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ボッシュのエンジン制御が二輪車の燃費向上とコネクティビティを推進

成長市場に参入

・ロルフ・ブーランダー:「10億規模を見込める市場に参入」
・250 cc未満から1,000 cc以上のクラスに高効率とライディングの楽しさを提供
・スマートフォン ベースのコネクティビティを実現




[画像: http://prtimes.jp/i/5028/145/resize/d5028-145-265566-0.jpg ]



ボッシュは、新しいパワートレインシステムを通じて二輪車の世界市場に参入し、電子制御式の燃料噴射テクノロジーにより世界中の二輪車の燃費性能の向上を図ろうとしています。ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバーのロルフ・ブーランダーはこう述べます。「ボッシュは新しい二輪車向けパワートレインシステムを通じて、10億規模を見込める市場に参入しようとしています。」現在、世界中で生産されているエンジンを搭載した二輪車の台数は年間およそ6,000万台に上り、同市場は2020年までに1億1,000万台規模に成長すると予測されています。この市場に参入するために、ボッシュはグローバルなアプローチを進め、アジア市場向けの低価格帯の二輪車、欧州および北米市場向けの高性能バイクのいずれにも対応したソリューションを開発しました。ボッシュはこの市場参入に際し、自社製品の製品ポートフォリオの拡充も図っています。ABS(アンチロック ブレーキ システム)やMSC(モーターサイクル用スタビリティ コントロール)をはじめとしたボッシュのセーフティ システムは、二輪車ユーザーから長期にわたり大きな信頼を寄せられています。ボッシュ取締役会メンバーのディルク・ホーアイゼルはこう述べています。「ボッシュは、ブレーキ性能と同じく加速性能にも力を入れ、二輪車の安全性、効率と走行快適性を確保するシステムを提供しています」

アジアの成長市場のニーズに合わせたパワートレイン システム
アジアは、特に大きな成長が期待される市場で、早ければ2020年にも、アジアで販売される二輪車の新車の5台中4台にエンジンが搭載される見込みです。こうしたアジアの市場では、エンジン排気量250 cc未満の二輪車が一般的な交通手段とみなされ、多くの二輪車がいまだにキャブレターを搭載しています。電子制御式の燃料噴射システムは機械式のキャブレターと比べて燃費を最大16 %向上させることができるため、ボッシュは同市場において自身のテクノロジーに決定的な優位性があると確信しています。この方式は、有害物質の排出量の低減と資源の節約にも大いに貢献します。ボッシュのガソリン システム事業部担当取締役のステファン・カンプマンはこう述べます。「エンジン容量に関わらず、ボッシュのパワートレイン システムは、250 ccから1,000 ccクラスに高効率とライディングの楽しさをもたらすことになるでしょう」。とりわけ、アジアとインドでは、環境に与える影響を低減するために、効率性の優れたパワートレインがカギを握ることになります。そこでボッシュは、インドとアジア市場向けに、ロバスト性の優れた低価格帯のエンジン制御システムを開発しました。ガソリン システム事業部のインド統括部長のサンディープ Nはこう述べます。「ボッシュはアジアの二輪車の大量市場向けに、簡素化されたシステム ソリューションの実現を目指します」

極めて重要なエンジン コントロール ユニット:二輪車向けのデジタル知能
コントロール ユニットは、ボッシュの新しいエンジン制御システムの中心的な要素で、点火から燃料の量まで、パワートレインのあらゆるデータの分析を担います。小型エンジン プロジェクトのユニット リーダーを務めるハウケ・ロッシュはこう述べます。「ボッシュの新しいエンジン制御システムが、二輪車の分野にデジタル知能の要素をもたらすことになりました」。このことは、コーナーで車体が傾いた時でも安全なブレーキングと加速を保証するボッシュのMSC(モーターサイクル用スタビリティ コントロール システム)など、最先端のセーフティ システムからもうかがい知ることができます。すべての機能をエンジン コントロール ユニットのソフトウェアによりデジタル方式で制御することで、ボッシュのテクノロジーがミリ秒単位に近い高精度でパワートレインとブレーキ システム間の相互作用を実現しています。

二輪車のコネクティビティ:オンボード コンピューターとアプリを利用したイモビライザー
さらにBluetoothインターフェースやコネクティビティ コントロール ユニットがあれば、将来的には、二輪車とスマートフォンなどの外部機器をネットワークでつなげられるようになっていきます。これが実現すると、アプリに新たな可能性が開くことになります。すでにボッシュは、拡張オンボード コンピューター、遠隔診断用ソフトウェア、アプリで管理できるイモビライザーの3つのアプリケーションを発表しています。このうち、拡張オンボード コンピューターは、燃費や平均速度などのデータを表示できるようになっており、家に帰ってから二輪車での走行データを分析することができます。また、診断用アプリをインストールすれば、スマートフォンを読み出し端末として利用することもでき、エラー コードを表示して修理に役立てるといったことも可能になります。スマートフォン ベースのイモビライザーの例が示しているように、コネクティビティはインド市場においても重要性を増しつつあります。燃料噴射システム、つまりエンジンも、二輪車ユーザーのスマートフォンでしか作動できないようにすることが可能になり、盗難防止の追加保護措置となる二輪車のカスタマイズも実現できます。また、カスタマイズにより二輪車のシステムだけでなく、インターネットにも接続できるようにしたオンボード コンピューターは、スマートフォンを使った単なるコネクティビティの域を超えた、信頼のおけるオプションとなっています。こうしたソリューションのコンセプトは、電動二輪車向けにボッシュが開発したNyon(ニヨン)システムにもはっきりと表れています。このシステムは、ルート設定だけでなく、電動二輪車のさまざまな走行モードの制御にも利用できるようになっています。ボッシュは、このようにネットワーク化されたオンボード コンピューターが、二輪車向けの魅力的な新たな開発にも結びつくと確信しています。
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