【プレスリリース】中央アフリカ 栄養不良による死から子どもを守るために即行動を
[13/12/25]
提供元:PRTIMES
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※本信は ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳・編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_71646.html でご覧いただけます
【2013年12月24日 バンギ】
ユニセフ・中央アフリカ事務所は、本日、同国での戦闘により、重度の栄養不良に陥る
子どもが急増し、生命と将来の健康が危機にあるとの深い憂慮を表明しました。
この2週間で、首都バンギだけで20万人以上が自宅を離れ、避難生活を送っています。
その多くは子どもたちです。
バンギで戦闘が発生した12月5日以前、およそ1,000人の子どもたちがバンギの栄養センター
で重度の急性栄養不良の治療をうけていましたが、現在、開設されているセンターは
わずか8ヶ所のみです。
「およそ半数の子どもたちが、治療を再開しています。人々が40ヶ所以上に避難している
情勢の中では、驚くべきことです。しかし、やるべきことはたくさんあります。子ども
たちの命を守るために、できるだけ早く栄養センターを再開させることが極めて重要です」
と、ユニセフ・中央アフリカ事務所のボナヴェントル・ムヒムフラ栄養専門官は言います。
■懸念される森林に避難している人たちの健康
その一方で、森林などに隠れて避難生活を送っている人たちは、食糧や水、衛生、基礎的な
保健サービスなどを受けることが難しいことから、衰弱しているとみられ、ユニセフは、
数週間内に栄養センターに治療を受けにくる人の数が増加すると予想しています。
FAO(国連食糧農業機関)は、中央アフリカの人口のうち40%以上にあたる約130万人が、
農村部に暮らし、現在、緊急の支援が必要と指摘しています。この数値は、2013年2月時点の
予測のほぼ倍にあたります。紛争により作物生産は大幅に減少、食糧不足は子どもと女性の
栄養状況に深刻な影響を及ぼします。
ムヒムフラ栄養専門官は「避難場所でのニーズに対応するため、一層の取り組みが必要です。
バンギ以外でも、栄養サービスが受け続けられるようにしなければいけません」と述べています。
■栄養補助食などの支援物資が到着、移動型診療所も
先週、ユニセフの緊急支援物資173トンが同国に到着。この中には、栄養不良の子どもの治療
に使われる栄養補助ミルクやすぐに摂取できる栄養補助食なども含まれます。
ユニセフの支援のもとNGOが運営するバンギにある小児病院では、ベッド数54に対し、68人の
子どもたちが入院しています。栄養不良にある子どもたちは、病気や感染症にかかりやすく、
入院している子どもたちの80%はマラリアに感染していました。
2013年初めより、中央アフリカでは重度の急性栄養不良を管理するシステムが作られ、国中の
通院型または入院型の栄養センター123ヶ所で、12,447人が治療を受けてきました。
昨今のバンギや国内での情勢の悪化を受け、バンギの避難場所を巡回し、子どもたちの栄養
状況を確認する移動型の診療所が作られました。この移動型診療所は、栄養不良の治療を
中断した子どもたちを確認し、必要とする緊急のケアを行います。
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Linda Tom ユニセフ・バンギ事務所 Tel: + 236 70550210; ltom@unicef.org
Anne Boher ユニセフ・バンギ事務所 Tel: + 236 70906138; aboher@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちの
ために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)