【台湾情報】台湾輸送機械設備製造業の概況と2022年の展望<ワイズ機械業界ジャーナル2022年6月第5週号発行>
[22/06/30]
提供元:PRTIMES
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〜台湾機械業界の最新動向を分析する〜
ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2022年6月第5週号を発行しました。今週号では、機械設備業界、手動工具業界、台湾の複合板業界のリーダーの森鉅科技材料(XXENTRIA)、機械部品業界の動向をご紹介します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/59899/145/resize/d59899-145-71d126cc8b3c21ae2c8b-0.jpg ]
<最新号目次>
台湾輸送機械設備製造業の概況と2022年の展望
台湾手動工具産業の振り返りと2022年の展望
台湾の複合板業界のリーダー、森鉅科技材料(XXENTRIA)
台湾金型産業の振り返りと2022年の展望
<台湾輸送機械設備製造業の概況と2022年の展望>
一、産業概況
2021年は世界経済の回復により、台湾では従来型製造業の製品需要が高まったほか、新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)やオンライン授業の増加で第5世代移動通信(5G)、高性能計算(HPC)関連の情報通信技術(ICT)製品など電子機器の受注が旺盛だった。
こうした中、増産を図った各メーカーは工場での新型コロナのクラスター(感染者集団)発生を防ぐため、自動化設備の導入を増やした。さらに、台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資拡大、電子業界の積極的な生産能力拡大もあり、台湾輸送機械設備製造業の域内需要を押し上げた。
一方、主要各国で製造業購買担当者景気指数(PMI)は「景気拡大」を示す50以上が続き、製造業の設備投資が拡大した。特に、中国や米国では輸送機械設備の生産能力拡大に伴い台湾当産業への部品調達が増加した。以上、域内需要と輸出受注の増加により、台湾当産業の2021年生産額は452億3600万台湾元と前年比14.31%増加、販売額は455億3600万元と13.88%増加した。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/145/resize/d59899-145-8db4740af8f18d164f4c-1.jpg ]
22年は新型コロナウイルス変異株、オミクロン株が再び世界中で猛威を振るったものの、多くの国では既にインフルエンザ化したとして新型コロナ対策が緩和された。ただ、工場内でのクラスター発生を恐れる企業の自動化設備需要は依然強い。加えて、台商のUターン投資拡大、台湾企業の台湾投資拡大を受け、関連設備の調達需要が高まり、台湾当産業の22年1〜4月の生産額は174億2800万元と前年同期比34.40%増加、販売額は173億8400万元と33.66%増加した。
3月以降はロシアによるウクライナ侵攻、米利上げの影響で世界経済に下振れリスクが強まっているが、4月から台湾と中国で新型コロナの感染が急拡大し、企業の自動化設備需要が高まったため、台湾当産業の第2四半期生産額、販売額はいずれも大幅増となり、上半期の生産額、販売額も軒並み前年同期比20%以上増加する見通しだ。
二、カテゴリー別の販売状況
1.コンベア
台商のUターン投資が拡大したことと、▽新型コロナ感染拡大に伴う工場内でのクラスター発生の懸念、▽外国人労働者の入境制限を原因とする台湾人労働者の人件費上昇により、台湾メーカーの間で生産の自動化を進める意欲が高まったことに加え、輸出受注の大幅増により、コンベアの22年1〜4月販売額は36億2100万元と前年同期比88.33%増加した。
2.クレーン
台湾製造業・建設業が海外大手メーカーのクレーン輸入を増やしたことで、22年1〜4月販売額は9億1500万元と前年同期比5.02%減少した。
3.フォークリフト
台湾製造業の受注増を受けた生産規模拡大で工場向けの需要が高まり、フォークリフトの22年1〜4月販売額は7億9800万元と前年同期比3.99%増加した。
4.リフト・エスカレーター
台湾における公共インフラ工事と民間の大規模建設工事が相次いで完了したことを受け、リフト・エスカレーターの22年1〜4月販売額は40億6600万元と前年同期比7.45%増加した。
[画像3: https://prtimes.jp/i/59899/145/resize/d59899-145-8ba3122543f4a6293498-2.jpg ]
三、輸出入の状況
(中略)
四、今後の展望
経済部主導の投資台湾事務所(インベスト台湾)によると、▽台商のUターン投資促進プラン「歓迎台商回台投資行動方案」、▽中小企業に対する投資支援プラン「中小企業加速投資行動方案」、▽台湾残留投資支援プラン「根留台湾企業加速投資行動方案」の三大投資支援プランの累計承認額は22年5月5日時点で1兆6800億元となった。
Uターン投資を実施するメーカーの多くが既に工場建設を進めており、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)も2、3ナノメートル製造プロセスなどを採用する工場を計画していることから、工事で必要な設備の需要は強い。また、新型コロナ域内感染が急拡大する中、政府はウィズコロナの新生活様式を推進しているものの、新型コロナによる影響を懸念する製造業は自動化設備の調達を拡大する見通しだ。(つづく)
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ワイズ機械業界ジャーナル
[画像4: https://prtimes.jp/i/59899/145/resize/d59899-145-60c89c888cc2b81e0af5-3.png ]
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【会社概要】
会社名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
事業内容:
・経営コンサルティング(人事労務・マーケティング・経営戦略・情報セキュリティ)
・人材トレーニング(階層別研修・職種別研修)
・日本語台湾経済ニュース、機械業界ジャーナル配信
・市場調査・業界調査・顧客調査
・クラウドサービスの販売
【お客様からのお問い合わせ先】
ワイズリサーチ(威志総研)
TEL:+886-22381-9711(日本時間10:00〜19:00)
e-mail:research@ys-consulting.com
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台湾輸送機械設備製造業の概況と2022年の展望
台湾手動工具産業の振り返りと2022年の展望
台湾の複合板業界のリーダー、森鉅科技材料(XXENTRIA)
台湾金型産業の振り返りと2022年の展望
<台湾輸送機械設備製造業の概況と2022年の展望>
一、産業概況
2021年は世界経済の回復により、台湾では従来型製造業の製品需要が高まったほか、新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)やオンライン授業の増加で第5世代移動通信(5G)、高性能計算(HPC)関連の情報通信技術(ICT)製品など電子機器の受注が旺盛だった。
こうした中、増産を図った各メーカーは工場での新型コロナのクラスター(感染者集団)発生を防ぐため、自動化設備の導入を増やした。さらに、台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資拡大、電子業界の積極的な生産能力拡大もあり、台湾輸送機械設備製造業の域内需要を押し上げた。
一方、主要各国で製造業購買担当者景気指数(PMI)は「景気拡大」を示す50以上が続き、製造業の設備投資が拡大した。特に、中国や米国では輸送機械設備の生産能力拡大に伴い台湾当産業への部品調達が増加した。以上、域内需要と輸出受注の増加により、台湾当産業の2021年生産額は452億3600万台湾元と前年比14.31%増加、販売額は455億3600万元と13.88%増加した。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/145/resize/d59899-145-8db4740af8f18d164f4c-1.jpg ]
22年は新型コロナウイルス変異株、オミクロン株が再び世界中で猛威を振るったものの、多くの国では既にインフルエンザ化したとして新型コロナ対策が緩和された。ただ、工場内でのクラスター発生を恐れる企業の自動化設備需要は依然強い。加えて、台商のUターン投資拡大、台湾企業の台湾投資拡大を受け、関連設備の調達需要が高まり、台湾当産業の22年1〜4月の生産額は174億2800万元と前年同期比34.40%増加、販売額は173億8400万元と33.66%増加した。
3月以降はロシアによるウクライナ侵攻、米利上げの影響で世界経済に下振れリスクが強まっているが、4月から台湾と中国で新型コロナの感染が急拡大し、企業の自動化設備需要が高まったため、台湾当産業の第2四半期生産額、販売額はいずれも大幅増となり、上半期の生産額、販売額も軒並み前年同期比20%以上増加する見通しだ。
二、カテゴリー別の販売状況
1.コンベア
台商のUターン投資が拡大したことと、▽新型コロナ感染拡大に伴う工場内でのクラスター発生の懸念、▽外国人労働者の入境制限を原因とする台湾人労働者の人件費上昇により、台湾メーカーの間で生産の自動化を進める意欲が高まったことに加え、輸出受注の大幅増により、コンベアの22年1〜4月販売額は36億2100万元と前年同期比88.33%増加した。
2.クレーン
台湾製造業・建設業が海外大手メーカーのクレーン輸入を増やしたことで、22年1〜4月販売額は9億1500万元と前年同期比5.02%減少した。
3.フォークリフト
台湾製造業の受注増を受けた生産規模拡大で工場向けの需要が高まり、フォークリフトの22年1〜4月販売額は7億9800万元と前年同期比3.99%増加した。
4.リフト・エスカレーター
台湾における公共インフラ工事と民間の大規模建設工事が相次いで完了したことを受け、リフト・エスカレーターの22年1〜4月販売額は40億6600万元と前年同期比7.45%増加した。
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(中略)
四、今後の展望
経済部主導の投資台湾事務所(インベスト台湾)によると、▽台商のUターン投資促進プラン「歓迎台商回台投資行動方案」、▽中小企業に対する投資支援プラン「中小企業加速投資行動方案」、▽台湾残留投資支援プラン「根留台湾企業加速投資行動方案」の三大投資支援プランの累計承認額は22年5月5日時点で1兆6800億元となった。
Uターン投資を実施するメーカーの多くが既に工場建設を進めており、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)も2、3ナノメートル製造プロセスなどを採用する工場を計画していることから、工事で必要な設備の需要は強い。また、新型コロナ域内感染が急拡大する中、政府はウィズコロナの新生活様式を推進しているものの、新型コロナによる影響を懸念する製造業は自動化設備の調達を拡大する見通しだ。(つづく)
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