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フリースケール、“Internet of Things”サービス展開を加速する「ワンボックス」 ソリューション向けIoTゲートウェイ・プラットフォームのデモンストレーションを実施

Oracle、ARMと連携し、セキュアなIoTサービスの提供を可能にする、 拡張性に優れた標準規格のプラットフォームを打ち出す

2014年4月9日、Freescale Semiconductor, Inc.発表本文の抄訳です。

IoT(Internet of Things: モノのインターネット化)サービスを提供するためのセキュアでオープンなインフラストラクチャの確立に取り組み続けるフリースケール・セミコンダクタは、「ワンボックス」コンセプトの土台となるハードウェア・プラットフォームのデモンストレーションを「フリースケール・テクノロジ・フォーラム2014」にて行いました。

同フォーラムのオープニング・セッションで大々的に紹介されたIoTゲートウェイは、マルチパーティ・ソフトウェア搭載が可能な柔軟性の高いハードウェア・プラットフォームで、自宅や職場などさまざまな環境のエンドユーザに対するセキュアなIoTサービスの提供をサポートするよう設計されています。その結果、多彩で革新的なIoTサービスの普及を後押しします。

今回実現したプラットフォームのデモンストレーションは、フリースケールの「ワンボックス」構想にとって重要なマイルストーンとなります。フリースケールは、OracleおよびARMと連携しながらこの構想を展開し、IoTサービス提供のためのセキュアでオープン、かつ、標準となるインフラストラクチャ・モデルを生み出すことに焦点を当てました。このコンセプトでは、標準規格のエンドツーエンドのソフトウェアと集中型のIoTゲートウェイ設計が組み合わされ、IoTサービスの提供および管理をセキュアに行うための、オープンな共通フレームワークが確立されます。このプラットフォームを基盤とする「ボックス」(サービス・ゲートウェイ)を採用すれば、複数のIoTサービス・プロバイダが個別のボックスに搭載する機能を、1台の統一されたボックスに集約することが可能となります。

フリースケールの上席副社長兼マイクロコントローラ部門担当ジェネラル・マネージャを務めるジェフ・リースはこう述べています。「IoTを広く普及させるためには、セキュアなサービスをよりシンプルに展開できるようにすることが何より重要です。フリースケールは、お客様の前に立ちはだかる大きな障壁を打破するための先進的な製品プラットフォームを実用化することにより、業界全体を後押ししたいと考えています」。

フリースケールは2014年の第4四半期に、この新しいプラットフォームの発売を開始する予定です。また同時に、セキュリティ・コンポーネントと接続コンポーネントの統合や事前検証を行うソフトウェア・スイートも提供されます。これによって開発者は、アプリケーション・ソフトウェアの開発や新たなエッジ・ノード製品の接続を通じて、付加価値を提供することが可能となります。

このプラットフォームは、ARM Cortex(R)-A9コアをベースとするフリースケールのi.MX 6(アイドット・エムエックス6)アプリケーション・プロセッサを搭載し、Oracle Java SE Embeddedで動作します。ベーシックなネットワーキングやセンサ・コネクティビティに向いており、また、Wi-Fi、Bluetooth(R) Low Energy、およびIEEE802.15.4の各ワイヤレス・インタフェースをサポートしています。そして、このフリースケール初のIoTゲートウェイ・プラットフォームには、ARM Sensinode(TM) NanoServicesソフトウェアやフリースケール製のプロセッシング機能のほか、ゲートウェイ・レベルでの高速応答を実現するOracle Event Processing for Oracle Java Embeddedも搭載されています。

初めてのリリースとなる製品プラットフォームの主な特長は次のとおりです。
・ 幅5.3インチ(13.4cm)x奥行き3.9インチ(9.9cm)x 高さ0.8インチ(2cm)のコンパクト・サイズで、低消費電力のi.MX 6シリーズ・プロセッサによる冷却ファン不要のゲートウェイ・ボックス
・ 追加設定なしで802.11b/g/nを使用できるほか、Bluetooth Llow EnergyおよびIEEE802.15.4(ZigBeeプロトコルを含む)のアクセサリとソフトウェアが利用可能
・ システムをContinua(R)ヘルスケア機器対応ゲートウェイとして設定することによりホーム・ヘルスケア製品との相互接続を実現
・ アプリケーション開発フレームワークであるOracle Java SE Embeddedや、イベントのフィルタ、コリレーション、および処理をリアルタイムに行う組込みアプリケーションを構築するためのOracle Event Processing for Oracle Java Embeddedなど、事前統合されたOracleソフトウェア
・ リソースに制約のあるエッジ・ノードに対して最適化されたエンドツーエンドのウェブ・サービスを実現するARM SensinodeのNanoServicesを付属

価格と供給
デュアルコアi.MX 6プロセッサベースのハードウェア・プラットフォームは、ベース・モデルが159ドル(USD)で、2014年9月よりご注文いただけます。QorIQ LS(コア・アイキュー エルエス)シリーズ・プロセッサベースのIoTゲートウェイは、2014年の第4四半期に入手可能となる予定です。このゲートウェイ・プラットフォームでは、ギガビットEthernet 接続およびPCIe接続が可能です。また、高速なデータ転送と効率的なパケット・ルーティングを必要とするエッジ・ノードのための、4G/LTEやIEEE802.11acなどといった追加のワイヤレス接続オプションも用意されています。

フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの促進を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、業界最大規模の包括的な組込みエコシステムを体験できるイベントです。FTFでは、フリースケールやエコシステム・パートナーが詳細なセミナや実践的なデモンストレーションを提供します。また、業界における専門家や優れたビジョンを持つ開発者とコラボレーションを進めるまたとない機会でもあります。世界中のデベロッパ・コミュニティから熱い支持を受けており、2005年に開催を開始して以来、FTFの参加者は世界全体で6万人に到達しようとしています。中核イベントであるFTF Americasは、2014年4月8日〜11日にテキサス州ダラスで開催されました。FTF Japanは東京にて、2014年10月6日に開催される予定です。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/jaをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークはFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。ARM、CortexおよびSensinode はARM Ltd.またはその子会社の商標または登録商標です。OracleおよびJavaはOracleまたはその子会社の商標または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれの所有者が権利を保有しています。
(C)2014 Freescale Semiconductor, Inc.
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