Crowe, , ユニセフ本部(ニューヨーク)
Mobile: + 1 646 209 1590, Eメール:scrowe@unicef.org

Marixie Mercado ユニセフ(ジュネーブ)
Mobile 4179 756 7703, Eメール:mmercado@unicef.org


■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、世界の子どもたちの命と健やかな成長を守るために
活動する国連機関です。現在、150以上の国と地域で活動しています。ユニセフは、子どもの権利を
守る主要な機関として、保健、教育、栄養、水と衛生、保護、緊急支援などの支援活動を実施して
います。活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの任意拠出金でまかなわれています。
(www.unicef.org)

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、
日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、
政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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