核融合スタートアップ、『MiRESSO』のシードラウンドにおいて出資
[24/03/27]
提供元:PRTIMES
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株式会社ジェネシア・ベンチャーズ(代表取締役:田島 聡一、本社:東京都港区)は、同社が運用するGenesia Venture Fund 3号(以下、GV-3)より、ベリリウムなどの鉱物資源の安定供給を通じた核融合の社会実装への貢献を目指している株式会社MiRESSO(代表取締役CEO:中道勝、本社:青森県三沢市、以下:MiRESSO、読み「ミレッソ」)のシードラウンドにおいて出資したことをお知らせいたします。
本ラウンドの他の出資者は、JGC MIRAI Innovation Fund(日揮みらい投資事業有限責任組合/無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)、三井住友海上キャピタル株式会社です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/56091/119/resize/d56091-119-391fa1e0d080e11c7921-0.png ]
【MiRESSOについて】
MiRESSOは、量子科学技術研究開発機構(QST)の認定を受けた核融合スタートアップです。MiRESSO代表取締役CEOの中道らは、核融合研究機関であるQSTにおいて、ベリリウムの精製コスト低減を図る研究開発を進め、化学処理とマイクロ波加熱の複合技術による新たな低温精製技術の開発に成功しました(特許出願済み)。従来のベリリウム精製では、難溶解性であるベリリウム鉱石の溶解工程において、2,000℃の高温熱処理が必要であったことに対し、新たに開発された低温精製技術では、300℃の低温且つ常圧で、ベリリウム鉱石を容易に溶解することができ、圧倒的な低コスト・省エネルギーでのベリリウム精製を実現可能です。この技術により、核融合におけるベリリウム調達に関わる課題を解決し、資源の安定供給を通じて、核融合の社会実装に貢献していきます。
【事業背景】
核融合炉は、プラズマ状態の重水素とトリチウム(三重水素)を燃料にした核融合エネルギーを電気として取り出す発電システムですが、燃料のトリチウムは天然ではほとんど存在しないため、プラズマの周囲を取り囲むブランケットと呼ばれる機器内で、トリチウムを自己生産させる必要があります。このトリチウムを生産するために、核融合中性子を1個から2個に増倍させる中性子増倍材のベリリウム(Be)が、大量に必要になります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/56091/119/resize/d56091-119-16ae9acf796d54a97ea1-1.png ]
しかしながら、ベリリウムの調達にはいくつかの大きな課題があります。ベリリウムの現状の価格は非常に高価で、また、生産量についても、現在の世界の総生産量以上のベリリウムが、核融合原型炉1基あたりに必要なため、圧倒的に不足しております。そのため、ベリリウムを安価に安定的に確保することが、建設に向けた設計検討が進められている核融合原型炉を実現するために非常に重要な課題の一つとされております。
【資金調達の目的】
1.ベリリウム精製のパイロット実証の加速
MiRESSOは、2023年10月に文部科学省による20億円のSBIR Phase 3補助金(核融合分野)に採択され(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000129969.html)、低温精製技術のスケールアップ実証として、2027年を目標にベリリウム生産能力1ton/年規模のパイロットプラントの建設・実証を進めております。
今回の資金調達によって、上記のパイロットプラント実証を加速化していきます。
2.チーム強化
今後の事業拡大に向け、CXOや事業開発、プラントエンジニア、研究・技術開発等の人材を採用し、チーム体制の強化を図ります。
3.技術プラットフォーム事業の開始
MiRESSOの低温精製技術は高温処理が必要な他のレアメタル・レアアース等の資源・素材の精製プロセスやリサイクルプロセスにも適用可能です。
そのため、MiRESSOの低温精製技術をプラットフォームとして、お客様が取り扱う素材と課題に応じた研究開発を行うとともに、それを実現するためのプロセスの提案、装置の導入、技術ライセンスを行う、技術プラットフォーム事業を本格的に開始していきます。
【出資について】
ジェネシア・ベンチャーズ パートナー 河合 将文
エネルギー及び環境問題の抜本的解決に繋がる技術として核融合への期待が高まる一方、ボトルネックの一つと懸念されているのがトリチウム生産に必要なベリリウムの供給制約です。MiRESSOの低温精製技術でこの課題を解決し、核融合の社会実装を加速します。
また、核融合発電の商用化にはまだ時間を要すると思われますが、間もなく始まる実証段階の原型炉建設に向けた核融合炉の素材提供という独自の立ち位置や、ベリリウム以外の鉱物への精製技術の応用など、比較的早期の事業化が見込まれる点もMiRESSOの魅力の一つと考えています。
本事業を通じて、将来の巨大産業で日本が世界をリードし、エネルギー安全保障や戦略物資の安定確保にも繋がることを期待しています。
【会社概要】
MiRESSO
会社名 :株式会社MiRESSO
WEB :https://miresso.co.jp/
設立日 :2023年5月16日
所在地 :青森県三沢市大字三沢字下久保59-383
代表者 :代表取締役CEO 中道 勝
事業内容:ベリリウムの製造販売事業、及び低温精製技術の技術プラットフォーム事業
ジェネシア・ベンチャーズ
会社名 :株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
WEB :https://genesiaventures.com/
設立 :2016年8月
本社 :東京都渋谷区道玄坂1-10-5 渋谷プレイス3F Orbit Shibuya内
事務所 :ジャカルタ)WeWork Revenue Tower, Scbd, Jl Jend.Sudirman No.52-53, Senayan, Kebayoran Baru Jakarta City, JK, 12190, Indonesia
:ホーチミン)D08,SENoffice Business Center,L18-11-13,18th Floor, Vincom Center Dong Khoi Tower,72 Le Thanh Ton, Ben Nghe Ward,District 1,Ho Chi Minh City,Vietnam
:ベンガルール)Block L, Embassy Tech Village, Devarabisanahalli, Outer Ring Road, Bellandur, Bengaluru, KA 560103
代表者 :代表取締役/General Partner 田島 聡一
事業内容:ベンチャーキャピタル業
本ラウンドの他の出資者は、JGC MIRAI Innovation Fund(日揮みらい投資事業有限責任組合/無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)、三井住友海上キャピタル株式会社です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/56091/119/resize/d56091-119-391fa1e0d080e11c7921-0.png ]
【MiRESSOについて】
MiRESSOは、量子科学技術研究開発機構(QST)の認定を受けた核融合スタートアップです。MiRESSO代表取締役CEOの中道らは、核融合研究機関であるQSTにおいて、ベリリウムの精製コスト低減を図る研究開発を進め、化学処理とマイクロ波加熱の複合技術による新たな低温精製技術の開発に成功しました(特許出願済み)。従来のベリリウム精製では、難溶解性であるベリリウム鉱石の溶解工程において、2,000℃の高温熱処理が必要であったことに対し、新たに開発された低温精製技術では、300℃の低温且つ常圧で、ベリリウム鉱石を容易に溶解することができ、圧倒的な低コスト・省エネルギーでのベリリウム精製を実現可能です。この技術により、核融合におけるベリリウム調達に関わる課題を解決し、資源の安定供給を通じて、核融合の社会実装に貢献していきます。
【事業背景】
核融合炉は、プラズマ状態の重水素とトリチウム(三重水素)を燃料にした核融合エネルギーを電気として取り出す発電システムですが、燃料のトリチウムは天然ではほとんど存在しないため、プラズマの周囲を取り囲むブランケットと呼ばれる機器内で、トリチウムを自己生産させる必要があります。このトリチウムを生産するために、核融合中性子を1個から2個に増倍させる中性子増倍材のベリリウム(Be)が、大量に必要になります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/56091/119/resize/d56091-119-16ae9acf796d54a97ea1-1.png ]
しかしながら、ベリリウムの調達にはいくつかの大きな課題があります。ベリリウムの現状の価格は非常に高価で、また、生産量についても、現在の世界の総生産量以上のベリリウムが、核融合原型炉1基あたりに必要なため、圧倒的に不足しております。そのため、ベリリウムを安価に安定的に確保することが、建設に向けた設計検討が進められている核融合原型炉を実現するために非常に重要な課題の一つとされております。
【資金調達の目的】
1.ベリリウム精製のパイロット実証の加速
MiRESSOは、2023年10月に文部科学省による20億円のSBIR Phase 3補助金(核融合分野)に採択され(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000129969.html)、低温精製技術のスケールアップ実証として、2027年を目標にベリリウム生産能力1ton/年規模のパイロットプラントの建設・実証を進めております。
今回の資金調達によって、上記のパイロットプラント実証を加速化していきます。
2.チーム強化
今後の事業拡大に向け、CXOや事業開発、プラントエンジニア、研究・技術開発等の人材を採用し、チーム体制の強化を図ります。
3.技術プラットフォーム事業の開始
MiRESSOの低温精製技術は高温処理が必要な他のレアメタル・レアアース等の資源・素材の精製プロセスやリサイクルプロセスにも適用可能です。
そのため、MiRESSOの低温精製技術をプラットフォームとして、お客様が取り扱う素材と課題に応じた研究開発を行うとともに、それを実現するためのプロセスの提案、装置の導入、技術ライセンスを行う、技術プラットフォーム事業を本格的に開始していきます。
【出資について】
ジェネシア・ベンチャーズ パートナー 河合 将文
エネルギー及び環境問題の抜本的解決に繋がる技術として核融合への期待が高まる一方、ボトルネックの一つと懸念されているのがトリチウム生産に必要なベリリウムの供給制約です。MiRESSOの低温精製技術でこの課題を解決し、核融合の社会実装を加速します。
また、核融合発電の商用化にはまだ時間を要すると思われますが、間もなく始まる実証段階の原型炉建設に向けた核融合炉の素材提供という独自の立ち位置や、ベリリウム以外の鉱物への精製技術の応用など、比較的早期の事業化が見込まれる点もMiRESSOの魅力の一つと考えています。
本事業を通じて、将来の巨大産業で日本が世界をリードし、エネルギー安全保障や戦略物資の安定確保にも繋がることを期待しています。
【会社概要】
MiRESSO
会社名 :株式会社MiRESSO
WEB :https://miresso.co.jp/
設立日 :2023年5月16日
所在地 :青森県三沢市大字三沢字下久保59-383
代表者 :代表取締役CEO 中道 勝
事業内容:ベリリウムの製造販売事業、及び低温精製技術の技術プラットフォーム事業
ジェネシア・ベンチャーズ
会社名 :株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
WEB :https://genesiaventures.com/
設立 :2016年8月
本社 :東京都渋谷区道玄坂1-10-5 渋谷プレイス3F Orbit Shibuya内
事務所 :ジャカルタ)WeWork Revenue Tower, Scbd, Jl Jend.Sudirman No.52-53, Senayan, Kebayoran Baru Jakarta City, JK, 12190, Indonesia
:ホーチミン)D08,SENoffice Business Center,L18-11-13,18th Floor, Vincom Center Dong Khoi Tower,72 Le Thanh Ton, Ben Nghe Ward,District 1,Ho Chi Minh City,Vietnam
:ベンガルール)Block L, Embassy Tech Village, Devarabisanahalli, Outer Ring Road, Bellandur, Bengaluru, KA 560103
代表者 :代表取締役/General Partner 田島 聡一
事業内容:ベンチャーキャピタル業