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トランスエヌ株式会社への出資を決定




東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 植田浩輔、以下「東大IPC」)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(以下「AOI1号ファンド」)は、世界中の最先端AI技術とベストプラクティスを導入し、日本企業のDX推進を目指すトランスエヌ株式会社(本社:東京都文京区向丘二丁目3番10号 東大前HiRAKU GATE 302号室、CEO/共同創業者那小川、以下トランスエヌ)への出資を決定しました。

今回のトランスエヌ社への投資は、デライト・ベンチャーズ(本社:東京都渋谷区、代表:南場智子/渡辺大)との共同投資となり東大IPCは本プレシードラウンドのリードVCを務めます。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/25017/141/25017-141-892db484b59e28fccb71a5ab3ec95841-552x552.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


LLM活用の国内のすそ野急拡大とともに、不足する先進IT人材
生成AIの登場以降、2025年には約70%が生成AIを全社導入して本格利用と回答(※1)するほど、日本の大企業の業務におけるLLMのすそ野が急拡大しています。

一方で、2030年のAIやIoTなどを専門とする先進IT人材の需給ギャップは54.5万人(※2)予測と、生成AIのような最先端の技術を取り入れていくための人材不足という課題が大きくのしかかっています。

トランスエヌは、この課題を解決するべく、日本市場とグローバルなAI人材・技術を結びつけるプラットフォームの構築を目指しています。大規模言語モデルと生成AI技術を基盤とし、AI技術の産業応用を促進することで、日本のAI分野における国際競争力の向上を図ります。


世界トップレベルの専門家が集結し、グローバルなAI人材・技術を日本へ
トランスエヌの創業チームは、中国、日本、米国で豊富な技術開発、起業、投資経験を有する2名の専門家で構成されています。
CEOである那小川氏は東京大学大学院情報理工学系研究科修了後、戦略コンサルティング、大手インターネット企業戦略立案とベンチャーキャピタルでの経験を積み、自動運転分野で2度の起業経験を有しています。また、CTOの孫又晗氏はコロンビア大学コンピュータサイエンス学科を卒業後、MicrosoftやFacebookなどの世界的テクノロジー企業でAIエンジニアとしてのキャリアを積み、Pony.aiなど自動運転のユニコーンスタートアップ創業に関わり、業界をけん引してきたエンジニアです。両氏の国際的な経験が、当社に独自の視点とグローバルなビジョンをもたらしています。

また、首席技術顧問には、AI安全評価分野で国際的に高い評価を受ける東京大学の馬雷(マー・レイ)准教授が就任しています。馬教授は、AIシステムの信頼性と安全性において世界的な権威であり、その研究成果はAI、ソフトウェア工学、自動運転、ロボティクス、HCI(人間とコンピュータの相互作用)など関連分野で100以上の国際的に評価の高いカンファレンスやジャーナルに掲載されています

さらに、元三菱商事香港社長の河合耕作氏がビジネスアドバイザーを務め、チームメンバーには日本のメルカリやLark Japan(バイトダンス)出身のトップタレントが名を連ねています。この国際的な背景を活かし、日本市場に精通しつつ、世界中の優秀なAI人材と最先端のAI製品・技術を日本市場にもたらすことが可能です。
AI商社として海外と日本のパイプ役を目指す
同社の事業は謂わばAI商社というべきもので、顧客企業のニーズに応じて海外から最新のAI技術やプロダクトを日本に導入する役割と、日本発のAI技術を海外市場に広げていく役割を担います。販売代理を行うだけでなく、企業顧客向けに経営・戦略コンサルティング、システムのローカライズや既存システムとの統合開発など事業内容は多岐にわたります。すでに、国内大手総合商社に対するサービス提供を開始しています。

この度、東大IPCは、国内外勃興するAIスタートアップの中で、海外での起業経験者による日本でのスタートアップ設立および東京大学の馬雷(マー・レイ)准教授の研究室及び研究室に集まる起業意識の高い中国留学生による、日本での新しいAIスタートアップの`拠点誕生を期待し、この度の投資実行に至りました。同社が技術開発と市場拡大をさらに加速させ、AI業界における日本と海外のパイプ役という大きな社会的役割を果たせるよう、支援してまいります。


■トランスエヌ株式会社  創業者兼CEO 那小川 コメント

私は2012年に東京大学を卒業し、2014年に中国に帰国しました。この10年間、中国のベンチャー投資ブームやAI業界の急速な発展を直接体験してきました。そこで得た豊富な経験と広範な人脈を活かし、日本においてもAIトランスフォーメーション(AX)を実現し、国際市場でリードするAI産業を創造したいと考えています。

今回、多くの日本の大企業顧客、母校、そしてかつての職場からの支援をいただくことができ、大変光栄に存じます。私たちは全力を尽くして、『日本発、世界へ』を目指す新世代のAI応用リーディングカンパニーの構築に邁進してまいります。


■トランスエヌ株式会社 創業者兼CTO 孫又晗 コメント

現在、AI技術は急速に発展しており、世界中のあらゆる業界に未曾有の機会と変革をもたらしています。これからは、AI大規模モデル技術の発展を絶え間なく推進し、最先端の技術ソリューションを提供することに注力してまいります。私たちのチームは、トップレベルのAI専門家を結集し、最先端の技術を実際の現場に適用し、各業界のインテリジェンスレベルを向上させることに全力を注いでいます。

AI技術の広範な応用を通じて、企業の効率を大幅に向上させ、産業のアップグレードとデジタルトランスフォーメーションを実現できると確信しています。特に、日本のパートナーと手を携えて、AI分野の進歩と応用を共に推進し、各業界に革新的な変化をもたらすことを楽しみにしています。

皆様のご支援と信頼に心より感謝申し上げます。共に、よりスマートで美しい未来を築いてまいりましょう。


■東京大学協創プラットフォーム開発株式会社AOI1号 CIO 水本尚宏氏 コメント

那さんとは弊社投資先の社長からのご紹介でお会いしました。最初は中国で自動運転のユニコーンを作ってこられたお二人が日本で起業するというのが信じられなかったのですが、会議が終わる頃にはこの挑戦を応援しようという気持ちが固まっていました。

如何に世界に通用するスタートアップを日本から作るのか…一人のキャピタリストとして悩んできました。その有力な選択肢のひとつが日本と由縁のある海外(とくに中国)のシリアルアントレプレナーを日本に誘致することです。私はこのアプローチを"Re:海亀族"と命名しています。

あまり知られていませんが、東大の工学系の博士は3割以上が中国籍の方で、多くの学生が卒業後に中国で活躍されています。那さんのような起業家も少なからずおられ、このような方々に起業の場として日本を選んで頂ければ、自ずとグローバルなスタートアップを日本に作ることができると考えています。トランスエヌの成功は、日本にとって大きな意味を持つと確信しています。


日本のオープンイノベーション活動の発展寄与を目指すAOI1号ファンド

AOI1号ファンドは、東京大学周辺でのオープンイノベーション活動の推進を目的とし、「企業とアカデミアとの連携によるベンチャーの育成・投資」というコンセプトで2020年に組成されました。本ファンドでは、各業界のリーディングカンパニーと連携した新会社設立やカーブアウトベンチャー、および彼らのアセットを有効活用するベンチャーへの投資を通じ、新たな分野におけるオープンイノベーションの成功事例創出を目指します。
東大IPC は、今後も、東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展およびそれを通じた世界のイノベーションを加速するため、ベンチャーキャピタルやオープンイノベーションを推進する企業との様々な連携を通じ、アカデミアの生み出す学術・研究成果を活用するベンチャーの創出、育成および投資を進めていきます。


トランスエヌ株式会社について
概 要   日本市場とグローバルなAI人材・技術を結びつけるプラットフォームの構築
設 立   2024年3月
所在地   東京都文京区向丘二丁目3番10号 東大前HiRAKU GATE 302号室
代表者   CEO/共同創業者那小川
URL   https://trans-n.ai


東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
概 要   アカデミア関連スタートアップ・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設 立   2016年1月
株 主   国立大学法人東京大学(100%)
所在地   東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
代表者   代表取締役社長 植田 浩輔
URL    https://www.utokyo-ipc.co.jp/


【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
TEL: 03-3830-0200
Email: info2@utokyo-ipc.co.jp
担当パートナー: 水本尚宏
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