NTT presents 技術革新がもたらす未来を映像化するための国際カンファレンス feat. IOWN 本日より配信開始!
[22/07/22]
提供元:PRTIMES
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SSFF & ASIA 2022クロージングオンラインイベントとして開催 科学技術の革新と人間らしい生活の理想の共存の形をショートフィルムとして創作するプロジェクトの始動を発表
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022」
(SSFF & ASIA)は、日本電信電話株式会社(NTT)と協力し、科学技術の革新と人間らしい生活の理想の共存の形をショートフィルムという形で世界中のクリエイター、オーディエンスと共に創作するプロジェクトを始動。ショートフィルムの企画世界コンペの実施に向けて準備を進めています。
本日、プロジェクトの第一歩として、国際カンファレンスの配信をスタートしました。
URL https://www.shortshorts.org/content/event/12876
[画像1: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-e91f4a75e479dc2769bd-0.jpg ]
NTTをはじめ、多くの企業がゲームチェンジの可能性を秘めた技術として期待する「IOWN」*。そのIOWNにより実現する社会と人々の生活を考えるNatural Society Lab、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭エグゼクティブプロデューサーや東京大学 先端科学技術研究センター 当事者研究 教授といった各分野の有識者、そしてSSFF & ASIAでグランプリ他受賞歴のある海外の監督陣に参加いただき、科学技術の発展と人間らしい生活の理想の共存の形をどのように映像作品として具現化するかをディスカッションしました。
今後、カンファレンスを視聴 いただいた世界中のクリエイターから、科学技術の革新と人間らしい生活の理想の共存の形を表現したショートフィルムの企画を募集し、選定された企画をもとに実際のショートフィルムを制作する予定です。
★IOWN構想とは:
IOWN (Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、革新的な技術によりこれまでのインフラの限界を超え、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、多様性を受容できる豊かな社会を創るため、光を中心とした革新的技術を活用した高速大容量通信、膨大な計算リソース等を提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想
<カンファレンス概要>
【名 称】 NTT presents 技術革新がもたらす未来を映像化するための国際カンファレンス feat. IOWN
【配 信】 URL https://www.shortshorts.org/content/event/12876
【スピーカー】工藤 晶子(NTT執行役員 広報室長 兼 事業企画室次長*当時)
渡邊 淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員)
熊谷 晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター准教授、小児科医)
深津 修一(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭エグゼクティブプロデューサー)
クリストフ・デアーク(Kristof Deak)(映画監督)
ジェネヴィエーブ・クレイ・スミス (Genevieve Clay-Smith)(映画監督)
【M C】 ベッシャー・アルセニ(女性エンパワメント活動家)
【スピーカープロフィール】
[画像2: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-20cd2ed50b4580292c8e-1.jpg ]
工藤 晶子
NTT執行役員 広報室長 兼 事業企画室次長
入社後、企業のICTソリューションの活用提案、広報・宣伝業務を通じたマーケットとのコミュニケーション企画等を担当。
その後NTTコミュニケーションズにて、グローバル化する日本企業のDXを推進する法人営業に従事。東海エリアでは、愛知県労働委員会の使用者委員や中部経済同友会企画委員副委員長に就任。広く行政支援や経済活動を行いながら法人企業のお客さまのDXも担当。パートナー企業と新しいビジネスモデルを企画する営業本部長を経て、2020年6月より現職。
※ 役職は登壇時
[画像3: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-cb7a00695c970c8d8aa8-2.jpg ]
渡邊 淳司
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員
入社より、コミュニケーションに関する研究を、人間情報科学の視点から行う。特に、触覚によって人と人との共感や信頼を醸成し、ウェルビーイングな社会を実現する方法論について探究している。また、研究活動と同時に、文化庁メディア芸術祭やArs Electronica等の芸術祭においても受賞・展示等を行う。2005年東京大学情報理工学系研究科修了、博士(情報理工学)。
2019年より現職。主著に『情報を生み出す触覚の知性』(2014、毎日出版文化賞〈自然科学部門〉受賞)、『情報環世界』(共著、2019)、『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために』(共監修・編著、2020)等がある。
[画像4: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-c37feb6d186fcfbfb262-3.jpg ]
熊谷 晋一郎
東京大学先端科学技術研究センター准教授、小児科医
東京大学バリアフリー支援室長、日本学術会議連携会員、内閣府障害者政策委員会委員。
新生児仮死の後遺症で、脳性マヒに。以後車いす生活となる。東京大学医学部医学科卒業後、千葉西病院小児科、埼玉医科大学小児心臓科での勤務、東京大学大学院医学系研究科博士課程での研究生活を経て、現職。専門は小児科学、当事者研究。主な著作に、「リハビリの夜」(医学書院、2009年)、「発達障害当事者研究」(共著、医学書院、2008年)、「当事者研究」(岩波書店、2020年)、「<責任>の生成」(共著、新曜社、2020年)など。
[画像5: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-a9c25a5e2e8f7f023cfd-4.jpg ]
深津 修一
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭エグゼクティブプロデューサー
1954年愛知県生まれ。1995年のシンディ・ローパージャパンツアーに映像担当として参加
シンディの要求に応えるうちに映像の無限の可能性に開眼する。ツアー終了3か月後の1996年4月、当時はまだその名前も無かったプロジェクションマッピングをする為に株式会社プリズムを設立する。以来バーチャルとリアルの融合を目指してコンサート、舞台、建築物、自然物、イベント等でジャンルを超えた活動を続けている。
この他にも映画製作として日米合作映画「レオニー」、「エクレール」、「じんじん」をプロデュースしている。
[画像6: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-2d4fb9f8bb643ea4c702-5.jpg ]
クリストフ・デアーク(Kristof Deak)
映画監督
ハンガリー、ブダペスト出身の映画祭受賞歴多数の映画監督、脚本家、プロデューサー。編集と音楽の経験を持つ彼は、ハンガリーのSZFE(演劇・映画・テレビの学校)及びウェストミンスター映画学校を卒業。短編映画、「SING/合唱」はSSFF & ASIA 2016にてグランプリを受賞、2017年第89回アカデミー賞で短編実写映画賞を受賞。時代劇テレビドラマ"The Captives"はハンガリー映画祭にて最優秀作品、及び最優秀監督賞を含む10のカテゴリーで表彰。"The Grandson"(2022)が初監督長編作品。
[画像7: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-d38772bcdc98b55680d3-6.jpg ]
ジェネヴィエーブ・クレイ・スミス(Genevieve Clay-Smith)
映画監督彼女は多様性の課題を扱い、声なき人々に声を提供することで知られる映画祭受賞歴多数の映画監督・脚本家。国連でも放映され、60以上の国際映画祭で受賞した作品を監督。SSFF & ASIAにおいて、2021年のバイオジェンアワードと2013年SSFF&Asiaのオーディエンスアワードを受賞。「Be My Brother」(2009)が世界最大級の短編映画祭Tropfestで最優秀作品賞を受賞したことで注目。社会的差別、孤独、和解、家族、障害者、難民などのテーマを繊細に継続的に映像で表現してきた。
[画像8: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-44e829d52dc65b1f6c34-7.jpg ]
モデレーター:ベッシャー・アルセニ
女性エンパワメント活動家。動画コンテンツ、イベント企画、広告企画のプロデュース等を担当。前職は日本コカ・コーラ。オリンピック、ワールドカップ、テレビ番組、CM楽曲のプロデュース、広告企画業務などの統括。現在、女性エンパワメント・ドキュメンタリーシリーズ、『Future is MINE』の企画・立案・プロデュースを仕掛ける。
以前は政策スタッフとして自民党シンクタンクに勤務。その後、広告代理店グレイ大広戦略企画室長、OOHメディア会社の設立・経営、CNN日本語放送キャスター、米国の投資銀行Japan M&A担当、アジア財団日本代表等を歴任。
【カンファレンス・レポート】
第一部: Natural Society Lab とは?
そしてこの取り組みで大切にしている事とは?
第一部では、本カンファレンスの背景、根幹となる、Natural Society LabとIOWN構想について説明。
NTTの執行役員広報室長兼事業企画室長次長の工藤氏は、時代に即して多くのコミュニケーションを提供してきたNTTが、最近では5G、XRにも挑戦していることを紹介し、「生活の中心にすえているインターネットには、この20年で通信料が190倍、伴う消費電力が5倍、2,050年には12倍になると予想されている」と、大きなが課題を抱えていることを説明。
これらの課題を解決していこうと立ち上げたのが、光通信で革新的なネットワークを創出し、ネットワークから端末まで光の技術を利用する「IOWN構想」であると説明しました。
高速度の光の利用は伝記消費量は現在の1/100になると予測。伝送容量も125倍、遅延も圧倒的に少なくなる可能性があるとのこと。また、高速通信では街レベルの交通の全体最適制御が可能になり、信号がなくてもぶつからない自動運転の実現や、細胞レベルまで全く同じ3Dモデルの作成によりリアルタイムでの健康予測、副反応予測が可能といった未来像も説明されました。
一方で、技術革新によるクローン人間の登場や永遠の命の誕生が実現したとき、果たして人間社会はそれが理想郷となるのか、富を得た人のみが幸せになる世の中で良いのか、といった新たな問題も出てくる点を指摘。
「新しい技術には新しい哲学が必要。技術の進歩がもたらす未来を様々な立場から考え、未来のプロトタイピングになるようなディスカッションをし、内容の発信してくのがNatural Society LabというNTTの取り組みである」と述べました。
「IOWNといった技術が引きおこす未来を考える時に、どうしても我々だけで考えていると主観的になったり、偏った思考になったりしてしまうのではないかという迷いがあります。そこで日頃、クリエイティブな発想で世界を見られているショートフィルムのクリエイターの皆様が、「技術の進歩と未来」をどんな視点で捉えられているのか、とても興味がありカンファレンスを開かせて頂きました」と、カンファレンス実施の背景を話し、最終的にこのプロジェクトが目指すショートフィルム化に対しては、「IOWNがもたらす技術進歩が良いものになるように、明るい未来への示唆となるようような作品を」と期待を述べました。
Self as We
第一部後半はNatural Society Labの有識者である(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員)渡辺氏により「Self-as-We」(全体論的自己観)について説明も行われました。
「わたし」だけを自分と考えるのではなく、「わたし」の行為に関連する全体を「われわれ」として捉える考え方が自分事の範囲を広げてくれ、将来的にAIやロボットとの共生にもつながる、また、Self as Weを具現化する技術として電話を通じて自分と相手が会話をしている様子が映し出される機器の事例も紹介されました。
[画像9: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-36c6153f14bcb4f122f7-8.jpg ]
[画像10: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-42e70d2ad0f30d38539b-9.jpg ]
第二部: 映画と科学の文脈から見るNatural Society Lab と私たちの生活との関係性とは?
第二部では、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭エグゼクティブプロデューサーの深津氏、東京大学先端科学技術研究センター准教授、小児科医の熊谷氏が登場。
第一部を聞いて夢が膨らんだと語る深津氏は、IOWNの技術で都市間の格差がなくなるのではと期待を述べました。
現在は配信プラットフォームと組むことで、映画祭の存続に取り組んでいるものの、配信だけでは一方通行であると説明。IOWNの技術はクリアな映像、リアルタイムの臨場感ですぐそこに仲間がいると感じられる、また、コミュニケ―ションがとれる双方向の環境を作ることができるだろうと述べました。
また、「今、映画祭をやっている夕張市というのは、人口がもう猛烈な勢いで減っています。こういう場所で今のIOWNをベースとした新しい技術を使えば、もっと若い人たが働きたい、こういう環境で仕事をしたいと思う人たちが定住してくれる可能性があるんじゃないかなというのは強く思いますね。」と期待しました。。
自身が使用している電動車いすをはじめ、技術がなかったらどんなに不自由な生活だったかと述べる熊谷氏は、第一部で紹介された「Self-as-We」について、正しい人間像を描いていると述べ、「Independence」は誰かに、または何か一つのことに依存を独占されている状態で自由がないことを説明。「Multidependence」として複数の人や物に依存することで本当の自由を手に入れられるでのはないかとコメントしました。
また、サイエンスやテクノロジーを描く印象的な映画について聞かれると、『FixedーThe Science Fiction of Human Enhancement』という作品タイトルを紹介。テクノロジーの進化と共に人間の能力が増強し、能力主義の世界、遺伝子の優位性が重視される世界を予測する作品と説明し、映画は時にスティグマ(心身の障害や貧困による社会的な不利益や差別、屈辱感や劣等感)を強めたり、一方で、感動させるツールとして障碍者が描かれることもあると指摘。
IOWN構想やSelf-as Weは物質的な格差だけでなく、人とのつながりの各さ、表現の各さの是正にも絶大な効果を発揮すると考えを語りました。
第三部: 「思考」の映像化をクリエイターが語る
[画像11: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-59f5b184b80657714546-10.jpg ]
第三部では、SSFF & ASIA 2016 グランプリそしてその翌年にはアカデミー賞を受賞したクリストフ・デアーク(Kristof Deak)監督と、SSFF & ASIA へ複数回入選しオーディエンスアワード受賞の他、東京都製作作品の監督も務めたジェネヴィエーブ・クレイ・スミス(Genevieve Clay-Smith)監督が登場。
数ある表現手段の中でもなぜ「映画」を選んだのかを話したのち、アイディアを具現化していくプロセスを過去の事例を交えて説明いただきました。
クリストフ監督はSelf-as-Weコンセプトは日本・アジアらしい価値観であり、世界が知るべく素晴らしい考え方とした上で、映画の力は 人々の感情にダイレクトに訴えかけ、知的なアイディアを創出してくれると語りました。そして、映画を作るときの発案のきっかけは、いつも彼自身が聞いたり見たりしたことがもとになっていると説明。不公平に感じること、解決するのが難しい問題、すぐには答えが見つからない問題を映画化してきたと話しました。
ジェネヴィエーブ監督もIOWN構想には無限の可能性を感じるとした上で、音楽や映像、アートは人々のコミュニケーションとして発展してきたと述べ、映画はその中でも、様々な要素を組み合わせたパワフルな媒体で、セリフや表情から服の色、風景まで様々な方法でメッセージを伝えることができると説明しました。
そして、クリエイターとして映画を作るきっかけとなるのはいつも社会的な問題だと紹介しました。これまでの中で最も印象的なサイファイ映画として『エターナル・サンシャイン』を紹介しながら、サイエンスもテクノロジーもすべてはヒューマニティに結び付くのではないか、そういう意味で、ロマンティックサイファイであるこのドラマが非常に興味深いとコメントしました。
両監督とも、ショートフィルム制作を行っていく本プロジェクトについて、「今までに見たことのない作品が応募されることを期待したい」「笑わせる作品、泣かせる作品であってほしい。なぜなら、遊び心というのは最も人間的なものだから」「素晴らしいサイファイ作品は人間性を描くものが多い。この素晴らしいクリエイティブな機会を使って、多くのクリエイターが、深く感動し、ユニークで、ワクワクするような未来を描く作品を作ってほしい」と期待を述べました。
第四部:IOWN構想が実現する世界をどう表現するか
最終章の第四部では、無限の可能性を持つIOWN構想と新しい哲学としてのSelf-as-Weを振り返り、「人間は素晴らしい、命は素晴らしい」という前提に立った時に、技術を使うことで得られる良い面と起こりうる悪い面をもう一度我々自身が考えていく必要があると、ディスカッションが行われました。
自らもダウン症の人々とフィルムメイキングを行うプロジェクトを展開しているジェネヴィエーブ監督は、熊谷氏の話を聞いて「クリエイターは障碍者をインスピレーション(感動させるため)の道具として映画に登場させてはいけない、注意しないとならない。障碍を乗り越える、障碍に立ち向かう といった表現をせず、ただ人間として描くべきだ。」と述べました。
熊谷市はジェネヴィエーブ監督のコメントに大変勇気づけられるとし、「スティグマやステレオタイプはカテゴリー嗜好からくる。その
カテゴリー嗜好を壊すには一人一人のストーリーや人生を丹念に深く描くしかないと思う。それに私たちは共感しあえることが多くある。映画などの芸術作品がもつ力はとても大きいので、それを期待したい。」と語りました。
また、クリストフ監督は深津氏が述べた地方と都心の格差が興味深かったとし、多くのメディアでは成功者は都心で活躍していることが描かれてきたことを述べました。工藤氏はじめ、他スピーカーからはテクノロジーでリモートワークも可能となった今、これまでのこうしたステレオタイプも変わってくるのではないかというディスカッションが行われました。
クリストフ監督は、NTTが進めている視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚、そして第6感といわれるテレパシー通信によるコミュニケーションの研究の話から、全てをテクノロジーが介助していくことで、人間が本来持つ「共感」する心の機能が低下していかないようにしたい、とも述べました。
ジェネヴィエーブ監督も、テクノロジーはこれからもっと様々な機会を創出していくと思うが、障碍者を「変えよう」としてはいけないと述べ、人間のオリジナリティやダイバーシティをどう保っていくかが課題であると語りました。
工藤氏は、本プロジェクトをきっかけに、技術と人のナチュラルな関係を更に発展させていきたいとカンファレンスをしめくくりました。
【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア】
[画像12: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-1d86916587087fb0fbe1-11.jpg ]
米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優 別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を、新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの想いから1999年にアメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル創立。2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、2004年に米国アカデミー賞公認映画祭に認定されました。
また同年、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、同年に「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF ASIA 共催:東京都)」が誕生し、現在は 「SSFF & ASIA」を総称として映画祭を開催しています。
また、2018年に映画祭が20周年を迎えたことを記念し、グランプリ作品はジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」となりました。 2019年1月には、20周年の記念イベントとして「ショートショートフィルムフェスティバル in ハリウッド」が行われ、また、2019年の映画祭より、オフィシャルコンペティション(インターナショナル部門、アジアインターナショナル部門、ジャパン部門)およびノンフィクション部門の各優秀賞4作品が、2022年からはアニメーション部門の優秀賞を含む5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補とされる権利を獲得しました。SSFF & ASIAは映画祭を通じて引き続き、若きクリエイターを応援してまいります。
【SSFF & ASIA ウェブサイト】 https://www.shortshorts.org/
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022」
(SSFF & ASIA)は、日本電信電話株式会社(NTT)と協力し、科学技術の革新と人間らしい生活の理想の共存の形をショートフィルムという形で世界中のクリエイター、オーディエンスと共に創作するプロジェクトを始動。ショートフィルムの企画世界コンペの実施に向けて準備を進めています。
本日、プロジェクトの第一歩として、国際カンファレンスの配信をスタートしました。
URL https://www.shortshorts.org/content/event/12876
[画像1: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-e91f4a75e479dc2769bd-0.jpg ]
NTTをはじめ、多くの企業がゲームチェンジの可能性を秘めた技術として期待する「IOWN」*。そのIOWNにより実現する社会と人々の生活を考えるNatural Society Lab、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭エグゼクティブプロデューサーや東京大学 先端科学技術研究センター 当事者研究 教授といった各分野の有識者、そしてSSFF & ASIAでグランプリ他受賞歴のある海外の監督陣に参加いただき、科学技術の発展と人間らしい生活の理想の共存の形をどのように映像作品として具現化するかをディスカッションしました。
今後、カンファレンスを視聴 いただいた世界中のクリエイターから、科学技術の革新と人間らしい生活の理想の共存の形を表現したショートフィルムの企画を募集し、選定された企画をもとに実際のショートフィルムを制作する予定です。
★IOWN構想とは:
IOWN (Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、革新的な技術によりこれまでのインフラの限界を超え、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、多様性を受容できる豊かな社会を創るため、光を中心とした革新的技術を活用した高速大容量通信、膨大な計算リソース等を提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想
<カンファレンス概要>
【名 称】 NTT presents 技術革新がもたらす未来を映像化するための国際カンファレンス feat. IOWN
【配 信】 URL https://www.shortshorts.org/content/event/12876
【スピーカー】工藤 晶子(NTT執行役員 広報室長 兼 事業企画室次長*当時)
渡邊 淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員)
熊谷 晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター准教授、小児科医)
深津 修一(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭エグゼクティブプロデューサー)
クリストフ・デアーク(Kristof Deak)(映画監督)
ジェネヴィエーブ・クレイ・スミス (Genevieve Clay-Smith)(映画監督)
【M C】 ベッシャー・アルセニ(女性エンパワメント活動家)
【スピーカープロフィール】
[画像2: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-20cd2ed50b4580292c8e-1.jpg ]
工藤 晶子
NTT執行役員 広報室長 兼 事業企画室次長
入社後、企業のICTソリューションの活用提案、広報・宣伝業務を通じたマーケットとのコミュニケーション企画等を担当。
その後NTTコミュニケーションズにて、グローバル化する日本企業のDXを推進する法人営業に従事。東海エリアでは、愛知県労働委員会の使用者委員や中部経済同友会企画委員副委員長に就任。広く行政支援や経済活動を行いながら法人企業のお客さまのDXも担当。パートナー企業と新しいビジネスモデルを企画する営業本部長を経て、2020年6月より現職。
※ 役職は登壇時
[画像3: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-cb7a00695c970c8d8aa8-2.jpg ]
渡邊 淳司
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員
入社より、コミュニケーションに関する研究を、人間情報科学の視点から行う。特に、触覚によって人と人との共感や信頼を醸成し、ウェルビーイングな社会を実現する方法論について探究している。また、研究活動と同時に、文化庁メディア芸術祭やArs Electronica等の芸術祭においても受賞・展示等を行う。2005年東京大学情報理工学系研究科修了、博士(情報理工学)。
2019年より現職。主著に『情報を生み出す触覚の知性』(2014、毎日出版文化賞〈自然科学部門〉受賞)、『情報環世界』(共著、2019)、『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために』(共監修・編著、2020)等がある。
[画像4: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-c37feb6d186fcfbfb262-3.jpg ]
熊谷 晋一郎
東京大学先端科学技術研究センター准教授、小児科医
東京大学バリアフリー支援室長、日本学術会議連携会員、内閣府障害者政策委員会委員。
新生児仮死の後遺症で、脳性マヒに。以後車いす生活となる。東京大学医学部医学科卒業後、千葉西病院小児科、埼玉医科大学小児心臓科での勤務、東京大学大学院医学系研究科博士課程での研究生活を経て、現職。専門は小児科学、当事者研究。主な著作に、「リハビリの夜」(医学書院、2009年)、「発達障害当事者研究」(共著、医学書院、2008年)、「当事者研究」(岩波書店、2020年)、「<責任>の生成」(共著、新曜社、2020年)など。
[画像5: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-a9c25a5e2e8f7f023cfd-4.jpg ]
深津 修一
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭エグゼクティブプロデューサー
1954年愛知県生まれ。1995年のシンディ・ローパージャパンツアーに映像担当として参加
シンディの要求に応えるうちに映像の無限の可能性に開眼する。ツアー終了3か月後の1996年4月、当時はまだその名前も無かったプロジェクションマッピングをする為に株式会社プリズムを設立する。以来バーチャルとリアルの融合を目指してコンサート、舞台、建築物、自然物、イベント等でジャンルを超えた活動を続けている。
この他にも映画製作として日米合作映画「レオニー」、「エクレール」、「じんじん」をプロデュースしている。
[画像6: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-2d4fb9f8bb643ea4c702-5.jpg ]
クリストフ・デアーク(Kristof Deak)
映画監督
ハンガリー、ブダペスト出身の映画祭受賞歴多数の映画監督、脚本家、プロデューサー。編集と音楽の経験を持つ彼は、ハンガリーのSZFE(演劇・映画・テレビの学校)及びウェストミンスター映画学校を卒業。短編映画、「SING/合唱」はSSFF & ASIA 2016にてグランプリを受賞、2017年第89回アカデミー賞で短編実写映画賞を受賞。時代劇テレビドラマ"The Captives"はハンガリー映画祭にて最優秀作品、及び最優秀監督賞を含む10のカテゴリーで表彰。"The Grandson"(2022)が初監督長編作品。
[画像7: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-d38772bcdc98b55680d3-6.jpg ]
ジェネヴィエーブ・クレイ・スミス(Genevieve Clay-Smith)
映画監督彼女は多様性の課題を扱い、声なき人々に声を提供することで知られる映画祭受賞歴多数の映画監督・脚本家。国連でも放映され、60以上の国際映画祭で受賞した作品を監督。SSFF & ASIAにおいて、2021年のバイオジェンアワードと2013年SSFF&Asiaのオーディエンスアワードを受賞。「Be My Brother」(2009)が世界最大級の短編映画祭Tropfestで最優秀作品賞を受賞したことで注目。社会的差別、孤独、和解、家族、障害者、難民などのテーマを繊細に継続的に映像で表現してきた。
[画像8: https://prtimes.jp/i/37516/151/resize/d37516-151-44e829d52dc65b1f6c34-7.jpg ]
モデレーター:ベッシャー・アルセニ
女性エンパワメント活動家。動画コンテンツ、イベント企画、広告企画のプロデュース等を担当。前職は日本コカ・コーラ。オリンピック、ワールドカップ、テレビ番組、CM楽曲のプロデュース、広告企画業務などの統括。現在、女性エンパワメント・ドキュメンタリーシリーズ、『Future is MINE』の企画・立案・プロデュースを仕掛ける。
以前は政策スタッフとして自民党シンクタンクに勤務。その後、広告代理店グレイ大広戦略企画室長、OOHメディア会社の設立・経営、CNN日本語放送キャスター、米国の投資銀行Japan M&A担当、アジア財団日本代表等を歴任。
【カンファレンス・レポート】
第一部: Natural Society Lab とは?
そしてこの取り組みで大切にしている事とは?
第一部では、本カンファレンスの背景、根幹となる、Natural Society LabとIOWN構想について説明。
NTTの執行役員広報室長兼事業企画室長次長の工藤氏は、時代に即して多くのコミュニケーションを提供してきたNTTが、最近では5G、XRにも挑戦していることを紹介し、「生活の中心にすえているインターネットには、この20年で通信料が190倍、伴う消費電力が5倍、2,050年には12倍になると予想されている」と、大きなが課題を抱えていることを説明。
これらの課題を解決していこうと立ち上げたのが、光通信で革新的なネットワークを創出し、ネットワークから端末まで光の技術を利用する「IOWN構想」であると説明しました。
高速度の光の利用は伝記消費量は現在の1/100になると予測。伝送容量も125倍、遅延も圧倒的に少なくなる可能性があるとのこと。また、高速通信では街レベルの交通の全体最適制御が可能になり、信号がなくてもぶつからない自動運転の実現や、細胞レベルまで全く同じ3Dモデルの作成によりリアルタイムでの健康予測、副反応予測が可能といった未来像も説明されました。
一方で、技術革新によるクローン人間の登場や永遠の命の誕生が実現したとき、果たして人間社会はそれが理想郷となるのか、富を得た人のみが幸せになる世の中で良いのか、といった新たな問題も出てくる点を指摘。
「新しい技術には新しい哲学が必要。技術の進歩がもたらす未来を様々な立場から考え、未来のプロトタイピングになるようなディスカッションをし、内容の発信してくのがNatural Society LabというNTTの取り組みである」と述べました。
「IOWNといった技術が引きおこす未来を考える時に、どうしても我々だけで考えていると主観的になったり、偏った思考になったりしてしまうのではないかという迷いがあります。そこで日頃、クリエイティブな発想で世界を見られているショートフィルムのクリエイターの皆様が、「技術の進歩と未来」をどんな視点で捉えられているのか、とても興味がありカンファレンスを開かせて頂きました」と、カンファレンス実施の背景を話し、最終的にこのプロジェクトが目指すショートフィルム化に対しては、「IOWNがもたらす技術進歩が良いものになるように、明るい未来への示唆となるようような作品を」と期待を述べました。
Self as We
第一部後半はNatural Society Labの有識者である(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員)渡辺氏により「Self-as-We」(全体論的自己観)について説明も行われました。
「わたし」だけを自分と考えるのではなく、「わたし」の行為に関連する全体を「われわれ」として捉える考え方が自分事の範囲を広げてくれ、将来的にAIやロボットとの共生にもつながる、また、Self as Weを具現化する技術として電話を通じて自分と相手が会話をしている様子が映し出される機器の事例も紹介されました。
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第二部: 映画と科学の文脈から見るNatural Society Lab と私たちの生活との関係性とは?
第二部では、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭エグゼクティブプロデューサーの深津氏、東京大学先端科学技術研究センター准教授、小児科医の熊谷氏が登場。
第一部を聞いて夢が膨らんだと語る深津氏は、IOWNの技術で都市間の格差がなくなるのではと期待を述べました。
現在は配信プラットフォームと組むことで、映画祭の存続に取り組んでいるものの、配信だけでは一方通行であると説明。IOWNの技術はクリアな映像、リアルタイムの臨場感ですぐそこに仲間がいると感じられる、また、コミュニケ―ションがとれる双方向の環境を作ることができるだろうと述べました。
また、「今、映画祭をやっている夕張市というのは、人口がもう猛烈な勢いで減っています。こういう場所で今のIOWNをベースとした新しい技術を使えば、もっと若い人たが働きたい、こういう環境で仕事をしたいと思う人たちが定住してくれる可能性があるんじゃないかなというのは強く思いますね。」と期待しました。。
自身が使用している電動車いすをはじめ、技術がなかったらどんなに不自由な生活だったかと述べる熊谷氏は、第一部で紹介された「Self-as-We」について、正しい人間像を描いていると述べ、「Independence」は誰かに、または何か一つのことに依存を独占されている状態で自由がないことを説明。「Multidependence」として複数の人や物に依存することで本当の自由を手に入れられるでのはないかとコメントしました。
また、サイエンスやテクノロジーを描く印象的な映画について聞かれると、『FixedーThe Science Fiction of Human Enhancement』という作品タイトルを紹介。テクノロジーの進化と共に人間の能力が増強し、能力主義の世界、遺伝子の優位性が重視される世界を予測する作品と説明し、映画は時にスティグマ(心身の障害や貧困による社会的な不利益や差別、屈辱感や劣等感)を強めたり、一方で、感動させるツールとして障碍者が描かれることもあると指摘。
IOWN構想やSelf-as Weは物質的な格差だけでなく、人とのつながりの各さ、表現の各さの是正にも絶大な効果を発揮すると考えを語りました。
第三部: 「思考」の映像化をクリエイターが語る
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第三部では、SSFF & ASIA 2016 グランプリそしてその翌年にはアカデミー賞を受賞したクリストフ・デアーク(Kristof Deak)監督と、SSFF & ASIA へ複数回入選しオーディエンスアワード受賞の他、東京都製作作品の監督も務めたジェネヴィエーブ・クレイ・スミス(Genevieve Clay-Smith)監督が登場。
数ある表現手段の中でもなぜ「映画」を選んだのかを話したのち、アイディアを具現化していくプロセスを過去の事例を交えて説明いただきました。
クリストフ監督はSelf-as-Weコンセプトは日本・アジアらしい価値観であり、世界が知るべく素晴らしい考え方とした上で、映画の力は 人々の感情にダイレクトに訴えかけ、知的なアイディアを創出してくれると語りました。そして、映画を作るときの発案のきっかけは、いつも彼自身が聞いたり見たりしたことがもとになっていると説明。不公平に感じること、解決するのが難しい問題、すぐには答えが見つからない問題を映画化してきたと話しました。
ジェネヴィエーブ監督もIOWN構想には無限の可能性を感じるとした上で、音楽や映像、アートは人々のコミュニケーションとして発展してきたと述べ、映画はその中でも、様々な要素を組み合わせたパワフルな媒体で、セリフや表情から服の色、風景まで様々な方法でメッセージを伝えることができると説明しました。
そして、クリエイターとして映画を作るきっかけとなるのはいつも社会的な問題だと紹介しました。これまでの中で最も印象的なサイファイ映画として『エターナル・サンシャイン』を紹介しながら、サイエンスもテクノロジーもすべてはヒューマニティに結び付くのではないか、そういう意味で、ロマンティックサイファイであるこのドラマが非常に興味深いとコメントしました。
両監督とも、ショートフィルム制作を行っていく本プロジェクトについて、「今までに見たことのない作品が応募されることを期待したい」「笑わせる作品、泣かせる作品であってほしい。なぜなら、遊び心というのは最も人間的なものだから」「素晴らしいサイファイ作品は人間性を描くものが多い。この素晴らしいクリエイティブな機会を使って、多くのクリエイターが、深く感動し、ユニークで、ワクワクするような未来を描く作品を作ってほしい」と期待を述べました。
第四部:IOWN構想が実現する世界をどう表現するか
最終章の第四部では、無限の可能性を持つIOWN構想と新しい哲学としてのSelf-as-Weを振り返り、「人間は素晴らしい、命は素晴らしい」という前提に立った時に、技術を使うことで得られる良い面と起こりうる悪い面をもう一度我々自身が考えていく必要があると、ディスカッションが行われました。
自らもダウン症の人々とフィルムメイキングを行うプロジェクトを展開しているジェネヴィエーブ監督は、熊谷氏の話を聞いて「クリエイターは障碍者をインスピレーション(感動させるため)の道具として映画に登場させてはいけない、注意しないとならない。障碍を乗り越える、障碍に立ち向かう といった表現をせず、ただ人間として描くべきだ。」と述べました。
熊谷市はジェネヴィエーブ監督のコメントに大変勇気づけられるとし、「スティグマやステレオタイプはカテゴリー嗜好からくる。その
カテゴリー嗜好を壊すには一人一人のストーリーや人生を丹念に深く描くしかないと思う。それに私たちは共感しあえることが多くある。映画などの芸術作品がもつ力はとても大きいので、それを期待したい。」と語りました。
また、クリストフ監督は深津氏が述べた地方と都心の格差が興味深かったとし、多くのメディアでは成功者は都心で活躍していることが描かれてきたことを述べました。工藤氏はじめ、他スピーカーからはテクノロジーでリモートワークも可能となった今、これまでのこうしたステレオタイプも変わってくるのではないかというディスカッションが行われました。
クリストフ監督は、NTTが進めている視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚、そして第6感といわれるテレパシー通信によるコミュニケーションの研究の話から、全てをテクノロジーが介助していくことで、人間が本来持つ「共感」する心の機能が低下していかないようにしたい、とも述べました。
ジェネヴィエーブ監督も、テクノロジーはこれからもっと様々な機会を創出していくと思うが、障碍者を「変えよう」としてはいけないと述べ、人間のオリジナリティやダイバーシティをどう保っていくかが課題であると語りました。
工藤氏は、本プロジェクトをきっかけに、技術と人のナチュラルな関係を更に発展させていきたいとカンファレンスをしめくくりました。
【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア】
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米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優 別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を、新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの想いから1999年にアメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル創立。2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、2004年に米国アカデミー賞公認映画祭に認定されました。
また同年、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、同年に「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF ASIA 共催:東京都)」が誕生し、現在は 「SSFF & ASIA」を総称として映画祭を開催しています。
また、2018年に映画祭が20周年を迎えたことを記念し、グランプリ作品はジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」となりました。 2019年1月には、20周年の記念イベントとして「ショートショートフィルムフェスティバル in ハリウッド」が行われ、また、2019年の映画祭より、オフィシャルコンペティション(インターナショナル部門、アジアインターナショナル部門、ジャパン部門)およびノンフィクション部門の各優秀賞4作品が、2022年からはアニメーション部門の優秀賞を含む5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補とされる権利を獲得しました。SSFF & ASIAは映画祭を通じて引き続き、若きクリエイターを応援してまいります。
【SSFF & ASIA ウェブサイト】 https://www.shortshorts.org/