スマートフォン売上はグローバルで2021年に過去最高の約4,500億米ドル(約52兆円)に到達。Appleのシェアは2021年第4四半期に過去最高に。
[22/03/29]
提供元:PRTIMES
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Appleは、売上1,960億米ドル(約22.5兆円)で、2021年スマートフォングローバル市場をリード。スマートフォンメーカートップ5社で売上全体の85%を占める結果に。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートフォングローバル市場の売上高は2021年に4,480億米ドル(約51.5兆円)を超え、部品不足とCOVID-19の影響で、世界中のサプライチェーンが分断される中、売上は前年比で7%、前四半期比で20%の成長を遂げたという最新調査を発表致しました。
スマートフォンの平均売価(ASP)は、前年より12%上昇し、322米ドル(約37,000円)となりました。これは、4G機種よりかなり高額なASPになる5Gスマートフォンのシェアが増えたこと、そして、AppleのiPhone 13発売が順調だったこととによります。さらに、インド、東南アジア、中南米、東欧などの新興市場での、コストパフォーマンスが高い5G対応機種への需要の高まりを受けて、Xiaomi、vivo、OPPO、realmeなどのメーカーが2021年に5G対応機種を増やすことに注力したことも要因となりました。この結果、5G対応機種の世界全体での出荷は、2020年の18%から2021年には40%超を占めることになりました。
また、世界的に中級機から高級機クラス端末の需要も増えました。これは、コロナ禍でリモートでの授業や仕事、それに自宅でのビデオや音楽などのエンタテインメントコンテンツへのアクセスが増えたことで、より快適な機種へ買い替える動きがあったことに起因します。そして、世界的なスマートフォン部品の不足によって、大手メーカーがエントリーレベルや中級機種の小売価格を上げたことも影響しています。
トップ5社のスマートフォン市場での売上 2017年〜2021年(単位は10億米ドル、約1150億円)
[画像: https://prtimes.jp/i/33140/132/resize/d33140-132-b49436fba8c4d64e22c9-0.png ]
※2021年第三四半期以降OPPOにOnePlusを含める
出典: カウンターポイント社マーケットモニターサービス 2021年第4四半期
AppleのiPhoneの売上は前年比35%伸びて、2021年には1960億米ドル(約22.5兆円)となった。2021年のスマートフォングローバル市場の44%を獲得したことになる。5G対応のiPhone 12と13シリーズへの高い需要があったことで、AppleのASPは14%伸び、2021年には825米ドル(約94,900円)となった。インド、タイ、ベトナム、ブラジルなどの主要新興国でのシェア拡大も達成した。
Samsungのスマートフォン売上は、2020年の640億米ドル(約7.36兆円)から11%伸びて、2021年には720億米ドル(約8.25兆円)となった。2021年の平均売価は5%上昇し、263米ドル(約30,200円)となった。Samsungは、フラグシップのGalaxy Sシリーズの発売と、5G携帯でのシェア拡大とによって、中級〜高級機種の世界市場でのシェアを伸ばすことができた。2021年には、折りたたみ型スマートフォン2機種の発売もあった。Samsung Galaxy Fold3 5GとZ Flip3である。これも売上を押し上げた。Samsungの折りたたみ型機種の出荷は2020年と比べて2021年は3倍増となった。
Xiaomiの売上は、2020年の240億米ドル(約2.76兆円)から49%増えて、2021年には360億米ドル(約4.14兆円)となった。主にMi 11xシリーズなどの中級〜高級機種の出荷台数とシェアとが伸びたことによる。同社の最大の市場であるインドでは、2020年は8%に過ぎなかったが、250米ドル(約28,800円)以上の機種が前年比39%増え、Xiaomiのインド市場の14%以上を占めた。
OPPO*の売上は前年比47%伸びて、370億米ドル(約4.26兆円)となった。ASPも前年比15%上昇して、2021年には259米ドル(約29,800円)となった。Reno 6シリーズ、Find X3とOnePlus 9シリーズの需要が強く、400〜599米ドルと600〜799米ドルの価格帯で出荷が増えた。5G対応スマートフォンが同社の2021年通年の出荷の50%を超えた。昨年2020年には28%だった。OPPO*は、中国、日本、欧州の一部(北欧を含む)といった成熟市場においても存在感を高め、それが売上増とASP上昇につながった。OnePlus NordシリーズとOnePlus 9が貢献し、OnePlusの2021年売上は前年比33%伸びた。
vivoの売上は前年比43%伸びて、340億米ドル(約3.91兆円)となった。ASPも前年比19%上昇し、2021年には259米ドル(約29,800円)に達したことで、売上でも出荷台数でも、第5番目に大きなスマートフォンメーカーとなった。Vivoの業績は、評判の良いフラグシップ機種のX60とSシリーズの存在、中国での好業績、それにすべての価格帯で充実した商品ラインナップに起因する。
最新の調査や分析に関しては、お気軽にpress@counterpoint.comまでお問い合わせください。
弊社のData Section(四半期ごとに更新)では、全世界、米国、中国、インドについてまとめたスマートフォン市場のシェアをご確認頂けます。
Data Section: https://www.counterpointresearch.com/data/
米国市場: https://www.counterpointresearch.com/us-market-smartphone-share/
中国市場: https://www.counterpointresearch.com/china-smartphone-share/
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートフォングローバル市場の売上高は2021年に4,480億米ドル(約51.5兆円)を超え、部品不足とCOVID-19の影響で、世界中のサプライチェーンが分断される中、売上は前年比で7%、前四半期比で20%の成長を遂げたという最新調査を発表致しました。
スマートフォンの平均売価(ASP)は、前年より12%上昇し、322米ドル(約37,000円)となりました。これは、4G機種よりかなり高額なASPになる5Gスマートフォンのシェアが増えたこと、そして、AppleのiPhone 13発売が順調だったこととによります。さらに、インド、東南アジア、中南米、東欧などの新興市場での、コストパフォーマンスが高い5G対応機種への需要の高まりを受けて、Xiaomi、vivo、OPPO、realmeなどのメーカーが2021年に5G対応機種を増やすことに注力したことも要因となりました。この結果、5G対応機種の世界全体での出荷は、2020年の18%から2021年には40%超を占めることになりました。
また、世界的に中級機から高級機クラス端末の需要も増えました。これは、コロナ禍でリモートでの授業や仕事、それに自宅でのビデオや音楽などのエンタテインメントコンテンツへのアクセスが増えたことで、より快適な機種へ買い替える動きがあったことに起因します。そして、世界的なスマートフォン部品の不足によって、大手メーカーがエントリーレベルや中級機種の小売価格を上げたことも影響しています。
トップ5社のスマートフォン市場での売上 2017年〜2021年(単位は10億米ドル、約1150億円)
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※2021年第三四半期以降OPPOにOnePlusを含める
出典: カウンターポイント社マーケットモニターサービス 2021年第4四半期
AppleのiPhoneの売上は前年比35%伸びて、2021年には1960億米ドル(約22.5兆円)となった。2021年のスマートフォングローバル市場の44%を獲得したことになる。5G対応のiPhone 12と13シリーズへの高い需要があったことで、AppleのASPは14%伸び、2021年には825米ドル(約94,900円)となった。インド、タイ、ベトナム、ブラジルなどの主要新興国でのシェア拡大も達成した。
Samsungのスマートフォン売上は、2020年の640億米ドル(約7.36兆円)から11%伸びて、2021年には720億米ドル(約8.25兆円)となった。2021年の平均売価は5%上昇し、263米ドル(約30,200円)となった。Samsungは、フラグシップのGalaxy Sシリーズの発売と、5G携帯でのシェア拡大とによって、中級〜高級機種の世界市場でのシェアを伸ばすことができた。2021年には、折りたたみ型スマートフォン2機種の発売もあった。Samsung Galaxy Fold3 5GとZ Flip3である。これも売上を押し上げた。Samsungの折りたたみ型機種の出荷は2020年と比べて2021年は3倍増となった。
Xiaomiの売上は、2020年の240億米ドル(約2.76兆円)から49%増えて、2021年には360億米ドル(約4.14兆円)となった。主にMi 11xシリーズなどの中級〜高級機種の出荷台数とシェアとが伸びたことによる。同社の最大の市場であるインドでは、2020年は8%に過ぎなかったが、250米ドル(約28,800円)以上の機種が前年比39%増え、Xiaomiのインド市場の14%以上を占めた。
OPPO*の売上は前年比47%伸びて、370億米ドル(約4.26兆円)となった。ASPも前年比15%上昇して、2021年には259米ドル(約29,800円)となった。Reno 6シリーズ、Find X3とOnePlus 9シリーズの需要が強く、400〜599米ドルと600〜799米ドルの価格帯で出荷が増えた。5G対応スマートフォンが同社の2021年通年の出荷の50%を超えた。昨年2020年には28%だった。OPPO*は、中国、日本、欧州の一部(北欧を含む)といった成熟市場においても存在感を高め、それが売上増とASP上昇につながった。OnePlus NordシリーズとOnePlus 9が貢献し、OnePlusの2021年売上は前年比33%伸びた。
vivoの売上は前年比43%伸びて、340億米ドル(約3.91兆円)となった。ASPも前年比19%上昇し、2021年には259米ドル(約29,800円)に達したことで、売上でも出荷台数でも、第5番目に大きなスマートフォンメーカーとなった。Vivoの業績は、評判の良いフラグシップ機種のX60とSシリーズの存在、中国での好業績、それにすべての価格帯で充実した商品ラインナップに起因する。
最新の調査や分析に関しては、お気軽にpress@counterpoint.comまでお問い合わせください。
弊社のData Section(四半期ごとに更新)では、全世界、米国、中国、インドについてまとめたスマートフォン市場のシェアをご確認頂けます。
Data Section: https://www.counterpointresearch.com/data/
米国市場: https://www.counterpointresearch.com/us-market-smartphone-share/
中国市場: https://www.counterpointresearch.com/china-smartphone-share/
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/