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ネクイノ、鹿児島大学と低用量ピルの飲み忘れ防止を目的とした臨床研究を開始

スマートフォンアプリケーション連動型IoTピルケースを用いた検証

 オンライン・ピル処方サービス「スマルナ(※1)」を運営する、株式会社ネクイノ(大阪市北区、代表取締役:石井 健一 以下ネクイノ)は、鹿児島大学医学部産科婦人科小林裕明教授及び濱田朋紀助教らと共同で、低用量ピルの飲み忘れ防止を目指した臨床研究を開始しました。本研究では「スマルナ」ユーザーを対象に、IoTピルケースと、それと連動しさらに服薬リマインド機能が付いたスマートフォンアプリケーションを用いて、低用量ピルの飲み忘れ防止に対する服薬リマインド機能の有用性を検証します。




[画像: https://prtimes.jp/i/21661/129/resize/d21661-129-da73b5c21ae1ff26244a-0.png ]

本研究の背景
 日本において1999年に承認された低用量ピルの利用者数は、成人女性の数%(*1)に留まっています。また、毎日服用が必要な経口薬を処方されている女性のうち約30%は飲み忘れを経験している(*2)ことから、低用量ピルの有用性を十分に享受できていない可能性が示唆されます。そのため、低用量ピルの飲み忘れの防止、いわゆるコンプライアンス向上の実現は、服薬目的であるPMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)の改善、月経痛の緩和、避妊効果を得るために必要不可欠であり、女性のQOL向上や社会における活躍推進の一助になると考えられます。

参照:
(*1)PILL FACTBOOK/経口避妊薬ファクトブック P4 日本におけるピルの普及状況
https://smaluna.com/assets/pdf/PILL-FACTBOOK_Vol2.pdf

(*2)製薬協 「第15回くすりと製薬産業に関する生活者意識調査」報告書 P27 2 処方薬の使用実態と薬価に対する考え方
https://www.jpma.or.jp/news_room/issue/survey/lofurc000000uv9q-att/01.pdf


鹿児島大学医学部産科婦人科 小林裕明教授のコメント
 鹿児島大学医学部産科婦人科学教室では、女性のヘルスケア(健康の維持や増進のための取り組み)の利活用とその有用性に着目し、その中でもフィーメイル(女性)とテクノロジーをかけあわせた造語である“フェムテック”の開発と提供に関わっています。フェムテックは女性が抱える健康の悩みをテクノロジーで解決できる製品やサービスのことを指しますが、女性の皆様に広く知っていただきたいので、教室ではその啓蒙活動も進めています。
 昨今の医療において、医薬品の正しい服用は適切な治療を行う上で重要であり、本研究の対象である低用量ピルも例外ではありません。以前、避妊目的で使われてきた中用量ピルに対し、低用量ピルは頭痛や吐き気などの副作用が軽いため現在の主流ですが、飲み忘れると避妊効果が落ちますし、生理周期の高温相を作るエストロゲンとプロゲステロンの合剤ですので、生理みたいな出血も始まってしまいます。よって、飲み忘れないことが非常に大事な薬剤です。嬉しいことに、避妊効果以外に生理痛、生理不順、子宮内膜症にも効くという副効用があり、海外では若いうちから多くの女性に愛用されています。ワクチンで予防可能な子宮頸がんに対して、有効な予防ワクチンのない子宮体がんや卵巣がんの発がんリスクも下げる効果を持っています。このように良いことづくめの低用量ピルですが、性に関わることをオープンに話しづらい日本では、避妊目的より生理痛や子宮内膜症の治療目的であっても飲みづらい環境があるのでしょうか、その普及率に関しては海外に大きな後れを取っています。また、一旦飲み始めても飲み忘れによる生理様の出血が生じ、長続きしない女性がたくさんいます。低用量ピルの効用を多くの女性たちに届けたい我々産婦人科医にとっては頭を悩ます問題です。
 そんな中、ネクイノ社からIoTピルケースとそれに連動した飲み忘れを防ぐスマートフォンアプリケーションについての共同研究の相談があり、この画期的なフェムテックを世に出せば、まさに長年の悩みを一気に解決できると喜んでお受けしました。日々の健康を自分で管理・維持し、病気になることを自分で防ぐ時代です。オンライン・ピル処方サービス“スマルナ”で受け取った低用量ピルをこの“インテリジェント・ピルケース”で、正しく飲んでいただいた有効性を共同研究で証明し、この新たなフェムテックが女性のライフステージの向上に直結することを願っています。


 ネクイノでは、引き続きユーザーの皆さまより寄せられているお声をもとに、皆さまのQOLを向上させるパーソナルな医療体験を提供するべく、各種機能のアップデートをはじめ、更なるサービス向上に努め、多角的な健康支援を行ってまいります。


<本研究に関するお問い合わせ>
https://nextinnovation-inc.co.jp/contact/

(※1)スマルナについて
2018年6月にリリースされた、オンライン診察でピルを処方するアプリ。生理や避妊で悩む方と医師をオンライン上で直接つなぎ、ピルをお届けするほか、助産師や薬剤師が相談を受け付ける、スマルナ医療相談室を運営。メディカルコミュニケーション数(※2)は253万件を突破。10代〜30代の方々を中心にご利用いただいている。スマルナアプリのダウンロード数は累計92万件を超える。(2022年10月時点)
スマルナ公式HP:https://smaluna.com/

(※2)メディカルコミュニケーション数
スマルナでのオンライン診察回数、医療相談数およびピルのお届け数の累計数

■株式会社ネクイノ 会社概要
医師や薬剤師、弁護士など、医療及び関連法規分野に知見を持つ人材が集まり、2016年6月に創業。ICTを活用したオンライン診察をはじめ、健康管理支援、未病対策など、一人ひとりのライフスタイルや健康状態に合わせて選択活用できる医療環境を生み出している。「世界中の医療空間と体験をRe?designする」メディカルコミュニケーションカンパニーを掲げ、テクノロジーと対話の力で世の中の視点を上げ、イノベーションの社会実装を推進。2018年6月、婦人科領域に特化したオンライン診察プラットフォーム「スマルナ」をリリース。2020年12月よりマイナンバーカードと健康保険証をリンクさせるセキュアな個人認証システム「メディコネクト」の提供を開始。

会社名:株式会社ネクイノ(英表記:Next Innovation Inc.)
代表取締役:石井 健一
所在地:〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地1丁目13番22号 御堂筋フロンティア WeWork
URL:https://nextinnovation-inc.co.jp/
設立:2016年6月3日
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