新造外航船では世界初 立体図面のみで基本設計から船級協会の承認までを完了
[24/03/28]
提供元:PRTIMES
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平面図面への変換を省略 迅速かつ効率的な船級承認プロセスを実現
当社は3月28日、日本海事協会(以下「ClassNK」)から新造多目的コンテナ船の基本設計図面に関する3D認証(3D Model-Based Approval、以下「本認証」)を取得しました。造船の初期段階である基本設計から船級承認までを立体図面(以下3D図面)のみで完了したのは外航船では世界初の事例です。(当社、ClassNK調べ、2024年3月28日現在)
[画像1: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-ad202ac796dc289e7730-5.png ]
現在、新造船の構造設計に関わる情報平面図面(以下「2D図面」)を用いて共有されるのが一般的です。船会社・造船所は、基本設計の課程で3D図面を作成した場合でも、3D CADシステム(注1)が会社や船種によって異なるため、船級承認を申請する際には共通のフォーマットが確立されている2D図面へ変換する必要がありました。また船級協会では、受け取った2D図面データを基に3Dモデルによる評価システムを用いて要件を満たしているかを確認する必要があり、双方の業務効率化が課題となっていました。加えて、複雑な2D図面を正確に把握するためには長年の経験と高度な専門知識が必要であり、設計に携わる関係者間での情報共有の粒度が担当者に依存していることも課題の1つでした。
[画像2: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-ae9591981acbf8cd4f72-4.png ]
今回、新造船を設計するにあたり、当社は同じ課題意識を持っていたClassNKと本認証取得に向けて協力して取り組んできました。当社が作成した3Dモデルデータを、ClassNKが使用する独自のシステム上でも確認できるよう連携システムを活用したことで、2D図面への変換プロセスを省略しました。また、3D図面上で船舶各部の構造を立体的に確認可能なため、2D図面よりも設計を直感的に理解することができ、関係者間の円滑なコミュニケーションが可能になりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-91315daf125289e183c7-1.png ]
当社グループは今後、3D図面を効果的に活用することで認証期間の短縮や関係者間のコミュニケーション促進に貢献し、より安全・環境性能の高い船舶の調達を目指します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-f7701fea4b524986a760-3.jpg ]
本船概要
船種 : 多目的コンテナ船
全長: 約168m
全幅: 約26m
総トン数: 約22,000トン
多目的コンテナ船のイメージ
関連リリース
日本海事協会のプレスリリースはこちら(https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?type=press_release&id=11162&lang=JP&layout=1)
(注1) CADシステム
Computer Aided Designの略で、コンピューターを使用して設計するためのソフトやシステムのこと
日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。
(詳細はこちら → https://www.nyk.com/profile/plan/ )
今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標
[画像5: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-dc08025bb5b17ab29dd7-6.png ]
当社は3月28日、日本海事協会(以下「ClassNK」)から新造多目的コンテナ船の基本設計図面に関する3D認証(3D Model-Based Approval、以下「本認証」)を取得しました。造船の初期段階である基本設計から船級承認までを立体図面(以下3D図面)のみで完了したのは外航船では世界初の事例です。(当社、ClassNK調べ、2024年3月28日現在)
[画像1: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-ad202ac796dc289e7730-5.png ]
現在、新造船の構造設計に関わる情報平面図面(以下「2D図面」)を用いて共有されるのが一般的です。船会社・造船所は、基本設計の課程で3D図面を作成した場合でも、3D CADシステム(注1)が会社や船種によって異なるため、船級承認を申請する際には共通のフォーマットが確立されている2D図面へ変換する必要がありました。また船級協会では、受け取った2D図面データを基に3Dモデルによる評価システムを用いて要件を満たしているかを確認する必要があり、双方の業務効率化が課題となっていました。加えて、複雑な2D図面を正確に把握するためには長年の経験と高度な専門知識が必要であり、設計に携わる関係者間での情報共有の粒度が担当者に依存していることも課題の1つでした。
[画像2: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-ae9591981acbf8cd4f72-4.png ]
今回、新造船を設計するにあたり、当社は同じ課題意識を持っていたClassNKと本認証取得に向けて協力して取り組んできました。当社が作成した3Dモデルデータを、ClassNKが使用する独自のシステム上でも確認できるよう連携システムを活用したことで、2D図面への変換プロセスを省略しました。また、3D図面上で船舶各部の構造を立体的に確認可能なため、2D図面よりも設計を直感的に理解することができ、関係者間の円滑なコミュニケーションが可能になりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-91315daf125289e183c7-1.png ]
当社グループは今後、3D図面を効果的に活用することで認証期間の短縮や関係者間のコミュニケーション促進に貢献し、より安全・環境性能の高い船舶の調達を目指します。
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本船概要
船種 : 多目的コンテナ船
全長: 約168m
全幅: 約26m
総トン数: 約22,000トン
多目的コンテナ船のイメージ
関連リリース
日本海事協会のプレスリリースはこちら(https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?type=press_release&id=11162&lang=JP&layout=1)
(注1) CADシステム
Computer Aided Designの略で、コンピューターを使用して設計するためのソフトやシステムのこと
日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。
(詳細はこちら → https://www.nyk.com/profile/plan/ )
今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標
[画像5: https://prtimes.jp/i/120868/96/resize/d120868-96-dc08025bb5b17ab29dd7-6.png ]