TOEIC Bridge(R) Listening & Reading Testsで使用される語彙は中高英語教科書の学習語彙で約91%をカバー
[23/08/31]
提供元:PRTIMES
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〜教科書で学ぶ基本語彙の習熟が重要〜
日本でTOEIC(R) Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都千代田区永田町、理事長:大橋圭造)は、日本の英語学習者の多くが中学・高校の英語教科書で学んだ経験があることから、教科書で身に付く英語力を構成する概念の一つとして語彙に注目し、筑波大学 卯城祐司教授、筑波大学大学院 小室竜也氏に分析協力を依頼しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/51295/114/resize/d51295-114-fb99fa00e0b6c6c90b17-0.jpg ]
本研究では、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)とTOEIC Bridge Listening & Reading Tests(以下、TOEIC Bridge L&R)で使用されている語彙が、新課程の中高英語教科書や共通テストで使用されている語彙とどの程度対応しているのかなどについて調査しました。今回の研究により、中高英語教科書*で学習する語彙が初中級者向けのTOEIC Bridge L&Rで使用されている語彙の約91%をカバーしていることが判明しました。また、同様の基準で、TOEIC L&Rで使用されている語彙においては約71%のカバー率ということも判明しました。
*令和4年度の新学習指導要領に基づく検定教科書(中学4社、高校2社)。高2高3は旧学習指導要領に基づく
<調査目的>
・新課程の中高英語教科書で使用されている単語が、TOEIC L&R、TOEIC Bridge L&R、共通テストで出題される単語をどの程度カバーしているかを明らかにする。
・TOEIC L&RおよびTOEIC Bridge L&R に特徴的な語彙を明らかにする。
<調査対象>
1.令和4年度の新学習指導要領に基づく検定教科書(中学4社、高校2社)。高2高3は旧学習指導要領に基づく
2.公式TOEIC L&R問題集1〜8
3.TOEIC Bridge L&R各種公式問題集
4.令和3年〜5年の共通テスト
以上1.〜4.に掲載されている語彙をデータベース化し、分析に使用
<主な研究結果>
■検定教科書とTOEIC L&R、TOEIC Bridge L&Rの語彙(レマ換算※)でカバー率を算出。
※レマ換算とは辞書の見出しのように屈折を含めた数え方。例えば、異語数ではplayとplaysは2語であるが、レマでは1語とみなされる。
◆検定教科書で使用されている語彙がTOEIC L&Rで使用されている語彙のカバー率:約71%
◆検定教科書で使用されている語彙がTOEIC Bridge L&Rで使用されている語彙のカバー率:約91%
各学年、学年累積でのカバー率、共通テストとの比較等について詳細は報告書を参照してください。
また、中高校生が複数の教科書を用いて英語を学習する状況が現実的ではないことを踏まえ、1社のみを対象とした平均値を用いたカバー率も報告書に記載しています。
■その他
その他報告書には、新JACET8000や共通テストの語彙との比較、TOEIC L&R、TOEIC Bridge L&Rに特有な語彙、頻出の語彙など詳細な分析が含まれます。
<筑波大学 卯城 祐司教授 コメント>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/51295/table/114_1_90e30751b9aa5e539d649663a27a01ad.jpg ]
今回の調査により、TOEIC L&R、 TOEIC Bridge L&R、共通テストのいずれの受験においても、教科書に登場する基本語彙の習熟が重要であることが示されました。
「TOEIC」と聞くと、「ビジネスパーソン向けのテスト」というイメージが先行し、ビジネス特有の語彙が多いのではと思う方もいるかもしれません。しかし、今回の調査で頻出する語彙の傾向を見た結果、一般的な会話などで用いられる語彙がTOEIC L&R、 TOEIC Bridge L&Rにも多く含まれていることが明らかになりました。またTOEIC L&R、 TOEIC Bridge L&Rのどちらも多くの連語や定型表現が用いられているテストであるということも判明しました。
以上のことから、TOEIC L&R、 TOEIC Bridge L&Rの受験に向けて学習することは、基本語彙に遭遇する頻度を高められるうえに、日常で使われる定型表現に触れる機会を増やすこともできるため、ビジネス向けのみならず英語力向上に役立つと考えられます。
今回の調査で使用した中高英語教科書は、各教科書の間で共通した語彙を使用しているわけではありません。教科書によって扱われているトピックがバラバラであるにもかかわらず、英語初中級者を対象にしているTOEIC Bridge L&Rの語彙カバー率は非常に高い値でした。このことから、TOEIC Bridge L&Rは、ビジネスパーソンだけでなく、中高生を含めた幅広い層を受験対象にしていると言えます。今後、新学習指導要領に基づいて高校2年、高校3年の教科書が改訂されることにより、カバー率は更に高くなる可能性があると推測されます。
報告書全文はこちら
https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/toeic/official_data/lr/research_02/pdf/7_J.pdf
TOEIC(R) Program
TOEIC(R) Listening & Reading Test、TOEIC(R) Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge(R) Listening & Reading Tests、TOEIC Bridge(R) Speaking & Writing Testsの総称。4つのテストを合わせたTOEIC(R) Programは世界160カ国、約14、000団体で実施されている。
[画像2: https://prtimes.jp/i/51295/114/resize/d51295-114-7d4918b96b6a43ccfbd2-1.png ]
TOEIC(R) Listening & Reading Test(TOEIC(R) L&R)
日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。テスト結果は10点から990点までのスコアで評価され、その評価の基準は常に一定に保たれる。スコアによる評価や英語能力を正確に測定できる質の高さが評価され、企業・団体においては昇進・昇格の要件、また、社員の採用の際などに参考にされている。学校においても入試や単位認定などで広く活用されている。2022年度の日本における受験者数は約197万人で、1979年のテスト開始以来、累計5000万人以上が受験。
2020年4月より、企業・学校・団体で実施される団体特別受験制度(IPテスト)において、オンライン方式のテストを導入、約1時間での実施が可能となる。公開テストは従来のマークシート方式(2時間)のテストを実施。
TOEIC Bridge(R) Listening & Reading Tests
英語学習初級者から中級者を対象として、日常生活における活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。TOEIC(R) Listening & Reading Testへの架け橋という意味を込めて、基礎的なコミュニケーション英語能力を評価する世界共通のテストとして開発され、2001年よりTOEIC Bridge(R) Testとして開始。2019年6月より、TOEIC Bridge(R) Listening & Reading Testとしてアップデート。スコア表示による評価方法や、評価の基準が常に一定に保たれる点など、TOEIC(R) Listening & Reading Testの特長を備えつつ、初・中級レベルの英語能力測定に照準を合わせて設計されたテスト。2022年度の日本における受験者数は約13万2千人。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC: The Institute for International Business Communication)
「人と企業の国際化の推進」を基本理念とし、1986年に設立。
「グローバルビジネスにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、国内外の関係機関と連携しながらTOEIC(R) Programおよびグローバル人材育成プログラムを展開している。
日本でTOEIC(R) Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都千代田区永田町、理事長:大橋圭造)は、日本の英語学習者の多くが中学・高校の英語教科書で学んだ経験があることから、教科書で身に付く英語力を構成する概念の一つとして語彙に注目し、筑波大学 卯城祐司教授、筑波大学大学院 小室竜也氏に分析協力を依頼しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/51295/114/resize/d51295-114-fb99fa00e0b6c6c90b17-0.jpg ]
本研究では、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)とTOEIC Bridge Listening & Reading Tests(以下、TOEIC Bridge L&R)で使用されている語彙が、新課程の中高英語教科書や共通テストで使用されている語彙とどの程度対応しているのかなどについて調査しました。今回の研究により、中高英語教科書*で学習する語彙が初中級者向けのTOEIC Bridge L&Rで使用されている語彙の約91%をカバーしていることが判明しました。また、同様の基準で、TOEIC L&Rで使用されている語彙においては約71%のカバー率ということも判明しました。
*令和4年度の新学習指導要領に基づく検定教科書(中学4社、高校2社)。高2高3は旧学習指導要領に基づく
<調査目的>
・新課程の中高英語教科書で使用されている単語が、TOEIC L&R、TOEIC Bridge L&R、共通テストで出題される単語をどの程度カバーしているかを明らかにする。
・TOEIC L&RおよびTOEIC Bridge L&R に特徴的な語彙を明らかにする。
<調査対象>
1.令和4年度の新学習指導要領に基づく検定教科書(中学4社、高校2社)。高2高3は旧学習指導要領に基づく
2.公式TOEIC L&R問題集1〜8
3.TOEIC Bridge L&R各種公式問題集
4.令和3年〜5年の共通テスト
以上1.〜4.に掲載されている語彙をデータベース化し、分析に使用
<主な研究結果>
■検定教科書とTOEIC L&R、TOEIC Bridge L&Rの語彙(レマ換算※)でカバー率を算出。
※レマ換算とは辞書の見出しのように屈折を含めた数え方。例えば、異語数ではplayとplaysは2語であるが、レマでは1語とみなされる。
◆検定教科書で使用されている語彙がTOEIC L&Rで使用されている語彙のカバー率:約71%
◆検定教科書で使用されている語彙がTOEIC Bridge L&Rで使用されている語彙のカバー率:約91%
各学年、学年累積でのカバー率、共通テストとの比較等について詳細は報告書を参照してください。
また、中高校生が複数の教科書を用いて英語を学習する状況が現実的ではないことを踏まえ、1社のみを対象とした平均値を用いたカバー率も報告書に記載しています。
■その他
その他報告書には、新JACET8000や共通テストの語彙との比較、TOEIC L&R、TOEIC Bridge L&Rに特有な語彙、頻出の語彙など詳細な分析が含まれます。
<筑波大学 卯城 祐司教授 コメント>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/51295/table/114_1_90e30751b9aa5e539d649663a27a01ad.jpg ]
今回の調査により、TOEIC L&R、 TOEIC Bridge L&R、共通テストのいずれの受験においても、教科書に登場する基本語彙の習熟が重要であることが示されました。
「TOEIC」と聞くと、「ビジネスパーソン向けのテスト」というイメージが先行し、ビジネス特有の語彙が多いのではと思う方もいるかもしれません。しかし、今回の調査で頻出する語彙の傾向を見た結果、一般的な会話などで用いられる語彙がTOEIC L&R、 TOEIC Bridge L&Rにも多く含まれていることが明らかになりました。またTOEIC L&R、 TOEIC Bridge L&Rのどちらも多くの連語や定型表現が用いられているテストであるということも判明しました。
以上のことから、TOEIC L&R、 TOEIC Bridge L&Rの受験に向けて学習することは、基本語彙に遭遇する頻度を高められるうえに、日常で使われる定型表現に触れる機会を増やすこともできるため、ビジネス向けのみならず英語力向上に役立つと考えられます。
今回の調査で使用した中高英語教科書は、各教科書の間で共通した語彙を使用しているわけではありません。教科書によって扱われているトピックがバラバラであるにもかかわらず、英語初中級者を対象にしているTOEIC Bridge L&Rの語彙カバー率は非常に高い値でした。このことから、TOEIC Bridge L&Rは、ビジネスパーソンだけでなく、中高生を含めた幅広い層を受験対象にしていると言えます。今後、新学習指導要領に基づいて高校2年、高校3年の教科書が改訂されることにより、カバー率は更に高くなる可能性があると推測されます。
報告書全文はこちら
https://www.iibc-global.org/hubfs/library/default/toeic/official_data/lr/research_02/pdf/7_J.pdf
TOEIC(R) Program
TOEIC(R) Listening & Reading Test、TOEIC(R) Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge(R) Listening & Reading Tests、TOEIC Bridge(R) Speaking & Writing Testsの総称。4つのテストを合わせたTOEIC(R) Programは世界160カ国、約14、000団体で実施されている。
[画像2: https://prtimes.jp/i/51295/114/resize/d51295-114-7d4918b96b6a43ccfbd2-1.png ]
TOEIC(R) Listening & Reading Test(TOEIC(R) L&R)
日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。テスト結果は10点から990点までのスコアで評価され、その評価の基準は常に一定に保たれる。スコアによる評価や英語能力を正確に測定できる質の高さが評価され、企業・団体においては昇進・昇格の要件、また、社員の採用の際などに参考にされている。学校においても入試や単位認定などで広く活用されている。2022年度の日本における受験者数は約197万人で、1979年のテスト開始以来、累計5000万人以上が受験。
2020年4月より、企業・学校・団体で実施される団体特別受験制度(IPテスト)において、オンライン方式のテストを導入、約1時間での実施が可能となる。公開テストは従来のマークシート方式(2時間)のテストを実施。
TOEIC Bridge(R) Listening & Reading Tests
英語学習初級者から中級者を対象として、日常生活における活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。TOEIC(R) Listening & Reading Testへの架け橋という意味を込めて、基礎的なコミュニケーション英語能力を評価する世界共通のテストとして開発され、2001年よりTOEIC Bridge(R) Testとして開始。2019年6月より、TOEIC Bridge(R) Listening & Reading Testとしてアップデート。スコア表示による評価方法や、評価の基準が常に一定に保たれる点など、TOEIC(R) Listening & Reading Testの特長を備えつつ、初・中級レベルの英語能力測定に照準を合わせて設計されたテスト。2022年度の日本における受験者数は約13万2千人。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC: The Institute for International Business Communication)
「人と企業の国際化の推進」を基本理念とし、1986年に設立。
「グローバルビジネスにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、国内外の関係機関と連携しながらTOEIC(R) Programおよびグローバル人材育成プログラムを展開している。