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[速報-2016年第2四半期]世界の不動産投資額、前年同期比12%減の1,480億ドル 日本は18%増の75億ドル(円建てで5%増の8,100億円)




総合不動産サービス大手のJLL(本社: 米国シカゴ、最高経営責任者(CEO): コリン・ダイアー、NYSE: JLL、以下: JLL)がまとめた投資分析レポートによると、2016年第2四半期の世界の商業用不動産投資額は、速報ベース※1で前年同期比12%減の1,480億ドル※2、2016年上半期の投資額は、前年同期比13%減の2810億ドルとなりました。
日本の2016年第2四半期の投資額は、前年同期比18%増の75億ドル(円建てでは前年同期比5%増の8,100億円※3)となりました。
JLLは、2016年の世界の商業用不動産投資額の見通しを、前年同期比15%減の約6,000億ドルとしています。

世界の商業用不動産投資をまとめたレポート(確報)、また、日本の不動産投資に特化した分析レポート「ジャパン キャピタル フロー (Japan Capital Flows)」は、7月下旬に発行予定です。

ハイライトは以下のとおりです。

?2016年第2四半期の世界の投資額は、前年同期比12%減の1,480億ドルとなった。2016年上半期の投資額は、前年同期比13%減の2810億ドルとなりました。
2016年第2四半期のアメリカ大陸の投資額は、アメリカでの投資活動が減速し、前年同期比14%減の690億ドルとなった。EMEAの投資額は、イギリスにおける投資額が減少し、前年同期比横ばいの570億ドルだった。アジア太平洋地域の投資額は、世界的な先行き不透明感の影響を受け、前年同期比28%減の220億ドルとなった。
日本の2016年第2四半期の投資額は、前年同期比18%増の75億ドル(円建てでは前年同期比5%増の8,100億円)となった。2016年上半期の投資額は、前年同期比12%減の171億ドル(円建てでは前年同期比17%減の1兆9,100億円)となった。
日本国内の商業用不動産に対する投資意欲は国内外投資家を含め非常に高いものの、依然として物件の市場供給が限定的な状況が続いている。また売手買手間の期待する価格にギャップがある状況も続いている。マイナス金利導入以降、金融機関の貸出意欲は高まっており、物件保有者をしてリファイナンスを容易にせしめる環境も市場取引成立を阻害する要因になっているものと考えられる。

投資家属性別にみると、今期もJ-REITによる物件取得の動きが目立った。マイナス金利導入後、日経平均を大きくアウトパフォームしているREIT投資口価格はJ-REITの資金調達環境をさらに良化させており、2016年上半期のJ-REITによる不動産取引量は前年同期比で増加、投資額全体の45%程度がJ-REITによる取得額となった。また、今後の市場成長が期待される物流施設やホテルに対する投資額が増加していることも特徴として挙げられる。
2016年通年の世界の商業用不動産投資額は、15%減の約6,000億ドルと予測している。


JLLリサーチ事業部長 赤城威志は次のように述べています。
「マイナス金利導入は資金調達環境を良化させたものの、物件保有者のリファイナンスを容易にせしめるという不動産投資市場の流動性を低める要因のひとつにもなっています。旺盛な投資需要に反し限定的な物件供給が続く中、2016年上半期の投資額は前年比で減少という結果となりました。しかしながら、J-REITによる投資額の増加などポジティブな動きも見られます。また、Brexitを含め世界的に先行き不透明感の漂う中、日本不動産投資市場の安定性・優位性が更に認識されつつあります。上半期終了時点では、2016年の年間投資額が前年比で若干の減少となる可能性も出てきましたが、今後も投資市場における売り物件の供給が鍵になると思われます。」

図表1:日本国内商業用不動産への直接投資額

[画像: http://prtimes.jp/i/6263/145/resize/d6263-145-618877-1.jpg ]


【補足】
※1 速報値であり、今後変更になる場合があります。
※2 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドルとします。
※3 2016年4月から6月における平均為替レートを採用(1ドル=107.53円)


この投資分析レポートは、世界における不動産投資マネーの動きを解説するレポートで、四半期ごとに刊行しています。その他世界の最新の不動産データと詳細は、当社ホームページをご覧ください。
www.joneslanglasalle.co.jp (レポートは英語のみ)


JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。世界80ヵ国、従業員約60,000名、280超拠点で展開し、年間の手数料収入は約52億米ドル、総売上高は60億米ドルに上ります。2015年度は、プロパティマネジメント及び企業向けファシリティマネジメントにおいて、約3億7,200万m2 (約1億1,200万坪)の不動産ポートフォリオを管理し、1,380億米ドルの取引を完了しました。JLLグループで不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネジメントは、総額564億米ドルの資産を運用しています。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。

JLLのアジア太平洋地域での活動は50年以上にわたり、現在16ヵ国、92事業所で33,000名超のスタッフを擁しています。JLLは、2016年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックにて、合計15の賞を受賞しました。2015年ユーロマネー・リアル・エステート・アワードでは、最優秀リアル・エステート・アバイザーに選出されました。詳細な情報はホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp

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