今日マチ子さんが新装版カバーを描き下ろし!衝撃の傑作ノンフィクションが復刊!!
[16/07/29]
提供元:PRTIMES
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500円で外国の娼館に売られた少女は、 まだ恋も知らなかった。
朝日文庫では、森崎和江さんのノンフィクション『からゆきさん 異国に売られた少女たち』(原題『からゆきさん』)を復刊いたします。16歳で朝鮮に売られ、狂死したキミ。東南アジアで財をなし、壮絶な自殺を遂げたヨシ。ふるさとを思い、売られていった女たちが、異国の地で見た夢は何だったのか―。綿密な取材と膨大な資料をもとに、「からゆきさん」の軌跡を辿った名作が、人気漫画家の今日マチコさんの新装版カバーで復刊。解説は斎藤美奈子さんです。
[画像: http://prtimes.jp/i/4702/104/resize/d4702-104-359395-0.jpg ]
●歴史の闇に埋もれた少女たちを描いた、傑作ノンフィクション
「からゆきさん」とは、明治、大正、昭和の日本で、貧しさゆえに外国の娼館に売られていった少女たちの総称です。第二次世界大戦後、彼女たちの存在は「戦前日本の恥部」として一般に知られることはありませんでした。本書は、関係者への綿密な聞き取り調査、当時の新聞記事など膨大な資料調査をもとに、知られざるからゆきさんの真実に迫った感動のルポルタージュです。1976年に単行本として刊行され、1980年に文庫化した話題作が、文庫新装版で復刊します。
●装画は人気漫画家の今日マチ子が担当
可愛らしいタッチで、若い世代を中心に人気の漫画家、今日マチ子氏。『cocoon』、『アノネ、』『ぱらいそ』といった「戦争シリーズ」のように、絶望の世界でひたむきに生きる少女たちを描いてきた今日氏が、21世紀のいま、からゆきさんに新たな息吹を吹き込んでいます。
●「格差社会」の今こそ読まれるべき良書
豊かになったとはいえ、新聞やテレビが連日のように貧困・格差の問題を取り上げている今日の日本。からゆきさんは決して「過去の話」ではなく、増加する派遣労働や非正規雇用、男女差別、地域による格差など、いま日本が抱える問題を考える上で、手がかりとなるはずです。
●近年、再び注目が集まりつつある森崎作品
森崎和江は1958年に、九州で評論家の谷川雁、ルポルタージュ作家の上野英信とともに、炭鉱労働運動などに近い立場の文化交流誌「サークル村」を創刊するなど、一貫して末端労働者や女性など「弱者」の声に耳を傾けてきました。近年、「サークル村」や谷川雁を再評価する動きがあり、それにともない、中島岳志氏や水溜真由美氏などの若い研究者・評論家が、森崎に関連する本を出版するなど、関心が高まっています。
●解説の文芸評論家・斎藤美奈子も太鼓判!
「『からゆきさん』は、あらためて、21世紀のいまこそ読まれるべき本だといえましょう。40年前の森崎和江が私たちのカンテラであったように、本書が、性の商品化を、国際間、地域間の経済格差を、そして女性の生き方を考えるうえでの、大きな手がかりであることはまちがいありません」(斎藤美奈子氏の解説より)
〔著者略歴〕
森崎和江
1927年朝鮮慶尚北道大邱府(現韓国大邱市)生まれ。詩人、作家。17歳で福岡県立女子専門学校(現福岡女子大学)に入学するまで、植民地時代の朝鮮で過ごす。丸山豊らの詩誌「母音」に参加し、58年に谷川雁、上野英信らと雑誌「サークル村」を創刊。59年には雑誌「無名通信」を刊行。61年に初の単行本『まっくら』を出版。以後、『第三の性』『闘いとエロス』など、数多くの作品を発表する。著書に、『語り部の海』『森崎和江コレクション 精神史の旅』、中島岳志との共著『日本断層論』など多数。
〔書籍概要〕
書名:『からゆきさん 異国に売られた少女たち』
著者:森崎 和江
体裁:文庫判並製
税込価格:670円
発売日:2016年8月5日
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18282
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「いんばいになるか、死をえらぶか、といわれたら、死ぬんだった。
うちは知らんだったとよ、売られるということが、どげなことか……」(本文より)
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朝日文庫では、森崎和江さんのノンフィクション『からゆきさん 異国に売られた少女たち』(原題『からゆきさん』)を復刊いたします。16歳で朝鮮に売られ、狂死したキミ。東南アジアで財をなし、壮絶な自殺を遂げたヨシ。ふるさとを思い、売られていった女たちが、異国の地で見た夢は何だったのか―。綿密な取材と膨大な資料をもとに、「からゆきさん」の軌跡を辿った名作が、人気漫画家の今日マチコさんの新装版カバーで復刊。解説は斎藤美奈子さんです。
[画像: http://prtimes.jp/i/4702/104/resize/d4702-104-359395-0.jpg ]
●歴史の闇に埋もれた少女たちを描いた、傑作ノンフィクション
「からゆきさん」とは、明治、大正、昭和の日本で、貧しさゆえに外国の娼館に売られていった少女たちの総称です。第二次世界大戦後、彼女たちの存在は「戦前日本の恥部」として一般に知られることはありませんでした。本書は、関係者への綿密な聞き取り調査、当時の新聞記事など膨大な資料調査をもとに、知られざるからゆきさんの真実に迫った感動のルポルタージュです。1976年に単行本として刊行され、1980年に文庫化した話題作が、文庫新装版で復刊します。
●装画は人気漫画家の今日マチ子が担当
可愛らしいタッチで、若い世代を中心に人気の漫画家、今日マチ子氏。『cocoon』、『アノネ、』『ぱらいそ』といった「戦争シリーズ」のように、絶望の世界でひたむきに生きる少女たちを描いてきた今日氏が、21世紀のいま、からゆきさんに新たな息吹を吹き込んでいます。
●「格差社会」の今こそ読まれるべき良書
豊かになったとはいえ、新聞やテレビが連日のように貧困・格差の問題を取り上げている今日の日本。からゆきさんは決して「過去の話」ではなく、増加する派遣労働や非正規雇用、男女差別、地域による格差など、いま日本が抱える問題を考える上で、手がかりとなるはずです。
●近年、再び注目が集まりつつある森崎作品
森崎和江は1958年に、九州で評論家の谷川雁、ルポルタージュ作家の上野英信とともに、炭鉱労働運動などに近い立場の文化交流誌「サークル村」を創刊するなど、一貫して末端労働者や女性など「弱者」の声に耳を傾けてきました。近年、「サークル村」や谷川雁を再評価する動きがあり、それにともない、中島岳志氏や水溜真由美氏などの若い研究者・評論家が、森崎に関連する本を出版するなど、関心が高まっています。
●解説の文芸評論家・斎藤美奈子も太鼓判!
「『からゆきさん』は、あらためて、21世紀のいまこそ読まれるべき本だといえましょう。40年前の森崎和江が私たちのカンテラであったように、本書が、性の商品化を、国際間、地域間の経済格差を、そして女性の生き方を考えるうえでの、大きな手がかりであることはまちがいありません」(斎藤美奈子氏の解説より)
〔著者略歴〕
森崎和江
1927年朝鮮慶尚北道大邱府(現韓国大邱市)生まれ。詩人、作家。17歳で福岡県立女子専門学校(現福岡女子大学)に入学するまで、植民地時代の朝鮮で過ごす。丸山豊らの詩誌「母音」に参加し、58年に谷川雁、上野英信らと雑誌「サークル村」を創刊。59年には雑誌「無名通信」を刊行。61年に初の単行本『まっくら』を出版。以後、『第三の性』『闘いとエロス』など、数多くの作品を発表する。著書に、『語り部の海』『森崎和江コレクション 精神史の旅』、中島岳志との共著『日本断層論』など多数。
〔書籍概要〕
書名:『からゆきさん 異国に売られた少女たち』
著者:森崎 和江
体裁:文庫判並製
税込価格:670円
発売日:2016年8月5日
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18282
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「いんばいになるか、死をえらぶか、といわれたら、死ぬんだった。
うちは知らんだったとよ、売られるということが、どげなことか……」(本文より)
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