約半数が「朝食を毎日食べていない」 こどもを認識物価高騰や食材確保の難しさ等、朝食提供を阻む原因もあきらかに 〜夏休み前にあらためて考えたい、朝食の重要性〜
[23/06/29]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
―各地のこども食堂運営者226人に聞く、“こどもの朝食”に関する実態―
日本ケロッグ合同会社(本社:東京都千代田区、代表職務執行者社長:井上ゆかり)は、「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」の一環として、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(東京都新宿区、理事長:湯浅誠)協力のもと、こども食堂の現場で起きている実態を把握すべく、「こども食堂における“こどもの朝食”に関する現場の実態調査アンケート」を行いました。
調査の結果、朝食を毎日食べていないこどもたちの特徴や傾向、また朝食提供のニーズを感じながらも、その障壁となっているこども食堂側が抱える悩みや課題などが明らかになりました。7月からは夏休みがはじまるので、学校給食がなくなり、こどもたちの生活や栄養バランスが乱れやすくなることから、“朝食”の摂取がより一層重要となります。さらに、今年4月にはこども家庭庁が発足したこともあり、こどもに関する課題の解決に向けて、社会的にも関心が高まっています。昨年6月に発足した「ケロッグ毎日朝ごはんプロジェクト」は、こどもたちの朝食欠食や孤食、栄養不足などの課題に着目し、こども食堂や小学校などと連携しながら朝食欠食改善に貢献していくプロジェクトです。こどもたちの心身の健やかなる成長をサポートすべく、日本ケロッグでは、本調査の結果も踏まえ、2030年までに「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」を全国47都道府県のこども食堂へ展開することを目指してまいりたいと思います。
《こども食堂における“こどもの朝食”に関する現場の実態調査アンケートサマリー》
TOPIC1:こども食堂運営者の約2人に1人が「朝食を毎日食べていない」こどもを認識。
「親が作らない」他、経済的な問題も。
・こども食堂運営者の約半数以上(54.0%)が朝食を毎日食べていない子どもを認識している。その理由として、「親が作らない」、「経済的に余裕がない」、「家に食べるものがない」等の課題が浮き彫りに。
TOPIC2:朝食を毎日食べないこどもの6割以上が「朝食の大切さを理解していない」。一方で、朝食提供によって「笑顔が増えた/元気になった」、「不登校が改善された」という声も。
・朝食を毎日食べないこどもは「朝食の大切さを理解していない」ほか、「学校に行きたがらない/不登校気味」、「口数が少ない/表情が暗い」等の特徴が見られる。
・朝食を提供しているこども食堂では、「笑顔が増えた/元気になった」、「不登校が改善された/なくなった」、「遅刻が改善された/なくなった」等の嬉しい傾向が見受けられた。
TOPIC3:約4割のこども食堂は、朝食提供したくてもできない。
人材・資金不足、食材確保の難しさがハードルに。
・朝食提供実施のためには「助成金・金銭的支援」、「食糧支援」、「運営スタッフの人的支援」等が求められている。
・2023年になってからの物価上昇により、こども食堂を利用する人数が「増えた」と回答する運営者が半数以上。約9割がこども食堂の運営にも影響を感じている。
-調査概要-
・回答時期:2023年3月24日〜4月7日
・回答対象:各地の「こども食堂ネットワーク」とつながるこども食堂
・回答数:こども食堂の運営者・226名
・実施:認定NPO 法人全国こども食堂支援センター・むすびえ、日本ケロッグ合同会社
※調査データは小数点以下第2位を四捨五入しているため必ずしも100%とはなっていません。
TOPIC 1: こども食堂運営者の約2人に1人が「朝食を毎日食べていない」こどもを認識。
「親が作らない」他、経済的な問題も。
こども食堂運営者226名に対し、こども食堂に通うこどもたちの中で「朝食を毎日食べていない」と聞いたことがある(知っている)かを聞いたところ、「いる」と回答した割合が54.0%となりました《図1》。
朝食を毎日食べていない理由は、「親が作らない」が74.6%と最も多く、次に「経済的に余裕がない」(34.4%)、「家に食べるものがない」(31.1%)となっています。その他、「幼少期から朝食を食べる習慣がない」、「朝起きた時には親が仕事に出かけていて起きて学校に行くのが精一杯」など、経済的理由をはじめさまざまな課題が浮き彫りになりました《図2》。
[画像1: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-670bcfa6411324856f1a-4.png ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-52e946677867034d8681-4.png ]
TOPIC2: 朝食を毎日食べないこどもの6割以上が「朝食の大切さを理解していない」。一方で、朝食提供によって「笑顔が増えた/元気になった」、「不登校が改善された」という声も。
図1で「いる」と回答したこども食堂に対し、朝食を毎日食べないこどもの特徴・傾向を聞いたところ、「朝食の大切さを理解していない」と回答した割合が61.5%と半数を超える結果となりました。さらに、「学校に行きたがらない/不登校気味」(36.9%)、「口数が少ない/表情が暗い」(30.3%)の他、「落ち着きがなく、学力や理解力が低い傾向にある」、「授業に集中するのが難しい」、「怒りっぽい」、「元気がない」、「疲れやすい」など、朝食欠食がこどもたちに様々な悪影響を与えていることが見えてきました《図3》。
[画像3: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-b2b8872f7ffbfa1d409f-4.png ]
一方で、朝食を提供しているこども食堂(n=17)では、「笑顔が増えた/元気になった」、「不登校が改善された/なくなった」、「遅刻が改善された/なくなった」などのこどもたちの変化を示す回答も得られました。
TOPIC3: 約4割のこども食堂は、朝食提供したくてもできない。
人材・資金不足、食材確保の難しさがハードルに。
現在こども食堂において朝食提供を「していない」と回答した割合は92.5%となった一方で、朝食を提供していないこども食堂に「今後朝食の提供をしたいと思うか」を聞くと、4割近くに当たる38.6%が「思う」と回答する結果となり、こども食堂でのニーズの高さがうかがえます。多くの運営者が朝食提供を実施したいと考えている一方で、なかなか実行に移せない現状が見えてきます《図4》《図5》。
[画像4: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-f8ff9dfbff06ef0b7c41-4.png ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-67c93f45efd2afec27d6-4.png ]
また、図5で「思う」と回答した職員に対し、朝食の提供が出来ていない理由を聞いたところ、最も多かった回答が「運営スタッフの人手不足・人材確保が難しい」(71.6%)、次いで「資金不足」(56.8%)、「食材の確保が難しい」(43.2%)となりました《図6》。またどのような支援、サポートがあれば朝食の提供ができると思うかを聞いたところ、69.1%が「助成金・金銭的支援」、66.7%が「食糧支援」、61.7%が「運営スタッフの人的支援」と回答する結果となりました《図7》。
[画像6: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-9d483cc9468c3154ed35-4.png ]
[画像7: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-7e1ab696213e3566824c-4.png ]
また、2023年以降の物価上昇に伴うこども食堂利用者数の変化について聞いたところ、利用する人数が「増えた」と回答した割合が57.5%に上り、こども食堂の必要性が高まっていることを裏付ける結果となりました《図8》。さらに、こども食堂の運営についても、物価上昇が「とても影響がある」と回答した割合が46.5%、「影響がある」と回答した割合が40.3%に上り、物価上昇はこども食堂の利用者数増加だけでなく、運営側にも影響を及ぼしていることがわかりました《図9》。
[画像8: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-4af0fe64c60c0443c770-4.png ]
[画像9: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-29dbca55940f51ba54e8-4.png ]
[画像10: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-ca27852a591ff9a80e5d-9.png ]
■日本ケロッグ合同会社 執行役員 マーケティング本部長 山田 実
朝食提供を実施しているこども食堂はまだまだ限られている状況であるものの、今回の調査結果からこども食堂での朝食提供のニーズの高さや朝食提供の実施にあたり、実際には様々な課題の解決が必要なこともあらためて認識できました。今後こども食堂において朝食提供を進めていくには、シリアルなどの物理的な食糧支援だけでなく、経済的な支援や人的支援も必要であり、企業や地域、団体など多方面での包括的な協力体制が重要だと痛感しております。
近年の物価上昇もこどもたちの朝食欠食の課題を助長している可能性があると考えられますが、それと同時にこどもたち自身が「朝食の重要性」を理解していないという現実も大きな課題だと感じています。「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」では、シリアルの提供以外にも、朝食の大切さや栄養についての理解や知識を高められるような食育活動も通じて、こどもたちをはじめ親御さんへも朝食の重要性というのを啓発していければと思っております。食生活や栄養バランスが乱れやすい夏休みを迎える今、ぜひ今一度朝食の重要性を再認識いただき、しっかりと栄養バランスのとれた朝食を摂取いただきたいです。シリアルならこどもたちが自分で簡単に準備できるので、ぜひ活用いただき、こどもたち自身に朝食摂取習慣を身に着けていただけると幸いです。
「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」で朝食にシリアルを提供しているこども食堂からは、「常温保存が可能で、準備も簡易なので人手がかからない」「こどもたちが自分で準備して食べられる」いう声や、プロジェクトに参画することで「こどもや親御さんの交流が出来た」等の意見が寄せられ、朝食・孤食の改善や栄養バランスの取れた朝食が提供可能という理由から「他のこども食堂にも本プロジェクトを勧めたい」といったような嬉しいお声もいただいていております。これからも本プロジェクトを通じて、朝食摂取習慣の確立と孤食の課題解決を目指し尽力してまいりたいと思います。
[画像11: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-54e08d5a5cf16481561f-10.jpg ]
■認定 NPO 法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事 三島 理恵氏
「おはよう。朝ごはん、何食べる?」「グラノラ」これは我が家での朝、日常的に交わされているやりとりです。共働きの我が家は、朝、集中的に家事をすることが多く、洗濯にゴミ捨て、水回りの掃除にベランダの手入れなど、朝から何やら忙しくバタバタしています。そんな朝の時間に、少しでも栄養バランスが整ったものを食べて、元気に登校してほしいと願い出された朝食は、寝起き直後、食欲がない息子にとっては、負担でしかなく、「ママ、朝からそんなに食べられないよ」と言われたことは、数えきれず。せっかく作ったのに、という私の気持ちも沸き上がり、朝食は、息子が食べたいものを出すようになりました。そうすることで生み出されたのは、朝10分のごきげんな朝食の時間と家族の心のゆとりです。
今回の調査から、朝食提供への意欲あるこども食堂の多さに驚きました。それは、きっとこども食堂を運営する中で、我が家のような家庭とつながっておられるからだろうと思います。とはいえ、朝食提供には、様々な障壁もあることも明らかになりました。この壁を、ケロッグをはじめ、こども食堂等のみなさんと手を取りながら乗り越えて行きたいと思います。その先には、きっと、子どもの豊かな育ちを応援する人たちに包まれて育った子どもたちが大人になって、やさしいまなざしが溢れる社会があるのだろうと想像しています。
[画像12: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-e5e0c2c3f0ff817394c6-11.png ]
■こども食堂カフェ北野 運営事務局 奥野 玉紀氏
私たちの食堂では、平日毎朝学校に行く前のこどもたちに朝食を提供していますが、「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」に参画させていただきシリアルの提供を始め、こどもたちの笑顔が増え元気になる様子を目の当たりにし、改めてこどもたちにとって「朝食」がいかに重要かということを実感しているところです。
ケロッグのシリアルはディスペンサーを使ってこどもたちが自分で準備して食べることが出来る楽しさもあり、今では朝食のみならず、放課後にお腹をすかせたこどもたちが気軽に立ち寄って食べるようにもなり、こどもたちにとってなくてはならない存在となりました。
朝食の提供は、出勤前の社会人や学校に行く前の学生さんなど地域の多くの皆さんがボランティアとして協力してくださり、毎朝開催することができています。これからも地域や企業、学校、様々な方のご協力をいただきながら、一体となってこどもたちの健やかな成長を見守っていければと思っています。
■ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクトについて
[画像13: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-0c6abd8471ae6253dd62-12.png ]
日本ケロッグでは、SDGs「2.飢餓をゼロに」、「3.すべての人に健康と福祉を」の推進などをゴールとしてグローバルで取り組んでいる社会貢献プログラム「Better Days(TM)」の日本における活動を推進しています。「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」は、「Better Days(TM)」の第一弾の取り組みとして、近年課題となっているこどもたちの朝食欠食や孤食、栄養不足などの問題に着目し、こども食堂や小学校などと連携し、地域全体で課題解決を目指すことを目的とし2022年6月に発足しました。地域のこども食堂や小学校、外国人のこどもたちへの学習支援の場などにおいて実施することで、こどもたちに”朝食の重要性”を伝達しながら、朝食欠食改善に貢献しています。
ケロッグの社会貢献活動“Better Days(TM)”の詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.kelloggs.com/ja-jp/who-we-are/better-days-commitment.html
■認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえについて
私たちは、誰もとりこぼされない社会を日本でつくりたいという思いを持って活動をしています。各地域のこども食堂ネットワークを支援すること、何か社会に貢献したいと考えている企業・団体とつながりこども食堂へ支援を届けること、調査・研究をし、啓発をしていくこと。私たちは、3つの軸で、歩んでまいります。
また2023年度は、人と人とのつながりをつくるこども食堂を盛り立てたいという思いを込めて「こども食堂応援大作戦!」と題した活動を展開しています。「こども食堂と地域とのつながりを、もっと」「こども食堂同士のつながりを、もっと」「こども食堂と応援してくれるひとたちとのつながりを、もっと」を広げる活動を推進してまいります。
[画像14: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-de8188f43ef24bfc215a-13.png ]
[画像15: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-ecabf146f808c6913a04-14.png ]
■世界的な食品メーカー“ケロッグ”について
食品とブランドを通じて、世界に豊かさと楽しさを提供することを使命としています。
1894年にケロッグ社の創設者であるW.K.ケロッグが米国ミシガン州バトルクリークにおいて、療養所の人々のために食物繊維が豊富な穀物を材料に、食べやすく栄養が豊富な食品としてシリアルの原形となる「グラノーズ」を発明してから1世紀以上を経た現在では、180カ国以上で事業を展開する世界的な食品メーカーとなっています。1906年の会社設立から117年にわたりケロッグのシリアルは世界各国においてご支持をいただいております。米国ケロッグ社100%出資の日本法人となる日本ケロッグは1962年に設立されました。1963年の「コーンフレーク」、「コーンフロスト(現:コーンフロスティ)」の発売以来、半世紀以上にわたって、太陽と大地の恵みを受けて育った、玄米、小麦、大麦、とうもろこしなどの穀物のエネルギーと、バランスのよい栄養がたっぷり詰まったシリアルを日本の朝の食卓にお届けすることを通じて、お客様の気持ち良い一日のスタートを応援しています。
■ケロッグ公式SNS
新製品、コラボレーションメニューやイベント情報など、随時ケロッグのお得な情報を発信していきます。
Instagramアカウント(@kellogg_japan_official)
https://www.instagram.com/kellogg_japan_official/
YouTubeアカウント(日本ケロッグ公式チャンネル)
https://www.youtube.com/channel/UCtcGzOB_S4hwB6eDjJQxJVg/featured
Twitter アカウント(@KelloggsJP)
https://twitter.com/KelloggsJP
日本ケロッグ合同会社(本社:東京都千代田区、代表職務執行者社長:井上ゆかり)は、「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」の一環として、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(東京都新宿区、理事長:湯浅誠)協力のもと、こども食堂の現場で起きている実態を把握すべく、「こども食堂における“こどもの朝食”に関する現場の実態調査アンケート」を行いました。
調査の結果、朝食を毎日食べていないこどもたちの特徴や傾向、また朝食提供のニーズを感じながらも、その障壁となっているこども食堂側が抱える悩みや課題などが明らかになりました。7月からは夏休みがはじまるので、学校給食がなくなり、こどもたちの生活や栄養バランスが乱れやすくなることから、“朝食”の摂取がより一層重要となります。さらに、今年4月にはこども家庭庁が発足したこともあり、こどもに関する課題の解決に向けて、社会的にも関心が高まっています。昨年6月に発足した「ケロッグ毎日朝ごはんプロジェクト」は、こどもたちの朝食欠食や孤食、栄養不足などの課題に着目し、こども食堂や小学校などと連携しながら朝食欠食改善に貢献していくプロジェクトです。こどもたちの心身の健やかなる成長をサポートすべく、日本ケロッグでは、本調査の結果も踏まえ、2030年までに「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」を全国47都道府県のこども食堂へ展開することを目指してまいりたいと思います。
《こども食堂における“こどもの朝食”に関する現場の実態調査アンケートサマリー》
TOPIC1:こども食堂運営者の約2人に1人が「朝食を毎日食べていない」こどもを認識。
「親が作らない」他、経済的な問題も。
・こども食堂運営者の約半数以上(54.0%)が朝食を毎日食べていない子どもを認識している。その理由として、「親が作らない」、「経済的に余裕がない」、「家に食べるものがない」等の課題が浮き彫りに。
TOPIC2:朝食を毎日食べないこどもの6割以上が「朝食の大切さを理解していない」。一方で、朝食提供によって「笑顔が増えた/元気になった」、「不登校が改善された」という声も。
・朝食を毎日食べないこどもは「朝食の大切さを理解していない」ほか、「学校に行きたがらない/不登校気味」、「口数が少ない/表情が暗い」等の特徴が見られる。
・朝食を提供しているこども食堂では、「笑顔が増えた/元気になった」、「不登校が改善された/なくなった」、「遅刻が改善された/なくなった」等の嬉しい傾向が見受けられた。
TOPIC3:約4割のこども食堂は、朝食提供したくてもできない。
人材・資金不足、食材確保の難しさがハードルに。
・朝食提供実施のためには「助成金・金銭的支援」、「食糧支援」、「運営スタッフの人的支援」等が求められている。
・2023年になってからの物価上昇により、こども食堂を利用する人数が「増えた」と回答する運営者が半数以上。約9割がこども食堂の運営にも影響を感じている。
-調査概要-
・回答時期:2023年3月24日〜4月7日
・回答対象:各地の「こども食堂ネットワーク」とつながるこども食堂
・回答数:こども食堂の運営者・226名
・実施:認定NPO 法人全国こども食堂支援センター・むすびえ、日本ケロッグ合同会社
※調査データは小数点以下第2位を四捨五入しているため必ずしも100%とはなっていません。
TOPIC 1: こども食堂運営者の約2人に1人が「朝食を毎日食べていない」こどもを認識。
「親が作らない」他、経済的な問題も。
こども食堂運営者226名に対し、こども食堂に通うこどもたちの中で「朝食を毎日食べていない」と聞いたことがある(知っている)かを聞いたところ、「いる」と回答した割合が54.0%となりました《図1》。
朝食を毎日食べていない理由は、「親が作らない」が74.6%と最も多く、次に「経済的に余裕がない」(34.4%)、「家に食べるものがない」(31.1%)となっています。その他、「幼少期から朝食を食べる習慣がない」、「朝起きた時には親が仕事に出かけていて起きて学校に行くのが精一杯」など、経済的理由をはじめさまざまな課題が浮き彫りになりました《図2》。
[画像1: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-670bcfa6411324856f1a-4.png ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-52e946677867034d8681-4.png ]
TOPIC2: 朝食を毎日食べないこどもの6割以上が「朝食の大切さを理解していない」。一方で、朝食提供によって「笑顔が増えた/元気になった」、「不登校が改善された」という声も。
図1で「いる」と回答したこども食堂に対し、朝食を毎日食べないこどもの特徴・傾向を聞いたところ、「朝食の大切さを理解していない」と回答した割合が61.5%と半数を超える結果となりました。さらに、「学校に行きたがらない/不登校気味」(36.9%)、「口数が少ない/表情が暗い」(30.3%)の他、「落ち着きがなく、学力や理解力が低い傾向にある」、「授業に集中するのが難しい」、「怒りっぽい」、「元気がない」、「疲れやすい」など、朝食欠食がこどもたちに様々な悪影響を与えていることが見えてきました《図3》。
[画像3: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-b2b8872f7ffbfa1d409f-4.png ]
一方で、朝食を提供しているこども食堂(n=17)では、「笑顔が増えた/元気になった」、「不登校が改善された/なくなった」、「遅刻が改善された/なくなった」などのこどもたちの変化を示す回答も得られました。
TOPIC3: 約4割のこども食堂は、朝食提供したくてもできない。
人材・資金不足、食材確保の難しさがハードルに。
現在こども食堂において朝食提供を「していない」と回答した割合は92.5%となった一方で、朝食を提供していないこども食堂に「今後朝食の提供をしたいと思うか」を聞くと、4割近くに当たる38.6%が「思う」と回答する結果となり、こども食堂でのニーズの高さがうかがえます。多くの運営者が朝食提供を実施したいと考えている一方で、なかなか実行に移せない現状が見えてきます《図4》《図5》。
[画像4: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-f8ff9dfbff06ef0b7c41-4.png ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-67c93f45efd2afec27d6-4.png ]
また、図5で「思う」と回答した職員に対し、朝食の提供が出来ていない理由を聞いたところ、最も多かった回答が「運営スタッフの人手不足・人材確保が難しい」(71.6%)、次いで「資金不足」(56.8%)、「食材の確保が難しい」(43.2%)となりました《図6》。またどのような支援、サポートがあれば朝食の提供ができると思うかを聞いたところ、69.1%が「助成金・金銭的支援」、66.7%が「食糧支援」、61.7%が「運営スタッフの人的支援」と回答する結果となりました《図7》。
[画像6: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-9d483cc9468c3154ed35-4.png ]
[画像7: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-7e1ab696213e3566824c-4.png ]
また、2023年以降の物価上昇に伴うこども食堂利用者数の変化について聞いたところ、利用する人数が「増えた」と回答した割合が57.5%に上り、こども食堂の必要性が高まっていることを裏付ける結果となりました《図8》。さらに、こども食堂の運営についても、物価上昇が「とても影響がある」と回答した割合が46.5%、「影響がある」と回答した割合が40.3%に上り、物価上昇はこども食堂の利用者数増加だけでなく、運営側にも影響を及ぼしていることがわかりました《図9》。
[画像8: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-4af0fe64c60c0443c770-4.png ]
[画像9: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-29dbca55940f51ba54e8-4.png ]
[画像10: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-ca27852a591ff9a80e5d-9.png ]
■日本ケロッグ合同会社 執行役員 マーケティング本部長 山田 実
朝食提供を実施しているこども食堂はまだまだ限られている状況であるものの、今回の調査結果からこども食堂での朝食提供のニーズの高さや朝食提供の実施にあたり、実際には様々な課題の解決が必要なこともあらためて認識できました。今後こども食堂において朝食提供を進めていくには、シリアルなどの物理的な食糧支援だけでなく、経済的な支援や人的支援も必要であり、企業や地域、団体など多方面での包括的な協力体制が重要だと痛感しております。
近年の物価上昇もこどもたちの朝食欠食の課題を助長している可能性があると考えられますが、それと同時にこどもたち自身が「朝食の重要性」を理解していないという現実も大きな課題だと感じています。「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」では、シリアルの提供以外にも、朝食の大切さや栄養についての理解や知識を高められるような食育活動も通じて、こどもたちをはじめ親御さんへも朝食の重要性というのを啓発していければと思っております。食生活や栄養バランスが乱れやすい夏休みを迎える今、ぜひ今一度朝食の重要性を再認識いただき、しっかりと栄養バランスのとれた朝食を摂取いただきたいです。シリアルならこどもたちが自分で簡単に準備できるので、ぜひ活用いただき、こどもたち自身に朝食摂取習慣を身に着けていただけると幸いです。
「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」で朝食にシリアルを提供しているこども食堂からは、「常温保存が可能で、準備も簡易なので人手がかからない」「こどもたちが自分で準備して食べられる」いう声や、プロジェクトに参画することで「こどもや親御さんの交流が出来た」等の意見が寄せられ、朝食・孤食の改善や栄養バランスの取れた朝食が提供可能という理由から「他のこども食堂にも本プロジェクトを勧めたい」といったような嬉しいお声もいただいていております。これからも本プロジェクトを通じて、朝食摂取習慣の確立と孤食の課題解決を目指し尽力してまいりたいと思います。
[画像11: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-54e08d5a5cf16481561f-10.jpg ]
■認定 NPO 法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事 三島 理恵氏
「おはよう。朝ごはん、何食べる?」「グラノラ」これは我が家での朝、日常的に交わされているやりとりです。共働きの我が家は、朝、集中的に家事をすることが多く、洗濯にゴミ捨て、水回りの掃除にベランダの手入れなど、朝から何やら忙しくバタバタしています。そんな朝の時間に、少しでも栄養バランスが整ったものを食べて、元気に登校してほしいと願い出された朝食は、寝起き直後、食欲がない息子にとっては、負担でしかなく、「ママ、朝からそんなに食べられないよ」と言われたことは、数えきれず。せっかく作ったのに、という私の気持ちも沸き上がり、朝食は、息子が食べたいものを出すようになりました。そうすることで生み出されたのは、朝10分のごきげんな朝食の時間と家族の心のゆとりです。
今回の調査から、朝食提供への意欲あるこども食堂の多さに驚きました。それは、きっとこども食堂を運営する中で、我が家のような家庭とつながっておられるからだろうと思います。とはいえ、朝食提供には、様々な障壁もあることも明らかになりました。この壁を、ケロッグをはじめ、こども食堂等のみなさんと手を取りながら乗り越えて行きたいと思います。その先には、きっと、子どもの豊かな育ちを応援する人たちに包まれて育った子どもたちが大人になって、やさしいまなざしが溢れる社会があるのだろうと想像しています。
[画像12: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-e5e0c2c3f0ff817394c6-11.png ]
■こども食堂カフェ北野 運営事務局 奥野 玉紀氏
私たちの食堂では、平日毎朝学校に行く前のこどもたちに朝食を提供していますが、「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」に参画させていただきシリアルの提供を始め、こどもたちの笑顔が増え元気になる様子を目の当たりにし、改めてこどもたちにとって「朝食」がいかに重要かということを実感しているところです。
ケロッグのシリアルはディスペンサーを使ってこどもたちが自分で準備して食べることが出来る楽しさもあり、今では朝食のみならず、放課後にお腹をすかせたこどもたちが気軽に立ち寄って食べるようにもなり、こどもたちにとってなくてはならない存在となりました。
朝食の提供は、出勤前の社会人や学校に行く前の学生さんなど地域の多くの皆さんがボランティアとして協力してくださり、毎朝開催することができています。これからも地域や企業、学校、様々な方のご協力をいただきながら、一体となってこどもたちの健やかな成長を見守っていければと思っています。
■ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクトについて
[画像13: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-0c6abd8471ae6253dd62-12.png ]
日本ケロッグでは、SDGs「2.飢餓をゼロに」、「3.すべての人に健康と福祉を」の推進などをゴールとしてグローバルで取り組んでいる社会貢献プログラム「Better Days(TM)」の日本における活動を推進しています。「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」は、「Better Days(TM)」の第一弾の取り組みとして、近年課題となっているこどもたちの朝食欠食や孤食、栄養不足などの問題に着目し、こども食堂や小学校などと連携し、地域全体で課題解決を目指すことを目的とし2022年6月に発足しました。地域のこども食堂や小学校、外国人のこどもたちへの学習支援の場などにおいて実施することで、こどもたちに”朝食の重要性”を伝達しながら、朝食欠食改善に貢献しています。
ケロッグの社会貢献活動“Better Days(TM)”の詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.kelloggs.com/ja-jp/who-we-are/better-days-commitment.html
■認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえについて
私たちは、誰もとりこぼされない社会を日本でつくりたいという思いを持って活動をしています。各地域のこども食堂ネットワークを支援すること、何か社会に貢献したいと考えている企業・団体とつながりこども食堂へ支援を届けること、調査・研究をし、啓発をしていくこと。私たちは、3つの軸で、歩んでまいります。
また2023年度は、人と人とのつながりをつくるこども食堂を盛り立てたいという思いを込めて「こども食堂応援大作戦!」と題した活動を展開しています。「こども食堂と地域とのつながりを、もっと」「こども食堂同士のつながりを、もっと」「こども食堂と応援してくれるひとたちとのつながりを、もっと」を広げる活動を推進してまいります。
[画像14: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-de8188f43ef24bfc215a-13.png ]
[画像15: https://prtimes.jp/i/40636/114/resize/d40636-114-ecabf146f808c6913a04-14.png ]
■世界的な食品メーカー“ケロッグ”について
食品とブランドを通じて、世界に豊かさと楽しさを提供することを使命としています。
1894年にケロッグ社の創設者であるW.K.ケロッグが米国ミシガン州バトルクリークにおいて、療養所の人々のために食物繊維が豊富な穀物を材料に、食べやすく栄養が豊富な食品としてシリアルの原形となる「グラノーズ」を発明してから1世紀以上を経た現在では、180カ国以上で事業を展開する世界的な食品メーカーとなっています。1906年の会社設立から117年にわたりケロッグのシリアルは世界各国においてご支持をいただいております。米国ケロッグ社100%出資の日本法人となる日本ケロッグは1962年に設立されました。1963年の「コーンフレーク」、「コーンフロスト(現:コーンフロスティ)」の発売以来、半世紀以上にわたって、太陽と大地の恵みを受けて育った、玄米、小麦、大麦、とうもろこしなどの穀物のエネルギーと、バランスのよい栄養がたっぷり詰まったシリアルを日本の朝の食卓にお届けすることを通じて、お客様の気持ち良い一日のスタートを応援しています。
■ケロッグ公式SNS
新製品、コラボレーションメニューやイベント情報など、随時ケロッグのお得な情報を発信していきます。
Instagramアカウント(@kellogg_japan_official)
https://www.instagram.com/kellogg_japan_official/
YouTubeアカウント(日本ケロッグ公式チャンネル)
https://www.youtube.com/channel/UCtcGzOB_S4hwB6eDjJQxJVg/featured
Twitter アカウント(@KelloggsJP)
https://twitter.com/KelloggsJP