みんなのコード、2023年度「生成AI100校プロジェクト」実践報告を公開
[24/05/30]
提供元:PRTIMES
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〜4ヶ月で6,019名の児童・生徒等が生成AIを利用〜
特定非営利活動法人みんなのコード(神奈川県横浜市、代表理事:利根川 裕太、以下みんなのコード)は、2023年度に実施した小中高対象「生成AI100校プロジェクト」の実践報告を公開します。 4ヶ月という限られた期間だったにも関わらず、全国104校から申し込みをいただきました。先生方に授業等で「プログルラボ みんなで生成AIコース」(以下みんなで生成AIコース)ベータ版をご活用いただいた結果、6,019名の児童・生徒等に利用いただき、36.8万件の対話がありました。
なお、「みんなで生成AIコース」は、株式会社MIXI(東京都渋谷区、代表取締役社長 上級執行役員 CEO:木村 弘毅)が提供する子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」のプロデューサーである笠原健治氏が個人として資金提供し、子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決を目的に取り組んだ「みてね基金」第二期 イノベーション助成のもと開発、いち早く学校現場への提供を開始しました。また、株式会社NSD(東京都千代田区、代表取締役社長:今城 義和)のご協賛により2023年度「生成AI100校プロジェクト」を実施しました。
2023年度「生成AI100校プロジェクト」の概要
近年の情報技術の進展は目覚ましく、最新の生成AIツールはわずか数ヶ月で世界の多くのユーザーに利用されています。日本においては、2023年7月に文部科学省が「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を発表するなど、学校現場においても生成AIに関する注目が高まっています。
一方、学校現場での生成AIの利用にあたっては、「個人情報が外部にわたってしまうのではないか」「教員の目の届かないところで、子どもがどんな使い方をするかわからないのが怖い」といった懸念の声がありました。
そこで、みんなのコードは、2023年12月に「みんなで生成AIコース」ベータ版をリリース及び小中高対象「生成AI100校プロジェクト」を開始しました。「生成AI100校プロジェクト」の実施によって、「 みんなで生成AIコース」ベータ版を100校限定で無償提供及び活用の手引きを公開し、多くの学校で使える環境を提供しました。
「生成AI100校プロジェクト」の実践報告
2023年12月から2024年3月末までの間、小中高合わせて104校、延べ6,019名の方々に「みんなで生成AIコース」をご利用いただきました。期間中、36.8万件の対話がありました。これは、1人につき約60回の対話がされている計算になります。
また、実際に「みんなで生成AIコース」を授業で利用した児童・生徒1,620名に回答いただいたアンケート結果から、生成AIを利用した小学校の約7割、中学校の約8割が、普段の授業と比較して、生成AIを使用することにメリットがあると実感したことが分かりました。
教員のアンケートからは、生成AIを利用した全教員が、「生成AIを使いこなす力は、全ての児童・生徒にとって重要なことであると思う」と回答しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/15742/117/resize/d15742-117-230b59c3144afeb86d28-0.jpg ]
【児童・生徒の声】
自分の考えについて、足りない視点などを教えてくれるので、様々な角度から課題について考えることのできる授業になった【茨城県・小6】
Googleなどの検索エンジンで調べても、専門的なことは検出できなかったが、生成AIに聞くと必ず答えが返ってくるので、たとえそれが間違っていた情報だとしても、それを起点にさらにGoogle等での検索の仕方を変えることができるようになった【長崎県・中1】
生成AIは、人間が賢く使えば非常に役立つツールになる。授業でも例外ではなく むしろ、ディスカッションをするときに議論を活発にできる起爆剤になるのではないかと思う【千葉県・高1】
【教員の声】
これからの時代に求められるのは、すでに答えのある問題に対して答えを出す力ではなく、答えのない問題に対する最適解を出す力である。最適解を出すために生成AIの力を借りることで、これまで人間だけではたどり着くことができなかったものに到達することが可能であると考えた【福岡県・小学校教員】
子どもが生成AIに依存してしまってはいけないと考えていたが、(実際に使ってみて)正しい使い方ができるようになれば、個々の学力を確実に伸ばすことが出来ると感じた【沖縄県・中学校教員】
生成AIを使ってばかりいてグループでディスカッションが進まないのではないかと思っていた。しかしそれは杞憂で、出力結果について進んで共有する姿があってよかった【千葉県・高校教員】
【2023年度「生成AI100校プロジェクト」 実践報告書】
https://speakerdeck.com/codeforeveryone/the-2023-generative-ai-100-schools-project-practical-report
みんなのコード代表 利根川 裕太コメント
「生成AI100校プロジェクト」を通じて、私たちは生成AIの教育現場での活用が児童・生徒に与える影響が大きいことを実感しました。このプロジェクトでは、短期間にも関わらず全国104校から参加をいただき、合計6,019名の児童・生徒が生成AIを体験しました。36.8万件に及ぶ対話の中で、児童・生徒たちは生成AIの力を借りて自らの学びを深め、新しい視点を得ることができました。
プロジェクトに参加した児童・生徒・教員のアンケート結果から、生成AIは児童・生徒の創造力を引き出し、学びの質を高める強力なツールであることを再認識しました。みんなのコードは、今後も「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」というビジョンに向けて、学校での生成AIの適切な取り組みが進むようサポートして参ります。
本件に関する報道関係者からのお問合せ先
特定非営利活動法人みんなのコード Code for Everyone
メール: pr@code.or.jp
代表電話: 050-4560-1717
特定非営利活動法人みんなのコード(神奈川県横浜市、代表理事:利根川 裕太、以下みんなのコード)は、2023年度に実施した小中高対象「生成AI100校プロジェクト」の実践報告を公開します。 4ヶ月という限られた期間だったにも関わらず、全国104校から申し込みをいただきました。先生方に授業等で「プログルラボ みんなで生成AIコース」(以下みんなで生成AIコース)ベータ版をご活用いただいた結果、6,019名の児童・生徒等に利用いただき、36.8万件の対話がありました。
なお、「みんなで生成AIコース」は、株式会社MIXI(東京都渋谷区、代表取締役社長 上級執行役員 CEO:木村 弘毅)が提供する子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」のプロデューサーである笠原健治氏が個人として資金提供し、子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決を目的に取り組んだ「みてね基金」第二期 イノベーション助成のもと開発、いち早く学校現場への提供を開始しました。また、株式会社NSD(東京都千代田区、代表取締役社長:今城 義和)のご協賛により2023年度「生成AI100校プロジェクト」を実施しました。
2023年度「生成AI100校プロジェクト」の概要
近年の情報技術の進展は目覚ましく、最新の生成AIツールはわずか数ヶ月で世界の多くのユーザーに利用されています。日本においては、2023年7月に文部科学省が「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を発表するなど、学校現場においても生成AIに関する注目が高まっています。
一方、学校現場での生成AIの利用にあたっては、「個人情報が外部にわたってしまうのではないか」「教員の目の届かないところで、子どもがどんな使い方をするかわからないのが怖い」といった懸念の声がありました。
そこで、みんなのコードは、2023年12月に「みんなで生成AIコース」ベータ版をリリース及び小中高対象「生成AI100校プロジェクト」を開始しました。「生成AI100校プロジェクト」の実施によって、「 みんなで生成AIコース」ベータ版を100校限定で無償提供及び活用の手引きを公開し、多くの学校で使える環境を提供しました。
「生成AI100校プロジェクト」の実践報告
2023年12月から2024年3月末までの間、小中高合わせて104校、延べ6,019名の方々に「みんなで生成AIコース」をご利用いただきました。期間中、36.8万件の対話がありました。これは、1人につき約60回の対話がされている計算になります。
また、実際に「みんなで生成AIコース」を授業で利用した児童・生徒1,620名に回答いただいたアンケート結果から、生成AIを利用した小学校の約7割、中学校の約8割が、普段の授業と比較して、生成AIを使用することにメリットがあると実感したことが分かりました。
教員のアンケートからは、生成AIを利用した全教員が、「生成AIを使いこなす力は、全ての児童・生徒にとって重要なことであると思う」と回答しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/15742/117/resize/d15742-117-230b59c3144afeb86d28-0.jpg ]
【児童・生徒の声】
自分の考えについて、足りない視点などを教えてくれるので、様々な角度から課題について考えることのできる授業になった【茨城県・小6】
Googleなどの検索エンジンで調べても、専門的なことは検出できなかったが、生成AIに聞くと必ず答えが返ってくるので、たとえそれが間違っていた情報だとしても、それを起点にさらにGoogle等での検索の仕方を変えることができるようになった【長崎県・中1】
生成AIは、人間が賢く使えば非常に役立つツールになる。授業でも例外ではなく むしろ、ディスカッションをするときに議論を活発にできる起爆剤になるのではないかと思う【千葉県・高1】
【教員の声】
これからの時代に求められるのは、すでに答えのある問題に対して答えを出す力ではなく、答えのない問題に対する最適解を出す力である。最適解を出すために生成AIの力を借りることで、これまで人間だけではたどり着くことができなかったものに到達することが可能であると考えた【福岡県・小学校教員】
子どもが生成AIに依存してしまってはいけないと考えていたが、(実際に使ってみて)正しい使い方ができるようになれば、個々の学力を確実に伸ばすことが出来ると感じた【沖縄県・中学校教員】
生成AIを使ってばかりいてグループでディスカッションが進まないのではないかと思っていた。しかしそれは杞憂で、出力結果について進んで共有する姿があってよかった【千葉県・高校教員】
【2023年度「生成AI100校プロジェクト」 実践報告書】
https://speakerdeck.com/codeforeveryone/the-2023-generative-ai-100-schools-project-practical-report
みんなのコード代表 利根川 裕太コメント
「生成AI100校プロジェクト」を通じて、私たちは生成AIの教育現場での活用が児童・生徒に与える影響が大きいことを実感しました。このプロジェクトでは、短期間にも関わらず全国104校から参加をいただき、合計6,019名の児童・生徒が生成AIを体験しました。36.8万件に及ぶ対話の中で、児童・生徒たちは生成AIの力を借りて自らの学びを深め、新しい視点を得ることができました。
プロジェクトに参加した児童・生徒・教員のアンケート結果から、生成AIは児童・生徒の創造力を引き出し、学びの質を高める強力なツールであることを再認識しました。みんなのコードは、今後も「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」というビジョンに向けて、学校での生成AIの適切な取り組みが進むようサポートして参ります。
本件に関する報道関係者からのお問合せ先
特定非営利活動法人みんなのコード Code for Everyone
メール: pr@code.or.jp
代表電話: 050-4560-1717