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テクノロジーの活用で緊急事態宣言下での現場の工程遅延ゼロを実現

~2021年3月期上期の業績好調に寄与~

 ケイアイスター不動産株式会社(本社 埼玉県本庄市、代表取締役 塙 圭二 以下 「当社」と言う。)は、コムテックス株式会社(本社 富山県高岡市、代表取締役 後藤 敏郎 以下 「コムテックス」と言う。)が提供する建築現場向けコミュニケーションアプリ「Kizuku」(読み:キズク)を独自にカスタマイズした「KIzuku PRO」(読み:キズク プロ 以下、「同アプリ」と言う。)による現場管理を実施しております。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下での工期遅延や着工先延ばしを防ぐことを可能とし、2021年3月期上期の好調な業績に寄与いたしました。




■新型コロナウイルスの住宅不動産業界への影響
 2020年2月中旬、新型コロナウイルスの感染拡大や春節(※1)の期間延長により、中国での製品の部品の生産活動が停止されました。これにより日本では、多くのメーカーがトイレやシステムキッチンなどを中心に一部製品の生産・供給に納期の遅れが発生する可能性があると、工務店などに対して相次いで通知が出される事態となりました。2月27日には国土交通省から「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う建築設備の部品供給の停止等の対応について」(※2)が出され、お客様への引き渡しが遅れてしまう等、多大な影響を受けてしまう企業が多くありました。
 さらに4月7日には、関東・近畿・九州圏の7都府県を対象とする改正新型インフルエンザ等特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が国から発出される等、国内のメーカーへの影響も大きく、新型コロナウイルスによって多くの現場の作業が停止してしまう事態となりました。

※1)中国・中華圏における旧暦の正月のこと。最も重要で伝統的な祝日とされている。
※2)https://www.mlit.go.jp/common/001331387.pdf


■工程遅延を防ぐことが出来た理由
 当社では、2018年10月から同アプリの前身となる「Kizuku」を選定、使い手の意見を盛り込んだ独自のカスタマイズを行い「KIzuku PRO」として導入する等テクノロジーを活用し業務の効率化を図ってきました。現地に行かなくても現場や資材の状況がいつでも確認できるため、感染リスクを下げた現場管理が可能となっております。当社が建築する物件情報を「KIzuku PRO」を通じ、建築する物件情報(工程・図面・仕様書)を着工(基礎着工)日から前もって関係各社へ配信します。同時に社内基幹システムと連携した「Web購買システム」にて、着工日前までにすべての部材等の発注を完了します。これにより、各部材メーカーや各協力会社は、効率良く納品や施工の段取りが可能です。
物件情報の先行配信により、新型コロナウイルスの世界的流行以前に海外サプライヤーへ部品がスムーズに手配出来た事で、部資材の供給遅延がほとんど生じませんでした。
 また、工事においては、施工業者様ごとのキャパシティや対応エリアの事前情報を独自開発した「KIzuku PRO」との連携により、工程情報のタイムリーな配信・更新を実現。物件ごとに、各協力会社全ての工程情報が可視化されており、従来の“現場監督を介しての情報配信”から業務の高効率化を実現しました。
 テクノロジーを駆使したシステムと関係各社の理解と連携によるシームレスな業務フローの構築により、建築業界では難しいとされてきたデジタル化を実現し、飛躍的な生産性の向上を達成しました。これは対面や書類の受け渡し等コロナ禍における感染リスクを最小化し、新たな生活様式にも適した仕組みと考えます。
 上記により、同アプリの導入・運用は現場の作業停止ゼロを実現し、2021年3月期上期決算(2020年11月10日発表)においても、順調な業績に寄与する要因の一つとなりました。

■今後の展望
 当社では、2017年より不動産業界のあらゆる課題解決と共に、お客様のさらなる「豊・楽・快(ゆ・た・か)」な暮らしの創造を目指すため、テクノロジーを駆使した様々なIT戦略を進めてまいりました。2019年6月から5本の矢(※3)を軸に社内外での取り組みを推し進め、より早期に「不動産テック」を業界トップ水準で実現すべく取り組んでまいります。

※3)https://ki-group.co.jp/keiai_magazine/2019/06/04/190604itseityousenryaku/


■建築現場向けコミュニケーションアプリ「KIzuku PRO」について
 同アプリは、建築現場管理の効率化と品質確保を目的とした、建築現場に関わる企業や作業者のための現場支援アプリ「Kizuku」を、コムテックスにサポートしていただき独自にカスタマイズしたものです。クラウド環境のもと、工事の段取りから現場の進捗確認、工程表や施工品質検査など、建築現場に関わる様々な情報を管理します。当社では2018年10月に「Kizuku」を採用。順次導入を進め、2020年10月より「KIzuku PRO」の運用を開始しています。
 いつでもどこでも、どの端末からでも情報の閲覧や共有が可能です。コミュニケーションの中心となるトーク機能では、物件ごとにグループチャットができ、現場の状況を関係する全ての人とリアルタイムで共有できるので「言った・言わない」の連絡ミス等が減少します。工事報告書の作成では、写真撮影、品質、工事完了などの報告書作成から承認など、現場管理に必要な機能が搭載され、すべてが1つのシステム上で完結するため、取引会社の負担の軽減、時間コストの削減も可能になります。


【主な機能と特徴】
・物件ごとのグループトークを使い、当社と建築取引会社の双方で即時の情報共有
・その日の工事の開始・完了報告機能により、進捗をリアルタイムで把握
・図面共有、施工報告書の作成/承認、職人のスケジュール確認/共有等のドキュメント管理
・パソコン、スマートフォン、タブレットでの使用が可能
・情報セキュリティマネジメントシステムの国際基準規格を取得

■コムテックスとは
【会社概要】
社 名 コムテックス株式会社
設 立 平成元年4月26日
資本金 3,600万円
所在地 富山県高岡市東中川町7-18
U R L https://www.ctx.co.jp/
事業内容 建設業界向けITコンサルティング及びアプリケーション企画/開発/販売


■ケイアイスター不動産とは
 「豊かで楽しく快適な暮らしの創造」を経営理念に、『高品質だけど低価格なデザイン住宅』の提供を行っています。地域密着型の総合不動産業として、関東を中心に1都11県(埼玉、群馬、栃木、茨城、千葉、神奈川、福岡、愛知、宮城、福島、静岡)で多角的な事業を展開。新築戸建を中心に年間4,153棟(土地含む)を販売(※)。2020年3月期の売上高は1,207億円(※)。デザイン性を重視し「KEIAI FiT(ケイアイフィット)」、「KEIAI TERRACE(ケイアイテラス)」「Ricca(リッカ)」、「和楽(わらく)」等、価格帯の異なる商品展開や地域特性を考慮し、お客様のニーズに対応しています。
 また、昨今は女性管理職を積極的に登用し、多様な働き方の実践が評価を頂き「なでしこ銘柄」選定をはじめ様々な認定を頂きました。その他、外国人実習生の積極的な採用など、ダイバーシティ推進に注力しております。(※グループ連結数値)

【会社概要】
社 名 ケイアイスター不動産株式会社(コード番号:3465 東証一部上場)
代 表 代表取締役 塙 圭二
所在地 〒367-0035 埼玉県本庄市西富田762-1
資本金 82,105万円
設 立 1990年11月
従業員数 1,448名(連結 / 2020.4.1現在)
U R L https://ki-group.co.jp/
事業内容 戸建分譲事業、注文住宅事業、総合不動産流通事業 ほか
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