SEMBCORP、IHI、 GE VERNOVA が、SEMBCORPのシンガポール・ジュロン島サクラ地区ガス火力発電所でのアンモニア燃焼にむけた改造の検討を開始
[23/10/27]
提供元:PRTIMES
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【2023年10月23日 シンガポール】Sembcorp Industries(セムコープインダストリーズ,以下Sembcorp)、株式会社IHI(以下IHI)およびGE Vernova Gas Power部門は、シンガポール・ジュロン島サクラ地区にSembcorpが保有するガスタービンコンバインドサイクル発電所で,アンモニア燃焼にむけた改造の可能性を検討するための覚書を締結しました。
SembcorpとIHIは2022年に電力・産業部門における脱炭素化に向け、とりわけアンモニアを燃料として直接利用を検討する覚書を締結しており、今回の提携はこれを更に発展させるものです。また、IHIとGE Vernova間で進めている既設のGE製大型ガスタービンでの改造で対応可能な、100%アンモニア専焼を可能にする燃焼システムの開発での協力関係を礎とするものです。
この3社の協業は、Sembcorpの既存発電設備を活用した形での低炭素発電に加え、シンガポールにおける燃料多様化と電力部門での脱炭素化への取り組みを支援するものです。また、シンガポールにおけるアンモニアバリューチェーン開発に対する市場の信頼を高めることも期待されます。
SembcorpのKoh Chiap Khiong(シンガポール・東南アジアCEO)は以下のように述べています。「2001年の運転開始当時、Sembcorpのサクラ地区コジェネレーション設備は、シンガポールで最大かつ最も効率的な発電所でした。私たちは現在、アンモニア燃焼機能を備えた発電所への改造検討を通じて、脱炭素化支援に向けた次のステップに進んでいます。二酸化炭素排出量を削減する技術導入のパイオニアとして、Sembcorpは発電部門の脱炭素化とエネルギー転換の推進に引き続き取り組んでいきます。」
IHIの小林淳(取締役常務執行役員)は、以下のように述べています。 「IHIは、既存の発電設備を改造することで燃料転換が可能となる、安全なアンモニア燃焼技術と、関連インフラソリューション開発に取り組んでおり、既存設備で排出される炭素量を削減していきます。また、このような燃料転換にむけた改造技術により、既存設備を将来にわたり活用できる脱炭素化への道筋を提供してまいります。」
GE Vernova Gas Powerアジア・プレジデント のラメシュ氏は以下のように述べています。『燃焼技術をリードするGE Vernovaは、ガスタービン燃焼器と周辺システムの設計・製造での広範囲にわたる知見を提供します。我々はSembcorpやIHIといったパートナーとの協業を進め、地域のエネルギー目標達成の前進を引き続き支援していきます。我々は今回の協業によって、GE製ガスタービンの発電事業者がアンモニアのようなカーボンフリー燃料の利活用への道を開き、アジアをはじめ世界各国での電力部門の低炭素化に大きく貢献していくことを望んでいます。』
SEMBCORP INDUSTRIESについて:
Sembcorpは,持続可能な未来を創ることに寄与することを目的としたエネルギーと都市開発のリーディングプロバイダーです。
シンガポールに本社を置くSembcorpは,これまでに培った専門知識と国際的な経験を活用しエネルギー転換と持続可能な開発を支援する革新的なソリューションを提供しています。再生可能エネルギー事業と総合都市ソリューション事業の成長に注力することで,より環境に優しい未来に向けて事業ポートフォリオを変革し,持続可能なソリューションのリーディングプロバイダーになることを目指しています。
Sembcorpは,全世界で,太陽光発電,風力発電,エネルギー貯蔵の11.9GW再生可能エネルギー設備容量を含む,計19.4GWのバランスの取れたエネルギーポートフォリオを保有しています。また,未開発の土地を持続可能な都市開発に転換した実績もあり,アジア全域で1万3,000ヘクタール以上のプロジェクトポートフォリオを有しています。
Sembcorpはシンガポール証券取引所のメインボードに上場しています。FTSE Russell Index,MSCI Singapore Index,Straits Times Indexの構成銘柄であり,FTSE4Good Index,iEdge SG ESG Index,MSCI ESG Indexなどの持続可能性指数にも採用されています。詳細はウェブサイトをご覧ください。www.sembcorp.com.
IHIについて:
IHIは日本を代表する総合重工業グループです。1853年創設の日本初の近代的造船所を起源とし、造船技術をもとに陸上機械、橋梁、プラント、航空エンジンなどに事業を拡大。近年は、資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を中心に幅広いソリューションを提供しています。発電分野においては、火力発電所向けにボイラやガスタービンなどを製造しており、現在は、脱炭素社会の実現に向けて、アンモニアの混焼・専焼技術の開発や、カーボンフリーな燃料アンモニアサプライチェーン構築を推進しています。IHIについての詳細はウェブサイトをご覧くださいhttps://www.ihi.co.jp/
GE VERNOVAについて
GE Vernovaは世界的なエネルギー企業です。電力、風力、電化部門で構成され、先端研究、コンサルティング・サービス、および金融サービスのアクセラレーター ビジネスによってサポートされています。また、GE Vernovaは130 年以上にわたって世界の課題に取り組んできた経験に基づき、世界の電化を継続すると同時に脱炭素化に取り組むことで、エネルギー転換をリードする独自の立場にあります。さらに、GE Vernovaはお客様が経済を活性化し、健康、安全、セキュリティに不可欠な電力を供給できるようお手伝いすることで、クオリティ・オブ・ライフの向上に貢献します。GE Vernovaは米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置き、世界140か国以上に8万人の従業員を擁しています。https://www.ge.com/
【関連プレスリリース】
2023年1月18日 IHIとGE、アンモニア専焼大型ガスタービン開発に関する覚書を締結
https://www.ihi.co.jp/all_news/2022/resources_energy_environment/1198147_3473.html
2022年10月25日 Sembcorp社と共同で,グリーンアンモニア利活用による協業を開始
https://www.ihi.co.jp/all_news/2022/resources_energy_environment/1198066_3473.html