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自律走行車を仮想環境で検証するためのNVIDIA DRIVE Constellation の提供を開始

オープンでスケーラブルなシミュレーション プラットフォームによって自律走行車の大規模な仮想走行が可能に





[画像: https://prtimes.jp/i/12662/108/resize/d12662-108-463552-0.jpg ]

2019 年 3 月 18 日、カリフォルニア州サンノゼ - GTC- NVIDIA は本日、自律走行車のシミュレーション プラットフォームであるNVIDIA DRIVE Constellation の提供を開始したことを発表しました。

このクラウドベースのプラットフォームは、ルーティン走行から、まれにしか発生しない状況や危険な状況まで幅広いシナリオに渡り、現実世界での走行よりも高い効率と費用対効果、および安全性をもって、仮想世界における何百万マイルもの運転を可能にするものです。

昨年の GTC で初めて発表された DRIVE Constellation は、異なる2 つのサーバーで構成された、データセンターソリューションです。1 つめのサーバーであるDRIVE Constellation Simulatorは、NVIDIA GPU で DRIVE Sim ソフトウェアを実行し、仮想世界を運転する仮想自動車からセンサーデータを生成します。2つ目のサーバーであるDRIVE Constellation Vehicleは、AI 車載コンピューターであるDRIVE AGX Pegasus を内蔵し、シミュレーションで得られたセンサー データを処理します。

Constellation Vehicleの運転判断は Constellation Simulatorにフィードバックされ、それにもとづいて、ビット単位の精度を持ち、タイミングも正確な「hardware in the loop (ハードウェアインザループ)」テストが実現されるようになります。

シミュレーションは、サードパーティ及び規制の自律走行車の規格にとって重要な要素となります。TUV SUD のような安全性認証機関は 自動運転車のためのテスト規格づくり にすでにこのプラットフォームを使用しています。

TUV SUD の自動運転及び ADAS のグローバル責任者、ウセム・アブデルラティフ (Houssem Abdellatif) 氏は次のように述べています。「TUV SUD は、自律走行車の認証のために、信頼性が高く、堅牢でスケーラブルなシミュレーションツールを探しています。NVIDIA DRIVE Constellationは、この目標を達成するために、パワフルかつ高度にスケーラブルなソリューションを提供してくれます」

シミュレーションの重要性は世界最大の自動車メーカーにも認められています。NVIDIAは本日、Toyota Research Institute-Advanced Development, Inc.(以下 「TRI-AD」)が DRIVE Constellation の初のユーザーとなることを発表しました。「ソフトウェアを検証し、テストするための大規模なシミュレーションは、自動運転システムに不可欠であると、当社は考えています」と、TRI-AD のCEOであるジェームス カフナー (James Kuffner) 博士は、述べています。

クラウドベースによるエンドツーエンドのワークフロー
GTC のステージにおいて、NVIDIA の創業者/CEO のジェンスン フアン (Jensen Huang) がクラウド上でシームレスに運転テストを実行する DRIVE Constellation プラットフォームのスケーラビリティを実演しました。世界中の開発者たちがシミュレーション シナリオを DRIVE Constellation データセンターに送り、自分のいるデスクからその結果を検証することができるのです。

この大規模な検証機能は、複数のテスト車の走行に匹敵する、何年もかかるテストをほんのわずかな時間で完了させることが可能なのです。

オープンプラットフォーム
DRIVE Constellation は、エコシステムパートナーが自分たちの環境モデル、車両モデル、センサーモデル及びトラフィックシナリオを統合できる オープンプラットフォームです。より広範なシミュレーションのエコシステムからデータセットを組み込むことにより、プラットフォームは包括的で多様、かつ複雑なテスト環境を生成することができます。

この目標を達成するために、本日、シミュレーション企業の Cognata が自社のシナリオと交通モデルがDRIVE Constellation 上でサポート可能であることを発表しました。Cognata の交通モデルを用いれば、開発者は多くの車両及びその他の道路利用者、さらに現実世界の交通現象にもとづいてその現象を定義することが可能になります。

Cognataの CEO、ダニー・アツモン (Danny Atsmon) 氏は次のように述べています。「Cognata と NVIDIA は、自律走行車の市場参入を効率的かつ安全に加速させる堅牢なソリューションを開発しています。自律走行車システムの検証を、現実世界で起こり得るさまざまな状況を組み合わせた中で行うためには、高精度かつスケーラブルな交通モデルのシミュレーション技術が必要不可欠です」

大手自動運転シミュレーション企業の IPG Automotive は、高精度車両モデル実現のために NVIDIA と共同作業を進めるもうひとつのエコシステムパートナーです。同社のシミュレーションソフトウェア「CarMaker」は、あらゆるメイン車両サブシステムのモデルを含む、仮想車両プロトタイプの作成に使用されています。開発者は、操舵や、路面、サスペンション、パワートレイン及び車両制御システムによる影響をうけた車両の反応を含めて機能開発することができます。

NVIDIA のゼネラルマネージャー、ズヴィ・グリーンシュタイン (Zvi Greenstein) は次のように述べています。「私たちは、NVIDIA のエコシステムパートナーたちに支えられながら、終わりのないさまざまな複雑なシナリオの中で綿密かつ安全に自動運転車を検証する、大規模でクラウドベースのオープンなシミュレーションを実現しています」

NVIDIA は DRIVE Constellation シミュレーション プラットフォームのデモを 3 月 19 〜 21 日、GTC会期中、サンノゼコンベンションセンター内の展示場で行う予定です。
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