【共同プレスリリース】シリア危機 「失われた世代にしないために」 共同キャンペーンを開始
[14/01/07]
提供元:PRTIMES
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10億米ドルの支援を要請
※本信は、ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳・編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_71701.html でご覧いただけます
【2014年1月7日 ニューヨーク】
ユニセフとUNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、ワールド・ビジョンは、パートナー団体と共に、
本日より、シリア紛争下にある子どもたちのための共同戦略「失われた世代にしないために
(原題:No Lost Generation)」(以下、本キャンペーンと記載)を開始します。
本キャンペーンは、「失われた世代にしないために」戦略に基づき、紛争下にあるシリアの
子どもたちが安定した不安のない将来を描けることを目指すもので、各国政府や支援機関、
一般市民の方にシリアの子どもたちを守ることと支援を呼びかけるものです。
本キャンペーンは、来週クウェートで開催されるシリア人道支援会議に先立ち、発表されました。
「失われた世代にしないために」戦略の総額は10億米ドル(約1,040億円/1米ドル=104円で換算)。
支援機関・団体は、シリアの子どもたちを苦難、孤立、トラウマから救うべく教育と保護の
プログラムへの支援に注力します。本キャンペーンでは、ハッシュタグ(#childrenofsyria、
#NOlostgeneration) を通じて、SNS上でも支援を呼びかけます。
■「子どもたちの世代なくして、社会の発展はない」 レーク・ユニセフ事務局長
ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは「シリア紛争が始まり、残念ながら3年近くとなります。
我々は、紛争下にあるシリアの子どもたちが「失われた世代」になっていくのを看過しては
いけません。今こそ、シリアの子どもたちを守り、子どもたちが自らの将来に新たな希望と自信を
持てるよう、世界は一歩を踏み出すべきです。今、シリアの子どもたちを守ることができなければ、
シリアを含む周辺地域は、地域の未来を担っていく世代すべてを失うことを意味します。
子どもたちは、将来のリーダーや教師、技術者、医師、調停者になりうる存在です。社会が
安定して健全で、豊かになるという希望を担うのは子どもたち世代であり、この世代なくしては、
社会の今後の発展はありえません」と強調します。
シリア紛争が始まってからほぼ3年。ユニセフを含む4機関・団体は、子どもたちこそが紛争の
一番の犠牲者であると述べています。家族や愛する人を殺害され、学校が破壊されるのを目撃し、
希望は打ち砕かれた子どもたち。あまりにも多くの子どもたちが、心身に傷を負っています。
子どもたちは、児童労働や武装勢力への関与、早期婚や性的暴力など最悪の形の搾取の対象と
なってきました。
■家族と離散した子どもたちは約5,000人
シリア難民のうち、子どもは100万人以上。うち、42万5,000人は5歳未満の子どもたちです。
難民の大多数は、レバノン、ヨルダン、トルコ、エジプト、イラクに避難しています。避難
している子どものうち約5,000人は、家族と離散していることが確認されています。シリア国内
では、300万人以上の子どもたちが紛争下にあり、さらに悲惨な状況に置かれています。
※家族と離散した子どもたちの人数を約8,000人から約5,000人に訂正しました(2014年1月7日)
ユニセフとUNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、ワールド・ビジョンと他のパートナー団体は、
不安定さを増すシリア周辺地域において政府と地域社会との協力の下、10億米ドルを投じて、
教育、搾取や虐待、暴力からの保護、心のケアを行い、社会に再び安定をもたらす機会を提供
します。これらの取り組みには、国と地域に根差した子どもの保護システムの強化も含まれます。
■国内外、学校内外の子どもたちへ教育を
本キャンペーンでは、質の保たれた教育へのアクセスも拡大します。学校へ通えていない子ども
たち用のカリキュラムを導入するほか、職業訓練や教員の研修、やる気を刺激するプログラム、
子どもへの更なるリスクを軽減する安全な環境を生み出すための安全な環境づくりも行われます。
シリア国内では、国内で避難生活を送る学齢期の子どもたちが安全に学校へ通えることが極めて
重要です。また、就学前の子どもたちと学校へ通えていない子どもたちのために、学校のクラブ
を通じて補習授業や心のケアを行います。
シリアの子どもたちは、日々、恐怖と苦難に耐えています。子どもたちが将来へ夢を持てないほど
危機的状況にあることは、想像いただけるでしょう。子どもたち世代を「失われた世代」に
しないために、一層の支援とより大きく力強い関与が必要です。暴力と憎悪、不寛容の連鎖を
避けるため、新たに一致団結する必要があります。シリア周辺地域は、過酷すぎる経験を
しています」と、レーク事務局長は続けました。
* * *
本キャンペーンでは、特設ウェブサイトを開設www.championthechildrenofsyria.org。
ウェブサイトでは、紛争下にある子どもたちのストーリーを掲載しているほか、子どもたちへの
投資が、単に紛争の被害者である子どもたちを救うだけではなく、より長期的視点に立った
場合のシリアと周辺地域の未来に何をもたらせるかも紹介しています。
補足:
本キャンペーンに寄せられる資金は、すでに発表されている二つの人道支援計画
(シリア国外へ逃れ難民となった子どもたちのための地域対応計画/国内で避難生活を送る
シリア人道支援対応計画)に役立てられます。
日本ユニセフ協会 Youtube アカウントでは、日本語字幕付の公共CMを公開しています
http://www.youtube.com/user/UNICEFJapanNatCom
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Juliette Touma, ユニセフ中東・北部アフリカ地域事務所 Tel: +962 79 867 4628,
jtouma@unicef.org
Kate Donovan, ユニセフ本部(ニューヨーク)Tel: + 1 212 326 7452,
kdonovan@unicef.org
Iman Morooka, ユニセフ本部(ニューヨーク)Tel: +1 212 326 7211,
imorooka@unicef.org
Patrick McCormick, ユニセフ・ジュネーブ事務所 Tel: +41 22-909-5713,
pmccormick@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために
活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
※本信は、ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳・編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_71701.html でご覧いただけます
【2014年1月7日 ニューヨーク】
ユニセフとUNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、ワールド・ビジョンは、パートナー団体と共に、
本日より、シリア紛争下にある子どもたちのための共同戦略「失われた世代にしないために
(原題:No Lost Generation)」(以下、本キャンペーンと記載)を開始します。
本キャンペーンは、「失われた世代にしないために」戦略に基づき、紛争下にあるシリアの
子どもたちが安定した不安のない将来を描けることを目指すもので、各国政府や支援機関、
一般市民の方にシリアの子どもたちを守ることと支援を呼びかけるものです。
本キャンペーンは、来週クウェートで開催されるシリア人道支援会議に先立ち、発表されました。
「失われた世代にしないために」戦略の総額は10億米ドル(約1,040億円/1米ドル=104円で換算)。
支援機関・団体は、シリアの子どもたちを苦難、孤立、トラウマから救うべく教育と保護の
プログラムへの支援に注力します。本キャンペーンでは、ハッシュタグ(#childrenofsyria、
#NOlostgeneration) を通じて、SNS上でも支援を呼びかけます。
■「子どもたちの世代なくして、社会の発展はない」 レーク・ユニセフ事務局長
ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは「シリア紛争が始まり、残念ながら3年近くとなります。
我々は、紛争下にあるシリアの子どもたちが「失われた世代」になっていくのを看過しては
いけません。今こそ、シリアの子どもたちを守り、子どもたちが自らの将来に新たな希望と自信を
持てるよう、世界は一歩を踏み出すべきです。今、シリアの子どもたちを守ることができなければ、
シリアを含む周辺地域は、地域の未来を担っていく世代すべてを失うことを意味します。
子どもたちは、将来のリーダーや教師、技術者、医師、調停者になりうる存在です。社会が
安定して健全で、豊かになるという希望を担うのは子どもたち世代であり、この世代なくしては、
社会の今後の発展はありえません」と強調します。
シリア紛争が始まってからほぼ3年。ユニセフを含む4機関・団体は、子どもたちこそが紛争の
一番の犠牲者であると述べています。家族や愛する人を殺害され、学校が破壊されるのを目撃し、
希望は打ち砕かれた子どもたち。あまりにも多くの子どもたちが、心身に傷を負っています。
子どもたちは、児童労働や武装勢力への関与、早期婚や性的暴力など最悪の形の搾取の対象と
なってきました。
■家族と離散した子どもたちは約5,000人
シリア難民のうち、子どもは100万人以上。うち、42万5,000人は5歳未満の子どもたちです。
難民の大多数は、レバノン、ヨルダン、トルコ、エジプト、イラクに避難しています。避難
している子どものうち約5,000人は、家族と離散していることが確認されています。シリア国内
では、300万人以上の子どもたちが紛争下にあり、さらに悲惨な状況に置かれています。
※家族と離散した子どもたちの人数を約8,000人から約5,000人に訂正しました(2014年1月7日)
ユニセフとUNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、ワールド・ビジョンと他のパートナー団体は、
不安定さを増すシリア周辺地域において政府と地域社会との協力の下、10億米ドルを投じて、
教育、搾取や虐待、暴力からの保護、心のケアを行い、社会に再び安定をもたらす機会を提供
します。これらの取り組みには、国と地域に根差した子どもの保護システムの強化も含まれます。
■国内外、学校内外の子どもたちへ教育を
本キャンペーンでは、質の保たれた教育へのアクセスも拡大します。学校へ通えていない子ども
たち用のカリキュラムを導入するほか、職業訓練や教員の研修、やる気を刺激するプログラム、
子どもへの更なるリスクを軽減する安全な環境を生み出すための安全な環境づくりも行われます。
シリア国内では、国内で避難生活を送る学齢期の子どもたちが安全に学校へ通えることが極めて
重要です。また、就学前の子どもたちと学校へ通えていない子どもたちのために、学校のクラブ
を通じて補習授業や心のケアを行います。
シリアの子どもたちは、日々、恐怖と苦難に耐えています。子どもたちが将来へ夢を持てないほど
危機的状況にあることは、想像いただけるでしょう。子どもたち世代を「失われた世代」に
しないために、一層の支援とより大きく力強い関与が必要です。暴力と憎悪、不寛容の連鎖を
避けるため、新たに一致団結する必要があります。シリア周辺地域は、過酷すぎる経験を
しています」と、レーク事務局長は続けました。
* * *
本キャンペーンでは、特設ウェブサイトを開設www.championthechildrenofsyria.org。
ウェブサイトでは、紛争下にある子どもたちのストーリーを掲載しているほか、子どもたちへの
投資が、単に紛争の被害者である子どもたちを救うだけではなく、より長期的視点に立った
場合のシリアと周辺地域の未来に何をもたらせるかも紹介しています。
補足:
本キャンペーンに寄せられる資金は、すでに発表されている二つの人道支援計画
(シリア国外へ逃れ難民となった子どもたちのための地域対応計画/国内で避難生活を送る
シリア人道支援対応計画)に役立てられます。
日本ユニセフ協会 Youtube アカウントでは、日本語字幕付の公共CMを公開しています
http://www.youtube.com/user/UNICEFJapanNatCom
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Juliette Touma, ユニセフ中東・北部アフリカ地域事務所 Tel: +962 79 867 4628,
jtouma@unicef.org
Kate Donovan, ユニセフ本部(ニューヨーク)Tel: + 1 212 326 7452,
kdonovan@unicef.org
Iman Morooka, ユニセフ本部(ニューヨーク)Tel: +1 212 326 7211,
imorooka@unicef.org
Patrick McCormick, ユニセフ・ジュネーブ事務所 Tel: +41 22-909-5713,
pmccormick@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために
活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)