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[確報-2016年第2四半期]世界の不動産投資額、前年同期比8%減の1,550億ドル上半期の投資額は10%減の2,920億ドル




総合不動産サービス大手のJLL(本社: 米国シカゴ、最高経営責任者(CEO): コリン・ダイアー、NYSE: JLL、以下: JLL)がまとめた投資分析レポートによると、2016年第2四半期の世界の商業用不動産投資額は前年同期比8%減の1,550億ドル※1、2016年上半期の投資額は、前年同期比10%減の2,920億ドルとなりました。JLLは、2016年の世界の商業用不動産投資額の見通しを、前年比15%減の6,000 - 6,300億ドルとしています。

なお、当レポートは7月19日に速報リリースを発表しています。(速報発表値:世界の2016年第2四半期の投資額は前年同期比12%減の1,480億ドル、上半期の投資額は前年同期比13%減の2,810億ドル、2016年世界の投資額予測は前年同期比15%減の約6,000億ドル)
日本の不動産投資に特化した分析レポート「ジャパン キャピタル フロー (Japan Capital Flows)」は、8月上旬に発行予定です。

ハイライトは以下の通りです。

?2016年第2四半期の世界の商業用不動産投資額は、前年同期比8%減の1,550億ドル、2016年上半期の投資額は、前年同期比10%減の2,920億ドルとなった(図表1)
2016年第2四半期のアメリカ大陸の投資額は、前年同期比14%減の690億ドル、上半期の投資額は15%減の1,300億ドルとなり、3地域の中では最も投資額が減少した。EMEAの2016年第2四半期の投資額は、前年同期比横ばいの570億ドル、上半期の投資額は前年同期比5%減の1,090億ドルとなった。アジア太平洋地域の2016年第2四半期の投資額は、前年同期比8%減の280億ドル、上半期の投資額は4%減の540億ドルとなった。(図表1、2)
2016年上半期における都市別投資額では、前期に引き続きニューヨーク(243億ドル)が1位となった。アメリカ全体の投資額は減少しているものの、ニューヨークや他の主要都市の投資需要は昨年と同様にみられる。2位はロンドン(132億ドル)、3位にロサンゼルス(113億ドル)となった。トップ10の中では、ロサンゼルス、シンガポール、ソウルの3都市が唯一前年同期比の投資額を上回っている。東京は5位(68億ドル)にとどまった。(図表3)
2016年通年の世界の不動産投資額は、2008年以来初めて前年比を下回ると予測される。第2四半期末に起きたEU離脱の影響は、現在イギリス国内並びにヨーロッパ全体に広がりを見せている。イギリス市場はEU離脱決定前から投資活動が減少しており、向こう3ヵ月もその傾向は続くと予測される。イギリスはグローバル全体の投資額約20%を担っていることなどから、2016年通年の投資額は、今期の各地域の減少幅を反映し、前年同期比10-15%減の6,000 - 6,300億ドルと予測している。(図表4)


JLLグローバルキャピタルマーケット リサーチダイレクター デヴィッド・グリーン・モーガンは次のように述べています。
「世界の投資活動は減少基調にあるものの、第1四半期(11%減)に比べ、第2四半期は8%減とペースはやや鈍化しました。上半期の投資額は前年比で10%減となり、特にアメリカ大陸における投資額が15%減と大きく減少しました。一方で、ニューヨークは都市別投資額で1位となり、引き続き投資家の関心を集めています。EU離脱が決まったロンドンは2位に入ったものの、投資額は40%減と大幅に減少しています。今期みられた減少基調は2016年末まで続くと見ており、2016年通年の投資額は6,000 - 6,300億ドルと予測しています」


図表1:商業用不動産への直接投資額

[画像1: http://prtimes.jp/i/6263/150/resize/d6263-150-956784-1.jpg ]


図表2:商業用不動産への直接投資額 地域別2007年第1四半期-2016年第2四半期
[画像2: http://prtimes.jp/i/6263/150/resize/d6263-150-668963-2.jpg ]



図表3:2016年第2四半期 投資活動が最も活発な世界10都市
[画像3: http://prtimes.jp/i/6263/150/resize/d6263-150-379384-3.jpg ]


図表4:2003年-2016年 地域別取引額 実績値と予想値
[画像4: http://prtimes.jp/i/6263/150/resize/d6263-150-342283-4.jpg ]



【補足】
※1 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドルとします。
※2 2016年4月から6月における平均為替レートを採用(1ドル=107.53円)

この投資分析レポートは、世界の不動産投資マネーの動きを解説するレポートで、四半期ごとに刊行しています。その他世界の最新の不動産データと詳細は、当社ホームページをご覧ください。www.joneslanglasalle.co.jp (レポートは英語のみ)

JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。世界80ヵ国、従業員約60,000名、280超拠点で展開し、年間の手数料収入は約52億米ドル、総売上高は60億米ドルに上ります。2015年度は、プロパティマネジメント及び企業向けファシリティマネジメントにおいて、約3億7,200万m2 (約1億1,200万坪)の不動産ポートフォリオを管理し、1,380億米ドルの取引を完了しました。JLLグループで不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネジメントは、総額564億米ドルの資産を運用しています。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。

JLLのアジア太平洋地域での活動は50年以上にわたり、現在16ヵ国、92事業所で33,000名超のスタッフを擁しています。JLLは、2016年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックにて、合計15の賞を受賞しました。2015年ユーロマネー・リアル・エステート・アワードでは、最優秀リアル・エステート・アバイザーに選出されました。詳細な情報はホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp


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