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羽生善治九段 相中飛車戦を制し二回戦進出！ 7月30日（土）一回戦第四局 開催結果
[22/07/31]
提供元：PRTIMES
提供元：PRTIMES
羽生善治九段が菅井竜也八段を128手で破り、 一回戦を突破した。
次戦は、二回戦第四局で、藤井聡太竜王と対局予定。
【実施概要】
タ イ ト ル： 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 一回戦第四局
日 程： 2022年7月30日（土）
場 所： ツインメッセ静岡 北館大展示場（住所：静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10）
【JTプロ公式戦結果】
対 局 ： 菅井竜也 八段（先手）対 羽生善治 九段（後手）
結 果 ： 128手にて羽生九段の勝ち
【「JTプロ公式戦」今日のハイライト】
羽生九段、受け切って二回戦進出
振り駒は、と金が3枚で菅井八段の先手と決まる。先手の中飛車に対し、後手も6手目△5二飛で相中飛車という展開に。
4枚の銀が対峙する珍しい形になった。先手は59手目▲2八飛〜▲2三銀成と後手玉を目がけて攻め込むが、一息ついてみると歩切れになったのが大きかったか。冷静に攻めを受け止めた羽生九段が徐々にリードを広げ、逃げ切って二回戦進出を決めた。
【対局前の両者のコメント】
羽生九段「実は『JTプロ公式戦』に初めて出場したのが静岡大会でした。公開対局ですしとても緊張したのを覚えています。菅井八段は振り飛車党で、早見えで独自の工夫がある棋士です。時間の短い棋戦ですので、集中力を保ってうまく対応できればと思います。」
菅井八段「初めて出た大きな将棋大会が小4のときの『テーブルマークこども大会』でした。それと同時に行われる『JTプロ公式戦』への出場はとてもうれしいです。羽生九段は相手の得意戦法を引くことをなく勝負する、理想とする棋士です。持ち時間が短いので瞬発力が大切です。自分を信じて勢い良く指せればいいなと思います。」
【勝利棋士 羽生九段のコメント】
相中飛車の序盤は先手からどう打開するのかがわからなかったので、やってみました。先手が先に形を決めないといけないですから。先手は後手陣が組み上がる前の不完全な状態で仕掛けてきました。61手目▲2三銀成は先手としてやってみたくなる手で、対局しているときはまだまだ難しいのかなと思って指してました。結果的には先手が歩切れになったのが大きかったみたいです。こちらは106手目△6一金で攻め駒の角を捕獲して安全になりました。久しぶりの公開対局に勝ててよかったです。次は藤井竜王ですが、なかなか当たれないので楽しみですね。注目してもらえればと思います。
講評
菅井八段得意の中飛車に対し、後手の羽生九段が相中飛車という、見たことのない珍しい形になりました。先手に手を作らせないという意味の周到な作戦でしょうね。菅井八段は先手ということもあり、59手目▲2八飛〜▲2三銀成と切り込んで後手玉に直接攻めかかろうとしますが、羽生九段は丁寧に受けて攻めを続けさせません。△5六角から馬を作り、自陣に△3二銀と補強するなど常に一手先に受けて徐々にリードを広げて行きます。決め手となったのは106手目△6一金で攻め駒の角を取り切った手です。羽生九段が本来のペースを取り戻して、指し手に迷いがなかったような一局だった気がします。 島 朗九段談
JTプロ公式戦（一回戦第四局）結果
【投了図】 菅井竜也 八段（先手）対 羽生善治 九段（後手）
[画像: https://prtimes.jp/i/44150/98/resize/d44150-98-742c080def6721178d25-0.jpg ]
【棋 譜】 菅井竜也 八段（先手）対 羽生善治 九段（後手）
▲５六歩 △３四歩 ▲５八飛 △５四歩 ▲７六歩 △５二飛 ▲９六歩 △９四歩 ▲３六歩 △７四歩 ▲４八銀 △６二銀 ▲５七銀 △５三銀 ▲４六銀 △４四銀 ▲６八銀 △４二銀 ▲５七銀上 △５三銀上 ▲６六銀 △６四銀 ▲４八玉 △４二玉 ▲３九玉 △１四歩 ▲１六歩 △３二玉 ▲５九金左 △５一金右 ▲４八金左 △４二金右 ▲２八玉 △３三角 ▲３八金上 △２二玉 ▲１八香 △３二金寄 ▲１九玉 △１二香 ▲７九角 △２四角 ▲２六歩 △４五銀 ▲３七金左 △４六銀 ▲同 歩 △４九銀▲４八飛 △３八銀成 ▲同 飛 △５五歩 ▲２五歩 △３三角 ▲４五銀 △５六歩 ▲３四銀 △５一角 ▲２八飛 △３三歩 ▲２三銀成 △同 金 ▲２四歩 △１三金 ▲３八金 △３四歩 ▲４五歩 △５七歩成 ▲同 角 △３三金 ▲５五歩 △２四金左 ▲４四歩 △同 歩 ▲４二歩 △同 角 ▲４三歩 △同 金 ▲２四角 △同 角 ▲同 飛 △２三歩 ▲２八飛 △５六角 ▲３七金打 △３二銀 ▲５四銀 △同 金 ▲同 歩 △６七角成 ▲６五金 △４九銀 ▲７一角 △３八銀成 ▲同 金 △４三金 ▲６四金 △同 歩 ▲５五銀 △４五馬 ▲４六銀打 △５六馬 ▲４四銀 △５四金 ▲４七歩 △６一金 ▲５五銀引 △７一金 ▲５四銀 △同 飛 ▲４五銀打 △６五馬 ▲５四銀 △同 馬 ▲４五金 △７六馬 ▲３四金 △３三歩 ▲３五金 △４九角 ▲２四歩 △３八角成 ▲同 飛 △２七銀 ▲２三歩成 △同 銀 ▲２四歩 △３二銀 まで128手で後手の勝ち
お問合せ
「将棋日本シリーズ」総合事務局 TEL/03-5166-0290 E-mail/info@jt-shogi.jp
〒104-6038東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟(株)I&S BBDO内
※「棋士の写真」や「各種調査データ」の提供等もいたします。
次戦は、二回戦第四局で、藤井聡太竜王と対局予定。
【実施概要】
タ イ ト ル： 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 一回戦第四局
日 程： 2022年7月30日（土）
場 所： ツインメッセ静岡 北館大展示場（住所：静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10）
【JTプロ公式戦結果】
対 局 ： 菅井竜也 八段（先手）対 羽生善治 九段（後手）
結 果 ： 128手にて羽生九段の勝ち
【「JTプロ公式戦」今日のハイライト】
羽生九段、受け切って二回戦進出
振り駒は、と金が3枚で菅井八段の先手と決まる。先手の中飛車に対し、後手も6手目△5二飛で相中飛車という展開に。
4枚の銀が対峙する珍しい形になった。先手は59手目▲2八飛〜▲2三銀成と後手玉を目がけて攻め込むが、一息ついてみると歩切れになったのが大きかったか。冷静に攻めを受け止めた羽生九段が徐々にリードを広げ、逃げ切って二回戦進出を決めた。
【対局前の両者のコメント】
羽生九段「実は『JTプロ公式戦』に初めて出場したのが静岡大会でした。公開対局ですしとても緊張したのを覚えています。菅井八段は振り飛車党で、早見えで独自の工夫がある棋士です。時間の短い棋戦ですので、集中力を保ってうまく対応できればと思います。」
菅井八段「初めて出た大きな将棋大会が小4のときの『テーブルマークこども大会』でした。それと同時に行われる『JTプロ公式戦』への出場はとてもうれしいです。羽生九段は相手の得意戦法を引くことをなく勝負する、理想とする棋士です。持ち時間が短いので瞬発力が大切です。自分を信じて勢い良く指せればいいなと思います。」
【勝利棋士 羽生九段のコメント】
相中飛車の序盤は先手からどう打開するのかがわからなかったので、やってみました。先手が先に形を決めないといけないですから。先手は後手陣が組み上がる前の不完全な状態で仕掛けてきました。61手目▲2三銀成は先手としてやってみたくなる手で、対局しているときはまだまだ難しいのかなと思って指してました。結果的には先手が歩切れになったのが大きかったみたいです。こちらは106手目△6一金で攻め駒の角を捕獲して安全になりました。久しぶりの公開対局に勝ててよかったです。次は藤井竜王ですが、なかなか当たれないので楽しみですね。注目してもらえればと思います。
講評
菅井八段得意の中飛車に対し、後手の羽生九段が相中飛車という、見たことのない珍しい形になりました。先手に手を作らせないという意味の周到な作戦でしょうね。菅井八段は先手ということもあり、59手目▲2八飛〜▲2三銀成と切り込んで後手玉に直接攻めかかろうとしますが、羽生九段は丁寧に受けて攻めを続けさせません。△5六角から馬を作り、自陣に△3二銀と補強するなど常に一手先に受けて徐々にリードを広げて行きます。決め手となったのは106手目△6一金で攻め駒の角を取り切った手です。羽生九段が本来のペースを取り戻して、指し手に迷いがなかったような一局だった気がします。 島 朗九段談
JTプロ公式戦（一回戦第四局）結果
【投了図】 菅井竜也 八段（先手）対 羽生善治 九段（後手）
[画像: https://prtimes.jp/i/44150/98/resize/d44150-98-742c080def6721178d25-0.jpg ]
【棋 譜】 菅井竜也 八段（先手）対 羽生善治 九段（後手）
▲５六歩 △３四歩 ▲５八飛 △５四歩 ▲７六歩 △５二飛 ▲９六歩 △９四歩 ▲３六歩 △７四歩 ▲４八銀 △６二銀 ▲５七銀 △５三銀 ▲４六銀 △４四銀 ▲６八銀 △４二銀 ▲５七銀上 △５三銀上 ▲６六銀 △６四銀 ▲４八玉 △４二玉 ▲３九玉 △１四歩 ▲１六歩 △３二玉 ▲５九金左 △５一金右 ▲４八金左 △４二金右 ▲２八玉 △３三角 ▲３八金上 △２二玉 ▲１八香 △３二金寄 ▲１九玉 △１二香 ▲７九角 △２四角 ▲２六歩 △４五銀 ▲３七金左 △４六銀 ▲同 歩 △４九銀▲４八飛 △３八銀成 ▲同 飛 △５五歩 ▲２五歩 △３三角 ▲４五銀 △５六歩 ▲３四銀 △５一角 ▲２八飛 △３三歩 ▲２三銀成 △同 金 ▲２四歩 △１三金 ▲３八金 △３四歩 ▲４五歩 △５七歩成 ▲同 角 △３三金 ▲５五歩 △２四金左 ▲４四歩 △同 歩 ▲４二歩 △同 角 ▲４三歩 △同 金 ▲２四角 △同 角 ▲同 飛 △２三歩 ▲２八飛 △５六角 ▲３七金打 △３二銀 ▲５四銀 △同 金 ▲同 歩 △６七角成 ▲６五金 △４九銀 ▲７一角 △３八銀成 ▲同 金 △４三金 ▲６四金 △同 歩 ▲５五銀 △４五馬 ▲４六銀打 △５六馬 ▲４四銀 △５四金 ▲４七歩 △６一金 ▲５五銀引 △７一金 ▲５四銀 △同 飛 ▲４五銀打 △６五馬 ▲５四銀 △同 馬 ▲４五金 △７六馬 ▲３四金 △３三歩 ▲３五金 △４九角 ▲２四歩 △３八角成 ▲同 飛 △２七銀 ▲２三歩成 △同 銀 ▲２四歩 △３二銀 まで128手で後手の勝ち
お問合せ
「将棋日本シリーズ」総合事務局 TEL/03-5166-0290 E-mail/info@jt-shogi.jp
〒104-6038東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟(株)I&S BBDO内
※「棋士の写真」や「各種調査データ」の提供等もいたします。
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