英国で増えるヘイトクライムの報告
[16/06/30]
提供元:PRTIMES
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アムネスティが人種差別撲滅の緊急キャンペーンを立ち上げ
EU離脱を決めた英国で人種差別の動きが噴出していることに対し、アムネスティ・インターナショナルは6月28日、英国での人種差別と外国人嫌悪撲滅の緊急キャンペーンを行うと発表した。まずは事実関係の調査に着手する。すでに地方自治体に対し、あらゆる形態の人種差別を強く非難するよう、また、人種差別・外国人嫌悪と闘うための地域の活動を支援するよう、要請している。全治自体から約束を取り付けたい考えだ。
[画像: http://prtimes.jp/i/5141/99/resize/d5141-99-796264-1.jpg ]
国民投票でEU離脱派が勝利した週末、警察にはインターネット上の人種差別発言の通報が増えている。
「一部の人たちは、人種差別の考えを口にできるようになったと思っているようだ」アムネスティ英国支部の事務局長ケイト・アレンは言う。
「国民投票のキャンペーンでは、外国人嫌いを巧みな言葉で表現してきた。その後遺症は深刻だ。暴言、脅し、人種差別のスローガンの書かれたTシャツ。憎悪の言動が報告されている」
自分の将来、子どもの未来、仕事、家……さまざまな人びとが、突然、今後に対して不安を抱くようになった。
「ただ傍観して、イギリスで憎悪が日常となっていくのを許すわけにはいかない」
ベルファスト病院に勤める看護師モハメッド・サマーナさんは、土曜日の晩、街中で見知らぬ男に暴言を吐かれたそうだ。男は「EUから来たのか」と聞くと、モハメッドさんが答える前に「とっとと国に帰れ。俺たちの国から出てけ」と、汚い言葉づかいで迫った。モハメッドさんは、最初は冗談かと思ったが、そのうちに男が拳を振り回してきたので、大事になる前に店を出た。
モハメットさんは、パレスチナと英国の二重国籍を持ち、15年間、北アイルランドに住んでいる。アムネスティのメンバーでもある。
「何より悲しかったのは、そこにいた3人の男性と3人の女性が、誰も何も言わなかったこと。男の人種差別を許したんだ。人種差別をやめさせるためには、みんなが声を上げることが必要だ。いつでも、どこでも」
6月28日、ゼイド・ラアド・アル・フセイン国連人権高等弁務官は、英国での外国人嫌悪の動きについて、声明を出した。
「ここ数日、英国で、民族的に少数派のコミュニティや外国籍の市民を標的にした攻撃が発生していることを、非常に懸念している。人種差別と外国人嫌悪は、どんな状況であろうと、まったく受け入れがたい。絶対に許してはいけない。英国当局には、外国人嫌悪の攻撃を阻止するよう行動を求める。そして、人種差別的な攻撃、外国人嫌悪の攻撃の容疑者を起訴すべきだ」
アムネスティ日本
www.amnesty.or.jp
EU離脱を決めた英国で人種差別の動きが噴出していることに対し、アムネスティ・インターナショナルは6月28日、英国での人種差別と外国人嫌悪撲滅の緊急キャンペーンを行うと発表した。まずは事実関係の調査に着手する。すでに地方自治体に対し、あらゆる形態の人種差別を強く非難するよう、また、人種差別・外国人嫌悪と闘うための地域の活動を支援するよう、要請している。全治自体から約束を取り付けたい考えだ。
[画像: http://prtimes.jp/i/5141/99/resize/d5141-99-796264-1.jpg ]
国民投票でEU離脱派が勝利した週末、警察にはインターネット上の人種差別発言の通報が増えている。
「一部の人たちは、人種差別の考えを口にできるようになったと思っているようだ」アムネスティ英国支部の事務局長ケイト・アレンは言う。
「国民投票のキャンペーンでは、外国人嫌いを巧みな言葉で表現してきた。その後遺症は深刻だ。暴言、脅し、人種差別のスローガンの書かれたTシャツ。憎悪の言動が報告されている」
自分の将来、子どもの未来、仕事、家……さまざまな人びとが、突然、今後に対して不安を抱くようになった。
「ただ傍観して、イギリスで憎悪が日常となっていくのを許すわけにはいかない」
ベルファスト病院に勤める看護師モハメッド・サマーナさんは、土曜日の晩、街中で見知らぬ男に暴言を吐かれたそうだ。男は「EUから来たのか」と聞くと、モハメッドさんが答える前に「とっとと国に帰れ。俺たちの国から出てけ」と、汚い言葉づかいで迫った。モハメッドさんは、最初は冗談かと思ったが、そのうちに男が拳を振り回してきたので、大事になる前に店を出た。
モハメットさんは、パレスチナと英国の二重国籍を持ち、15年間、北アイルランドに住んでいる。アムネスティのメンバーでもある。
「何より悲しかったのは、そこにいた3人の男性と3人の女性が、誰も何も言わなかったこと。男の人種差別を許したんだ。人種差別をやめさせるためには、みんなが声を上げることが必要だ。いつでも、どこでも」
6月28日、ゼイド・ラアド・アル・フセイン国連人権高等弁務官は、英国での外国人嫌悪の動きについて、声明を出した。
「ここ数日、英国で、民族的に少数派のコミュニティや外国籍の市民を標的にした攻撃が発生していることを、非常に懸念している。人種差別と外国人嫌悪は、どんな状況であろうと、まったく受け入れがたい。絶対に許してはいけない。英国当局には、外国人嫌悪の攻撃を阻止するよう行動を求める。そして、人種差別的な攻撃、外国人嫌悪の攻撃の容疑者を起訴すべきだ」
アムネスティ日本
www.amnesty.or.jp