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トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2024年4月)

「+1」「+800」から始まる不審な国際電話が多発、「中国大使館」名乗る自動音声も

特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、以下「トビラシステムズ」)は、2024年4月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2024年4月1日〜4月30日)
また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。




<調査サマリー>
迷惑電話番号の種別割合で国際電話が58.4%、固定電話番号は詐欺SMSで利用増

「+1」「+800」から始まる国際電話が多発、「中国大使館」名乗る電話も

詐欺SMSで多様なブランド名悪用「d払い」「KDDI」「三菱UFJ銀行」「東京電力」

電子決済サービスで4万9千円送金求め... 二次元コードを使用した詐欺SMS発生

7月から新紙幣発行、便乗した特殊詐欺や不審電話に注意



1. 詐欺電話レポート
○国際電話番号の割合が58.4%、固定電話番号は詐欺SMSで利用増
[画像1: https://prtimes.jp/i/34282/122/resize/d34282-122-25bc9d099c1834e072de-0.png ]

2024年4月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、国際電話番号が58.4%を占めました。前月から9.2%減少したものの、依然高止まりが続いています。

固定電話番号の割合は前月から微増し、10.2%となりました。増加の一因として、2024年4月は架空料金請求詐欺などの詐欺SMSの文面に記載される電話番号に、固定電話番号が多用されたことがあげられます。

2024年4月から携帯電話不正利用防止法の改正により、契約時の本人確認義務の対象となった特定IP電話番号(050番号)の割合は、前月から横ばい傾向で13.7%となりました。特殊詐欺グループの利用している電話番号が、050番号から国際電話番号や固定電話番号へ移行している可能性があります。

○「+1」「+800」から始まる国際電話が多発、「中国大使館」名乗る電話も
当社の調査で、2024年4月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、国際フリーフォン、イギリス、スリランカ、カメルーンでした。
[画像2: https://prtimes.jp/i/34282/122/resize/d34282-122-c8f0f47dde80a59e502e-0.png ]

「+1」から始まる北米地域の番号や「+800」から始まる国際フリーフォン(注1)からの着信では、日本語や中国語の自動音声ガイダンスで「中国大使館」や「入国管理局」などを名乗る不審な電話が多発しました。「+1」から始まる番号は、サポート詐欺をはじめとする「架空料金請求詐欺」でも頻繁に使用されているとみられます。

また、イギリス、スリランカ、カメルーンなどの様々な国番号から「国際ワン切り詐欺」とみられる着信も多発しました。

なお、2024年4月は、国番号として使用されていない番号(+28, +29, +69, +80など)からも、不審な自動音声ガイダンスやワン切り着信などの電話が発生しています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/34282/122/resize/d34282-122-0009df25c16792d52269-0.png ]

(注1)通話料金を着信者が負担する着信課金電話番号。いわゆる世界共通のフリーダイヤル番号。着信課金電話番号への着信に適用されるものであり、着信課金電話番号から発信された場合の通話料金は着信課金電話番号(発信者側)が負担する。

2. 詐欺SMSレポート
○宅配事業者をかたる詐欺SMSが88.2%
トビラシステムズの調査で、2024年4月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、宅配事業者をかたる手口が前月から増加し88.2%を占めました。次いで金融・決済サービスをかたる手口が7.3%、通信事業者をかたる手口が2.9%となりました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/34282/122/resize/d34282-122-ed3a45527466bf0438af-0.png ]


○「d払い」「KDDI」「三菱UFJ銀行」「東京電力」多様なブランド名が悪用される
2024年4月は、多様な企業名やブランド名が詐欺SMSの文面に悪用されました。特に悪用が目立ったものに「d払い」「KDDI」「三菱UFJ銀行」「東京電力」などがありました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/34282/122/resize/d34282-122-006ecdaea5ba9dc3956b-0.png ]


<参考資料>
ドコモを装ったフィッシングSMSにご注意ください!(NTTドコモ)
https://www.docomo.ne.jp/info/spam_mail/column/20190617/
【迷惑メール・SMS】最近多い迷惑メール・詐欺メールの事例と特徴が知りたい(KDDI)
https://www.au.com/support/faq/detail/61/a00000000161/
フィッシングによる不正送金被害が急増しています!(三菱UFJ銀行)
https://www.bk.mufg.jp/info/security/caution_phishing.html
東京電力(TEPCO)を装った SMSフィッシング詐欺にご注意ください!(東京電力エナジーパートナー)
https://www.tepco.co.jp/ep/support/sms/phishing/index-j.html

○二次元コードを使用した詐欺SMSが新たに出現
近年、国税庁をかたる詐欺SMSが断続的に発生しています。トビラシステムズの調査で、2024年5月中旬、二次元コードを使用した手口が新たに確認されました。

確認された手口は、国税庁をかたるSMSのURLをタップすると、架空の未納税金の支払いを求める偽サイトにアクセスし、電子決済サービスで二次元コードをスキャンするよう促し送金させるものです。
[画像6: https://prtimes.jp/i/34282/122/resize/d34282-122-1bdf9254f17c8dba8e95-0.png ]

【動画】国税庁をかたる詐欺SMS 〜二次元コードを使った手口〜(トビラシステムズXより)
https://x.com/tobilasystems/status/1790315909053284671

<参考資料>
不審なメールや電話にご注意ください(国税庁)
https://www.nta.go.jp/information/attention/attention.htm
フィッシングメール・SMSにご注意ください(PayPay)
https://paypay.ne.jp/notice/20240522/s-01/

詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。

詐欺SMSモニター
https://smon.tobila.com/

3. <トピック>7月から新紙幣発行 便乗詐欺・不審電話に注意を
2024年7月3日から、新紙幣の発行が開始されます。社会的な変化があるタイミングは、便乗した特殊詐欺や不審な電話・SMS・メール等にご注意ください。

日本銀行や財務省は、新紙幣が発行されたあとも従来の紙幣は引き続き通用すると周知しています。加えて「従来の紙幣が使えなくなる」といった誤情報や、新紙幣に関連した振り込め詐欺についても注意を呼びかけています。

【注意したい詐欺の例】
・「従来の紙幣は使えなくなるので回収する」と言い、現金をだまし取る
・「古い紙幣を振り込めば、新しい紙幣に交換する」と言い、指定の銀行口座に振り込ませる
・「ATMで紙幣を使えるか調査を行っているので、協力してほしい」と言い、現金をだまし取る

新紙幣に関連したうその口実で現金をだまし取ろうとする詐欺行為にご注意ください。
[画像7: https://prtimes.jp/i/34282/122/resize/d34282-122-bd89f21bcea27dc1ef21-0.png ]

<参考資料>
新券発行開始後の引換えに関する留意事項について(日本銀行)
https://www.boj.or.jp/about/services/bn/hikikae2.htm
新様式の日本銀行券の発行について(財務省)
https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/231212.html

<詐欺電話の対策>
電話で「お金」や「キャッシュカード」の話が出たら、まず詐欺を疑う

あやしいと感じたらすぐに電話を切り、家族や信頼できる人、警察に相談する

迷惑電話対策サービスを活用し、特殊詐欺や悪質商法などの電話を自動で遮断



4. トビラシステムズについて
[画像8: https://prtimes.jp/i/34282/122/resize/d34282-122-8ba8aada4bd2724edc72-8.png ]

テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。

公式サイト:
https://tobila.com/
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