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株式会社OOYOOへの出資を決定




東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 植田浩輔、以下、東大IPC)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(以下、AOI1号ファンド)は、低コストの二酸化炭素分離膜を開発する株式会社OOYOO(本社:京都市下京区、代表取締役 大谷彰悟、以下、OOYOO)へ1億円の出資を決定しました。

今回のOOYOOへの出資は、京都大学イノベーションキャピタル株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役 楠美公)、 株式会社環境エネルギー投資(本社:東京都品川区、代表取締役社長 河村 修一郎)、京都キャピタルパートナー株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役 山本洋史)との共同出資になります。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/25017/146/25017-146-9742156a434d117cf777005fdc729e5c-552x552.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


高性能膜技術を活用し、カーボンニュートラル社会の実現を目指す
OOYOOは、京都大学iCeMS教授のシバニア・イーサン氏(京都大学高等研究院物質-細胞統合システム拠点教授)が率いる研究チームPureosityによって開発された革新的な高性能膜技術を通じて、CO2をはじめとするさまざまなガスの効率的な分離・回収を実現しています。この膜技術を活用することで、膜技術の産業化を推進するとともに、産業分野でのCO2排出削減に貢献し、カーボンニュートラル社会の実現を目指しています。Pureosityには直近まで東京大学にて特任助教を務めていた伊藤真陽(現、京都大学高等研究院 物質-細胞統合システム拠点 特定助教)など東大関係者も参加しています。

同社の膜技術は、他のガス分離技術と一線を画す独自の構造と素材を採用しており、従来の膜技術に比べ、分離効率が大幅に向上しています。特に二酸化炭素(CO2)の分離においては、既にベンチトップの試作機を完成させ、長期間、安定的に燃焼ガス由来のCO2濃度を95%程度まで濃縮し分離することに成功しています。

また、膜技術はガス分離の課題を抱えるさまざまな産業分野で有用です。例えば、化石燃料を使用する発電所や製造業では、排出されるCO2の回収が重要な課題となっていますが、OOYOOの膜技術を導入することで、エネルギー消費を抑えつつ低コスト・省スペースでのCO2の効率的な分離・回収が可能となります。また、窒素や酸素の分離等様々な気体分離にも応用可能で、幅広いガス種に対応できる点で産業界の多様なニーズに応えます。

OOYOOは住友化学と共同で国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施するグリーンイノベーション基金事業の一つに参画しています。さらに、TOPPAN(株)との間でCO2分離膜の量産に関する基本合意書を締結し、GSユアサ、GSユアサ メンブレンとの基本合意に基づき、CO2分離膜を搭載したモジュールの開発および提供を進めています。これら大企業とのパートナーシップを通じ、2026年度までの市場投入を目指しています。

東大IPCは、アカデミアの研究成果の活用に加え、グローバルな経営チームとともに成長を目指す同社に期待し投資実行に至りました。アカデミア・企業と連携した成長支援とともに、実証試験機完成に向けた研究開発の加速を目指してまいります。


株式会社OOYOO 代表取締役 大谷彰悟 コメント
アカデミア、地球環境、ディープテックに投資を行う国内トップレベルの投資家の皆様に当社の将来性を評価いただけたことを大変光栄に思っております。弊社はこれまでに、独自の分離膜技術を搭載した省エネルギー且つコンパクトなCO2回収システムの開発を行ってきました。本ラウンドの資金調達により、実証試験機の開発ならびに将来的なスケールアップに向けた検討に着手します。
日本を代表するベンチャーキャピタルの皆様からのご支援を受け、更に開発を加速し、一日も早く世界の脱炭素社会の実現に貢献していきたいと考えています。


株式会社OOYOO創業者、京都大学iCeMS(物質‐細胞統合システム拠点)教授 シバニア・イーサン コメント
OOYOOは、日本の文化の中心である京都でグローバルな視点を持って誕生しました。当社のチームメンバーは、国際的であり、日本、米国、東南アジア、ヨーロッパから集まっています。私たちのこれからの成功が、グローバルな起業家や将来の研究者たちに大きな夢と目標を与えられることを心から願っています。


東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 AOI1号 CIO 水本尚宏コメント
分離膜であれば、水処理膜で実績のある日本から、世界で戦えるCCUSスタートアップが生まれるのではないかと考え、OOYOO社への投資を実施させて頂きました。OOYOO社の成功に向けて長旅になると思いますが、東大IPCは同社の東京拠点として様々なアカデミアおよび大企業の橋渡し役を担えればと考えています。

日本のオープンイノベーション活動の発展寄与を目指すAOI1号ファンド
AOI1号ファンドは、東京大学周辺でのオープンイノベーション活動の推進を目的とし、「企業とアカデミアとの連携によるベンチャーの育成・投資」というコンセプトで2020年に組成されました。本ファンドでは、各業界のリーディングカンパニーと連携した新会社設立やカーブアウトベンチャー、および彼らのアセットを有効活用するベンチャーへの投資を通じ、新たな分野におけるオープンイノベーションの成功事例創出を目指します。

東大IPC は、今後も、東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展およびそれを通じた世界のイノベーションを加速するため、ベンチャーキャピタルやオープンイノベーションを推進する企業との様々な連携を通じ、アカデミアの生み出す学術・研究成果を活用するベンチャーの創出、育成および投資を進めていきます。


株式会社OOYOOについて
概要 空気やその他のガス分離技術の開発およびその製品の販売
設立 2020年1月
所在地 京都市下京区中堂寺南町134番地
代表者 代表取締役 大谷彰悟
URL https://www.ooyoo.co.jp/


東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
概要   アカデミア関連スタートアップ・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設立   2016年1月
株主   国立大学法人東京大学(100%)
所在地  東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
代表者  代表取締役社長 植田浩輔
URL   https://www.utokyo-ipc.co.jp/


【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
TEL:03-3830-0200 / FAX:03-3830-0183
Email:info2@utokyo-ipc.co.jp
担当:水本




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