今年最も多かった赤ちゃんの名前 男の子「蓮」(昨年3位)、女の子「結愛」(昨年4位)が初の1位 〜世の中の変化に左右されない「強さ」「人との結びつき」を願う名前に人気〜
[10/12/07]
提供元:PRTIMES
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株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市)の生活ブランド「BenesseLifeSmile」における妊娠・出産・育児事業「たまひよ」では、2005年から毎年赤ちゃんの名前に関する調査、「たまひよ名前ランキング」を発表しています。今年も2010年1月〜11月に生まれた赤ちゃん約4万人を対象に、名前や名前の読み方、漢字などを調査・分析したところ、主に以下のことが分かりました。
1)男の子が「蓮」(昨年3位)、女の子が「結愛」(昨年4位)が初の1位に
・男の子では「蓮」(昨年3位)が、4年連続1位の「大翔」をおさえ、初の1位になりました。
・女の子では「結愛」(昨年4位)が1位となりました。
・政治や経済情勢が目まぐるしく変化するなかでも、時代に左右されない、気高さや強さを持ってほしい、人との結びつきや愛情を大切にしてほしい、という願いが込められていると考えられます。
2)男の子の名前で使われた漢字では、干支にちなんだ「虎」がランクアップ
・男の子では干支の寅年にちなんで「虎」を用いた名前(8位「虎太郎」など)が増えています。
3)「子」のつく女の子の名前がさらにランクアップ
・子のつく名前「莉子」が初めてベスト10入りし、「桜子」や「桃子」といった「子」を使った名前も着実に人気が高まっており、伝統的な漢字を用いようとする傾向がみられます。
4)2010年に活躍したスポーツ選手の名前に人気
・今年は芸能人を想起させる名前が少なく、特に男の子の名前でスポーツ選手に関連した名前が順位を上げる傾向があり、FIFAワールドカップの本田圭佑選手の「圭佑」など、スポーツ選手の名前が人気でした。スポーツ選手の華々しい活躍に加え、ひたむきに取り組む姿勢への共感が、名づけに反映されていると考えられます。
【調査概要】
調査名称 :たまひよ名前ランキング
調査内容 :2010 年1月1日〜2010年11月8日に生まれた赤ちゃんの名前
調査対象 :「たまひよ」の直販商品をご利用いただいたお客様のお子さま(回答は任意)
調査対象数:38,458件(男の子19,706件、女の子18,752件)
調査項目 :名前ランキング/読みランキング/漢字ランキングなど
※調査結果の詳細は「たまひよweb」(http:/ / tamahiyo.jp/name/)に掲載
1)名前: 1位は、男の子が「蓮」(昨年3位、初の1位)、女の子が「結愛」
(昨年4位)
男の子では「蓮」が、4年連続1位で不動の人気の「大翔」をおさえ、初の1位になりました。また女の子では昨年4 位の「結愛」が初の1位となりました。
男の子の名前で初の1位となった「蓮」。植物の蓮(ハス)は、強く根をはり、美しい花を咲かせることから、粘り強さや清らかさがイメージされます。今の変化が目まぐるしい世の中にあっても、強く気高く生きてほしいという親の願いが感じられます。また、男の子の名前では「大雅」(9位)、「樹」(10位)が2005年以降で初のベスト10入りしました。さらに「雄大」(昨年102位→今年46位、以下同)、「大河」(122位→46位)など「大」を用いた名前や、「悠真」(8位→4位)、「悠」(64位→23位)など「悠」を用いた名前も順位を上げています。社会や経済の変化が激しい世の中にあっても、流れに左右されない、スケールの大きな人に育ってほしいという親の想いが感じられます。
女の子の名前では「結愛」(昨年4 位)が初の1位となりました。女の子の名前漢字として人気の高い「愛」という字に、人とのつながりを連想させる「結」を用いた「結愛」は、2005 年以降、着実に順位が上がっています。人間関係の希薄化や難しさが話題となることの多い現代にあって、人との結びつきや、愛情・やさしさを大切にしてほしい、という親の願いが込められていると考えられます。また今年の1位「結愛」、2位「結衣」ともに、「ゆ」で始まる名前に人気が集まっています。これは「ゆ」の音がもつ「感受性の強さ」「先見性」を、わが子に託したいという願いが感じられます。なお、女の子の名前では、「莉子」(5位)がじわじわと順位を上げ、2005年以降で初のベスト10入りしました。「子」のつく女の子の名前がベスト10入りしたのも2005年以降で初めてのことであり、ほかに「桜子」70位(昨年158位)、「桃子」73位(昨年100位)といった名前も順位を上げています。女の子で「子」を用いた名前は、少し前までは少なくなっていましたが、目新しさだけでなくこうした伝統的な漢字も用いようという動きがみられます。
2)男の子の名前で使われた漢字では、干支にちなんだ「虎」がランクアップ
男の子の名前で使われる人気漢字は、6年連続で1位「太」、2位「大」であり、不動の人気といえます。さらに今年は、2010年の干支にちなんだ「虎」「琥」が大きくランクアップしました。
女の子の名前で使われた漢字は「愛」が1位となりました。女の子の名前で使われる人気漢字は、ベスト10内で変動するものの、毎年ほぼ一定となっています。
また男女ともに今年人気が上昇した漢字として、「春」「夢」「結」があげられます。先行きが不透明な世の中、明るい気持ちや人とのつながりを大切にしてほしいという親の願いが反映されているものと思われます。
3)名前の読み: 女の子で「ゆい」が4年連続でトップ
女の子の名前の読みでは、1位は「ゆい」が4年連続トップで、2位は「めい」(2 年連続)と、いずれも「い」で終わる読み方が上位になっています。また女の子では「2音」の名前が上位を占める傾向にあり、背景には名前の呼びやすさということが関連していると考えられます。
男の子の名前の読みでは、「と」で終わる名前が1位・2位となっています。
4)2010年のスポーツで活躍した選手の名前に人気
今年は芸能人を想起させる名前が男女とも少なく、特に男の子の名前でスポーツ選手に関連した名前が順位を上げる傾向がありました。例えば、2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会で、日本のベスト16入りに貢献した本田圭佑選手の「圭佑」が149位(昨年257位)とランクアップしています。スポーツ選手の華々しい活躍に加え、ひたむきに取り組む姿勢への共感から、子どもの名前に反映されていると考えられます。
5)名前に託されたイメージ: 順位は昨年と変わらず
トップ10は、昨年と順位に変わりありません。男の子では「健康・元気な」が、女の子では「優しい・おもいやり」が1位でした。