幻の傑作長編、初単行本化。津原泰水『羅刹国通信』が4月30日に刊行
[24/04/30]
提供元:PRTIMES
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虚無の地獄で繋がった少年と少女の魂の行方
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/9527/121/9527-121-7ed05e0ceca130a5271dfff4b65a4608-855x1200.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
『綺譚集』 『ヒッキーヒッキーシェイク』『夢分けの船』などで数多くの読者を魅了した津原泰水さんの幻の傑作『羅刹国通信』を刊行いたします。
本作は、実業之日本社の文芸誌「週刊小説」に2000年2月から2001年12月まで不定期に掲載された作品で、今回初めて単行本化されることになりました。
高校生の理恵は、四年前、小学六年生の時に叔父を殺したことで罪の意識を抱えて生きています。叔父の死は自殺ということになっていましたが、理恵が家族に真実を打ち明けると、母は理恵のことを「鬼」と詰り責め立てました。
高校生になった理恵は電車のなかでひとりの少年と出会います。少年は理恵に向かって「人殺しのくせに自分が鬼だと気づいていない」と不可解なことを言い放ち、その後、理恵は自分の額に本当に角が生えていることに気づきました。灼熱の地獄を亡者の群れとともに彷徨する夢を眠るたびに見るようになり、やがて電車で出会ったあの少年が夢に現れます。二人はひとつの夢を共有しているのです。
少年は、羅刹国というこの世界では人々が「羅」と「刹」に分かれて争っていると理恵に教えますが――
他人からは見えない角を生やし、現実と羅刹国が地続きになってしまった少女の日々。岩陰から一歩出れば血が沸騰し、髪が焦げる灼熱の地獄の景色。その凄まじさと、読者を物語世界に引き込む力の強さに、ページから目が離せなくなります。
鬼才の幻の傑作『羅刹国通信』は4月30日刊行です。どうぞご期待ください。
■書誌情報
羅刹国通信
津原泰水
レーベル:東京創元社
判型:四六判上製
ページ数:230ページ
ISBN:978-4-488-02901-2
Cコード: C0093
定価:1980円(税込)
写真:野坂実生
装幀:松木美紀
内容紹介:
叔父を殺したことは固く秘しておくべきだった。
自殺するなんてと母が泣き続けるものだから、本当はわたしが崖から突き落としたのだとわかれば、すこしは気が楽になるかと思ったのだ。
震災で妻を失いPTSDに苦しむ叔父との同居に疲弊する家族のために、小学六年生の左右田理恵(そうだりえ)は叔父を殺した。
その四年後、理恵は奇妙な夢を見るようになる。
荒れ果てた灼熱の地で岩蔭と食糧を求める「鬼」の集団。
かれらは二つの勢力に分かたれ争い殺し合う――その法則を理恵に教えたのは、同じ夢を共有する一人の少年だった。
解説=春日武彦 エッセイ=北原尚彦
■著者プロフィール
津原泰水(つはら・やすみ)
1964年、広島県生まれ。青山学院大学卒。89年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。97年、現名義で発表した『妖都』以降、様々なジャンルを横断する作品を執筆している。2012年、『11 eleven』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。14年、短篇「五色の舟」がS-Fマガジン“オールタイム・ベストSF”国内短篇部門1位に選出される。近藤ようこにより漫画化された同作が、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞する。〈ルピナス探偵団〉〈幽明志怪〉シリーズほか、『少年トレチア』『綺譚集』『ブラバン』『ヒッキーヒッキーシェイク』『夢分けの船』など著作多数。22年逝去。翌23年、第43回日本SF大賞功績賞を受賞した。
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所在地 :〒162-0814 東京都新宿区新小川町1-5
代表取締役:渋谷健太郎
URL :https://www.tsogen.co.jp/np/index.html
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/9527/121/9527-121-7ed05e0ceca130a5271dfff4b65a4608-855x1200.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
『綺譚集』 『ヒッキーヒッキーシェイク』『夢分けの船』などで数多くの読者を魅了した津原泰水さんの幻の傑作『羅刹国通信』を刊行いたします。
本作は、実業之日本社の文芸誌「週刊小説」に2000年2月から2001年12月まで不定期に掲載された作品で、今回初めて単行本化されることになりました。
高校生の理恵は、四年前、小学六年生の時に叔父を殺したことで罪の意識を抱えて生きています。叔父の死は自殺ということになっていましたが、理恵が家族に真実を打ち明けると、母は理恵のことを「鬼」と詰り責め立てました。
高校生になった理恵は電車のなかでひとりの少年と出会います。少年は理恵に向かって「人殺しのくせに自分が鬼だと気づいていない」と不可解なことを言い放ち、その後、理恵は自分の額に本当に角が生えていることに気づきました。灼熱の地獄を亡者の群れとともに彷徨する夢を眠るたびに見るようになり、やがて電車で出会ったあの少年が夢に現れます。二人はひとつの夢を共有しているのです。
少年は、羅刹国というこの世界では人々が「羅」と「刹」に分かれて争っていると理恵に教えますが――
他人からは見えない角を生やし、現実と羅刹国が地続きになってしまった少女の日々。岩陰から一歩出れば血が沸騰し、髪が焦げる灼熱の地獄の景色。その凄まじさと、読者を物語世界に引き込む力の強さに、ページから目が離せなくなります。
鬼才の幻の傑作『羅刹国通信』は4月30日刊行です。どうぞご期待ください。
■書誌情報
羅刹国通信
津原泰水
レーベル:東京創元社
判型:四六判上製
ページ数:230ページ
ISBN:978-4-488-02901-2
Cコード: C0093
定価:1980円(税込)
写真:野坂実生
装幀:松木美紀
内容紹介:
叔父を殺したことは固く秘しておくべきだった。
自殺するなんてと母が泣き続けるものだから、本当はわたしが崖から突き落としたのだとわかれば、すこしは気が楽になるかと思ったのだ。
震災で妻を失いPTSDに苦しむ叔父との同居に疲弊する家族のために、小学六年生の左右田理恵(そうだりえ)は叔父を殺した。
その四年後、理恵は奇妙な夢を見るようになる。
荒れ果てた灼熱の地で岩蔭と食糧を求める「鬼」の集団。
かれらは二つの勢力に分かたれ争い殺し合う――その法則を理恵に教えたのは、同じ夢を共有する一人の少年だった。
解説=春日武彦 エッセイ=北原尚彦
■著者プロフィール
津原泰水(つはら・やすみ)
1964年、広島県生まれ。青山学院大学卒。89年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。97年、現名義で発表した『妖都』以降、様々なジャンルを横断する作品を執筆している。2012年、『11 eleven』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。14年、短篇「五色の舟」がS-Fマガジン“オールタイム・ベストSF”国内短篇部門1位に選出される。近藤ようこにより漫画化された同作が、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞する。〈ルピナス探偵団〉〈幽明志怪〉シリーズほか、『少年トレチア』『綺譚集』『ブラバン』『ヒッキーヒッキーシェイク』『夢分けの船』など著作多数。22年逝去。翌23年、第43回日本SF大賞功績賞を受賞した。
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代表取締役:渋谷健太郎
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