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コミュニティ仕様によるオープンスタンダード開発の加速

オープンソースを通じた大規模イノベーションの実現に取り組む非営利団体であるLinux Foundationは6月29日 (現地時間)、バーチャルイベントとして開催中のOpen Source Summit + Embedded Linux Conference North America 2020において、コミュニティがオープン スタンダードを作成するための新しい方法Community Specificationを発表しました。

はじめに
5月の投稿 ( https://www.linuxfoundation.jp/blog/2020/05/joint-development-foundation-recognized-as-an-iso-iec-jtc-1-pas-submitter-and-submits-openchain-for-international-review/ ) で、Linux FoundationとJoint Development Foundation (JDF) が、ISO/IEC JTC 1 PAS (“Publicly Available Specification”) Submitter (ISO/IEC第1合同技術委員会 公開仕様書提出者) として認定されことにより、国際標準を提案できるようになり、最初の標準であるOpenChainを国際的な審査のために提出したことを発表しました。また、オープンソースプロジェクトと同様に、なぜオープンスタンダードがLinux Foundationの取り組みに不可欠であるかについても説明しました。

本日、コミュニティがオープン スタンダードを作成するための新しい方法を発表します。私たちは、これをCommunity Specification (コミュニティ仕様 https://github.com/CommunitySpecification/1.0 ) と呼び、コミュニティーはオープンソース開発者から着想を得て実証されたツールとアプローチを使用して、標準と仕様を開発することができます。これは、Gitベースのワークフローのために明示的に設計された標準開発です。Community Specificationは、オープンソース コラボレーションの摩擦のないアプローチを標準開発にもたらします。

柔軟性があり、小規模から大規模まで標準のためのコラボレーションを可能にします。また成長に合わせて適切な時期にCommunity SpecificationのプロジェクトはJoint Development Foundationまたはほかの標準化団体に移行できます。その後、Joint Development Foundationが国際的な標準となるまでの道筋を提供できます。

標準は、すべての人の生活に影響を与えます ( https://www.iso.org/popular-standards.html ) 。電源プラグ、携帯電話やノートパソコンのUSBコネクタ、仕事や家庭でモバイル機器をワイヤレス接続するために使用するWiFiなど、日常的に触れているものについて考えてみてください。これらのデバイスはすべて、相互運用できる必要があります。

オープン スタンダードは、一般に公開される仕様として大変よく定義されており、包括的かつ協調的で透明性があるコンセンサス主導のプロセスを通じて開発・保守されています。オープン スタンダードは、さまざまな製品やサービス間の相互運用性とデータ交換を容易にし、広く採用されることを目的としています。

念入りに企画された標準プロジェクトを立ち上げることが大切です。デュープロセス、バランス、包括性、知的財産の明確性などの項目は、知的財産の予期せぬ問題が生じることなく実装できる広範なコミュニティのニーズを満たす技術開発に不可欠です。

Community Specificationは、これらのベストプラクティスをベースに、開発者がすでに使っているGitリポジトリの開発環境で利用できるようしました。オープンソース プロジェクトを始めるのと同じように、条件を自分のリポジトリに取り込み作業を開始することでCommunity Specificationを簡単に開始できます。

仕様作成のコスト削減と労力の軽減
新しい標準プロジェクトの立ち上げは従来より時間と費用を消費します。複数の関係者間の合意の交渉から法務や企業の手続き、専門家のサポートを得るまで、時間、費用、労力がかかります。

Joint Development Foundationは、従来の標準プロジェクトの立ち上げよりもはるかに合理化された代替案を作成しました。私たちは、プロジェクトの協力者が事前に定義されたライセンス条件から選択できる標準化された一連の文書と手順を作成しました。

JDFは、この高額で数ヶ月におよぶプロセスを「チェックボックス」アプローチに置き換え、これによりOpen Manufacturing Platform、GraphQL、Trust Over IPなど、すでに13以上のコミュニティを迅速に立ち上げ、世界に影響を与える技術を生み出すことを可能にしました。

これらのプロジェクトで、JDFは新しい標準プロジェクトの作成プロセスを数ヶ月から数日に短縮し、プロジェクトをホストする新しい非営利企業を設立するための継続的な法務のオーバーヘッドの数多くを取り除きました。

JDFは標準化組織を手軽に作れる仕組み「standards organization in a box」を提供することで新しい標準化組織の作成を合理化しましたが、時にはさらに軽量なアプローチが望まれる場合もあります。本日、JDFは最新のイノベーションCommunity Specificationを発表することを嬉しく思います。

Community Specificationは、標準開発の摩擦を減らすための次のステップです。Community SpecificationのマテリアルをGitベースのリポジトリに組み込むことで、コミュニティはガバナンスと知的財産に関する実証済みの標準ベースのベストプラクティスを使用してオープンソース プロジェクトと同じくらい迅速に標準開発プロジェクトを費用がかかることなく開始することができます。Community Specificationは「standards-organization-in-a-repo」を提供します。Community Specificationリポジトリを複製またはコピーし、いくつかの詳細を入力するだけで開始できます。

JDFは、開発者コミュニティからインスピレーションを得ています。仕様の最終的な消費者は実装者であり、実装者の多くは開発者です。そのため、Community Specificationが新しい標準を作成するためのプラットフォームとしてGitHubやGitLabのようなGitベースのリポジトリに依存しているのは偶然ではありません。

オープンで包括的なプロセスを通じてGitベースのリポジトリでコントリビューションを管理する機能が元から備わっているツールは、標準とオープンソース開発モデルのベストプラクティスに基づいています。このプロセスを開発者にとって魅力的なものにするために、技術的なコントリビューション 、ソースコード、ガバナンス、行動規範、特許、著作権に関する単一の合意書を採用しています。

Community Specificationは、コミュニティがすでに知っているソフトウェア開発スタイルのツールやワークフローを使用して仕様開発プロセスを開始するための迅速かつ簡単な方法を採用できるようにします。

まとめ
新しいCommunity Specificationのプロセスでは、コントリビューターがシンプルなライセンスと手順を使って無料で仕様のコラボレーションを開始できます。Community Specificationは効率的であり、主催者の管理負担を軽減し、コントリビューションの整合性を保証するツールとアプローチを用いて運用されます。プロジェクトのニーズに応じて、リポジトリベースのコラボレーションまたはJDF傘下の法人として、プロジェクトを遂行することができます。

この出発点から、共同開発プロジェクトはより構造化されたJDFプロジェクトへとシームレスに移行することができ、プロジェクトはサポートサービスを拡大して、より広範なメンバーの参加、会費の徴収、テストイベント、マーケティングサービスを可能にします。Joint Developmentエコシステムの一部として、Linux Foundationの世界最大規模の開発者エコシステムの一部であるという利点も享受できます。

プロジェクトは標準の実現に向けて最終的にJDF PAS submitterプログラムを通じてJTC1/ISO/IECに仕様を提出するよう申請することができ、これにより仕様は世界中の標準化団体に到達することができます。

Community Specificationは、開発者が仕様要件の構築と対応に費やす時間を大幅に削減し、重要な作業が失われたり、時間が無駄にならないようにします。仕様構築のプロセスを民主化することにより、開発者は自分の仕事をほかの人と差別化する技術を革新・構築する時間をより多く確保できます。

私たちは興味のあるプロジェクトや素晴らしいアイデアを持つ人々を、Joint Development Foundationにアクセスできる組織化されたコラボレーションプラットフォームへとご招待します。
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