生成AIツールの利用状況と検索における利用実態調査【アメリカ、中国、シンガポール、日本】
[25/04/14]
提供元:PRTIMES
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グローバルマーケティング事業*を展開しているアウンコンサルティング株式会社(東証スタンダード市場:2459、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太明、以下「アウンコンサルティング」)はこの度、アメリカ、中国、シンガポール、日本を対象に、生成AIツールの利用状況や、Google検索におけるAI利用の実態に関する調査を実施しましたので、その結果をお知らせいたします。
* 海外SEO (検索エンジン最適化)、および海外広告 (サービス概要:https://www.auncon.co.jp/service/)
■はじめに
昨今、生成AIの進化は目まぐるしく、日々新しいツールや機能が登場しています。特にGoogleにおいては、「AI Overviews」という検索クエリに対しAIによる概要が検索結果の上部に表示されるといった機能が、日本時間の2024年5月15日にアメリカでリリースされ (※1)、その後、2024年8月16日に日本でもリリースされ(※2)、多くのユーザーが利用可能となっており、検索エンジンの利用方法やSEO戦略にも影響を与えています。
このような背景を踏まえ、当社では生成AIツールの利用状況や、検索におけるAI Overviewsの活用状況、信頼度といったAIに関する利用の実態について、アンケート調査を実施いたしました。
■調査結果のトピック
利用している生成AIツールについて質問を行った結果、2025年3月の調査時点で、最も使われている生成AIは「ChatGPT」であり、特にシンガポールでは圧倒的なシェアを獲得しています。アメリカにおいても、シンガポールと似た傾向ではあるものの、AIの普及率としてはシンガポールには至っていないことが明らかになりました。中国では「Deep Seek」の利用者がGoogle Geminiに次いで3番目に多い結果となり、中国国内における高いシェア率が明らかになりました。一方、日本においては生成AIの利用率が調査対象4カ国の中で最も低く、AIが生成した回答への信頼度も最も低いという結果になりました。
また、各国におけるAIに対する課題として、信頼性や正確性に対する懸念が強く感じられたものの、AI利用者の多くは、リスクを理解した上でAIを活用していることが伺えました。
■生成AI普及率と、AI Overviews利用の実態
・日本におけるAIの低い普及率
本アンケート調査にて「AIツールの利用頻度」に関する質問を行った結果、「利用していない」と回答した割合が最も高い結果となり、引き続き日本におけるAIの利用率の低さが示されました。
AIツールの利用頻度を教えてください。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34654/148/34654-148-92e477aeb37d56dbfabbaab77c15c40f-1671x798.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
その他、「AI Overviews」の信頼度に関する質問については、日本において「信頼していない」と回答した割合が他の国と比較して最も多い結果となり、さらに「AI による概要(AI Overviews)」の利用方法に関する質問においても、日本は「AIによる概要は使わず、常に下位の自然検索結果を閲覧する」という回答が最も多い結果となりました。
・日本以外におけるAI Overviewsの信頼度
日本以外のアメリカ、中国、シンガポールにおいては、AI Overviewsの信頼度に関する質問ついて「熟読してから信頼するかどうか判断している」という回答が最も多い結果となりました。
また、利用方法に関する質問では、「AIによる概要を読んだ後、概要内のリンクをクリックしてウェブサイトを確認する」と回答した割合が、アメリカとシンガポールで最も多く、中国では2番目に多い結果となりました。
さらにAIツールを利用する上での課題に関する質問においては、正確さや信頼性を課題とする回答が多く集まっていました。
「AIによる概要(AI Overviews)」について、どの程度信頼していますか?
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34654/148/34654-148-727ace21e129883eddd30c2690dd5497-1114x493.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「AIによる概要(AI Overviews)」について、どのように利用していますか?
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34654/148/34654-148-516500f8341c49c2dfa71858142ec697-1180x610.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
AIツールを使う上での課題は何ですか?(複数回答)
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34654/148/34654-148-8675050104736079e25383e452951ca9-1749x797.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■AI OverviewsとSEO対策
AI Overviewsに対する各国の信頼度は決して高くはないことが示されたものの、今後さらなる検索精度の向上などによって信頼性が増し、それに伴う利用率や利用方法にも変化が起こると想定されます。一方、AI Overviewsの信頼度の向上により、ユーザーの検索行動がAI Overviewsで完結してしまう、いわゆるゼロクリック検索の増加が予想されます。
AI Overviewsのアップデート状況や機能の把握と検証の上、ゼロクリックの回避や、サイトへの流入を増加させるためのキーワードやコンテンツの見直しなど、AI Overviewsに適応した、従来のSEO戦略とは異なる戦略を立てることが今後重要になると言えます。
当社では、AI Overviews などのAIにより進化する検索システムに対して、コンテンツの最適化や、集客力の維持と向上を行う、AIO(Artificial Intelligence Optimization)対策に対応したサービス「AIO リサーチ」の提供を2025年4月より開始しております。
(AIOリサーチ(SEOのAI最適化調査)提供開始 (2025年4月14日) - https://www.auncon.co.jp/press/release/2025-04-14-1)
本サービスにより、多言語に対応した検索結果の表示状況を国別に確認し、課題の確認や適切な戦略の立案を行うことで、国内のみならず海外向けのマーケティングにおいても常に最適な対策を講じることが可能になります。
目まぐるしく変化する市場に適応した「AIO リサーチ」サービスの詳細については、ぜひ以下をご覧ください。
(26年のSEO支援実績、AI 検索時代に対応した新サービス【AIO リサーチ】 - https://www.auncon.co.jp/service/seo/aio-research/)
本レポートの完全版では、すべてのアンケート調査結果や、より詳細な考察とSEO対策を記載しております。詳しくはアウンコンサルティングウェブサイトをご覧ください。
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■調査概要
【調査主旨】
生成AIツールの利用状況と検索における利用実態調査
【調査要綱】
・アメリカ、中国、シンガポール、日本を対象に、生成AIの利用に関するアンケート調査を実施
【対象国(N数)】
アメリカ(324)・中国(328)・シンガポール(324)・日本(840)
【調査要綱】
・調査期間:2025年3月24日〜2025年3月28日
・対象:対象国の15歳以上の男女
【調査方法】
インターネット調査(Surveroid, https://surveroid.jp を利用しアウンコンサルティングが実施)
【出典】
(※1) Google Product news - Generative AI in Search: Let Google do the searching for you(2024年5月14日) , https://blog.google/products/search/generative-ai-google-search-may-2024/
(※2) Google Japan Blog - AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法,(2024年8月16日) , https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-overviews/
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