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フリースケール、SUPER GT 第4戦よりADAS実装実験を本格始動

これまで離散していたデータを時間軸で同期を取り、融合することで より有効なデータに加工し、医療分野や高齢化社会への対応にも貢献

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)は、車載向け次世代ドライバ・アシスト・システム(ADAS)ソリューションの実装実験を、本年度SUPER GT 第4戦 SUGO GT300km RACEより本格始動することを発表致します。フリースケールは、レースやレーシング・チームへ支障の無い範囲で実装実験を行うことでSUPER GTを運営するGTアソシエイションの了解を得ました。フリースケールとパートナー各社が進めている実装実験は、将来一般車への普及も想定される技術であり、レーシングカー、およびレーシング・ドライバーの安全対策にも応用されることが期待されています。

2012年よりフリースケールとパートナー各社は、アクティブ・セーフティを中心とする次世代ドライバ・アシスト・システム(ADAS)に関わる実装実験を行ってきました。特にレーシングカーにおいては一般車に比べて、騒音、加重、高熱、過度の電気信号障害など、より過酷な環境になります。量産車ベースのレースとしては国内最高峰のSUPER GTは、ADAS研究を行う場として最適です。

フリースケールは、ハードウェア、ソフトウェアにおけるパートナー企業や大学関係者などの組織団体と緊密な協働を行なう中で、アクティブ・セーフティから、近い将来実現が期待される衝突予知(Predictive Safety)システムの構築を目指すと共に、その中の要素技術としてドライバの生体情報、また走行/駐車中の環境情報等を取得し、データ転送・解析を行う実験をSUPER GTのレーシングカー上で行っていきます。

本年度予定している実装実験は、以下の通りです。

1. 車両情報
スピード、エンジン回転数、ハンドル舵角、車両姿勢(傾き)などの車両情報を取得。他のデータと融合して使用します。

2. 走行中(駐車中)の車両周辺情報
サラウンドビュー・カメラやレーダーによる車両周辺情報の探知。駐車支援、車間距離保持、レーン・キーピング・アシスト、前方/ブラインド・スポットにおける衝突防止への応用が可能です。

3. 運転者情報
ドライバーの発汗や心電、筋電などを取得。またモーション・センサにより筋肉の動きを解析。負荷を最小限にする車内設計や、ドライバの走行中の異常検知等の応用が考えられます。

4. データ転送・解析
上記1.車両情報、2.車両周辺情報、ならびに3.運転者情報を、車内モニタやクライドサーバーへ有線/無線通信で転送し解析。

これまで個別に収集していたデータを時間軸上で同期をとり融合・解析することで、より有効なデータに加工ができます。フリースケールは、これらのデータを利用することで、ドライバの体調不調や危険運転などにアラートを出す、衝突を回避する、また操縦不能になった場合には遠隔操作で安全に車を停めるといったことが将来実現できるよう検討しています。また、これらの技術研究は、一般車/レーシングカーにおけるADASアプリケーションだけではなく、医療分野や高齢化社会における新たなアプリケーションの創造をもたらすと期待されています。


■関係者のコメント
フリースケール・セミコンダクタ・インク 副社長 兼 フリースケール・セミコンダクタ・コリア・インク  代表理事社長 兼
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ディビッド M. ユーゼ
「量産車ベースのレースとしては国内最高峰のSUPER GTにおいて、フリースケールが昨年に引き続き車載向け半導体次世代ソリューションの実装実験を本格的に進められることを嬉しく思います。モータースポーツは、技術開発や車載向けの新たなアプリケーションにおけるイノベーションの先陣を切っています。国内外のパートナー企業、および大学関係者と協働し、一般車への展開だけではなく、レーシングカーおよびレーシング・ドライバーの安全対策にも応用できる新たなアプリケーションの創造を進めて行きたいと思います。」

株式会社 GTアソシエイション  代表取締役 坂東 正明 氏 
「フリースケールとそのパートナー各社が進めているADAS実装実験はレーシング・ドライバーの安全確保のための研究であるということに賛同し、協力することにしました。このような仕組みが早く確立され、すべてのレーシングカーに搭載される日を待ち望んでいます。また、これまでとは少し違った視点からも車やレースの楽しみを紹介することで新たなレースファンが生まれ、日本のモータースポーツが更に盛り上がっていくことを期待しています。」

株式会社 エー・ピー・アール 代表取締役 小山 伸彦 氏
「米国の半導体企業がこのような形で日本のモータースポーツに関わるのは非常にユニークですが、フリースケールとそのパートナー各社が進めているADAS実装実験はレーシング・ドライバーの安全確保にも応用されることが期待できる研究であるということに賛同し、全面的に協力することにしました。これを通して当社もADASソリューション開発に貢献して行きたいと思います。」


フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/jaをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークはFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれの所有者が権利を保有しています。
(C)2013 Freescale Semiconductor, Inc.
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