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サンスター財団、ハーバード大医学部への留学生募集

糖尿病、歯周病など糖尿病の合併症予防・治療研究を支援

 一般財団法人 サンスター財団(所在地:大阪府高槻市、理事長:本田孔士 京都大学名誉教授、以下サンスター財団)は、糖尿病、歯周病など糖尿病の合併症の予防・治療を目指した基礎研究・臨床への応用研究支援として、海外留学生2名を募集します。

 留学生の対象は、日本の歯科・医科・栄養学・生化学分野等の39才以下の研究者とし、世界最大の糖尿病研究・教育・診療機関である米国ハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センター(所在地:マサチューセッツ州ボストン市、所長:Dr. Peter Amenta)の研究室に2年間留学する渡航費、滞在費(総額11万ドル+100万円=約1,300万円相当)を支給します。

 募集期間は2017年4月1日〜6月15日で、国内の大学、研究機関、医療機関の糖尿病、歯周病の専門家で構成される選考委員による独立性・公平性を重視した書類審査、面接選考を経て留学助成金受給者を決定、2018年から2年間留学するスケジュールとなります。

●「平成29年度 金田博夫研究助成基金」募集要項詳細

http://www.sunstar-foundation.org/aid/project

 この留学生募集は、サンスター財団が「金田博夫研究助成基金」(注:金田博夫は、現サンスターグループ会長、サンスター財団 理事)として2009年から毎年実施しているもので、今回の募集が9回目となります。これまで国内の大学・大学院・大学病院の医科・歯科の若手研究者10名が留学、2017年に新たに2名が留学予定です。既に帰国した3名の留学生の研究成果をまとめた「金田博夫研究助成基金 研究報告書(第1版)」を公開しています。

●「金田博夫研究助成基金 研究報告書(第1版)」PDF(以下URLよりダウンロード可能)

http://www.sunstar-foundation.org/aid/historical/

<サンスター財団が糖尿病の研究助成を行う背景>
 世界の糖尿病患者は4億人を超え、世界的に糖尿病患者は年々増え続けており、糖尿病の罹患予防・重症化予防は大きな課題となっています。(2015年国際糖尿病連合調べ)
 近年の急激な生活習慣の変化、その中でも食習慣や栄養摂取状態の変化が糖尿病のリスクを高めており、健康状態に応じた食事指導と健康的な食生活をいかに継続させられるかが問われています。糖尿病で血糖コントロールがうまくいかずに「高血糖」の状態が続くと、網膜症、脳梗塞、歯周病など様々な合併症を引き起こし、生活の質を低下させる結果に繋がります。一方、歯周病予防・治療により糖尿病患者の血糖コントロールが改善する臨床報告が増えています。糖尿病や歯周病を含めた合併症の予防、食と糖尿病との正しい関わり方についての理解促進と、治療現場における医科・歯科連携が今後ますます推進されることが期待されています。

 そのような考え方のもと、サンスターは、米国のハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センターと、ジョスリン・サンスター糖尿病教育プログラム(JSDEI=Joslin-Sunstar Diabetes Education Initiative)を共同で実施する契約を2008年4月に締結しました。このプログラムの1つの施策として、2008年以降、サンスター財団とジョスリン糖尿病センター共催によりJSDEIセミナーを毎年開催しています。JSDEIセミナーでは、肥満・糖尿病と栄養の関連性や、糖尿病と歯周病などの口腔内疾患との関連性について最先端の研究に従事している研究者、および糖尿病、歯周病の予防と治療に対する新しい視点でチャレンジしている医療関係者を講師に招き、糖尿病罹患予防・重症化予防および療養支援に役立つ最新情報を、医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、栄養士、薬剤師、研究者など、幅広い分野の専門家と共有、議論しています。これまで、米国で7回、日本で7回、スイス、イタリア、ドイツ、スペイン、中国、シンガポールで1回ずつ、計20回のJSDEIセミナーを行い、累計で約7,000名の医科・歯科の専門家が参加しています。
 
 サンスター財団の「金田博夫研究助成基金」による若手研究者の留学支援についても、糖尿病、歯周病など糖尿病の合併症の予防・治療を目指した基礎研究・臨床への応用研究を支援すべく、サンスター財団とジョスリン糖尿病センターとの協力関係をもとに実施しています。

■一般財団法人サンスター財団について
 1977年に設立された財団法人「サンスター歯科保健振興財団」を前身とし、その活動領域を広げるために、2011年4月に一般財団法人「サンスター財団」として新たにスタートしました。
 歯科診療(サンスター財団附属千里歯科診療所、所在地:大阪府豊中市)、産業歯科健診、歯科保健指導、研究助成(金田博夫研究助成基金、国際ぺリオ賞、世界歯科衛生士賞)、教育啓発、調査・研究、データヘルス計画に基づく健康増進などの事業を実施し、近年は口腔衛生のみならず全身の健康増進に寄与する事業を展開、国民や地域コミュニティあるいは国際的な保健、医療及び福祉の発展に寄与することを目的としています。

<ご参考:2016年の口腔と全身の健康に関するサンスター財団の活動事例>
・シンガポールで糖尿病、口腔保健と栄養の推進セミナーを開催(2016年1月)
http:/www.sunstar-foundation.org/new/2016/01/post-2/
・災害時の口腔ケアによる誤嚥性肺炎予防の啓発活動(2016年4月)
http://jp.sunstar.com/company/press/2016/0422.html
・歯周病が全身の健康を脅かすしくみ解説CG動画の公開(2016年6月)
http://jp.sunstar.com/company/press/2016/0603.html
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