日本の不正コピー率は1ポイント低下し18%にBSA、最新のグローバルソフトウェア調査を発表
[16/05/25]
提供元:PRTIMES
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〜不正ソフトの使用によりサイバーセキュリティのリスクが上昇〜
BSA | The Software Alliance(本部:米国ワシントンDC、以下BSA)は本日、国際調査「グローバルソフトウェア調査 〜ライセンスコンプライアンスによる機会獲得〜(原題:Seizing Opportunity Through License Compliance)」を発表しました。報告書によると、不正ソフトウェアとサイバー攻撃には関連性があるにも関わらず、日本国内のPC利用者によるソフトウェアの不正コピー率は18%であることがわかりました。2013年にBSAが行った前回の調査に比べて1ポイント低下しました。
日本のPC市場が縮小傾向にある中で不正コピー率が微減となった要因は、消費者向け市場よりも企業向け市場の縮小傾向が大きかったため、全体として不正ソフトウェアの比率が低下したと考えられます。
今回の結果を受けBSA のプレジデント兼CEOのビクトリアA.エスピネルは「この報告書は、社内に存在する全てのソフトウェアを企業が把握しておくことが極めて重要であることを示唆しています。多くのCIOは、自社内ネットワークに導入されているソフトウェアの全貌や、正規ソフトウェアかどうかについて把握していません」と述べています。
消費者、IT管理者、企業内PC利用者を対象に行われた今回の調査では、前回から引き続き不正ソフトウェアの使用率が高いことが明らかになりました。ソフトウェアの利用者である個人や企業にとって、不正ソフトウェアの利用は非常に大きなリスクを伴います。これはサイバー攻撃と不正ソフトウェアの利用に相関関係があるためです。不正ソフトウェアを使用すると、マルウェアに遭遇する可能性が大幅に高まります。そしてマルウェアによるインシデントへの対応には膨大な費用がかかります。2015年だけでもサイバー攻撃によって企業が被った被害額は4千億ドル以上に及びました。
本報告書は、この他に以下の結果も示しています。
· 2015年に世界中のコンピュータにインストールされたソフトウェアの39%が不正コピーされたもので、前回2013年にBSAが行った調査結果(43%)よりわずかに改善していました。
· 特定の主要な業界でも、不正ソフトウェアの使用率は驚くほど高いことがわかりました。調査によると、全世界の銀行、保険、証券業界では25%でした。
· 不正コピーとは知らずにネットワークにソフトウェアを読み込んでいる社員の割合が15%に上るとCIO(最高情報責任者)は予想しています。しかしCIOはこの問題をかなり過小評価しており、実際にはその倍近い26%の社員がネットワークへの不正ソフトウェアの読み込みを行っていると回答しています。
一方で、この問題に対する認識は高いことが明らかになりました。
· CIOは、この種のセキュリティインシデントに伴う情報漏えいが最大の懸念事項と回答しています。
· CIOはまた、ネットワーク上で実行中のソフトウェアが正規なもので、全てライセンス取得済みであることを確認する最大理由として、セキュリティ脅威の回避を挙げています。
· 社員全体に対する調査では、完全にライセンス取得済みな正規ソフトウェアを使用する主な理由として、不正ソフトウェアによるセキュリティリスクを挙げた人の割合が60%でした。
本報告書は、すべてのソフトウェアを正規に購入し、社内のソフトウェア資産管理(SAM)プログラムを確立することで、不正ソフトウェアのサイバーセキュリティのリスクを回避できると付け加えています。SAMを効果的に導入することで、組織はネットワーク上に何がインストールされており、ライセンス取得済みの正規なものであるかを把握でき、自社の事業に最適なソフトウェアを導入することでソフトウェアを最大限に利用することが可能になります。また、ソフトウェアの調達、導入、廃棄のためのポリシーや手順を確立することで、自社の事業にSAMを完全に導入することができます。
本年の調査における地域別の主な結果は以下のとおりです。
· 最もソフトウェアの不正コピー率が高かった地域はアジア太平洋の61%で、前回2013年にBSAが行った調査に比べて、1ポイント低下しました。
· 世界で2番目にソフトウェアの不正コピー率が高かった地域は、中央・東ヨーロッパの58%(2013年比3ポイント低下)で、その次が中東・アフリカの57%(2013年比2%低下)でした。
· 北米の不正コピー率は17%で引き続き最低を維持していますが、不正ソフトウェア総額は100億ドルでした。
· 西ヨーロッパの不正コピー率は、28%(2013年比1ポイント低下)でした。
BSA「グローバルソフトウェア調査 〜ライセンスコンプライアンスによる機会獲得〜(原題:Seizing Opportunity Through License Compliance)」(英語)には、各国データが含まれており、www.bsa.org/globalstudyでご覧いただけます。
【BSA | The Software Allianceについて】
[画像: http://prtimes.jp/i/1396/113/resize/d1396-113-560873-1.jpg ]
BSA | The Software Alliance(BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、グローバル市場において世界のソフトウェア産業を牽引する業界団体です。BSAの加盟企業は世界中で最もイノベーティブな企業を中心に構成されており、経済の活性化とより良い現代社会を築くためのソフトウェア・ソリューションを創造しています。ワシントンDCに本部を構え、世界60カ国以上で活動するBSAは、正規ソフトウェアの使用を促進するコンプライアンスプログラムの開発、技術革新の発展とデジタル経済の成長を推進する公共政策の支援に取り組んでいます。
詳しくはウェブサイトをご覧ください。
ホームページ : http://bsa.or.jp
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BSA | The Software Alliance(本部:米国ワシントンDC、以下BSA)は本日、国際調査「グローバルソフトウェア調査 〜ライセンスコンプライアンスによる機会獲得〜(原題:Seizing Opportunity Through License Compliance)」を発表しました。報告書によると、不正ソフトウェアとサイバー攻撃には関連性があるにも関わらず、日本国内のPC利用者によるソフトウェアの不正コピー率は18%であることがわかりました。2013年にBSAが行った前回の調査に比べて1ポイント低下しました。
日本のPC市場が縮小傾向にある中で不正コピー率が微減となった要因は、消費者向け市場よりも企業向け市場の縮小傾向が大きかったため、全体として不正ソフトウェアの比率が低下したと考えられます。
今回の結果を受けBSA のプレジデント兼CEOのビクトリアA.エスピネルは「この報告書は、社内に存在する全てのソフトウェアを企業が把握しておくことが極めて重要であることを示唆しています。多くのCIOは、自社内ネットワークに導入されているソフトウェアの全貌や、正規ソフトウェアかどうかについて把握していません」と述べています。
消費者、IT管理者、企業内PC利用者を対象に行われた今回の調査では、前回から引き続き不正ソフトウェアの使用率が高いことが明らかになりました。ソフトウェアの利用者である個人や企業にとって、不正ソフトウェアの利用は非常に大きなリスクを伴います。これはサイバー攻撃と不正ソフトウェアの利用に相関関係があるためです。不正ソフトウェアを使用すると、マルウェアに遭遇する可能性が大幅に高まります。そしてマルウェアによるインシデントへの対応には膨大な費用がかかります。2015年だけでもサイバー攻撃によって企業が被った被害額は4千億ドル以上に及びました。
本報告書は、この他に以下の結果も示しています。
· 2015年に世界中のコンピュータにインストールされたソフトウェアの39%が不正コピーされたもので、前回2013年にBSAが行った調査結果(43%)よりわずかに改善していました。
· 特定の主要な業界でも、不正ソフトウェアの使用率は驚くほど高いことがわかりました。調査によると、全世界の銀行、保険、証券業界では25%でした。
· 不正コピーとは知らずにネットワークにソフトウェアを読み込んでいる社員の割合が15%に上るとCIO(最高情報責任者)は予想しています。しかしCIOはこの問題をかなり過小評価しており、実際にはその倍近い26%の社員がネットワークへの不正ソフトウェアの読み込みを行っていると回答しています。
一方で、この問題に対する認識は高いことが明らかになりました。
· CIOは、この種のセキュリティインシデントに伴う情報漏えいが最大の懸念事項と回答しています。
· CIOはまた、ネットワーク上で実行中のソフトウェアが正規なもので、全てライセンス取得済みであることを確認する最大理由として、セキュリティ脅威の回避を挙げています。
· 社員全体に対する調査では、完全にライセンス取得済みな正規ソフトウェアを使用する主な理由として、不正ソフトウェアによるセキュリティリスクを挙げた人の割合が60%でした。
本報告書は、すべてのソフトウェアを正規に購入し、社内のソフトウェア資産管理(SAM)プログラムを確立することで、不正ソフトウェアのサイバーセキュリティのリスクを回避できると付け加えています。SAMを効果的に導入することで、組織はネットワーク上に何がインストールされており、ライセンス取得済みの正規なものであるかを把握でき、自社の事業に最適なソフトウェアを導入することでソフトウェアを最大限に利用することが可能になります。また、ソフトウェアの調達、導入、廃棄のためのポリシーや手順を確立することで、自社の事業にSAMを完全に導入することができます。
本年の調査における地域別の主な結果は以下のとおりです。
· 最もソフトウェアの不正コピー率が高かった地域はアジア太平洋の61%で、前回2013年にBSAが行った調査に比べて、1ポイント低下しました。
· 世界で2番目にソフトウェアの不正コピー率が高かった地域は、中央・東ヨーロッパの58%(2013年比3ポイント低下)で、その次が中東・アフリカの57%(2013年比2%低下)でした。
· 北米の不正コピー率は17%で引き続き最低を維持していますが、不正ソフトウェア総額は100億ドルでした。
· 西ヨーロッパの不正コピー率は、28%(2013年比1ポイント低下)でした。
BSA「グローバルソフトウェア調査 〜ライセンスコンプライアンスによる機会獲得〜(原題:Seizing Opportunity Through License Compliance)」(英語)には、各国データが含まれており、www.bsa.org/globalstudyでご覧いただけます。
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BSA | The Software Alliance(BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、グローバル市場において世界のソフトウェア産業を牽引する業界団体です。BSAの加盟企業は世界中で最もイノベーティブな企業を中心に構成されており、経済の活性化とより良い現代社会を築くためのソフトウェア・ソリューションを創造しています。ワシントンDCに本部を構え、世界60カ国以上で活動するBSAは、正規ソフトウェアの使用を促進するコンプライアンスプログラムの開発、技術革新の発展とデジタル経済の成長を推進する公共政策の支援に取り組んでいます。
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