スマートウォッチグローバル市場、2021年に前年比24%成長し、2021年第4四半期に過去最高の出荷台数に到達
[22/03/30]
提供元:PRTIMES
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市場は、前年比24%と順調に成長。100米ドル以下の機種への根強い需要が要因となる。Appleの絶対的な王者を保持し、Samsung、Amazfit、Garminは市場平均を上回る成長をみせた。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートウォッチ市場は、2020年はCOVID-19の影響でほとんど成長がなかったが、2021年には24%と順調な成長をみせ、第4四半期だけでも4,000万台以上を出荷し、四半期として過去最高となったというGlobal Smartwatch Model Trackerによる最新調査を発表致しました。
カウンターポイント社アソシエイトディレクターSujeong Lim氏はスマートウォッチ市場に関して、次の通り述べています。
「スマートウォッチグローバル市場が2021年に健全な成長をみせたことは、もちろんそれだけで意味がある。しかし、今後の成長への期待を我々に持たせてくれた、という点で、もっと大きな意味がある。血圧、ECG(心電図)、SPO2(動脈血酸素飽和度)などの健康上の重要指標をモニターできることから、スマートウォッチの人気が高まっている。今後、セルラー接続ができるウォッチが増えるにつれ、スマートフォンとは別の、独立したウェアラブル機器としてのスマートウォッチの魅力が高まるだろう。」
スマートウォッチグローバル企業トップ9社の出荷シェア 2021年と2020年の比較
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/133/resize/d33140-133-4529297fac810c0bf13b-1.png ]
出典: カウンターポイント社Global Smartwatch Model Tracker
【市場のサマリー】
Appleは、30%のシェアで確固たる首位の座を守ったものの、競争激化を受け、前年比で3%シェアを落とした。その一方で、2021年はSEモデルの発売がなく、ASP(平均売価)は3%上昇した。結果として、Appleは市場全体の売上の半分を占めた。
Samsungは、2021年に最も好調だったメーカーの一つである。第3四半期の出荷は、その前の四半期の2倍を超え、同社の過去最高となった。この成長の勢いはこの四半期まで続いている。Googleとの提携でWear OSに移行したことが、様々な面でプラスに働いている。
Huaweiは、米国による輸出入規制が続く中、ハイエンド新機種と子供向けスマートウォッチを発売したが、出荷が前年比で減少することは避けられなかった。それでもWatch GT 3とWatch Fit Miniが第4四半期に発売されると、Huaweiの出荷は前の四半期の倍以上になった。
imooは、2021年に新機種を発売せず、前年比で若干の減少となった。しかし、欧州など中国国外の市場に参入したことで、子供向けスマートウォッチのナンバーワンの地位は揺るがないものとなっている。
Amazfitは、2021年にシェアを拡大し、これまでの二年間と比べ、前年比2割の成長をみせた。同社のハイエンドモデルであるGTRやGTSの比率が徐々に増えたことで、ASP(平均売価)も11%上昇した。
Garminは、2021年に期待を上回る成績を残した。Garminは当初、航空機のパイロットやダイバーといった、絞ったカテゴリーのユーザー向けに高単価のスマートウォッチを提供する戦略だった。しかし、同社は、徐々に、値段とデザインの面で魅力的な商品を消費者に提供することに軸足をシフトしつつある。この結果、同社は前年比35%成長し、ランキングもひとつ上がって第6位になった。
Fitbitは、2021年の業績が低調だった。2020年第3四半期にSenseとVersa 3モデルを発売して以降、新機種の発売がない。これは、Googleに買収されたことを受けて戦略の見直しや組織再編を行っているからだとみられる。この結果、2021年には前年比15%を超える減少となったが、2022年下期にVersa 4が発売されれば、業績はリバウンドすると期待される。
Xiaomiは、2021年上期にMi Watch Liteを、第4四半期にRedmi Watch 2シリーズを、それぞれ発売し、業績好調だった。このRedmi Watch 2シリーズには、Liteバージョンも用意され、消費者の選択の幅が広がっている。これもXiaomiのシェア獲得に貢献すると思われる。
Noiseは、インドスマートフォン市場における地元企業の代表格であり、世界のトップ9社の中でもっとも急速に伸びている。インドのスマートウォッチ市場の伸びを牽引するNoiseは、2020年、2021年と続けてインドのナンバーワンブランドとなった。
スマートウォッチ出荷の地域別比率 2021年と2020年の比較
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/133/resize/d33140-133-497bcb82db21a35fbb9f-2.png ]
出典:カウンターポイント社 Global Smartwatch Model Tracker, Q4 2021
2021年のスマートウォッチグローバル市場の成長を支えた要因のひとつが、インド市場の拡大であります。インドのスマートウォッチ市場は、2020年には世界市場の3%に過ぎませんでしたが、4倍に成長した2021年には世界市場のほぼ10%を占めるまでになりました。
カウンターポイント社シニアリサーチアナリストAnshika Jain氏は次の通り述べています。
「Noiseはインドのスマートウォッチ企業のナンバーワンであり、インド国内市場の成長を牽引してきた。2021年のインドにおける第1位を獲得している。これは、値ごろな機種から中級機種までの幅広い商品ラインナップと、eコマース各社・金融機関・著名人との強固なパートナーシップとによるものである。同社はまた、コミュニティの形成にも力をいれており、同時に価格を若干下げることで、より多くの人々に手が届くようにしている。この戦略がこれまでうまくいっており、こうした努力の結果、Noiseは中国を除くアジア太平洋地域において、Apple、Samsungに次ぐ第3位の地位を獲得した。」
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートウォッチ市場は、2020年はCOVID-19の影響でほとんど成長がなかったが、2021年には24%と順調な成長をみせ、第4四半期だけでも4,000万台以上を出荷し、四半期として過去最高となったというGlobal Smartwatch Model Trackerによる最新調査を発表致しました。
カウンターポイント社アソシエイトディレクターSujeong Lim氏はスマートウォッチ市場に関して、次の通り述べています。
「スマートウォッチグローバル市場が2021年に健全な成長をみせたことは、もちろんそれだけで意味がある。しかし、今後の成長への期待を我々に持たせてくれた、という点で、もっと大きな意味がある。血圧、ECG(心電図)、SPO2(動脈血酸素飽和度)などの健康上の重要指標をモニターできることから、スマートウォッチの人気が高まっている。今後、セルラー接続ができるウォッチが増えるにつれ、スマートフォンとは別の、独立したウェアラブル機器としてのスマートウォッチの魅力が高まるだろう。」
スマートウォッチグローバル企業トップ9社の出荷シェア 2021年と2020年の比較
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/133/resize/d33140-133-4529297fac810c0bf13b-1.png ]
出典: カウンターポイント社Global Smartwatch Model Tracker
【市場のサマリー】
Appleは、30%のシェアで確固たる首位の座を守ったものの、競争激化を受け、前年比で3%シェアを落とした。その一方で、2021年はSEモデルの発売がなく、ASP(平均売価)は3%上昇した。結果として、Appleは市場全体の売上の半分を占めた。
Samsungは、2021年に最も好調だったメーカーの一つである。第3四半期の出荷は、その前の四半期の2倍を超え、同社の過去最高となった。この成長の勢いはこの四半期まで続いている。Googleとの提携でWear OSに移行したことが、様々な面でプラスに働いている。
Huaweiは、米国による輸出入規制が続く中、ハイエンド新機種と子供向けスマートウォッチを発売したが、出荷が前年比で減少することは避けられなかった。それでもWatch GT 3とWatch Fit Miniが第4四半期に発売されると、Huaweiの出荷は前の四半期の倍以上になった。
imooは、2021年に新機種を発売せず、前年比で若干の減少となった。しかし、欧州など中国国外の市場に参入したことで、子供向けスマートウォッチのナンバーワンの地位は揺るがないものとなっている。
Amazfitは、2021年にシェアを拡大し、これまでの二年間と比べ、前年比2割の成長をみせた。同社のハイエンドモデルであるGTRやGTSの比率が徐々に増えたことで、ASP(平均売価)も11%上昇した。
Garminは、2021年に期待を上回る成績を残した。Garminは当初、航空機のパイロットやダイバーといった、絞ったカテゴリーのユーザー向けに高単価のスマートウォッチを提供する戦略だった。しかし、同社は、徐々に、値段とデザインの面で魅力的な商品を消費者に提供することに軸足をシフトしつつある。この結果、同社は前年比35%成長し、ランキングもひとつ上がって第6位になった。
Fitbitは、2021年の業績が低調だった。2020年第3四半期にSenseとVersa 3モデルを発売して以降、新機種の発売がない。これは、Googleに買収されたことを受けて戦略の見直しや組織再編を行っているからだとみられる。この結果、2021年には前年比15%を超える減少となったが、2022年下期にVersa 4が発売されれば、業績はリバウンドすると期待される。
Xiaomiは、2021年上期にMi Watch Liteを、第4四半期にRedmi Watch 2シリーズを、それぞれ発売し、業績好調だった。このRedmi Watch 2シリーズには、Liteバージョンも用意され、消費者の選択の幅が広がっている。これもXiaomiのシェア獲得に貢献すると思われる。
Noiseは、インドスマートフォン市場における地元企業の代表格であり、世界のトップ9社の中でもっとも急速に伸びている。インドのスマートウォッチ市場の伸びを牽引するNoiseは、2020年、2021年と続けてインドのナンバーワンブランドとなった。
スマートウォッチ出荷の地域別比率 2021年と2020年の比較
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/133/resize/d33140-133-497bcb82db21a35fbb9f-2.png ]
出典:カウンターポイント社 Global Smartwatch Model Tracker, Q4 2021
2021年のスマートウォッチグローバル市場の成長を支えた要因のひとつが、インド市場の拡大であります。インドのスマートウォッチ市場は、2020年には世界市場の3%に過ぎませんでしたが、4倍に成長した2021年には世界市場のほぼ10%を占めるまでになりました。
カウンターポイント社シニアリサーチアナリストAnshika Jain氏は次の通り述べています。
「Noiseはインドのスマートウォッチ企業のナンバーワンであり、インド国内市場の成長を牽引してきた。2021年のインドにおける第1位を獲得している。これは、値ごろな機種から中級機種までの幅広い商品ラインナップと、eコマース各社・金融機関・著名人との強固なパートナーシップとによるものである。同社はまた、コミュニティの形成にも力をいれており、同時に価格を若干下げることで、より多くの人々に手が届くようにしている。この戦略がこれまでうまくいっており、こうした努力の結果、Noiseは中国を除くアジア太平洋地域において、Apple、Samsungに次ぐ第3位の地位を獲得した。」
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/