二酸化炭素の回収技術から有効利用について,基礎から応用までバランスよく解説した、書籍『二酸化炭素回収・有効利用の最新動向』が発売。
[24/02/29]
提供元:PRTIMES
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化学・環境などの技術・市場動向レポート発行やセミナー開催を行う、株式会社シーエムシー出版(本社:東京都千代田区、代表:辻賢司)は、書籍『二酸化炭素回収・有効利用の最新動向』(監修:杉本 裕/東京理科大学)を2024年3月1日に発刊いたします。
定価は税込66,000円(本体価格60,000円+税)で、当社ECサイトおよび全国の書店でご注文を受け付けております。
目次などの詳細については以下の当社サイトをご覧ください。
https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=9377
[画像: https://prtimes.jp/i/117216/118/resize/d117216-118-5d7b991cfef2ad7c29dd-0.jpg ]
刊行にあたって
エネルギー周辺の対策だけでは「二酸化炭素をこれ以上は増やさない」ためのものに留まるに過ぎず,残念ながら「今ある二酸化炭素を減らす」ための実効的な対策とは言い難い。やはり,二酸化炭素を減らす対策・技術の加速・強化には,さらには,現代の社会や生活の基盤に欠かせない有用有機化合物(有機機能性材料,医薬・合成農薬など)を製造するに必要な炭素資源の将来的な確保の観点から,大目的「二酸化炭素を化石資源に代わる直接的な炭素原料として有用な化合物を合成する」を掲げることは必須だろう。二酸化炭素の化学的変換・化学的利用は,二酸化炭素の削減にも,炭素資源の循環的な利活用にも,双方に大きく貢献できると期待されるからである。
監修・編集にあたり,他の書籍との差別化を図る意味でも,可能な限り「実用化」「社会実装」が実現している,あるいはその一歩手前まで来ている事例を実際に手がけていらっしゃる事業者さんにお願いしようと企んだ。近年の学術的な技術開発も採録したので,全体としては基礎から応用までバランスのよい仕上がりになったのではないかと自負している。本書が,読者のみなさまにとって,今ある技術の洗練化や今はまだない新技術を創出のきっかけ・ヒントになれば幸いである。(本書「はじめに」より抜粋)
著者
杉本 裕 東京理科大学
大石克嘉 中央大学
井上瑞基 (国研)物質・材料研究機構
Ismail Edhuan (国研)物質・材料研究機構
一ノ瀬 泉 (国研)物質・材料研究機構
高村光栄 ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター(株)
平井裕士 ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター(株)
下山裕介 東京工業大学
片岡大志 東京工業大学
梅木辰也 佐賀大学
稲垣冬彦 神戸学院大学
村上 遼 神戸学院大学
谷口育雄 京都工芸繊維大学
田中一宏 山口大学
中野健央 信州大学
藤川茂紀 九州大学
鈴木智幸 京都工芸繊維大学
齋藤結大 北海道大学
野呂真一郎 北海道大学
武脇隆彦 三菱ケミカル(株)
金子雅之 エア・ウォーター(株)
茂木康弘 JFEスチール(株)
紫垣伸行 JFEスチール(株)
原田英文 三菱ガス化学(株)
成相健太郎 (株)IHI
鎌田博之 (株)IHI
遠藤 巧 (株)IHI
取違 剛 鹿島建設(株)
菅沼 剛 アサヒ飲料(株)
本田正義 東京理科大学
富永健一 (国研)産業技術総合研究所
本倉 健 横浜国立大学
冨重圭一 東北大学
藪下瑞帆 東北大学
藤井亮太郎 東北大学
落合文吾 山形大学
榧木啓人 東京工業大学
福田佳之 (株)東レ経営研究所
姫田雄一郎 (国研)産業技術総合研究所
鄭 知恩 名古屋大学
斎藤 進 名古屋大学
松澤幸一 横浜国立大学
小玉 聡 東京工業大学
佐伯順子 (一社)産業環境管理協会
目次
第1章 CO2吸収・吸着材料
1 リチウム複合酸化物系CO2吸収材の開発とその応用
2 エラストマー系CO2吸収材
3 相分離型ゲルに対するCO2吸収における物質移動
4 イオン液体や深共晶溶媒を用いたCO2化学吸収液
5 水分を分離するCO2吸収/放出剤の開発
第2章 CO2分離膜材料
1 CO2分離膜を中心としたCO2回収・有効利用の現状と可能性
2 高分子CO2分離膜の技術動向
3 大気中からの直接的CO2回収を可能とする分離ナノ膜の開発
4 有機-無機ハイブリッド二酸化炭素分離膜の創製
5 金属有機構造体(MOF)を用いたCO2分離材料の開発
6 高シリカCHA型ゼオライト膜のCO2分離への応用
第3章 CO2分離回収・有効利用の実際
1 炭酸ガス製造の現状とCO2分離回収装置の適用事例
2 PSA法による高炉ガスからの炭酸ガス分離技術の開発
3 二酸化炭素とアルコールからのカーボネート合成の実用化
4 炭素循環型社会に向けたCO2水素化による有価炭化水素製造技術
5 コンクリート分野におけるCO2削減・有効利用技術とカーボンネガティブコンクリート「CO2-SUICOM」
6 CO2を食べる自販機の開発
第4章 CO2の有効利用
1 CO2の回収・利用への触媒開発と化成品製造,有用物質への変換
2 CO2を活用した基礎化学品合成
3 CO2の資源化に寄与する触媒とケイ素系還元剤
4 固体触媒を用いた二酸化炭素とアミンからの尿素誘導体合成
5 CO2とCS2を用いる高分子材料の開発
6 CO2資源化法としてのウレタン合成
7 CCUS・カーボンリサイクルの展望:化学品製造を中心に
8 複核錯体触媒を用いたCO2水素化による低温メタノール合成
9 光にも熱にも応答する(PNNP)M錯体触媒を用いるCO2還元反応の開発
第5章 CO2有効利用のための関連技術・基礎技術
1 グリーン水素製造技術としての水電解
2 CO2分離回収プロセスの物質収支,エネルギー収支,コスト計算
3 CO2の排出量を算定するライフサイクルアセスメントの活用
本商品のカタログは下記からダウンロードできます。
https://www.cmcbooks.co.jp/upload/save_image/02091708_65c5dd9a52e2f.pdf
定価は税込66,000円(本体価格60,000円+税)で、当社ECサイトおよび全国の書店でご注文を受け付けております。
目次などの詳細については以下の当社サイトをご覧ください。
https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=9377
[画像: https://prtimes.jp/i/117216/118/resize/d117216-118-5d7b991cfef2ad7c29dd-0.jpg ]
刊行にあたって
エネルギー周辺の対策だけでは「二酸化炭素をこれ以上は増やさない」ためのものに留まるに過ぎず,残念ながら「今ある二酸化炭素を減らす」ための実効的な対策とは言い難い。やはり,二酸化炭素を減らす対策・技術の加速・強化には,さらには,現代の社会や生活の基盤に欠かせない有用有機化合物(有機機能性材料,医薬・合成農薬など)を製造するに必要な炭素資源の将来的な確保の観点から,大目的「二酸化炭素を化石資源に代わる直接的な炭素原料として有用な化合物を合成する」を掲げることは必須だろう。二酸化炭素の化学的変換・化学的利用は,二酸化炭素の削減にも,炭素資源の循環的な利活用にも,双方に大きく貢献できると期待されるからである。
監修・編集にあたり,他の書籍との差別化を図る意味でも,可能な限り「実用化」「社会実装」が実現している,あるいはその一歩手前まで来ている事例を実際に手がけていらっしゃる事業者さんにお願いしようと企んだ。近年の学術的な技術開発も採録したので,全体としては基礎から応用までバランスのよい仕上がりになったのではないかと自負している。本書が,読者のみなさまにとって,今ある技術の洗練化や今はまだない新技術を創出のきっかけ・ヒントになれば幸いである。(本書「はじめに」より抜粋)
著者
杉本 裕 東京理科大学
大石克嘉 中央大学
井上瑞基 (国研)物質・材料研究機構
Ismail Edhuan (国研)物質・材料研究機構
一ノ瀬 泉 (国研)物質・材料研究機構
高村光栄 ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター(株)
平井裕士 ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター(株)
下山裕介 東京工業大学
片岡大志 東京工業大学
梅木辰也 佐賀大学
稲垣冬彦 神戸学院大学
村上 遼 神戸学院大学
谷口育雄 京都工芸繊維大学
田中一宏 山口大学
中野健央 信州大学
藤川茂紀 九州大学
鈴木智幸 京都工芸繊維大学
齋藤結大 北海道大学
野呂真一郎 北海道大学
武脇隆彦 三菱ケミカル(株)
金子雅之 エア・ウォーター(株)
茂木康弘 JFEスチール(株)
紫垣伸行 JFEスチール(株)
原田英文 三菱ガス化学(株)
成相健太郎 (株)IHI
鎌田博之 (株)IHI
遠藤 巧 (株)IHI
取違 剛 鹿島建設(株)
菅沼 剛 アサヒ飲料(株)
本田正義 東京理科大学
富永健一 (国研)産業技術総合研究所
本倉 健 横浜国立大学
冨重圭一 東北大学
藪下瑞帆 東北大学
藤井亮太郎 東北大学
落合文吾 山形大学
榧木啓人 東京工業大学
福田佳之 (株)東レ経営研究所
姫田雄一郎 (国研)産業技術総合研究所
鄭 知恩 名古屋大学
斎藤 進 名古屋大学
松澤幸一 横浜国立大学
小玉 聡 東京工業大学
佐伯順子 (一社)産業環境管理協会
目次
第1章 CO2吸収・吸着材料
1 リチウム複合酸化物系CO2吸収材の開発とその応用
2 エラストマー系CO2吸収材
3 相分離型ゲルに対するCO2吸収における物質移動
4 イオン液体や深共晶溶媒を用いたCO2化学吸収液
5 水分を分離するCO2吸収/放出剤の開発
第2章 CO2分離膜材料
1 CO2分離膜を中心としたCO2回収・有効利用の現状と可能性
2 高分子CO2分離膜の技術動向
3 大気中からの直接的CO2回収を可能とする分離ナノ膜の開発
4 有機-無機ハイブリッド二酸化炭素分離膜の創製
5 金属有機構造体(MOF)を用いたCO2分離材料の開発
6 高シリカCHA型ゼオライト膜のCO2分離への応用
第3章 CO2分離回収・有効利用の実際
1 炭酸ガス製造の現状とCO2分離回収装置の適用事例
2 PSA法による高炉ガスからの炭酸ガス分離技術の開発
3 二酸化炭素とアルコールからのカーボネート合成の実用化
4 炭素循環型社会に向けたCO2水素化による有価炭化水素製造技術
5 コンクリート分野におけるCO2削減・有効利用技術とカーボンネガティブコンクリート「CO2-SUICOM」
6 CO2を食べる自販機の開発
第4章 CO2の有効利用
1 CO2の回収・利用への触媒開発と化成品製造,有用物質への変換
2 CO2を活用した基礎化学品合成
3 CO2の資源化に寄与する触媒とケイ素系還元剤
4 固体触媒を用いた二酸化炭素とアミンからの尿素誘導体合成
5 CO2とCS2を用いる高分子材料の開発
6 CO2資源化法としてのウレタン合成
7 CCUS・カーボンリサイクルの展望:化学品製造を中心に
8 複核錯体触媒を用いたCO2水素化による低温メタノール合成
9 光にも熱にも応答する(PNNP)M錯体触媒を用いるCO2還元反応の開発
第5章 CO2有効利用のための関連技術・基礎技術
1 グリーン水素製造技術としての水電解
2 CO2分離回収プロセスの物質収支,エネルギー収支,コスト計算
3 CO2の排出量を算定するライフサイクルアセスメントの活用
本商品のカタログは下記からダウンロードできます。
https://www.cmcbooks.co.jp/upload/save_image/02091708_65c5dd9a52e2f.pdf