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「パイプハウス」「ミゼットハウス」が重要科学技術史資料に登録されました




 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)が、1955年4月に発売した当社創業商品「パイプハウス」と、1959年10月に発売したプレハブ住宅の原点「ミゼットハウス」は、日本の科学技術の発展を示す貴重な資料として、独立行政法人国立科学博物館(館長:近藤信司、以下:国立科学博物館)の重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に「黎明期のプレハブ住宅」として登録されました。

●選定理由
官民挙げてプレハブ建築開発が行われた中で、民間から生まれて経営的に成功した最初の建築である。パイプハウスは、22〜27mm径のスチールパイプの柱とトラスによって組み立てられ、倉庫に始まり仮設住宅として使用され、後の鋼管構造建築の礎となった。ミゼットハウスはC型鋼の柱に木桟パネルをはめ込んで壁とした構造で、勉強部屋などの離れとして用いられた。3時間で建つ11万8千円の家として爆発的な売れ行きを示した。日本で花開いたプレハブ建築技術の先駆けとして貴重である。

●重要科学技術史資料の登録制度
国立博物館が、2008年度より「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」および「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術資料」の保存と活用を図るために実施している制度です。
これまでに72件の資料を登録し、今回新たに20件の資料が登録されます。

登録資料名:「大和式組立パイプハウス」
骨組み・屋根・壁・床・建具などを部品化し、現場にて特殊な金物で接合し、組み立てた鋼管構造による規格型仮設建物。官公庁を中心に、倉庫・事務所・宿舎・車庫などに利用されました。

登録資料名:「ミゼットハウス」戦後のベビーブームに生まれた自分の部屋が持てない子どもたちのために、「安くて、安全で、独立した勉強部屋ができないか」という発想から誕生した商品。パネル工法の技術を活かし、わずか3時間でできあがる勉強部屋として販売しました。


※「パイプハウス」「ミゼットハウス」は現在、販売しておりません。
※当社総合技術研究所(奈良市)には、「パイプハウス」「ミゼットハウス」が実物展示されています。
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