【台湾情報】台湾ゴム・プラスチック加工機械設備製造業の概況と2022年の展望<ワイズ機械業界ジャーナル2022年6月第3週号発行>
[22/06/16]
提供元:PRTIMES
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〜台湾機械業界の最新動向を分析する〜
ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2022年6月第3週号を発行しました。今週号では、機械設備業界、機械部品業界、台湾のスマート物流センター最大手の永聯物流、電気自動車業界の動向をご紹介します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/59899/141/resize/d59899-141-4ab15ae7d378f8cc97db-0.jpg ]
<最新号目次>
台湾ゴム・プラスチック加工機械設備製造業の概況と2022年の展望
ポンプ・コンプレッサー・コルク及びバルブ製造業の概況と2022年の見通し
台湾のスマート物流センター最大手、永聯物流(Ally Logistic Property)
車両の脱炭素化を目指す台湾の課題と充電スタンドに注力する台湾メーカー
<台湾ゴム・プラスチック加工機械設備製造業の概況と2022年の展望>
一、産業概況
台湾ゴム・プラスチック加工機械設備製造業の2021年販売額は242億6900万台湾元で、前年比10.37%増加した。21年に入って世界経済が強い勢いで回復し、製造業の設備投資意欲が大きく高まったためだ。特に巣ごもり経済の恩恵で3C(コンピューター、通信、家電)製品の販売が好調だったことから、メーカーの設備需要が増加した。
このほか、21年以来、車載用半導体の供給不足が続き、自動車産業の販売額が世界的に減少した一方、多数の国でガソリン車の販売禁止やカーボンニュートラルの目標が決定されたため、電気自動車(EV)の販売台数が成長を続けている。こうした中、各自動車メーカーがEVの航続距離を向上させるために車体の軽量化を進めており、部品メーカーが金属部品の代わりにプラスチック部品を使用することが多くなったことから、ゴム・プラスチック加工機械設備の需要が拡大した。
ただ、台湾当産業の販売額は21年下半期に成長が鈍化した。車載用半導体の供給不足が21年下半期も続き、自動車各社への影響から自動車部品メーカーも打撃を受けたことに加え、3C製品メーカーのゴム・プラスチック加工機械設備の調達意欲が弱まったためだ。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/141/resize/d59899-141-82cacc361aa838ee2376-1.jpg ]
台湾当産業の22年第1四半期の販売額は前年同期比1.64%増の56億8000万元だった。22年に入って以降、多くの国で新型コロナウイルス対策の規制が緩和されたため、3C製品メーカーの調達意欲が減退している。また、車載用半導体の供給不足も解消されておらず、自動車の納期が延びているため、自動車関連メーカー向けの需要は低下しているものの、海外市場の開拓を進めてきた成果により、輸出受注は増え続けているためだ。
二、輸出入の状況
台湾当産業の21年輸入額は83億1000万元で、前年比11.78%増加した。▽主要各国で新型コロナ感染症ワクチンの接種率上昇に伴い経済活動が再開され、台湾の3C製品、プラスチック製品メーカーの受注が増加した、▽米中貿易摩擦を受けて生産ラインを台湾に移転する情報通信技術(ICT)関連メーカーの投資計画の多くが実行された、▽EV向けに注力する自動車部品メーカーのハイエンド設備需要が高まったことが主な要因だ。
ただ、22年1〜2月の輸入額は11億7100万元と、前年同期比6.68%減少した。▽車載用半導体不足による台湾自動車メーカーの減産、▽巣ごもり需要の減退に伴う台湾3C製品メーカーの設備調達鈍化が原因だ。
台湾当産業の21年輸出額は282億3000万元で、前年比7.75%増加した。▽世界経済の回復、▽製造業の景気回復、▽原油価格上昇による石化業界の景気拡大を受けたプラスチック製品メーカーの設備需要拡大、▽EVの普及が貢献した。
22年1〜2月の輸出額は47億4700万元で、前年同期比10.2%増加した。▽インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国で新型コロナによる経済への影響が大幅に低減し、投資が著しく回復した、▽米国のゴム・プラスチック加工機械設備メーカーの受注が増加し、台湾の関連部品メーカーからの調達を拡大したことが寄与した。
三、カテゴリー別の販売状況
[画像3: https://prtimes.jp/i/59899/141/resize/d59899-141-4eddfe06edd5d6e11f8d-2.jpg ]
四、今後の展望
中国不動産大手、恒大集団の巨大債務問題による中国不動産市場の景気後退、および中国の一部地域での新型コロナ感染拡大を受けた事実上のロックダウン(都市封鎖)の影響により、台湾当産業は中国向け需要が減少している。また、ロシアによるウクライナ侵攻の影響により、世界および各主要国の22年の経済成長率予測を下方修正するシンクタンクが相次いでいる。(つづく)
続きを読む:https://www.ys-consulting.com.tw/service/marketing/index.html(会員限定)
ワイズ機械業界ジャーナル
[画像4: https://prtimes.jp/i/59899/141/resize/d59899-141-7a7836c316131f511c81-3.png ]
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【会社概要】
会社名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
事業内容:
・経営コンサルティング(人事労務・マーケティング・経営戦略・情報セキュリティ)
・人材トレーニング(階層別研修・職種別研修)
・日本語台湾経済ニュース、機械業界ジャーナル配信
・市場調査・業界調査・顧客調査
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一、産業概況
台湾ゴム・プラスチック加工機械設備製造業の2021年販売額は242億6900万台湾元で、前年比10.37%増加した。21年に入って世界経済が強い勢いで回復し、製造業の設備投資意欲が大きく高まったためだ。特に巣ごもり経済の恩恵で3C(コンピューター、通信、家電)製品の販売が好調だったことから、メーカーの設備需要が増加した。
このほか、21年以来、車載用半導体の供給不足が続き、自動車産業の販売額が世界的に減少した一方、多数の国でガソリン車の販売禁止やカーボンニュートラルの目標が決定されたため、電気自動車(EV)の販売台数が成長を続けている。こうした中、各自動車メーカーがEVの航続距離を向上させるために車体の軽量化を進めており、部品メーカーが金属部品の代わりにプラスチック部品を使用することが多くなったことから、ゴム・プラスチック加工機械設備の需要が拡大した。
ただ、台湾当産業の販売額は21年下半期に成長が鈍化した。車載用半導体の供給不足が21年下半期も続き、自動車各社への影響から自動車部品メーカーも打撃を受けたことに加え、3C製品メーカーのゴム・プラスチック加工機械設備の調達意欲が弱まったためだ。
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台湾当産業の21年輸出額は282億3000万元で、前年比7.75%増加した。▽世界経済の回復、▽製造業の景気回復、▽原油価格上昇による石化業界の景気拡大を受けたプラスチック製品メーカーの設備需要拡大、▽EVの普及が貢献した。
22年1〜2月の輸出額は47億4700万元で、前年同期比10.2%増加した。▽インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国で新型コロナによる経済への影響が大幅に低減し、投資が著しく回復した、▽米国のゴム・プラスチック加工機械設備メーカーの受注が増加し、台湾の関連部品メーカーからの調達を拡大したことが寄与した。
三、カテゴリー別の販売状況
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四、今後の展望
中国不動産大手、恒大集団の巨大債務問題による中国不動産市場の景気後退、および中国の一部地域での新型コロナ感染拡大を受けた事実上のロックダウン(都市封鎖)の影響により、台湾当産業は中国向け需要が減少している。また、ロシアによるウクライナ侵攻の影響により、世界および各主要国の22年の経済成長率予測を下方修正するシンクタンクが相次いでいる。(つづく)
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ワイズ機械業界ジャーナル
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